2017年4月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』、ほんと、息をつかせないですね。エルダー、ジェイス編、完結! 過去を思い出したメリーと夢路は一時は追い詰められ苦しい戦いを余儀なくされながらも、確実にエルダー、ジェイスを圧倒していくというのですが、その過程における夢路の熱さったらなかったですね。これまで戦った夢魔たちの武器、特技を借りて戦う様は、もはや定番の展開ではあるのですが、やっぱりわくわくさせられて、エルダーを倒そうというラッシュったらかっこいいのなんのって。そしてメリーはというと、その手に現れた門番の鍵。ああ、エルダーもジェイスもこんなやつではなかったのか。記憶にあるかつての彼らのあり方を語りながら送り返す、その様子を見て、そうか、彼らの好戦的なあり方、それは洗脳ないしが行われた結果なのか……!? 穏かさを取り戻したエルダーとの対話には和解を感じさせて、ほっとしたその瞬間にこの展開を持ってくる。ああ、本当に息をつかせません。しかし、この展開、おそらく白儀との関係を動かす、そのきっかけになると思うのだけど、はてさて、どうなりますでしょうか。きっと予想を超えてくるんだろうなあ。

『放課後のアルケミスト』、料理探求部、風紀委員会に踏み込まれましたよ。なるほど、風紀委員会に部を強制解体する権限が与えられていると。そして部活側には抗弁の手段が与えられていると。通称サバイブ戦。これ、学校あげてのちょっとしたイベントになるんですね。しかし、これ、おかしい。まずこれ料理対決。なるほど、武闘派の通称粛清委員会とまともにやりあって勝てるわけがない。実際、腕力におぼえありの山田も対策済みだったわけで、これ正面衝突したらどうなるんだ? そう思ってたら、まさかの変則ルール。やるなあ、ハルさん。でも山田がしくじって、あら、アドバンテージなくなっちゃったじゃん。なにがおかしいって料理のレベルの低さですよね。料理が酷ければ審査も酷くて、というか、勝負のいかんで部が取り潰されるというのに、山田、さっぱりわかってない! しかし相手の料理の腕を見るに、これ、料理探求部、有利なんじゃない? そんなこと思ってたら、ほんと酷い、全然正攻法じゃない。いやあ、料理対決で相手の試食拒否を狙って勝つとか、そんなん見たことない。ともあれ、これ、風紀委員会の好感度は上がりそうなイベントですよね。

『鬼が出るか蛇が出るか』、優、目覚めてしまいましたね。なるほどネズミの妖怪なのね。でもって鈴の優に向けていた感情が、愛情なのか捕食対象に対するものなのか、そのあたりがあいまいとなってきて、でもほんと、食べようとしたわけでなくただ口に入れただけという鈴の弁明、婆様じゃないけど、いやあ通らんよ。対して優はというと、腹くくってますよね。それこそ飲まれかけたというのに、なお鈴に向きあおうというんですなあ。優のまわりの女の子らも、一緒に腹くくって、村を支配している年長者と対立する道を選ぶ。ええ、この新しい価値観でもって村を、自分たちの場を変えていこうとする様子はとてもいい。しかし優の能力。ネズミを使役できるというの、やりようによってはかなり状況を優位に運べますよね。諜報に使える。囚われていた牢だって、ネズミ使えば破れたじゃん。さらに病原菌をバラまいたりもできる。応用力あるいい能力ですなあ。

『45分間の魔法使い』。面白いですよ。学校にタヌキが出没。慣れない千尋は半分パニックだけど、島の子らは慣れてるんだなあ。とはいえタヌキは懐かない。そんなタヌキを山へ帰してやりたい、というのだけど、熊畑先生は敗退、繊月先生はまったく駄目で、なので生徒たちでなんとかしようというその過程で魔法が活躍。火で追い払おうとしても逃げない、その様子から、もしや理由があるのでは? 風で茂みの中の仲間を見つけて、そして弱ってるその子のために水を与えてあげて、と、そうしたらすっかり打ち解けてくれてという展開、楽しかった。でも熊畑先生には全然打ち解けてなくて、ラストに再戦、また頭突きっていう、これがまたナイスでしたね。

2017年4月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号、昨日の続きです。

ゆるキャン△』、これまた面白い構成でありますよ。冬休みに入って野クルの皆、バイト三昧です。なでしこは郵便配達。局に戻って内勤の恵那とちょっと話しして、今回、面と向かって話してるの、ここだけですよね。こんな仕事してる、あんな仕事してる、そうした話があると思えば、バイト代でなに買おう、あれ買おうって、そうした会話が実に楽しい。そしてここからですよ。ああ、今やスマートフォン、SNSでいいのかい? LINE? そいつでもって離れていても、自分のことをしていても、合間合間に連絡とりあって、ああ、ほんとこの感覚! これまでもこうした見せ方はあったわけですけど、今回はさらに発展させてきたという感触あって、面白かった。ただの会話なのに、それぞれの状況や心象? それが会話の背景に描かれることで、ただの会話にならないんだよ。すごいわ。それぞれの休み、それぞれの仕事の情景に、それぞれの個性、人柄、にじみ出るところがまたいい。そしてリン、磐田行きが決定。おお、ワンコ寺参り。やってましたね! そうだよ、なんか懐かしいな!

『はるかなレシーブ』。ヨウナ、カンナ組、すっかりようかんになってしまってるんですね。皆がビーチで練習に勤しむ中、ひとりあかりは別行動していて、あれれ、深い溜息ついてますよ。海辺に佇んで、いったいこの子、なにを思い悩んでいるというのか。ああ、本戦出場枠、これまでは2枠あったのが今年は1枠しかないんだ! となると、エクレア、はるかな、どちらか脱落することになる。部がバラバラになるんじゃないか、あかり心配しちゃってるんですね。でもこの心配、部のことが、部の皆が好きなんだってあかりの気持ちをよくよく物語ってますよね。そんなあかりの、はるかな、エクレアに向けたメッセージ、ゆうなの花をあしらったシュシュ。バラバラになって欲しくないという言葉に、心配しすぎだといいながら、皆でよりそって、親交を深めるその様。ああ、この子たち、とてもいいですね。

『なでしこドレミソラ』。あわゆきさん来訪にフリーズしてしまう美弥、よっぽどの衝撃だったんですね。この硬直を解いたのが、あわゆきさんのお土産、たい焼きっていうのがおかしくて、しかも大量! この人もなかなかにマイペースでありますね。あわゆきさんと握手して、すぐに手をひいてしまった美弥。この瞬間によぎった気持ち、これ、そうかあ、ただ照れたのでも、ましてや手汗のせいでもなかったんだね。この子のこうした気持ちの瑞々しさはまぶしいくらいで、そして差向いでの三味線の稽古。ああ、ほころぶ椿の花の、その印象が、ふたりの奏でる音を視覚に鮮烈に訴えて、部室に咲き誇る椿の花々。会話の果てに心も通じ、響く、その様も美しく素晴しかったです。

『こじらせ BOY meets GIRL!』、亨が順調にこじらせてますね。小犬のようにまつわりついてくる春日姉のこと、ずっと男の子だと思ってしまってた。その、かつがれたという気持ちが災いして、柚貴に対して素直になれない。嫌いじゃないんだ。ただどうしたらいいかわからないって、ええ、ほんと、亨さん、難しいのねえ。そんな亨が思い出した、柚貴が一度泣いた時のこと。そしてその記憶は翌日、他ならぬ柚貴の手によって回収されて、おお、脇腹に残る傷。許されはしたけれど、柚貴は自分のこと許せてないんだなあ。しかしそれで柚貴さん、私を殴れ! って、君、本当にすっきり、さっぱりしとるな! ええ、殴るのはちょっとアレだけど、亨ん、そんな柚貴に免じて態度やわらげていこうぜ。ええ、君ら、きっといい友達になれるって。そう思わせてくれるものありましたよ。

2017年4月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』、なでしことリンでありますね。ふたりでキャンプ。なでしこが飲み物、コーヒーなのかな? なんなのかな? ステンのコップに入れて持ってきてくれてましてね、手前のリンはといいますと、ほらあれですよ、焼いて柔らかくなったマシュマロをクッキー? ビスケット? で挟んだやつ、食べてるの。キャンプでちょっとおいしいひととき、吐く息も白くて寒そうではあるのだけど、寒さよりもほっとさせる、そんな感触の方がずっと強いんですよね。

『あんハピ♪』、体育祭、閉会ですね。前回、事故にまきこまれかけたぼたん。椿の活躍によって難を逃れたわけですが、そうか、ビンゴを完成できなかったか。棄権一組。よってはなこ、レン組は160位のブービー賞。ああ、残念だったね、そう思ったら、ああー、ここで前回のチモシーのアレが効いてくるのか! これでぎりぎり逆転とかになるのかな? そう思ったら、ああー、すっかり忘れてた。3倍ルールか! 大会終了後に明かされる、ぼたんが免除シールを使わなかったこと。ああ、ビンゴシートを手元に残したかったんだ。このひとり噛み締める達成感、ちょっと泣けるものありますね。そして椿も、この子にとってもいい体育祭になったようで、勝ち負け、ゴール、そうしたものとは別のところに得たものがあったという、この見せ方、とてもよかったですよ。しかし椿、まだ表には出られないみたいですね。ということは、まだまだこの子の物語、一段落までいろいろありそうでありますね。

『サクラクエスト』、これは特別掲載なんですね。あくまでも漫画は描き下ろしにての刊行で、けれどどういうものかわからないと買いにくかろう? といった具合でしょうか、アニメの第1話相当分が掲載されているんですね。アニメは見てますよ。なのでこの漫画がシナリオに極めて忠実であるということ、よくわかります。ただアニメだとさらっと描けるものが漫画だと尺をとってしまう。そういうのはうまいこと省略して、漫画としてのテンポを整えてあって、なるほどメディアの特性というのを実感させられました。しかしこの省略のおかげで、アニメだと理不尽で横暴で勝手でちょっと鬱陶しかった会長の印象が若干緩和されていて、いや、どうなのかな? アニメで先に見た分、慣れてしまってたのかも知れませんけどね。ともあれ、会長まわりは読みやすく、受け入れやすく感じたんですよ。

『春風ブライトネス』、ゲストです。写真ものですね。高校生春の写真コンテストに応募するための写真を撮ろうとしている慧美。しかしどうにもよい写真が撮れなくて、なにか足りない、けどその足りないものがわからない。問題は、その足りないと思ってるもの、自分が思ってるのではなく、そう指摘されたというところなのだろうなあ。自分で足りてる足りてないがわからない。そして指摘してくれた人は具体的な説明をしてくれなくって。今も友人の奈津子が手伝うとはげましてくれてはいるのだけど、感覚の人奈津子の言葉は理屈の人慧美には届かない。けど、これ、最終的にちゃんと慧美にもわかるんですね。いわば原点に立ち戻って、そして掴めた。そのこれというものを掴めるまでの紆余曲折。悩んだり迷ったり焦ったりという感情はよくわかる。そうした状態を脱するには、ただただ愚直に向き合って、行動するしかないのかもなんて思わされて、そして少しの踏み込みも。こうした展開、悪くなかったですよ。

『趣味ですが何か?』、ゲストです。四コマ漫画。パートの面接にやってきたのはフリフリドレスのお嬢さん、藤見きらら。面接を任された平山はきららのあまりに場違いな様子に絶句して、この人を採用していいのだろうか。迷って、迷って、けどこの人の迷ってたもろもろ全部、社長の一言で無駄になっちまいましたね。きららのフリフリ、これちゃんと理由があったんですね。とはいうものの常識にとらわれなさすぎるのは困りもので、かと思ったら平山さん、この人もキレるの早すぎるよ! ほんと、仕事は普通、それならそれでいいじゃん! いわゆるキレ芸ってやつなんでしょうか。四コマの様式で描かれた職場コントでありますね。

2017年4月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年6月号

『まんがタイムスペシャル』2017年6月号、昨日の続きです。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの学校での様子。面白かったですよ。そうか、家業を手伝ってること、皆は知らないんだ。水着忘れた、取りには帰れない、それで家に電話をしたい。その過程でやたら特別扱いされてるヒメがおかしくって、職員室では大事な業務連絡なんだろ? 先生がどんどん背を押してくれて、電話したら電話したで、若林に水着のこと話すのは恥ずかしい。それで社長呼び出し。一緒にいた友達がやたら困惑してるのが本当に面白かった。そして若林さんが水着持ってきてくれて、執事? 彼氏? 婚約者!? 混乱する教室とかね! そしてラストの怒っちゃうヒメまで、この子のいろんな表情、言動見られて、大変楽しいエピソードでした。

『お役所忍務のススメ』。へー、甲伊賀のお祭り、新月の夜にやるんだ。そういったこだわり、またいろいろ工夫された食べ物もね、力いれてるなあ、楽しそう! ただ忍者で有名だからというだけでやってるんじゃないですよ。忍者に関しては手を抜きませんから。そうした意気込みがひしひしと感じられて実にいいですよ。そしてしのぶ。おお、10年皆勤なのか。でも今年は祭を楽しむ側ではない。とはいっても、10年目の記念景品がふいになるの、ちょっと残念だなあ。しのぶの友達の勘違い、しのぶが忍者課に入ったっていうの、まさかのコスプレ認定! 今回もといったらいいでしょうか、先輩の言葉、とてもよかったですね。仕事をちゃんと伝えていきたい。ああ、この仕事に誇りと愛情持ってるんだなあ、そう感じさせてくれるもので、そしてしのぶがしっかり共鳴するんですね。ほんと素直でいい子だわ。そんなしのぶの成長、ずっと見てたいって思わされますね。

『まちがいだらけの恋愛道場』。おおう、芝ちゃんも若いといったらいいのかのう。仕事での出会い、オタク趣味に理解がある、というか本人がオタクという好条件の物件をですね、ものにできる!? いいところまでいったというのに、うかうかと手放してしまうってえ話ですよ。そのお相手、結構な好青年。見た目も悪くない。いや、芝ちゃんからしたらなんか立体的ってなレベルにとどまってるんだけど、というか、芝ちゃん、ヤバいな……。趣味に理解があり、強く干渉してくるところもない。この青年が好条件たりえたのは、ジャンルが違っていたためか!? いや、ほんと、そのとおりでした……。同ジャンル解釈違いで衝突、論争、喧嘩別れ! って、そこまでいくもんですかい!? いやいや、腐女子界隈においては受け攻めの解釈違いで絶交にいたるまでの諍いしたり云々って話は聞いてます。でも芝ちゃんもいい大人よ? 相手の男もそうよ? それこそこれって、解釈違いがあったとしても、拙者はこれこれこのように読み解いてござったが、なるほどそうした解釈もござったか。いやはや、奥が深うございますなァ! ってな具合になるじゃん、普通! でもそうやってすますことができなかったんだなあ。これ、不自由と思えばいいのか、頑なと思えばいいのか。ほんと芝ちゃんは若いなあ。みたいなことをいって芝ちゃんを理解しない自分はすでに情熱を失ってしまったのかも知れませんね。

メェ〜探偵フワロ』。のっけからフワロ氏が危ない。前回のリスのお嬢さん、リズにすっかり骨抜きにされたんですなあ。さて、そうした導入から男友達の話に移行するの、すごいですね。ものすごい切り替えなのに、自然にスムーズな移行だ。そして今回のメインはラウール。いや、もう、あのラウールがショック受けるのよ。友達だと思ってたフワロ氏にコバーン少年、ふたりともに邪険にされて、え? 俺、友達いないの? アーサーにも視線そらされて、ああ、あの落ち込んだラウール。ものすごい珍しいもの見た思いがします。アーサーの友達、というか公民館のサークル仲間。皆で黙々と模型づくりにいそしむ、あの感じすごい! 最低限の会話しかしないのに、いや、これ、仲いいよね。わかるわ。このバランスをさらりと表現してるこの漫画、すごいわ。そしてアーサーたちの交流、そのスタイルを理解できないラウール。そんなラウールにアーサーの言葉がズドンといきましたね。あの虚をつかれたラウール。これもきましたよ。読んでる私にドスンときましたよ。でもって、ラストね。ええ、ラウール、よかったじゃん、友達いて。ねえ、よかったですよねえ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第6号(2017年6月号)

2017年4月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年6月号

『まんがタイムスペシャル』2017年6月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、旅のおともに4コマまんが、ということで、リコも旅の途上でありますね。皮のトランクに腰掛けたリコ。ジャケット、ジーンズ、ラフなスタイル。これがまた素敵で、いやあハンサムなお嬢さんでありますね。『可愛い上司を困らせたい』はめぐみと青木、ふたり旅。ガイドブックにチェックいれてるめぐみの後ろから荷物しこたま持った青木がついてきています。そして『君のパンツに一目惚れ』、小桜さんが旅のしおりさしこんだ大きなかばん持って、これは修学旅行かな? といった具合。かばんについたクマのマスコット? ええ、クマパンですか? いや、パンツじゃないですけどね!

『課長と私のおかず道』。すごい、すごいよ。保志君、課長をあんなに動揺させるなんて! いやね、ダイエットしてるっていうんです。2kg増やしてしまったのをご飯減らして対応してるっていったら、かつてなかったほどに課長が動揺。ご飯に命かけてるだけはあるなあ! 保志の聞く皆の太らない秘訣。これ面白かったですね。蓮見さんは妄想ダイエット、というけど、これ我慢だなあ。自制ですよ。そして課長はというと、おお計算と運動でコントロールしてる。さすがの自制の人だなあ。そして無理なダイエットしてしまった保志だけど、そんな保志は見たくない、いやむしろおかず道をやめられてはつまらない。ああ、課長、それを保志君にいってあげてくださいよ! 肝心なところで腰がひけてますよ、課長! 保志も太った理由、ちゃんとわかってよかった。ええ、これで課長とおかず道、ますます追求できますね。

『ローカル女子の遠吠え』、浜松編です! りん子と雲春が仕事で浜松にいったところ、浜松まつりが近づいて浮き足だっている浜松市民。そうか、提灯はマストアイテムか。祭りに参加できないとか一大事でありますか。いつだってクールなりん子とやる気のあるかどうかよくわからん雲春、このふたりと浜松っ子、いやさハマっ子小畑との温度差、かなりきてましたね。そして他にもある温度差。対山梨と対神奈川、ここに厳然と存在する温度差。家康愛と井伊家への思い入れ、ここにもかなりの温度差があって、いやもうおかしいおかしい。譲れないライン、というか、富士山、家康の特別視が他を圧倒してるんでしょうなあ。そして山肌にばかでかい茶の文字。あ、これ茶畑なの? とか思ったら、まさかのヒノキ。あの雲春氏のつっこみ、まさに自分の思ったことを代弁してくれて、最高に面白かったです。

『できれば俺が腕枕』、ゲストです。おお、恋人ものですね。先輩の木曽、後輩の國枝。ふたりはつきあってるのだけど、この國枝さん、一日12時間ほど寝ないと使いものにはならないのだそう。対して木曽はむしろ不眠気味。なんとも極端なふたりですよ。しかし、一緒にお昼食べてる時、スパゲッティをね、くるくるってやってるの見てうとうとしはじめるとか、ああ、これは大変だ。一緒に映画を見ても、途中で寝る國枝。結局ひとりで見ることになる木曽。でも、そうして國枝が寝てしまっても、掃除に洗濯、しっかりきっちりやってくれる木曽はいい男だと思います。さて、こんな國枝も明日からは社会人。しかも木曽が研修指導を受け持つこととなって、さあこのふたりどうなるか。勤務中には寝てくれるなよ、そうはいうけど、國枝、絶対寝ますよね。

『お届けします。』、面白かったですよ。趣味で魔法少女のコスプレしちゃう田中ミサキ、28歳。一応まともな社会人って、一応って断らないといけない感じの人なんですかい!? 町のおもちゃ屋さんの通販事業部勤務のミサキ。社長の娘のなっちゃんとのやりとりも面白くって、キッズアニメに加えた批評、そこになっちゃんが厳しくつっこむ。これ、いい関係だなあ。そして明日までに届けてほしいとの、ちょっと厳しい注文。今日発送したらギリギリいけるかな? と思ったら、おお、これまさに今の事情だ。宅配便の送料値上げを見越した駆け込み需要。それが物流を圧迫してる。そこでミサキが頑張るのがよかったなって。本来なら、こういう特別はよくないのかも知れないけど、思い立ったら動かずにはおられない。コスプレしてること忘れて自転車とばして、そしてお客さんのお家についたら、お母さんがまさに世代だった。プリティモモコ……。これ、いい展開だったなあ。お嬢さんも喜んでくれて、そしてあの落ち。お客さん、おもちゃを楽しんでるって、そのしあわせそうな様を思い描いてるミサキ、それもまたよかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第6号(2017年6月号)

2017年4月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号、昨日の続きです。

『のけもの少女同盟』は霞が風邪。庭で乾布摩擦が原因ではないか。というか室内でやろう。学校を休んでいるので皆で見舞いにいこうという、もも先生もいうとおり定番イベントであります。でもほんと酷い。霞の母、娘の友達を目の当たりにしてくずおれて泣く。娘は娘で、自分の部屋に友達が!? ああ、これが走馬灯……、ってそんな納得のしかたでいいのか。しかし、霞の状況、本当に大丈夫なのでしょうか。というか、その主治医の先生、大丈夫なんでしょうか。山ほどの薬。これ、この子の不調、ここにも原因があるのでは……!? いろいろ不安にさせられる描写あったりね、そしてニカのウォッカ発言とかね、今回も微妙に際どいネタがよかったです。でもやっぱり際どいの、霞ですよね。山ほどの健康グッズ。怪しいのもいっぱい。そしてアルバムには納豆の包装紙……。ペットのイグアナ、名前はお兄ちゃん。なんだかいろいろあやしい雰囲気ただよわせて、けれど健全。おかしな感触がいい味出してます。

『りかけいの女子』。学内で見かけた女の子。小学生くらい? どうもゆく先が同じみたいで、まるでつけまわしてるみたいだと焦ってる真希穂の不安、ちょっと共感してしまいました。さてこの子、椎名春、吉里さんの娘、いやいや、従妹なのだそう。春からこの大学に入ってくるというんですが、見た目は子供実際は大人? なのかと思ったら、なるほど飛び級。ちょっとした天才少女で、それだけにといったらいいものか、子供扱いされるのが嫌みたいなんですね。ちょっとの衝突、けれど真希穂の介在あって円満解決するのだけど、吉里さん、なんか新たなあかん面が開いてしまったように思えますね。そうそう、それと蛍のゲーム。あれおかしかったなあ。なんというか、そうか、買ったんだね! うん、わかる、新しいゲームはやっぱり遊びたいよね。わかるわ。

『ペンにまします神サマの』、猫屋敷さん、あやしいわ。この人のバックグラウンド。知れば知るほどただものではない、え、そういう出自なの!? なんて具合に驚かされてきたわけですが、今回もなかなかにあかんところ惜しげもなく見せてくれて、ほんと、すごいですよ。シア、すなわちマスターにもちょっとあきれられてる節があって、この人のこういう性質、これもペンの力で生み出された時に与えられたキャラクター性ってやつなのかも知れませんね。としたら、改善はできないのか? つらい、つらいね、猫屋敷さん。さて今回はここからがいろいろやばい。思い詰めた寿実がゆきついた結論。この子はいったいなにをしようというのか。あの画面いっぱいにひしめく寿実ですよ。うおお、すごいインパクト。でも、これでなにがおかしいって、猫屋敷が失言。しかもそれをアルペコフに、破壊神にばっちり聞かれてしまった。ほんと、これ、どう収集つけるんだろう。ほんと、この漫画、先が全然読めなくて、すごいですよ。

いちごの入ったソーダ水』、最高だわ。最高ですよ。まず扉が美しい。風紀委員長、美しい。しかしこの人、見た目は凛々しく、厳しい視線もクールで素敵、ってなお嬢さんなのに、中身はいろいろ残念で、月のことじっと見つめている、その視線の意味ですよ。ああ、本当に月のことが好きなんだ。きっちり制服を着てほしい。それは風紀が乱れるから、とかじゃなくて、絶対似合うのに、素敵なのにって、その一心。素敵だわ。ほんと、最高だと思います。そして今回は、おお一念通った! 目をつけられてると勘違いした月陣営、少しの間だけでも制服ちゃんと着てみたら? そしてら、うおお、素敵お嬢さんだ、月さん! こひめ、雛菊、転からは違和感ありみたいに思われてしまってますけど、風紀委員長にいたっては拝むレベル! 先生からも好評で、そして舎弟ふたりからも好評だ! って、いや、咲太郎、君はなんか違うよね。いや、しかし、月、すっかり迷迭香になじみましたよね。服装も、ずいぶん大人しくなって、いやあ、素敵お嬢さんです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第6号(2017年6月号)

2017年4月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』。今回は、なんと球場に連れていきません。なるほどテレビ観戦。レオナの家に集まって、というのですが、予想外に綺麗な部屋、さらにぬいぐるみまでいて、って、これキャッツのマスコットよね? レイナとファル子が集まって、ということは今日はホワイトキャッツとファルコンズが対戦するの? でもそれって喧嘩確定コースじゃない? そう思ったら、ああ、対戦相手、それぞれ違うのか。テレビはひとつ、試合はふたつ。かくして勃発するチャンネル争い。ファル子はスマートフォンで見るということで解決なのだけれど、今はこうしていろいろ視聴の手段があるというの、いいですね。自宅観戦だと静かでいい、そう思ってたタマだけど、試合が白熱したらうるさくなったりね、そして勝ったと思って油断してたらまさかの逆転! ああ、レオナが見事に落ち込んで……。落ち込んで、もう野球なんて見ない、なんていってたレオナだけど一晩寝たら回復するんだ! ファンなんてそんなもんだっていうファル子の達観がおかしかったですよ。

『すくりぞ!』は温泉をはじめます。って、どうやって? 部室にて足湯を楽しんでいる寝子。リゾートといったら温泉だ、っていうんだけど、ビニールプール使って、お湯もはって、でもあっというまに冷める。って、そりゃそうだよ。しかしそれでも温泉をあきらめないのがすごいですね。しかも温泉の宅配を使うんだ。ビニールプール一杯分で3000円くらい。へー、意外や安い。しかしこの子らのこうして行動していくところ、面白いですね。温泉の宅配とかあるのは知ってたけど、こうして描かれてみると、なんかすごいなって思われて、しかも温泉の威力よ。巻き込まれたくなくて逃げてた先生も喜んで参加してくれた。そしてお湯が、お風呂が気持ちもやわらげてくれたのか、寝子が素直な気持ち吐露すれば、先生も自分の経験をもとにアドバイスしてくれて、このふたりのいつにない近しさ、とてもよかったと思います。心の中で先生のこと頼ってるよって答えていた寝子とかもね、ぐっときましたよ。

『夢見るプリマ・ガール!』、ナツがやる気ですね。涙流しながら河川敷を走ってる。休みがちだったのに学校にもちゃんときてるというし、いったいどうしたのか。なるほどアイドルのライブ。いつもは途中で退場してしまうけれど、次こそは最後まで楽しみたい! って、大変だな! 興奮して鼻血出して退場。オタ芸の途中で倒れて退場。興奮はしかたないとして、オタ芸は自重すればいいのでは!? ともあれ、ダンス部の影響受けて、もっとちゃんとライブも最後まで見たい、踊れるようにもなりたい、こうしたナツの前向きさ、光ってましたね。特訓につきあってくれているサフィもよかったです。一緒に走ってくれたりね、はげましてくれたりね、そうかと思ったらつっこみ役も頑張って、ああ、今回のエピソード、ちょっといい話っぽくて、それでいてどこかおかしくて、そうした味わい、ナツのキャラクターにサフィの生真面目さが作用してこそのものだなあって思わされました。そして最後にまさかの展開。ええーっ。チケット確保済みなのかと思ってたよ! ほんと、強烈な落ちでした。やられましたよ。

『お兄ちゃんって呼ばないで』。突然兄になってくれといわれた七瀬。いったいどういうことかとかりんに詰め寄るんですが、その様子を部屋の外からうかがっていたのがかりんのお母さん。いや、お母さん役の丹羽つぐみ。まさかの小学5年生。って、待って待って、くじで決めたっていうけど、どうせあのいんちきのくじなんよね? この小学5年生、母親役自体は問題なく受け入れていて、普通に買い物して、ご飯の用意して、みたいなことやってるんだけど、すごい、スーパー小学生なのかな? と思わせて、あかん、あかん、普通の子やん。ご飯、卵料理ばかりなのか。それも簡単っぽいの。こんなつぐみのこと甘やかしてくれるのがパパ。もちろんパパ役ね。これ、当然女性で、涼原マキ。この人、大人みたいですね。仕事から帰ってきた? つぐみと夫婦役演じて、演じて!? 七瀬、どれほどのものを見たというのか。ともあれ七瀬、すっかりこの異常な状況受け入れてしまってる人たちに囲まれて、抵抗するのあきらめちゃったみたいですね。ほんと、かりんの求める兄像、演じきってみせるんでしょうか。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第6号(2017年6月号)

2017年4月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号

『まんがタイムきららMAX』2017年6月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。っと、これはココアとリゼかーっ! ココアは違和感なかったんだけど、リゼ、制服が違うだけでこんなにも印象変わっちゃうか。ココアもいつもの制服じゃないですけどね、でも大きく印象は違わない。ところがリゼはこんなにも雰囲気違えてきて、面白いものだなあ。ふたり、髪に桜の花をあしらって、手にはクリームたっぷりのカップ飲料? いつもちょっと大人びて感じられるリゼも、こういう格好すると年相応と見えて、ええ、ふたり、仲良さそうで実に魅力的です。

『こみっくがーるず』。小夢がもらったファンレター。連載が終わった。大団円の感動や喪失感、それが少女たちに手紙を書かせたのかも知れませんね。その嬉しそうな様、また手紙ははげみにもなって、若い漫画家たちが手紙をもらったこと、あるいは出したこと、語りあっている様、とてもよかったと思います。そんな中、ひとり内容の問題でファンレター話に参加できないるっきー、最高でした。そして小夢、暴走する。方向性を見失って、やるべきことから遠ざかってしまっていた小夢を翼が引き止める。ああ、これ、すごくいいシーンだった。翼の凛々しさ、方向性を取り戻した小夢のあの表情。素晴しかったです。そして先生もいい味出してます。ええ、褒めてもらえてますよ!

『TCGirls』は小柴アンの誕生会。皆で祝うというのですが、なんか不思議と威圧的。これ、皆、突貫だったんですね。前日たまたまシオンが気づいた。それで皆に協力を要請して、でも前日夜に誘われたというのに、あんなしっかりしたケーキ作ってくるニイナ、すごいな! でもってプレゼントも皆しっかりしたもの用意してくれて、まあアン相手なのでTCG関係なんですが、いや、ちょっと待って、シオンさん、それはやりすぎだ! 今回は皆で楽しくパーティして誕生日を祝って、デュエルして、そういう話なのかと思ったら、アンがTCGをはじめるにいたった経緯など語られまして、意外なアンの側面、TCGがこの子を変えて、その可能性を開かせてくれたんだ! いい話だったと思います。ゲームを、ただ遊ぶのではなく、人と人をつなぎ、自分の世界を広げる手段なんだっていうアンは輝いていたと思います。

はんどすたんど!』、素晴しいわ! 新人戦での皆の頑張りです。おお、ひなたん、なんとか踏み止まった! 初心者は初心者なりにできることを頑張ってる、そうしたことがわかる描写は実によいと思います。いちごもね、そりゃできてないよ? でもそれでも負けずくじけず頑張ってるその姿は素晴しいと思う。で、ななみですよ。ほんと、面白いわ。あの跳馬の胸打つの、いわゆるレントゲンっていわれるやつ? だめだったって帰ってきたななみに先生がアドバイスしてみたら、おお、すごい、大成功じゃん! って、成功してもなんかおかしいって、ほんと、ななみはすごいわ。絵で、せりふ? で、もう最高におかしい。笑いとまらへんもん。心配していたゆかちーも、自分の弱点克服すべくいろいろ試してる。瞑想? 居眠り? してみたり、そして謎のコンセントレーションしてみたり。それで大ヒット! おお、見事に演じきってるじゃん! これ、ほんと、制覇しちゃうんじゃないの! すごく期待させられて、ああ、そしてこれがゆかちーの自信になればいい! 皆がそれぞれに課題を克服し、それぞれの結果を出している中、ひとりこれという結果を出せてないいちご。この子のこと断然応援したくなりますね。ええ、ひなたがはげましてくれた。ええ、いちご頑張れ。次回はいちごのかっこいいところ、見られますよね。

『合体アイドル!スノウちゃん』、ゲストです。登場人物、名前を列挙してみますと、小倉杏、雨宮瑠璃、寿彩愛、日高蜜柑。ええ、姓になにか覚えがありますね! さて、ネットアイドルを扱ったこの漫画。ネットアイドルのスノウは、動画サイトで人気の女の子。ひとりでなんでもできると評判なんですが、その秘密は杏たちしか知らない。なるほど、皆で分業してるんだ。歌は好きだけど人前で歌えない杏は歌を、ちょっと気持ち悪い瑠璃はダンスと、それぞれできることをやってるんですね。さて、こうした活動も面白いなあ、そう思うのだけど、編集してそれぞれの成果をひとつにまとめられる動画ならともかく、これをライブでやることになったら? 作詞、プロデュース担当の彩愛がライブをやるって告知しちゃって、さあ大変。カメラの前では踊れる瑠璃も人前となったらそうもいかない。それに踊り担当、歌担当とふたりでやってるスノウ。それをどうやろうというのか。難しいよね、完璧にライブでやっても口パクと思われてしまいそう。その方策はいまだ立たず。なにかいい手がありますでしょうか。

『機械科乙女のマキナレポート』、ゲストです。これ、よいですね。工業高校に通う女の子三人。紗、澄子、あかねが実習やらいろいろを頑張ってる漫画なんですが、冒頭の登校中の情景に日常ものとしてのニュアンス感じさせて、そして作業服に着替えればぴりっと感触が違ってきます。作業服のこと地味だって紗がいえば、フリフリとか危ないから! うん、回転体は危険! 巻き込まれたら命に関わるよ! ってよく聞きますよね。そうした作業における危険など軽く認識させておいて、そして作業となれば皆真面目でしっかりしてるってのがとてもいいです。今回の実習では旋盤を使います。わりとゆるふわな紗。きっちりしっかりで作業大好き、ついつい量産しちゃう澄子に、いわばつっこみ役でスタンダード、「普通」のポジションにいるあかね。準備から作業、そして計測にいたって、誤差0.05に精度の甘さを感じるんだ! でもって、ゆるふわと思われた紗が誤差なしで出してきて、おお、これは天然? 奇跡? 天才? 納得いかないっていってるあかねの気持ち、ちょっとわかる気がします。普段の会話も機械加工の話がメインだったりするこの子らの日常。ちょっとかっこいい。なにかわくわくさせられる。そうした魅力を確かに感じましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第6号(2017年6月号)

2017年4月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2017年6月号

『まんがタイムファミリー』2017年6月号、昨日の続きです。

『かなみ育成中!』。さきの母の出産時、突然の破水に取り乱すさきとは違い、的確に行動したかなみでありますよ。いやもう、これ、職業の適性を感じさせますね。いずれ弟たちも自立して、かなみの、姉の手から離れていくわけでね、それもそう遠くないうちに離れていくわけでね、そんな時にかなみもちゃんと自立できてないといけない。今回ははからずも、かなみの将来なんてのが語られて、保育士? 助産師? 頑張って産婦人科医、あるいは小学校教諭と、かなみ向けっぽい職業が列挙されて、さあかなみの、そしてさきの選択は? いや、まだ未定ですよね。そして恋愛についてのさき母の意見。青春だなんだ、ええ、人生の先輩としていい意見をくれたんじゃないかと思います。それでかなみ、綾瀬君に接近。さあ、どうなる!? これ、本当に続いていくんすかね。

『牧場OL』。なんか野花がデブだなんだとひどいいわれようですが、いや、これ、スアンさんが小さいだけじゃないの? 落ち込んだ野花が悩みを打ち明けるのが姫。でもって、舞い込んできた牧羊犬コンテストに姫を出そう。状況わかってない鷲巣さんが混乱してるのがおかしかったです。そして姫。ほんと、マイペース。魚肉ソーセージ食べてる時の顔がいいですよね。そして牧羊犬コンテスト本番ですよ。って、駄目じゃん! 元々牧羊犬だったコーギー、とかいってもちゃんとその訓練してなかったらそりゃ駄目よ。ちゃんと羊を追える犬は皆無で、ほんと、なんでこんなの企画したの! そして我らが姫が勝者となるまさかの展開。ああ、ぐだぐだの果ての勝利。でもなんか楽しそうですよね。

『レオタードって恥ずかしくないですか?』。ステージを終えてりなも自信がついたかな? いやいや、なかなか思うようにはいかんようですね。反対にちかは元気元気で、ちょっと調子にのっちゃってる。でもそんなちかが可愛いですね。思うようにいかないのは部長も同じで、期待していた入部希望者がからっきしで、ああ、気力なくしちゃった。りなと部長のポカーン、実にいい表情でした。今回は部長が主役でしたね。後半、男子バスケ部に部長の好きな人がいるというのバラされちゃったかと思えば、その男子の前でカチカチに固まったり照れ笑いしちゃったり、クールで美人の部長がですよ、そうした様子見られちゃって、後輩からもからかわれちゃって、ええ、実に可愛らしい。しかもそれで怒って腕立て伏せやらせるという、その怒った様子も素敵。部長のいい表情、たくさんでよかったです。

『かしこみかしこみ』、商店街主催の子どもの日フェス。目玉は南天チャレンジ。ツキノワグマの南天とすもうをとろう、というのだけど、子供たち尻込みしちゃってって、そんなのあたりまえだよ! 大人だって怖いよ! そんな南天が師匠と仰いでいる相手がムクとわかって潮目が変わるのおかしかったですね。実は南天弱いんじゃないか? いやいや、あっさり吊り出しで負けちゃって、じゃあ3人がかりだ! それもあっさり吊り出されちゃってという、この展開。最高じゃないですか。十人がかりでも勝てない。どうやっても勝てない。山椒に相談してみて、それで計略でもってなんとか勝つんですけど、騙されてもそれを苦にしない。むしろ見事な作戦、感服したと褒めてくれる。ああ、南天、こら子供たちにも好かれるわ。ほんと、ムク、山椒も南天も、そのフレンドリーさが最高です。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第6号(2017年6月号)

2017年4月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2017年6月号

『まんがタイムファミリー』2017年6月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんが新聞紙でつくった兜かぶって、柏餅食べてます。ええ、こどもの日、端午の節句でありますね。あのセーラー服でちんまり座ってお茶してるチエちゃんの様子は、ちょっとお婆ちゃんぽくって、この子らしい魅力にあふれてますね。他に『軍神ちゃんとよばないで』、鎧兜着込んでちんまり座ってる虎千代、これも端午の節句でありますよね。『牧場OL』スアンさんは手に小さなこいのぼり! ああ、この屈託ない笑顔、実に素敵でありますよ。

『おしかけツインテール』。花梨さん、新境地ですね。雨続き、梅雨の季節。せっかくの土日が雨でつぶれて、さあどうしよう。そんな彼女にマスター・ゴロゴロが雨の日の心得を伝授する! まあ、俊郎なんですが。いつもダラダラゴロゴロしてる俊郎が、花梨をゴロゴロの沼に引き込んで、これ自分のゴロゴロを正当化しようという腹であります。しかし面白かった。まず第一に着替えない。パジャマにどてら。家事も最小限に減らして、そして布団でゴロゴロ。あの完璧な布団のセッティングっていうの、面白かったですよ。ついついスナック菓子に手がのびる。遠くのものを取るの億劫がって孫の手も用意済み。花梨、ちょっと堕落の楽しみを知ってしまいましたね。花梨はしっかりした子で、けれどそれがあんまりにもいきすぎてたから、こうやって息を抜いたりダラけたりする様子見ると、逆になんだか安心できますよね。ええ、花梨にとってのいい一日だったと思いますよ。

『妹のおシゴトは時給2000円』。ミエ子、貯金残高が6桁になったそうです。10万円超えたかあ。それもこれも友達と遊びにいってないからだ! 焦ってるわけですが、いや、見栄張りミエ子さん。見栄、はったりのためにお金浪費するの、よろしくない傾向よ。今回も、友達と遊びまくるのはいいとして、金ならある、なんでも奢るとか、よろしくない! よろしくないですよ! さて金に汚なく、歪んだ価値観のミエ子。そんなミエ子が熱出して弱気になってた只野のこと励ました。いったんは突き放した、そう見せて、金が絡まなくても心配する心くらいあるんだからな! ああ、いい子ですよ。いつになく言動のおかしかった只野のこと、家族みなで思いやって、看病して、そしてもしかしたら只野の過去には、なにか悲しいことがあったのではないか。ええ、ミエ子、只野という人に踏み込みかけてきてますね。そして恋人と勘違いされているという話。ああ、これ、いずれ勘違いじゃなくなるんでしょう? え? そういう予定はない? どうなんでしょうね。なんか、そうなるんじゃないかって思うんだけどなあ。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。家電メーカー勤務の智枝が寮の自室に帰ったら、そこに謎の女の子がいたというんですね。ロボット掃除機に乗った女の子。名前はappVC-zero、通称アプリというのだけど、いったいこの奇妙な女の子、なにものなのか。最初、掃除機のつくも神とかそういうの思ったんですね。それこそ智枝にだけ見えるとかね、そういうのかと。けれど違いました。なんと、立体映像なのか。あくまでも本体は掃除機で、対話している相手はAI。そしてなぜこの掃除機が突然智枝の部屋に現れたのかというと、隣室の宮原透、開発部勤務の彼女が智枝をモニターとして採用。合鍵を借り、掃除機を置いていったというんですね。この女の子の姿、智枝の好みを反映したものなのか。しかしこの掃除機、電力をやたら食う。ブレーカーが落ちる、って、寮とかでブレーカー落とすと、智枝の部屋にとどまらず全室停電したりするんじゃないの? ねえ、これ、アンペアあげてもらいましょう!

『役職名はお嫁さん』。陽大が昼休みになにか書類を作ってる。仕事か? と思ったら、違った! 自宅にグリーンカーテン導入するための企画書なんだ! もうすっかり美如のやり方に染まってしまってますね。グリーンカーテン導入はめでたく承認されました。それからの展開、どうしても関わらずにはおられない様子の美如がおかしい。本人はさりげなくアドバイスしてるつもりだけど、めちゃくちゃ不自然にダイレクトなのがね、もう最高でした。そして今回は隣室の住人、小説家の彼がゴーヤに話しかけている陽大のこと、どんどん誤解していっちゃってるっていうのがおかしくて、オーソドックスというかあるあるなんですけど、その誤解が陽大本人とはかけはなれたものですからね、いい感じでした。また小説家氏、エレベーターで陽大と遭遇したとき、平身低頭謝ってくれて、ああいい人だ。ちょっと弱気そうだけど、いい人そうだ。この漫画、嫌な人、悪い人っていませんけどね。この小説家氏も今後、陽大、美如に拘ってくるんでしょうか。だとしたら面白さ、広がりそうですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第6号(2017年6月号)

2017年4月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年6月号

『まんがタイムきららミラク』2017年6月号、昨日の続きです。

『お願い!ロイヤルニート』。桜花が針のむしろであります。前回、ついつい大げさにいってしまったことが災いして、妥当久遠寺ののろしが上がらんという状況に置かれしまってさあ大変。けど、勝負に勝つにはまず敵を知らないといけない。ほたるがやる気出してますよね。聞き込みして資料にまとめて、さらにスイが花凛の学内での様子を盗み撮り。しかしなにが面白いって、これで花凛の株があがって、桜花にさらなる逆風が吹くっていうね。ここから仲良くしていったらいいんじゃない? って、花凛は最初から仲良くする気満々ですよね。いや、ちょっとヤバいレベルでしたけど。しかし今回、一番面白かったの、桜花ロイドの顛末かも知れません。将棋をはじめたんだ! しかも強いんだ! 将棋一本に打ち込んでいくんだ! まさかの引きこもり宣言。ああ、桜花の桜花らしさはロイドになっても健在なのでありますね。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』は対ドラゴン戦であります。戦いの最中、ライアがパーティを組まない理由が語られて、あー、パーティメンバーに足を引っぱられたくないのね。のっけからキャロ死亡。うん、安定してますね。けれど最終的には皆一緒になって戦って、最初は馬鹿にされてたキャロも投薬で活躍。そしてライアも盾になってくれて、けど最後までわかりあえないままだったのかな? ライア、山小屋でいろいろ話してくれたこと、私うそつきなんで、なんていって嘘にしちゃってますけど、実は本当がまじってたりするんじゃないかなあ。なかなかその素顔、実際のところをつかませてくれないキャラでした。それに、最後にMPKでしょう。強烈な去り際! ほんと、次に会うことがあったら、どんな再会になるんでしょう。こんな味わい深いキャラが今回かぎりってことないと思うんですよね。

『広がる地図とホウキ星』は実技試験です。公園にいって「魔法を使った作品」の作成、提出を求められる。これがですね、リンの荷物に猫のミミがまぎれてついてきたりね、しかもこのミミがしっかり役にたったりね、ちょっとしたところにも手がかかってる、意識が通ってる、そんな感触あって実によかったです。妖精との遭遇からの展開。ちょっとしたピンチを、いや、これ結構なピンチじゃない!? ともあれ、皆で力をあわせてこの危機を乗り越える。またその危機も、危機また危機で、ひとつの問題を解決したら次の危機が! で、うまくかいくぐったと思ったら、それも失敗。さあどうする? どうなる? と、ここで君が介入してくるのかー! そこから大団円までの穏やか、落ち着いた感触がまたいい。盛り上がりの後に静かに交流を深める、そうしたところにね、この漫画の暖かみ、近しく感じさせる親しさがあふれているって思ったんですね。

ラストピア』、リッタのこれまでの頑張りが活かされていますよ。島を紹介するために取材にきましたよ。いつかの記者さんですね。先輩のカメラマン連れてきてくれて、それでリッタの地図見て島をまわってくれて、ああ、島のことを知ってもらう試み、広がっていってるじゃありませんか。よかった、頑張ってよかったね。そう思いながら、しみじみ彼女らの取材の様子をちょっと嬉しく眺めてみれば、そこにこの島にただよう不穏な空気、それも再確認されることとなって、ああ、いろいろある悪い噂。皆はそれをポジティブに、よいように解釈してくれたわけだけれど、そしてそれが嬉しかったのだけど、でも……、もしかしたら……、という不安が残る。よさ、優しさ、暖かみは、その対照となる影があるからこそ際立つのかも知れません。また逆にしあわせな今にいつか影が落ちるのではないか、逆方向にも働いて、それだけにまた今のしあわせに愛着覚えてしまうのですね。

『ハルベルンハルカ』、いやあ、面白かったですよ。巨大ロボットに憧れるハルカだけど、まさか出会ったロボットが超絶にダサかったっていう。これね、敵ロボットを見てハルカが大騒ぎするの、いかしました。向こうの方がかっこいい! そしてその敵ロボットの搭乗員、博士の姉! くっだらない理由で街を破壊してるんだけど、ほんと、どうしようもない、そのくだらなさもいいんですが、街を破壊するロボットを見て怖くなってしまったハルカへの殺し文句ですよ。勝てば姉のロボットもお前のものになるぞ。いや、それまでいい雰囲気だったじゃんよ! それが一気に打算に振れて、そしてかっこいいと思ってた姉ロボットもダサかった! ほんと、基本くだらなさに全振りしてる漫画です。かっこよさも感動的なやりとりも、全部その後にくだらなさに放り込まれるっていうんだから、その落差がね、かなりきてました。前編よりも後編がきましたね。これ、かなりきてましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第6号(2017年6月号)

2017年4月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年6月号

『まんがタイムきららミラク』2017年6月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』。ヒロインの千夜がおどろきのイメージチェンジ。うおお、ツインテール、眼鏡、そしてサロペット。手には抹茶系のフロート、トッピングがたっぷり贅沢! ええ、今風といいますか、ちょっとオタク風ファッションでもある? 実にこれが可愛いんですね。いやあ、こういうイラストがくるとは予想外。そして実に魅力的。いたずらっぽい笑みもまたコケティッシュ? ぐっとくる、引き付けてやまない、そんな表紙にしあがっていますよ。

『サイエンテイスト』、読み切りです。のっけから爆発。科学に爆発はつきもの、そういった具合の出だしでありますが、主役は科学者にして発明家の松丸? それとも助手のコハシ君? コハシ君はちんまりしたお嬢さんで、頭にはケモみみがついてます。この漫画、基本単発ネタでぽんぽんとテンポよく進めていく。テイストとしては昔ながらの四コマといった感触で、かと思ったら、途中から一本一本の四コマが次へ次へと繋がりはじめて、冒頭付近の単発と思われたネタもしっかり回収されていくのですね。小まめなネタの展開が、オーソドックスな四コマのテイスト感じさせて、逆にミラク、きらら系列誌においては異色と感じさせます。そして最後にはこれというギミックが仕込まれて、おお、そういうことだったのか。冒頭の博士の胡乱な様子、こういうことであったのか。ちゃんとわかるようになっているですね。

『がんくつ荘の不夜城さん』、四コマ漫画誌で四コマ漫画家の漫画であります。ひとり黙々と作業する不夜城よどみ。仕事柄も手伝ってすっかり引きこもり。日にもあたらず風呂にもはいらず、人とも関わらず。なので、たまに誰かと会うとなれば、発声練習からしないといけない。いやあ、大変だ。この人と担当編集者、羊ケ丘眠との打ち合わせ。あれがなかなかに面白くって、これ、どこまでリアルなのか、まったく現実には則していないのか。わからないのだけど、打ち合わせのはずがとりとめなく脱線していったり、そして次はカラー。じゃあ温泉で、というのだけど、水着にとどめましょう。雑誌としては全裸NGじゃないけど、不夜城絵だと必要以上にやらしくなるから禁止。こういうことってあるのかい!? 今回は不夜城さんの漫画、ネットでなんて呼ばれてるのか、具体的には出ませんでしたね。こうしたいろいろ、気になるポイント、いろいろあって、これはいい感じ。しっかり心に残った漫画です。

『また教室で』、いいですね。芸能人の天羽きさら。芸能関係の仕事をしていて、学内でも有名人。仕事が忙しくて初登校も5月にずれこみ、そんな彼女の悩みは平穏な学校生活が送れないこと。友達もできなくて……、と内心悩んでいるのだけど、なかなか理解はされない悩みかも知れませんね。そんな彼女に友達ができそうですよ。テレビとか雑誌とか見ない、芸能界とかに興味がない。そんなひなこがきさらと出会って、あまりに普通に、特別扱いもまるでなく、親しくしてくれて、ああ、きさらの学校での日常に変化が訪れそうでありますよ。きさら、ひなこのキャラクターがいいですね。きさらの内向きな性格。ついついネガティブに物事を考えてしまって、それで後悔する。対してひなこはあっけらかんとして明るくて、すごくナチュラルにきさらともうちとけて、あの屋上でのやりとり。疲れてるきさらのこと思いやるひなこのかける言葉の優しさですよ。これら、本当によかったなって思います。そしてラストもね、ああ、素敵な展開、素敵な引きでありました。

『となり暮らしのねこめがね』、ねこパジャマのテイとめがねのレン。アパートのお隣さんだけど、テイはレンの部屋に入り浸ってるのかな? とりとめのない会話。目的もなくただ思いつくまま、思いついたことを口にしている、そうした雰囲気だったのだけど、そうした会話のはしばしに、自分にないものを持っている相手のことを思いやったり、ちょっとうらやましく思ったり、そうした様子が見てとれるの、よかったです。そして、このとりとめなく感じられる会話。それ、そうであることに意味があったんだ。そうか、テイのだらだらとレンのそばにい続けていた、それはバイト先での失敗で気持ちが弱ってしまってたからか。溢れるテイの感情に、レンも思うところを口にする。このちょっともどかしくて、そして気恥ずかしくもある描写、なかなかによかったですよ。ふたりの関係、ちょっとにやりとさせる、いや、にやにや? ともあれ、よかったですよ。

『星空アラカルト』、オタク娘の集うルームシェアハウス。ここに訪れたのはブロンド美人。フランスからやってきたニーナです。フランスではオタク趣味を話しあえるような身近な友達はいなかった。やむなく国際交流することになっていたというんだけど、日本に、このシェアハウスにきたからには、オタク交流に困ることはないはずだ! この子のちょっと暴走気味の様子、気持ちばかりはやっていることがよく見てとれてよかったです。ニーナの友達? 色葉。国際交流していたひとりですね。この子はアイドルオタク、可愛い女の子が好き。ふだんはダラダラ、ゲームとなると覚醒する芹はソシャゲオタク。そんな彼女らの共通の話題はアニメなのか。日本でリアタイ視聴できることに感動するニーナと、感想をSNSに投げるせいで無口になってる色葉と芹。その時の会話、感想はニーナに投げて下さい! とか、面白かったです。

『桜色戦士レンジャーブロッサム』。ヒーローマニアの蒼衣スミレ。好きが高じてヒーローショーのバイトをすることになったんですね。そうしたら、微妙に思ってたようなのと違った。自分の知ってるセオリーとは違うキャラづけにもにょってみたり、つっこみ入れまくってみたり、そして自分のポリシーからかけはなれたスーツに抵抗感じてみたりと、いやはや個性的というには少々荒っぽい、好き放題な感触がおかしいです。ショーでもお約束を踏襲しつつ、その後の展開はよくわからない自由さ、おかしさだったりと、あるあるから、そんなのないよに振る剛腕、思い切りがよい漫画でありました。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第6号(2017年6月号)

2017年4月14日金曜日

セッション

 見ました、『セッション』。動画のサブスクリプションサービス、Huluにはいってまして、この映画についてはまるで知らなかったのですけど、なるほど『ラ・ラ・ランド』の監督の、いわば前作。つまりこのタイミングでHuluに『セッション』がはいったのは『ラ・ラ・ランド』のプロモーションの一環というわけで、ありがとう『ラ・ラ・ランド』! さて、この『セッション』という映画、確かに面白い映画でした。ただ面白いといっても、たのしー! といったものではなく、スリリング、ひたすら冷や冷やはらはらさせられて、そして最後には、いやこれ以上はここでは書かないですよ。ネタバレになっちゃう。ほんと、なにがこの映画の興を削ぐかわかったもんじゃないから、少しでも興味があるという人は、ここで読むのをやめてまずは通しで見てください。話はそれからだ。

映画の舞台は音楽学校。ポピュラーミュージックの学校ですね。ジャズドラムを学んでいる青年アンドリューが、教師フレッチャーのバンドで苛烈な指導を受けるというのですが、ほんと、これ、『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍装を彷彿とさせるものがありました。いやあ、唖然ですね。いや、こういう指導を行う教師はまあいたわけですよ。とりわけ昔はこうした教師は多くって、ですが教育の手法についても研究されて、進歩してきて、厳しいのはよいとしても、暴言や暴力についてはさすがに否定的というのが今の主流になっている。ところが教師フレッチャーは、その古いスタイルの暴言、暴力をともなうスパルタ式でやっていて、いやあ、バンドが萎縮しちゃってるじゃんよ。けれど、こうした苛烈さによって生み出されるものもあるのだろう。しかし同時に、こうした苛烈さがゆえに失ってしまうものも多くあるはずで、そういう意味ではこの映画は難しい。

スパルタ式が今の社会では受け入れがたいということはしっかり描かれていました。フレッチャーの教育がフレッチャーの真に望む成功をもたらしたことはなく、むしろ駄目にしてしまったものがあまりに多かったとも示唆されて、けれどかつての偉大なプレイヤーを生み出した逸話、苛烈さによって生み出されるものについても触れられていた。

この映画ではどうだったんでしょうね。アンドリューを育てたもの、それはなんだったのか。素直にすんなりと飲み込めないものがある。ラストのアンドリューなどは、それこそすかっとさせられて、それまでの鬱屈が晴らされる、そんな素敵な展開であったわけですが、それはフレッチャーを否定するものであったのだろうか。いやむしろ、フレッチャー的なものを受け止め乗り越えるものであったというべきではないか。劇的な構図としては、フレッチャーとアンドリューの対立、それがぶつかり火花を散らしながらも、最後にはその状況を乗り越え、新たなステージに到達する。テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼってやつですが、そうした構図がきれいにできあがっていたなあと思うんです。しかし、アンドリューはフレッチャーのやり方を認めたといえるのか。それはないよね。フレッチャーもアンドリューの痛打を受けて、そのあり方を変えるに至ったのだろうか。いや、それもなさそうだよね。ただ、ふたりのあの関係がなければ生まれなかったものがあったというのは確かで、ふたりのありようは変わらないまま、劇としては完成してる。ただどこかすっきりしない、割り切れないものは胸の奥に残って、なあ、君はあれ、どう思ったよ、そんな具合に感想を聞いてみたくなる。いろいろと話したくなる、そうした映画でありました。

しかし、フレッチャー、底意地悪いわ。ほんと、あれはびっくりしたもの。それだけに、アンドリューのカウンターが決まるラストは爽快で、そしてそのカウンター、映像によって見せつけるアンドリューの世界が実にスリリング。実にしびれるものがありました。

ここからは余談です。ただネタバレに繋がるので、まあ上でもう随分内容に触れてしまってるので今さらですけど、まあご注意を。

昔、カラヤンがウィーンフィルを振った時のエピソードでこんなのがあるんだそうです。ウィーンがこれまで守ってきたテンポをカラヤンが変更したところ、それを伝統として大切にしてきたオケが反発して、リハまではカラヤンのテンポでやっていたのに、本番では自分たちのテンポで演奏したという話。カラヤンはそんなことになるなんて思ってないから、振りはじめた棒と実際の演奏とで矛盾が生じたわけだけれど、そこをカラヤンはしれっと合わせて、どうです、僕の斬新な演出は、みたいな顔してアピールしたみたいな話なんですが、この映画を見てて、そんなことを思い出した。けどラストのフレッチャー、あれはそうした、客の手前、アンドリューに合わせてみせた、みたいな感じじゃなかったよなあ。だとしたら、あの時フレッチャーは、そしてアンドリューはなにを思っていたのだろう。演奏を通じてふたりは仲良くなりました! わかりあえましたー! なんてもんじゃあないよなあ。

サックス奏者の渡辺貞夫さんだったと思うんですが、こんなことおっしゃってたそうです。ロックはプレイヤー同士が仲良くないとバンドは成立しないけれどジャズはそうじゃない、みたいな話。ジャズは、プレイヤーの仲が悪くて、それこそ口も利かない、目も合わせない、それくらいに険悪な関係であってもセッションは成立するんだって。

この映画のラストなどは、まさしくその渡辺貞夫のいうジャズのセッションそのものだったりしたのじゃないかなあ。ふたりが和解しなくとも、隙あらば寝首を掻いてやる、そう思いあってる仇同士であったとしても、それでもジャズは成立する。そのスリリングな関係をも糧として音楽の美は高みへと昇っていく。そういうものだってことなのかなあ。

などなど、いろいろ思わされる映画でした。自分には自分に対する苛烈さが少々足りなかったかな、みたいなことも思わされた映画でありました。

2017年4月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年5月号

『まんがタイムジャンボ』2017年5月号、昨日の続きです。

『ペンタブと戦車』。これまでメインにあった里見青年の話はいったん小休止? かわりにうみねこ先輩にスポットライトが当たって、ああ、この人、どうなさったのか。総理大臣に会いたいとか参謀大尉の権限はどれくらいとか、やけに大きなことをいう。なにをたくらんでるのか。戦争の早期終結を狙ってる!? この戦争に勝つ気なのか。歴史改変かー! と思ったらちょっと違う感じ。ああー、ニコ中尉、彼女とのことがあるからか。それで戦争をとめたい。それを聞いた武田大尉と里見曾祖父の言葉、それはこの時代の現実を物語っていて、そしてうみねこ先輩、戦場についていくという。なんだか心配になるのですが、先輩の生き延びますという言葉、そんな先輩を見つめる里見曾祖父の表情。言外に物語るものあって、実によかったです。

『シコふんじゃえば?』は夏休みも終わり、でも皆の様子は変わった感じはありませんね。舞はあいかわらず相撲大好きで、友達皆を誘って九月場所にいこうと盛り上がってるし、そして杏子はいまだに相撲部屋の娘であることをカムアウトできていない。でも、ちょっとずつ変わってきてるんだよっていうのが描かれて、相撲を見にいくこと、父にちゃんと告げることができた。部屋の力士の皆にも告げることができた。そして舞のピンチ、って、いやそれ警察の兄さんのいうのが正しいっちゃ正しいよ! ともあれ舞のピンチに駆け付けて、ああ、いった! ついにいった! これで舞はどんな反応を見せるのか。続きは次回! というか、次が最終回かーっ! いいラストを迎えられたら! 今はもうその一心でありますよ。

『それでもヒナは魔術師になりたい!』も次回で終了なんですね。せっかく新キャラが出たところなのに! ちょっと驚きました。さて今回はハナのマジックショー。『ツルの恩返し』をベースに、演劇仕立てで進行していくんだ。そのショーの様子、なるほどここにこうしてマジックを絡めていくんだ。行李から出てくる。早着替えをする。そして最後に消失マジック。生き生きと見せて、好評博して、話題になってと、この展開は見ていてわくわくさせられるものありました。そしてこの舞台、ネットでも話題になって、それが届いたの、これ誰なんだろう。次回最終回の布石。おお、海外デビューするのかい!?

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第5号(2017年5月号)

2017年4月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年5月号

『まんがタイムジャンボ』2017年5月号、発売されました。表紙は『レーカン!』、天海さんをメインにしまして、これは銭湯ですか? いや、温泉ですね。浴衣姿の天海さん、のれんをくぐって、素敵な美しさであります。『でっかいんちょ』育も浴衣着まして、手には牛乳、ほっとした表情がニュートラルでいいですね。『江戸の蔦屋さん』は伽羅が露天風呂。後ろで蔦重が照れてお湯に沈んでるのが純情でいいですね。さてここにきて本命です。『銭湯の女神さま』恵がお風呂あがりにジョッキでビールでありますよ。うおお、その表情なんかやばくない!? 

『中の人に恋をしました』、なんかいいですね。ヒーローショーの主役、レッドに助けられてこのかた、レッドのことが気になってしかたのない白石紬さん。今日はレッドにお礼を渡しにきた、っていうんだけど、司会のお姉さんがレッドに助けられてるのを見て、もやもや。って、それは嫉妬か。しかしそうしたことに慣れていないのか、自分の状況、把握できてないみたいなんですね。さて、レッドにお礼を渡しにいった紬。司会のお姉さんと会話するうちに、自分の気持ちが恋であると自覚させられる。ああ、こうして逃げちゃうから、お隣さん、レッドの中の人とは対面しないままになっちゃったのか。この兄さんも兄さんで、まさかそのプレゼントが自分あてとは思わない。なかなかにすれ違いの続く、そんな関係でありますね。

『大正みつば歌劇団』、大好きです。劇の当日、歌子は追い詰められて青い顔してるし、幽子もガチガチに緊張していて、そんななか、マリさんひとり元気はつらつですよ! あ、これはあれだな、本番になったらマリが一番緊張しちゃって、失敗しちゃって、みたいな展開になるんだ! 大はずししました……。マリさん、最後まで元気やん、余裕やん。大人物ですよ、彼女。しかし先生の、緊張してる生徒たちへのはげまし。そして舞台裏からのサポート。とてもよかったですよ。しかしマリさん、人気なのね。オオカミ役やったら女学生たちが黄色い悲鳴! そうか、マリさん、学内ではこういうポジションなんですね。さて、はじめての公演、結構うまくいったみたいでよかったです。そして入部希望がふたり!? いやもう、これまたなにか素敵そうなお嬢さんじゃありませんか。どうした人か、楽しみになりますね。

『イヤよイヤよも好きのうち』。今回のエピソード、実によかったですよ。好き嫌いの酷いアキ。この子がカレー屋についてきて、ああ、カレーは大丈夫なのか、そう思ったら、マンゴープリンください。そうか、やっぱりカレーはあかんか。からいのが苦手なのね。そしてマンゴープリンにまさかの伏兵、杏仁豆腐が入ってて、この子、どこに地雷が埋まってるかわからんから、ほんと大変だな。そしてまさかの地雷が先輩のカレーにも。このところはやりのパクチー、これが駄目。ここからが本当に面白かった。先輩はこれまでアキにいろいろいってきたこと、それが返ってくるって思って憂鬱だし、そしてアキはやたら楽しそうで、あんまりに面白がるもんだから先輩もアキにパクチー食べさせちゃって、あー、これどうなる? ここで、まさかのパクチー大丈夫。先輩とアキとで、嫌いなもの交換するっていうね、これ新しい関係に突入じゃん! いやあ、面白かった。ただ面白いだけじゃない、新たに開かれるものあって、ぐっときましたね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第5号(2017年5月号)