2005年3月17日木曜日

クライマックスラグ 完全コピー楽譜集

今日、偶然張り紙を見て知ったのですが、ラグタイム・ギタリストの浜田隆史氏が大阪に来てライブをするのだそうですね。詳しくは氏のサイトの「ライブ&投げ銭情報」をご覧になっていただくとして、ともあれ私は、四月一日二日とあるライブの両日聴きにいこうかと思っています。

いやあ、実は浜田さんのことは随分前から気にしていて、結構ファンなんですよ。その生き方のスタイルというか、ギターへの打ち込み方というか、ちょっと真似のできなさそうな氏独自のやり方というのに私はどうも憧れて、一度でいいから目前で聴いてみたかったんです。

浜田氏はその道では結構知られたギタリストで、特にその彼の名前を有名にしているのは、小樽運河(オタルナイという名称は小樽運河に由来。ナイはアイヌ語で川のことです)でのストリート活動と、オタルナイ・チューニングと名付けられた独特のチューニング(EbAbCFCEb)であるかと思います。

チューニングは独自で、雰囲気も独特で、けれど音楽を聴いてみればわかると思いますが、すごく正統派の真当な音楽で、奇をてらったような変なけれん味なんかまったくないんですね。真面目に音楽に取り組んで、よりよいなにかを求めた結果としてたどり着いたのがオタルナイの独自の世界なのでしょう。私は、それはすごく素晴らしいことだと思い、私がこの人に憧れて已まないというところはここなんです。

氏のサイトの「文芸の部屋」カテゴリに「日記と随筆のページ」というのがあります。開いてみると「投げ銭随筆」というシリーズがあるのがわかると思いますが、これを読んでみれば、いかに氏が音楽にまっすぐに取り組んできたかがわかるかと思います。私は、このページに現れる氏のギターに対する思いとプライド、そして愛があふれているところがすごく好きで、何度も何度もこのページを読んだんですよ。それで私もいつか、この人みたいに人前で演奏できるようになりたいなあと思って、そして今も思っています。とにかく氏の文章は、すごく刺激的で心に染み、沸き立たせるだけの内実を持っています。

ところで、私が浜田氏のサイトを見付けたのは、K. Yairiの名器レディーバードについて調べていたのがきっかけで、実は氏もレディーバードオーナーだったのだそうですね。だったというのは、お母様が随分とお気に入りだそうで、とられてしまわれたのだそうです。

私がレディーバードを買った当初は、氏についての詳細はまったく知らなかったのですが、後々オタルナイ・チューニングのラグタイム・ギタリストに関する記事を雑誌で読んで、ああ、あの人だ! とすべてがつながったのでした。そうかあ、有名な人だったのかと、実に納得。なんだか自分の知り合いが成功しているみたいな、そんな嬉しくて鼻高々な気持ちになったのを覚えています。

さて、Amazonが扱う浜田氏のプロダクトは『クライマックスラグ 完全コピー楽譜集』だけでありますが、氏のサイトからアルバムを買うのも可能です。楽譜にしても、出版元である TABギタースクールからまだ買えたりするかも知れません。

よろしければ、色々探してくださいましね。

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