2005年4月12日火曜日

Macromedia Flash

 Flashはもともとは、Futurewave Softwareという会社が出したペイントソフトライクのドローソフトで、名前もSmart Skechと全然違うものでした。1996年くらいのことです。

私はその頃からすでに絵を描きたいという気持ちがありまして、でもどうもペイントソフトには向いていないという苦手意識もありました。クラリスワークスのペイントとドローを使ってみて、自分はドロー向けの人間だなと思っていたのです。なので、ペイントソフトのように描いて消しゴムで消してという荒技の使えるSmart Skechには興味津々。なにしろ、ペイントの味わいを残しながら、ドローのオブジェクト配置の便利も得られるという、おいしいとこどりのソフトです。実際、驚異のドローソフトといわれ、一部に熱狂的なファンを生み出しました。

このソフトの体験版が、当時講読していたMACLIFEという雑誌に収録されたんですね。体験してみて、驚きました。すごくいい感じに描ける! ああ、このソフト欲しいなあと思ったものでした。

けれど、いつも私はそうなのですが、決断せずあとであとでと先送りにしていたら、Macromediaに買収されてしまいまして、名前もFlashに変わってしまいました。Flashは、今ではWebで最も用いられるアニメーションツールとして知られていますが、もともとはお絵描き用のソフトだったんです。いや、Smart Skech時代から、将来はアニメーションに対応すると案内されていたのですけどね。

私がFlashを買ったのは2000年でした。当時はまだバージョン5で、値段は39,800円。そう考えると、現在の60,900円という値段は随分高く感じますね。2000年当時はFlashの拡大を狙って戦略的価格で販売されていたのかも知れません。そういえば、あの頃のDreamweaverも安かった(これは実際に戦略価格でした)。その後米国と同価格に戻されて、あらためてこれらの製品がプロ仕様で、アマチュアは相手にしていないのだと思い知りました。ええ、高いんですよ。ちょっと買おうかという気にならないくらい高いんです。あまりに高いから、私はStudio MX以降のバージョンアップを見送っています。

Flashは、私が購入した頃にはまだ充実したコンテンツもなくて、アマチュアが面白がって研究しながら作っているという雰囲気もあって、そうしたゆったりした感じが好きでした。Macromediaのニュースグループにも入って情報蒐集して、なんか、色々できそうだというそういう可能性みたいのが感じられて、それだけでわくわくしたものでした。

けど、じきにすぐ優れたクリエーターが育ちましてね、ああ、私は見てるだけでいいかもって思うようになりましてね、ええ、これが私の駄目なところです。下手なら下手なりに、横好きで描いたり動かしたりしてたらよかったんですよ。けれど、結局買って研究しただけで満足したみたいになって、なにも作らないままになってしまったのでした。

実をいいますと、その後Studio MXを買ってましてね、StudioはWeb関連の総合スイートですから、当然Flashも入っています。

ということは、Flash 5はただインストールするためだけに買ったということか!

もったいなくて罰があたりそうです。

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