2005年6月27日月曜日

ちょこパフェ

  今日で『ちょこパフェ』が終わり。

全2巻で完結のこの漫画、私はこの漫画が好きでした。より正確にいうと、この漫画を描いているいずみという人の描く絵が好きで、例えばそれは、『ちょこパフェ』のように頭身の比率の小さいものだけでなく、サイトで見ることのできるような絵、 — これが本当に素敵。一枚の絵の中に実によく雰囲気が込められていて、空気の色合いや温度、広がり、そしてにおいまでが届きそうに思うのです。

私がみたはじめての絵は『くろいろ』の表紙イラストであったのですが、これがすごく素敵で、一目で心奪われたのでした。— どこかで見たことのある絵。記憶をたどってみたら、『ちょこパフェ』に出てくる三井あずきというキャラクターに行き当たって(2巻表紙の左側の女の子です)、調べてみたらドンピシャ。ああ、やっぱりいずみさんの絵だったんだ。今まで思ってきた画風とはまた違った印象に驚きながらも、イラストによりそうやわらかさ、暖かさに、それまで以上に好きになっていくことを自覚したのでした。

日常を描いたものから、ファンタジー色の濃いものまでいろいろあって、私が好きなのといっても一口にはいいきれないのですが、例えば日本のバレンタインの風景を切り取ったもの(「近くて、遠くて。」)とかはしっとりとしていて良いなと思ったものでした。けど、私にとってのベストは、『寄り道ドロップ』(「買い食い...」)だったのではないかと思うのです。ほんの日常の一コマを切り取ったような、それもちょっと気の緩んだ瞬間をとらえられたような、そうした雰囲気が本当に素敵です。

残念ながら『ちょこパフェ』は終わってしまいましたが、サンデーGXという雑誌で連載されている『貧乏姉妹物語』の第1巻が今度8月12日に刊行されるとのことで、私はまたその日を楽しみに待つのではないかと思います。私はサンデーGXは購読していないのですが、いつぞやジュンク堂書店に行ったときに見たサンデーGXの表紙が、まさにかずといずみさんの絵で、やっぱりいい絵だなあと思ったのでした(あの日の同行者、私があの人の絵が好きだといったことを覚えていますか?)。

そんなわけで、好きだった漫画が終わってしまったことは悲しいながらも、またきっと好きになれる漫画の発売が控えていることを仕合せに思います。すごく楽しみに思います。

蛇足:

あぶねえ、思わず忘れてしまうところだったぜ。

『ちょこパフェ』で一番好きなのは、断然三井あずきでしたね。ほら、私は黒ベタが好きで、設定シートにもあるようにちょっと地味なところとか最高で、なんかひどい目に遭わされることの多い不遇な役どころでしたが、でもいい子だったんです。

そういや、不遇といえば先生も不遇で、二巻表紙折り返しにようやく!のハッピーエンドがあるかと思ったら……。不憫すぎます……。

  • いずみ『ちょこパフェ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2004年。
  • いずみ『ちょこパフェ』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2005年。

引用

  • いずみ『ちょこパフェ』第2巻 (東京:芳文社,2005年),132頁。

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