2005年10月16日日曜日

書芸呉竹

こないだ墨がなくなりまして。ほら、私は筆で字をかく練習をしているのですが、その墨です。墨がなければさすがに字を書くどころではないので、近所のスーパーの文具売り場にいったら、なんと売ってないのです。あれー、おかしいなあ。以前はここで買ったんですが、取り扱いをやめてしまったみたいです。

私のいう墨とは墨汁のことです。墨を硯でというのが理想的だとは知っているのですが、日常の生活にそれだけの時間を割り込ませることができず、結局私は墨汁を使って、けど、墨汁ならなんでもいいってわけじゃないんですね。

スーパーでも買えて便利だと思っていた墨ですが、それが買えなくなってショックで、一時はもうなんでもいいやとばかりに、学童用みたいな適当な墨汁を選ぼうとまで思って、いやいや、それはいけないや。ちゃんとした文具店も回ってみよう。明日はせっかくの休みぢゃないか。

そうして、文具店巡りをするはめになったのでした。といっても、二件目で見つけたんですけどね。

私の探していた液体墨とはKuretakeから出ている書芸呉竹で、この墨のなにが違うかといいますと、まず純油煙を用いているところ、そして天然にかわを使っているというところです。結構ちゃんとしてそうな墨汁でも合成のりを使っているのがあって、油断できないんですよね。はたして私にどれだけ違いがわかるかは不明ですが、でも買ってみて、ありゃあこりゃやっぱり違うとなったら悲劇です。なので、私は教室推奨(もちろん理想はちゃんとした墨ですよ)だった書芸呉竹がよかったのです。

書芸呉竹。私がこれまで使ってきたのは紫紺系黒だったのですが、店には純黒と超濃墨しか置いてなかったので、超がついてるようなのはちょっと躊躇しますよね。純黒にしました。はたして違いがわかるかといえば、確かに書いたときに雰囲気は違って感じて、なんというのがちょっと平板に感じたのですが、それが本当にそうだったのか、あるいはたまたまその日の気分がそんな感じだったのか、正直よくわかりません。

書芸呉竹はにかわを使っているので、長く放置していると腐ります。なので、あんまり大きなボトルは買わないようにしています。

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