2005年12月25日日曜日

The Little Drummer Boy

  クリスマスの歌はたくさんあって、明るく元気なものからしめやかなもの、大人のムード漂わせるもの、多種多様に渡ります。そんなたくさんのクリスマスソングの中からどれか一曲を選べといわれれば、私は迷わずThe Little Drummer Boyと答えるでしょう。イエスの生誕を祝うための贈り物を持たない貧しい少年が、そのかわりにと太鼓を精いっぱい叩く。そうした内容を持つ歌です。

(画像はHarry Simeone ChoraleのThe Little Drummer Boyおよび同ChoraleによるThe Little Drummer Boy

私はこの曲を長くインストゥルメンタルでしか聴いたことがなく、つい最近になるまでどういう歌であるかを知らずにいたのです。それが、ついこの間Harry Simeone Choraleによる歌唱を聴いて、その美しさに心捕らわれてしまいました。少年の心意気のすがすがしさ、そして歌われる歌の清浄さ。

数あるクリスマスソングの中でも最高のものであると思います。

比較的新しい歌であるとのことなのです。1958年にキャサリン・デイヴィス、ヘンリー・オノラティそしてハリー・シメオンにより作曲されて、ハリー・シメオンの合唱団(つまり私の聴いたというHarry Simeone Choraleです)によって歌われた歌です。今ではさまざまなバージョンもあるようで、つい数日前、街中で男声合唱のThe Little Drummer Boyが流れているのを聴いて、やはり美しい歌だと聴き入ってしまいました。

なにをかを批判しようという歌ではなく、ただただ主の生誕を祝おうというその真心を歌った歌です。ですが、私にはこういう素朴な気持ちというのがすごく鮮烈と感じられて、私もかくありたい、そのように思えるよい歌です。私はキリスト教徒ではなく、主の生誕を祝ってどうこうだなんてそもそも考えない人間ですが、それでもこの少年の純真は素晴らしいなと思ったのです。

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