2006年3月20日月曜日

Le Petit Prince

  NHKフランス語講座のテキストを買ったら、2006年度応用編第一期は「『星の王子さま』を読もう」ときました。私は、ラジオが壊れて以来フランス語講座を聴くことはなくなって、かつては毎日毎日聴いて勉強したものでしたが、いつの間にかそうした情熱が失われたようで、駄目ですね、人間は低きに流れます。ですが、今回の企画にはちょっと興味をひかれましてね、というのもちょうどフランス語のてこ入れをしたいなあと、なんか小テキストを読んでみようかなと思った矢先だったものですから、って読むというのなら手もとにあるLe Petit Nicolasから読めってなものなのですが、どうも人間低きに流れていけません。

すらすらと読める言語がひとつでもあると、慣れない言葉でつっかえつっかえ読むというのがどうにも苦痛に感じられて駄目なのです。読みたいものはいくらでもあるのに、慣れた言葉ならこの数倍の早さで、もっとしっかりと読み解けるというのに、フラストレーションがたまりにたまって駄目なのです。あ、私の場合、すらすら読める言語というのは日本語です。

でも、今回、フランス語講座のテキストに抄録されたLe Petit Princeをみたかぎりでは、それほど難しいフランス語ではないのです。すらすら? とはいかないだろうけど、ちょこっと辞書を引きながら程度で読み進めそうで、だから私はまずはテキストを読んでいこうと思います。土曜日曜にでもその週の分を読んで、なにも翻訳しようってわけじゃないんです。読むだけ。あんまり最初からハードルを高くすると長続きしませんから。それで、読めてきたら、サン−テグジュペリのフランス語に慣れてきたら、本文にチャレンジすればよい。

本当は一気に読み進んでしまったほうがいいんですけどね。けど私の場合は時間が継ぎはぎだから、ちょっとずつ長くやらないともたない。で、あんまりハードルを高くしたらもたないのです。

『星の王子さま』は好きで、日本語版は何度も読み返してあらかた頭に入っていますから、フランス語で読めば日本語が仏語にがっちりぶつかってくれるかも知れない。それで、日本語の理解を仏語の発想に置き換えることもできるかも知れない、なんて期待したりしちゃいますわ。

でも、こうやって期待すると途中で投げ出しちゃうんだ。期待せずにはじめてみるのが私の場合はよさそうです。

  • Saint-Exupéry, Antoine de. Le Petit Prince. Collection Folio Junior. Gallimard, 1997.
  • Saint-Exupéry, Antoine de. Le Petit Prince. Harvest Books, 2001.
  • Saint-Exupéry, Antoine de. Le Petit Prince. Harcourt Childrens Books, 2001.
  • Saint-Exupéry, Antoine de. Le Petit Prince. Gallimard, 1997.
  • Saint-Exupéry, Antoine de. Le Petit Prince. Graded Readers. Houghton Mifflin College, 1970.

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