2006年4月29日土曜日

RICOH GR DIGITAL

 私はずっとデジタルカメラが欲しいと思っていて、その割に全然買う気配を見せないのはなぜかというと、好みのカメラがどうにもみつからないんですね。私の好みというのはどんなかといいますと、シンプルであろうかと思います。デジタルガジェットとしての面白さなんてなくていいんです。とにかく、操作が簡単でちゃんととれればいい。そして、これが重要なのですが単焦点。ズームは面倒くさい。カメラは単焦点でいいのです。

ところが、今はズーム全盛期でありますから、これだというカメラもなかなかなくって、そこにリコーがGRのデジタル版を出すっていう話を以前聞いて、ちょっと興味を持ったのですが忘れていました。と、ここにtara-exさんがGR DIGITALを購入されたという話をきいて、ああこりゃちょっといいかも知らんなあなんて思って、つまりは欲しくなったのでした。

リコーのGRといえば、私にはGR1が印象深いのですが、この当時(というか今も)、私はミノルタファンであったので、GR1よりもむしろTC-1の方に興味があって、ああ無理してでもTC-1買っときゃよかったかなあ。

でもTC-1は高くて、ちょっと手が出ない。そうした人がかわりに、というわけでもないのですが、高性能コンパクトを求める人の中ではTC-1とGR1というのがちょっとした位置を築いていて、だから私もGR1を覚えていたというわけです。だから、これのデジタルが出るというのなら欲しいと思うのも当然でしょう。GRのデジタルが出て、TC-1のデジタルが出たら、もう私には天国のような状況であったのにと、ミノルタのカメラ事業撤退を聞いた今、悔やまれる思いでいっぱいです。

コンパクトにしてシンプル、そして単焦点が私の好みということはすでにいいましたが、ではGR DIGITALはどうであるかというと実はちょっと微妙。なんでかというと、35mm判換算で28mmという広角レンズの画角に引っ掛かりを感じるのでして、実をいうと私は広角は苦手です。私は標準レンズ(35mm版で50mm)が好きで、つまりはこういう画角。カメラの基本は50mmであるぞといわれまして、なににつけても基本の好きな私ですから標準レンズでがんばって、ついにはその画角に慣れてしまった。けれどコンパクトカメラで50mmというのも聞いたことがないので、せめて35mmかなあと思っていたのですが、今や超広角時代であって、28mmというのが普通なのですね! ああ、私に28mmなんて使えるのかなあ。

私が広角を好かんというのは、広角には広角特有の収差があるからで、それを広がりといってもいいのかも知れませんが、でも私は標準レンズの素直さが好きで、だから広角には苦手意識が強い。そんなこというんだったらズームでいいじゃん、ズームを50mmに固定すればいいだけの話じゃんみたいな意見もあるかも知れませんが、単焦点広角のゆがみがいやだという人間がズームレンズの不自然なゆがみに耐えられるわけがあるわけないのであって、そう、ズームレンズのあのくらくらとしたゆがみが私は嫌い! まあ一旦撮ってしまえば気にはならないんですけどね、けどいっぺんでも気がついてしまえば気になってしまうものなんですよ。

けれどGR DIGITALには迷います。もしかしたら、やっぱりこれが私の理想のデジタルカメラなのかも知れないと思います。コンパクトでシンプル。飾り気のなさが好みにあっていて、それに液晶にグリッドを表示できるなど気の利いた機能もあって、やっぱりこれかなあなんて思う。作例を見ても、例えば作例4みたいなのは実に私好みの絵で、これはちょっと欲しくなるなあ。

迷うなあ、迷います。きっと猫の写真を撮る人がトラックバックでこのカメラの評判やらなんやを教えてくれるんじゃないかと思うから、そのへんを参考にして決めてみようかなあ。どうしようかなあ、迷います。

0 件のコメント: