2006年6月4日日曜日

A Faire to Remember

 以前、Scarborough Faireについて書いたときに紹介しましたBrobdingnagian Bardsのアルバムが、日本のAmazonからでも購入できるようになったみたいで、これは実に嬉しいことです。とはいっても、そもそもが日本で購入できなかった理由がよくわからないんですが、だって私はもうずいぶん前にこのアルバムを入手しているのですから、輸入障壁があったわけでもあるまいに、だからもっと前から購入可能になっていてもおかしくはなかったのです。でもまあ、いずれにしても、ひいきにしている演奏家のアルバムが簡単に入手できるようになったという状況はありがたい限りであると思います。ここは素直に喜んでおきたいと思います。

私がBrobdingnagian Bardsの存在を知ったのは、先にいったScarborough Faireのヴァリアントを調べていてなのですが、その結果として行き着いたBrobdingnagian Bardsのバージョンはなかなかにスリリングで、私のお気に入りになってしまいました。スリリングというと変ですが、違ういいかたをするならワイルドで力強い。土俗的な力、匂いを感じさせて、いうならば彼らの演奏によって私はサイモン&ガーファンクルの呪縛を抜けたといえるでしょう。そうか、Scarborough Faireは美しく、清浄であらねばならないわけではないんだ……。

さてさて、Scarborough Faire目当てであったBrobdingnagian Bardsですが、アルバムを丸ごと聞いて見れば、実に面白くわくわくさせる曲、演奏の連続で、私はなおさら彼らが好きになったのでした。伴奏楽器はオートハープ、そしてリコーダーがメロディやオブリガートを演奏して、そしてボーカルですね。このボーカルが強いと思います。人間の声がばっちり濃厚に存在していて、ああいいねえと思います。さながら酒場やなんかで演奏されている、そういうつんとすましたりはしない人間臭さがあるのだと思うのですね。

Brobdingnagian Bards、日本語読みにするとブロブディンナジエン・バーズになるんでしょうか(公式サイトによるとbrob-din-nahg-EE-en、録音も用意されている用意周到さ!)。公式サイトにはMP3のフリーダウンロードのリンクなんかも用意されていて、しかもアルバム未収録のものもあったりして、覗いてみればきっと楽しいのではないかと思います。スコットランドやアイルランドのフォークソングファンならなおさらでしょう。

というわけで、私の一押しの二人組です。よければ聴いてみてください。

以下、amazon.com

公式サイト

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