2006年12月22日金曜日

最初から今まで

 思いがけずiTunes Storeで九曲もダウンロードできることになって、それでダウンロードした一曲目がBUMP OF CHICKEN『天体観測』、そして二曲目が『最初から今まで』でした。タイトルをいってもわからないという人もいそうですね。『冬のソナタ』の主題歌だっていったらわかってもらえますでしょうか。あの一世を風靡した韓流ドラマ。お嬢さん方におそろしい勢いで浸透し、それまでカセットテープやビデオテープの文化に暮らしていた彼女らを一気にCD、DVDにまで引き上げた立役者。いや、冗談抜きでそうらしいのですよ。『冬のソナタ』いただける? あら、これCDなの? ビデオじゃないのね、え? DVD? CDじゃ見られないの……。じゃあ、これ見る機械もいただけるかしら? みたいなやり取りがあったとかどうとかきいています。

なぜ『冬のソナタ』の主題曲をダウンロードしたのかといいますと、別にこの曲がとりわけ好きだとか、『冬のソナタ』を楽しみで見てたとか、そういうわけじゃないのです。実をいうとドラマは一度も見たことがなくて、世間に韓流吹き荒れようとも、うちばかりはエアポケットのように凪いでいた。だから、正直あの熱気というのは理解できないんですよね。でも、これがまあなんというか、営業ともなると別なのです。以前人に頼まれて演奏のサポートをしたことがあったのですが、その時にやったのがこの曲『最初から今まで』でした。それで目の当たりにしたのです。やっぱり受けるんですよ。そうかあ、本当に人気あったんだと思って、練習してみて割りと悪い曲でもない感じだから、ちょっと歌えるようにしようかなー、なんて思ったのが昨年のこと。楽譜はきちんと取ってあります。

楽譜があって歌詞もあって、けれどそれだけでは足りないのが歌あるいは言葉というものです。発音やイントネーションは楽譜及び歌詞ではわからない。そもそもこの歌詞というのが私の読めない文字ハングルで記されているわけです。カナで読みがふってあるとはいえ、それでは足りないこと必至。やっぱり音で聴かねばいかんのです。

というわけで、機会があったらちゃんと聴きたいねと思ってきて、その機会がついぞ今までなかったと、そういうわけなのです。けど、九曲のフリーダウンロード、その一曲を韓流ドラマの主題歌に費やしていいのか? 自問自答したうえで決定しました。このときを逃したら、この先一生入手することはないだろう、いっとけ!

かくして『最初から今まで』はダウンロードされたのです。改めて聴いてみると割りといい歌ね。それで楽譜出してきて歌詞確認しようと思ったら、楽譜をどこにやったのか思い出せないときた。あー、なんで私はいつもこうなんだろう。というわけで、私が『最初から今まで』を歌う日は、まだまだ先になりそうです。

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