2007年3月10日土曜日

ご当地検定DS

 Nintendo DSを探し回っていたときのことさ。結局私は一週間で音を上げてしまい、最寄り駅近くのゲーム店で予約をして買ったのですが、その時の条件というのが、本体と一緒に一本ゲームも買ってねというもので、まあそれなら別に悪い取引じゃないよなって思います。だって、どちらにせよソフトがなければ意味がないというわけで、その時点で私は『世界樹の迷宮』を持っていたとはいえ、もう一本くらいあってもいいよね。けど一体なにを買ったものかと迷って、いろいろまわりにきいて回ったりした結果、『ご当地検定』を選んだのでした。DSが切り開いたジャンル、知育ものですね。日本国内各都道府県にまつわる知識を問うという、そういうゲームです。

『ご当地検定』なんて買うんだから、よっぽどそういう地理とかどうとかが好きなんだろうなと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それは間違いです。知ってる人は知っている。実は私はこの手の知識には疎いのです。そもそも社会科というジャンルが苦手で、地方地域についての知識となると、富士山高さ日本一、琵琶湖面積日本一、北海道は大きくて、鯖江は有数の眼鏡生産地とかいったような、それこそ誰でも知ってるようなことしか知りません。でも、詳しくないからこそこのゲームが選ばれたということもできると思います。知ってることなら今更わざわざゲームでどうこうしようだなんて思いませんし、それに誰かと遊ぼうというような場合には、私が苦手なジャンルであるほうがいいんです。だってね、うわあこいつには太刀打ちできないや、って相手と遊びたいって思いますか? コアなゲーマーがまわりにいない私にとって、一緒に誰かと遊べるという条件を整えるのは至難なのですよ。

このゲームを買ったのはもうひと月も前のことになりますが、プレイしたのは最近になってからです。いや、迷宮攻略が忙しかったもんだから……。でも、ちょっとした合間に遊ぶというのなら、こういうゲームの方がよさそうですよね。ということでプレイ開始してみたらば、いきなりおばあちゃんが出てきて驚いてしまいました。このおばあちゃんがナビゲーターなんですね。なんか、台詞がちょろちょろって出てきて、その時になんか音がして、ファミコン時代のRPG思い出しますね。実際ゲームの作りとしては、そんなに斬新なものではないと思います。

操作性に関しては、結構なものだと思います。基本タッチペンのみで操作できるので、ゲームに慣れていない人でも取っつきやすいでしょう。画面内のボタンをクリックする際も、戻るだとかはじめるだとか、ちゃんと書いてあるからわかりやすい。幅広い年齢層に受け入れられる余地がちゃんとある。悪くないなと思いました。

クイズは、都道府県別の問題があって、それが初級中級上級にレベル分けされています。まずは私はこれから遊んで、最初に京都を攻略。ううむ、結構難しいですよね。方言問題がすでにわからんのですが、つうか母に聞いたりしてるんですが、つうか父も母も知らないのとかあるんですが、実際知らないよそんなの、なんて感じのがたくさんあっていい感じです。その後大阪をクリアして、大阪の方が成績が良かったというのは一体どうしたものか。こんな風に徐々にクリア範囲を広げていくのですが、滋賀奈良の時点でもうどうしようもないんですが……。先が思いやられるな。

一応京都人なので、京都の称号は全てゲットしています。それで名刺には生まれも育ちも京都府を入れているのですが、ここまでくるのに九割の京都問題をクリアしてしまっていて、あれ? 割りと問題数少ない? いや、少ないんですよ。もうちょっとあってもいいんじゃないかなとか思ったんですが、でもまあ全国規模で問題を集めようとしたら、各都道府県は少なくなってしまうというのはしょうがないんでしょうね。

これって、京都検定があたって、各地でそういう検定がブームになったそういう流れで企画されたんでしょうが、だとしたら割りといい線いってると思います。今はネット越しに遠くの人と出会うことも多くなっていますが、そういう時にちょっとした話題も提供してくれそうで、なにより今まで興味のなかった土地に関心を持てるというのは悪くないことだと思います。知らなかったことを知れるというのはやっぱり面白いものですし、まあこのクイズくらいでは役立つ知識にはならないとは思いますが、でも知らない土地が身近にはなるんじゃないかと思います。

けど、知らない土地うんぬん以前に、自分の生まれ育った土地への愛着みたいなのがかいま見えてしまいますね。私は京都生まれの京都育ちですが、それでも知らないことは一杯あるわけで、それがなんか悔しかったり、で何度もトライして称号全部ゲットしてみたいなことしてるわけで、なんのかんのいっても私は京都が好きなんだなと、そんなことを再認識できたゲームでした。

……それはそうと、問題に間違いがありましたよ。京都府の問題なんですが、阪急嵐山線の問題で萩尾という駅が選択肢にありますが、そんな駅ありませんから。松尾です、松尾。これはたまたま私が知ってる問題だったからよかったけれど、よその土地の問題だったら誤りに気付かずに覚えてしまうだろうなあと思って、そういう点ではちょっと罪作りなゲームであると思います。

PCゲームならパッチを当ててとかできるでしょうけど、この点、コンシューマゲームは厳しいですね。間違いゼロは実際問題として厳しいとは思いますし、それを要求するのもどうかとも思いますが……、けどちょっと残念と感じたのは事実です。

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