2008年6月30日月曜日

少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfecta

 面白いとは聞いていたんです。『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』、魔法の見習いの女の子ふたりに稽古をつけて三年間で一人前の魔法使いに育てようというゲーム、やることといえば魔法習得に必要なスピリットをためて、魔法を習得させて、そして様々のクエストをこなしていく。ゲーム性のあるのは、スピリットをためるフェイズ、レッスンであるのですが、それが実にさいころを振るだけ。アリアとカヤ、ふたりが三つずつさいころを振りまして、そして私はというとそのさいころをマウスでクリック(ダイスキックといいます)して、目を揃えてやるんです。目が揃えば魔法発動。目にも楽しい効果を伴って、ダイスが増えたり、スピリット大量獲得が叶ったり。クエストの期限が過ぎるまでに必要な魔法を揃え、クエストを受領し、イベントを進め、そしてフラグを立てる! このやりくりがまた面白くて、クエストの期限はあと何週だから、いついつまでに必要となるスピリットをためて、魔法を覚えさせよう、ああそうするとこちらの手が遅れるから、クエストどちらかあきらめないといけないかも。ああ、もう鼻血でそうです。それくらい楽しい。最初こそは、楽勝じゃんと思ったものが、二年目突入する頃から大変さが増してきて、あっちもこっちも手を出すなんて無理! ということはおのずとターゲットを絞ることとなって、そしてそこで悶えるのです。ああ、ほんと、鼻血出そうなくらい楽しんでます。

しかし、本当に楽しいのはダイスロールがためだけなのか? クエストを受ける受けないの仕分け、それだけが楽しいわけではないだろう? うん、そうですね。楽しいのは、イベントパートも同様。というか、素晴らしすぎるんですが。まじで鼻血出そうなんですが。そもそも私は大槍葦人の絵が目当てでLittlewicthのファンをやってるようなもんで、まずは絵柄があって、そしてあの緻密に作り上げられた雰囲気ですか? 世界の空気が濃密にその存在を主張している。そうしたしっかりとした舞台に、生き生きとキャラクターが映えるんですよ。そう、キャラクターの作り込みも素晴らしい。ファンタジー色を強めた結果か、ぶっ飛んだキャラクターがどしどし出てくる『リトルウィッチロマネスク』。けれど、そのどれもがおそろしくチャーミングで、もうたまらんわけです。私はこれが初回プレイで、ゆえに右も左もわからん状態でのプレイであるのですが、しかしそのしっかりと立ったキャラクターは印象深く私の記憶に跡を残していて、なんで? なんで名前知ってるの? そんなにキャラ表とか凝視したことないのに、と思ったら、あー、ファンディスク! Littlewicth主要キャラ総出演のボード&カードゲームにおいて、彼女ら出てたわ、出てました。しかしそれでも異様なくらい覚えている。名前とか覚えるの苦手な私が、あんだけしっかり覚えてるのはまさしく異例で、けどモーリスモお爺様の名前は忘れがちです。ファンディスクにも出てたのに……。ごめんなさい。

しかし、それにしてもキャラクターが魅力的なのは大したものではないですか。言葉にならんですね。いや、アダルトゲームだからそれで鼻血といってるんじゃないです。確かにそうしたシーンも二三経過してるけど、けどこのゲームプレイしてみると、そんなにエロは前面に出てくるという感じがしません。それよりも、むしろ、彼ら彼女らの日常の生活にかいま見える表情、それが魅力的で、もうたまらんね。どれくらい魅力的かといえば、主人公ドミノからがいいんだ。大魔法使い、物腰丁寧で腰が低く、いやそれよりもやけに気弱であかんたれというべきか。けど、そんな彼がいい。やっぱり主役に魅力があるっていうのはいいですよ。で、ヒロインたちがそれを上回って魅力がある。もう、鼻血出そう。アリアの、カヤの、ドミノに対する言葉のひとつひとつに、転げ回りそうです。さらに私は基本教えたがりだから、このゲームは夢のよう。あんな健気でかわいい生徒がいるなら、明日からでも教師を目指すっていうもんだよ。自分の持てる知識、技術をすべて君らに伝えたい! ああ、駄目だ。駄目人間が加速してる。でもいいんだ。一朝一夕で駄目になったわけじゃないんだから。駄目の二文字は、私の人生にビルトイン済みです。

ちょっと落ち着きました。キャラクターについて。事前に魅力的だといっていたマリエラさん。建築士のお姉さんですね。この人、ええー、こんな人だったの!? 正直ちょっとショックだったけど、でも変わらず魅力的。やっぱり好きかも。この人目当てにヨドバシで予約したコンスタンティーヌ。ええー、こんな人なの!? たまげたけど、けど別に悪くない。そして事前に意識していなかった人、セファは凶悪すぎ。ロゼッタかわいすぎ。エルモアお姉さまも素敵すぎ。けどサブキャラクターではオルガさんとメレットさんが双璧です。ふたりともむやみやたらとかわいいのはどうしたもんか。とりあえずこの人たちが出てきたら狂い悶えますね。喜びで。

そして、予想どおりカヤ・シャビエがとんでもないですね。あのキャラクター造形もだけど、やわらかで繊細そうな黒髪の束ねられた様の美しいことったらないね。いや、もちろんアリアもいいんです。ちょっと強気、普段は子供っぽい彼女が、ときに見せる大人びた様子。ああ、もう。でもなんというかカヤ。あの内気なところ、スカートの裾をぎゅっと握ってるみたいなところからはじまって、慌ててあたふたしてみたり、自分の思うところ言い出せなかったり、しかしここぞという時には凛々しかったりして、ああ、もう、Littlewitchはすごいな。あまりのかわいさに、死んでしまうかと思うくらいです。

最後に好きなイベント。といっても、まだ二年目に入ったところだから、ほんとに少しだけ。

地下迷宮イベント、まさかあんなにパロディ多めにもってくるとは思いませんでした。酒場で冒険者募って馬小屋で寝るの、程度だと思っていたら、前衛だ後衛だ、アラームくらいなら大丈夫、そしてしまいには

*おおっと!*

その鮮やかなる様、最高だった。涙出ました。感動しました。そしてやっぱり、地下迷宮のあるゲームとは、すなわちはまる要素があるってことにイコールなのだと、心の底から思いましたとさ!

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