2008年7月13日日曜日

Lの季節2 -invisible memories-

 ええと、クリアしました、『Lの季節2』。とはいっても、もちろん全部のエンドを見たわけでもなければ、全ヒロインの攻略を済ませたわけでもなくて、とりあえず幻想界のエンドを見て、それで現実界に移行、メインヒロインのエンドをいくつか見たってところです。けど、これ分岐が厳しそうですね。グッドエンドは三つほど漁ってみたんですけど、どうも最終の分岐は感情値の高低で決められるみたいで、つうことは頭からやり直さないと駄目ってことか。正直しんどいなあとは思いますが、けどいずれ私はすべてのルートを埋めるでしょう。いや、全部Completeにするかどうかまではわかりませんよ。だって、しんどすぎます。けどそれでも、前作『Lの季節』に比べれば、遥かに楽なはずなんですよね。うう、がんばるかあ。けど、テキスト100%はさすがにあきらめておこうと思います。その方が、いろんな意味で健全です。

さて、プレイして、クリアしてみて、ええと、内容に関しては文句なし。もちろん文句0ではないですよ。だって、文句が皆無なんて、そんなことあり得ない。テキストの微妙な食い違いに混乱させられることは何度もあったし、旧キャラ立ちグラフィックはせめて塗り直すなどして、新キャラとのマッチをはかって欲しかった、などなど、さらに細かいところまでつつけば、いくらでも文句は出ることでしょう。けれどそれらを許容する気持ちになれたってことです。

詳しくはここでは申しません。だって、ここで書いてしまうと、サイトの更新で困る……。まあ、あれだ。ストーリーがやっぱりよかったんだと思うんです。前作のストーリーや設定を基礎にして、積み上げられた新たなストーリー。それは、過去を丁寧に取り扱って、台無しと感じさせることがありませんでした。いや、むしろ、前作の悔いややり残しを今一度掬い上げようという思いが感じられるものであったといった方がいいかも知れません。だから、このストーリーにしびれる思いを感じるのは、新規ユーザーよりも前作ユーザーなのではないかと思うのですね。とはいえ、私はごりごりの前作ユーザーであるわけですから、正直なところ新規ユーザーの気持ちはわからない。だから、今作からのユーザーだけど、充分にしびれたぞ!という方がいらっしゃったら、どうぞその旨申し立てていただきたい。その異議申し立ては、きっと私に喜びを与えることでありましょう。

システムのこと。ニューロマンシー / SEというギミックは、もうめちゃくちゃ面白いです。これのレベルが上がることでいろいろな特典がついて、それはプレイしやすさであり、あるいは攻略しやすさで、というか、レベルが上がらないとどう考えても接続できない相手がいるから、やっぱり繰り返しプレイは必要なゲームなんですよ。けど、このレベル、上限はどれくらいなんだろう。30かな?

既読スキップをしながらプレイしていると、口出し、じゃないや、フリートークやニューロマンシー / SEポイントをスキップしてしまうんじゃないかというのはどうやら杞憂だったようで、ニューロマンシー / SEポイントではちゃんと止まってくれますし、未読選択肢のあるフリートークも止まってくれる? これはありがたいですよ。攻略しやすさに繋がります。あとは、システムデータそしてクイックセーブの存在がプレイしやすさに貢献していて、既読未読の管理はセーブデータではなくシステムデータの管轄ですから、クリアデータの引き継ぎなしでどんどん選択肢やルートの回収ができて快適、というか、このせいで頭からプレイしなおすことが減っているんですが、まあそれはそれ。頭からやりたければ自分の意思でやれよ、って話です。そしてクイックセーブ。これ、オートセーブでもあるんですが、新規ブロックの開始時及び選択肢を選んだ時に自動的にセーブされて、これが64箇所、おかげでものすごく回収プレイが楽になって、びっくりです。終了時にも、いきなり電源切るのではなくメニューからゲームの終了(タイトル画面に戻ります)を選ぶことで、前回終了時からプレイできるようになりますから、もう、ほんと、とにかく便利。通常のセーブ・ロードはまず使いません。よっぽどお気に入りのエンドとか場面を見たいとか、そういう時でないと、これは使わないでしょうね。

あと便利といえば、既読テキスト、ログの表示をしている際に、カーソルモードに移行することで、任意に音声の再生ができるかと思えば、連続読み上げさせることも可能で、しかも選んだフレーズまで戻ってやり直しができるんですよ。これはすごく便利。ああ、フリートーク入りそこねたっ! とか、あー、ニューロマンシーポイント逃したっ! なんて時でも安心。慌てず騒がず時間を戻すかのように、狙ったポイントまで遡れるのですね。おそろしいプレイアビリティです。これは本当にありがたい。

おまけ要素のこと。ギャラリーでは、そのイラストに差分が何枚あるかまで表示されるから、取り残しがどれだけあるかを把握しやすくて助かります。ってのは、ええと、ちょっとネタバレね、香野由香エンド (6)なんですが、私これ読んで涙が止まらなくなったんですが、けど、なんかおかしいなって思ってて、だってバスがいつまでたっても発車しない。なんでシナリオエンドでバスの横っ腹見続けないといかんのだろうと思ってたら、これが差分の二枚目。オーマイ、つまりはグッドエンドだったけど、ベストではなかったってことか。これは、これは感情値が足りなかったんだな。つうことは、最初っから香野由香オンリープレイをしろっていってるんだな! OKだ! あ、ごめん、ちょっと泣きそう……。

まだまだプレイします。まだ読めてない部分の方が多いんだ。というわけで、この文書は当然ながら中間報告。けれど、久しぶりにごりごりにはまっているなと感じています。脳がフルに働いている感覚がおそろしいほどの快感で、とりあえずこの感覚が続いている限りはプレイし続けることでしょう。願わくば、息切れしませんように、ですね。少しずつ、焦らず、長く、ゆっくり、進めていきたいと思います。

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