2008年10月9日木曜日

三菱鉛筆 JETSTREAM

 いよいよ十月に入り、ペン習字講座では、ボールペン字での筆記課題が登場しました。これは私にとってはかなり厳しい課題でありまして、だって私は日頃ボールペンをほとんど使わないものですから、慣れていないのです。学生時分にはParker 45を愛用していて、修了後は京セラの水性ボールペンを使ってきて、そしてまた万年筆を使うようになって……。なぜ油性ボールペンを嫌うのかというと、嫌いなのですよね、その書き味が。重く、そして書いているうちにこってりとたまったインクが糸を引いて紙面を汚す。不自然に立てて書く、その持ち方が親指に負担をかけて、痛くなってくる。水性ボールペンは好きですが、油性ボールペンは正直なところ使いたくない筆記具の筆頭格です。

でも、課題とあらば、好きの嫌いのといっていられません。なので、少しでも書きやすい、手に負担を強いないボールペンを探していたのでした。といっても評判のいいものを買ってちょっと試しただけなのですが、結局最終候補に上がったのは、三菱鉛筆のJETSTREAM、そして同パワータンク。実際に書いてみて、いい感触を得られたのはパワータンクでした。JETSTREAMは滑らかはいいが滑りすぎる。そんな印象がむしろ逆に働いて、字を書く時には、ある程度の抵抗がないと書きにくい。だから、JETSTREAMはよくないと感じたのですね。こうした経緯を経て、私はボールペン課題はパワータンクで書くと決めていました。

ですが、実際に課題に取り組んでみると、どうも違う。ペンの運びが重いと感じます。でもこんなものだろうと思って書き続けていたのですが、途中試しに持ち替えたJETSTREAMの軽さ。驚きました。以前の評価とはまるで違います。以前の滑りすぎるという印象は綺麗さっぱり消え去って、これはすごく書きやすい。ボールペン課題に使うペンはJETSTREAMにしようと決めた瞬間でした。

この印象の違いは、ペンの持ち方、そして書き方に起因するように感じています。以前、JETSTREAMを駄目と評価した時は、普通に持って、普通に書いた。手先、指先でもって書いた。ですが、課題においてはペンをしっかり立てて、大きく、ゆっくりと、確かな筆致で書き進めていきます。この差なのでしょう。ゆったりとした書き振りには、抵抗はむしろ邪魔であるのかも知れません。手の動きに逆らわずついてくる、JETSTREAMの滑らかさ、ぬらりとしたすべりがあっているのかも知れません。

といったわけで、JETSTREAMはボールペン課題用のペンに、対してパワータンクは全天候型のペンとして活躍してもらうことにしましょう。って、あんたは雨中屋外で筆記することあるのかといわれたら、まあないですよね。だから、実際、どういうシチュエーションで使いましょうかね。まあ、気にせず、使える時に使いたいと思います。

あ、最後に補足。私の嫌いだというボールペンのダマですが、課題においてはパワータンクは盛んにダマを吐いて、ちょいと困りました。この点でも、JETSTREAMの方が好ましい。JETSTREAMでは、気になるほどにダマが出なかったのでした。

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