2009年1月4日日曜日

女性ジャズボーカリストのためのスタンダードソングブック

 音楽をやっていて実感するのは、楽譜の大切さであろうかと思います。確かに、必要にせまられて耳コピーをすることもあるけれど、曲のつくりなどをしっかり把握したいという場合は、やっぱり楽譜にあたらないといけない。意外と、歌いやすいよう、やりやすいように変えて採ってしまっていることがあるんですよね。楽譜を見てわかること、そういうことは非常に多い。楽譜に向きあって、書かれているように歌う、演奏するということの難しさを実感するとともに、なんと、こういう趣向、仕掛けがござったか、と舌を巻く。いやあ、本当、楽譜大事。そういえば、昔、私の師匠にもいわれたものです。楽器は最悪なんとかなる、とにかく楽譜だけは忘れるなって。特に日頃使っている楽譜、書き込みをともに育ててきたものなら、その価値ははかり知れないものがあって、本当に楽譜というものの大切さは取り組むほどに実感されるように思います。

というわけで、音楽やってると楽譜がとにかく増えるんですよ。私は今はあんまり増やさない方向でやっているけど、でもそうもいってられなくなってきました。去年の末、リクエストに応えるために『歌謡曲のすべて』を買いました。まずは『秋冬』のために買った曲集ですが、ほかにもいい歌がたくさん入っているものだから、少しずつ歌える歌を増やしている途中で、けれどまだほかにも歌いたい歌はたくさんある。だもんだから、次は『フォークソングのすべて』でも買おうか、それとも中島みゆきかさだまさしの曲集でもないものか。いろいろ企むわけですが、そんな私が今欲しいのが『女性ジャズボーカリストのためのポピュラーソングブック』であります。

おまえさん、ジャズボーカリストでもなければ、そもそも女性でもないじゃんか。

そんな声が聞こえてきそうですが、まあまあ、話を聞いてつかあさい。そもそも歌うかどうかわからないじゃありませんか。っていうのはですね、昨年末に復帰したサクソフォン、そいつでやりたい曲があるのですよ。それはなにかといいますと、Calling Youであります。映画『バグダッド・カフェ』の主題歌ですね。これがもう本当に切なくていい曲で、ふと『バグダッド・カフェ』を思い出して、それと一緒にこの歌も思い出して、もうこれを演奏したくてしたくてたまらない感じになってしまって、はたして楽譜は出てるのか? と思って調べてみたら、ありました。それが『女性ジャズボーカリストのためのポピュラーソングブック』であります。

とはいえ、現物を確認してみたわけではないので、買うならまずは書店等でどんなものか見てからになるでしょう。とりあえず今わかっているのは、収録曲と楽譜の構成くらい。メロティ、コード、歌詞のみの楽譜(リードシート)にワンポイント・アドバイスが付いているみたいです。模範的な譜面およびコードと歌詞を付けて収録しているみたいです。ということは、伴奏譜は期待しちゃいけないのかな? ということは、伴奏者を頼むときは、コードを見て弾ける人を選ぶか、あるいは伴奏譜を自分で書いて渡すかどっちかってことになりそうですね。まいったな、ピアノのアレンジなんてできませんよ。だって、ピアノ弾けないんだもの。

この先、本当に期待どおりに仕事がくるのかどうかわかりませんが、もし仕事になるとしたら、こうした曲集でも持って、レパートリーを増やすことも考えないといけません。その時々の流行曲を演奏する、それも必要で、ある程度定番になった曲も演奏できる、それもまた大切なことであります。だから、こういう曲集を何冊か持っておくと、助かることも多いんですよね。

といったわけで、今度楽譜売り場にいったら、この本をチェックしてみることにします。とかいいながら、シャンソンを買っちゃったりするんですよね。どうにも落ち着きのない私です。

引用

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