2009年4月5日日曜日

『まんがタウン』2009年5月号

『まんがタウン』の発売は毎月5日なのですが、今月5日は日曜日。そんなことから、一日前倒しでの発売です。といったわけで、『まんがタイムジャンボ』と同日発売となって、けれど四コマ漫画誌を買っているとこういうことは頻繁に起こります。別出版社のがかぶるどころか、同じ出版社から出ているものがかぶることもあって、来月なんかは連休があるものだから、『ホーム』と『ジャンボ』がぶつかりますね。さて、『まんがタウン』ですが、私の買っている四コマ誌のうち、これだけが別の出版社から出ているもので、双葉社ですね。あとはみんな芳文社。別に芳文社のファンだというわけではないのですが、結果的にそう思われても仕方がないような状況になってしまっています。

そんな2人のMyホーム』は、おやじさんがひどいな。今回に限ったことじゃありませんけど。物語を進める際に少々シリアス、というか気重な展開になってしまっていて、早く問題が解決して、この状態から抜け出してほしいものだ、そんな気がします。

だめよめにっき』は2色カラー。可愛いヨメ、可愛いツマコに、読んでる私もとにかくめろめろってなものですが、とりわけツマコが素晴しい。ツマコに関しては、3本で夫婦喧嘩の勃発から継続、収束までをきっちり描いて、そのまとまりのよさは特筆すべきものがあるかと思います。

うちの大家族』は智佐のラジオにまつわる話。私も小学校から中学にかけてでしたっけ、ラジオ聞いていたものでした。KBS京都の『ハイヤングKYOTO』。月曜が日髙のり子、火曜が桂文珍、水曜がつボイノリオ、だったと思うんだけど、なんか調べるとちょっと記憶と食い違いがあって、よくわかんない。まあ、とにかくラジオ聞いていた時代があった、もう忘れかけていた、そんな時代を思い出してちょっと懐かしい。出した端書が読まれると、きっとそれだけでもうはまってしまうんでしょうね。私は端書を出したことがなかったから、その気持ちはわからないけど、勉強の合間の息抜きだったものが、いつしかそちらがメインになってしまう。そうした人はきっと多かったのでしょうね。

『中華なOLめいみん。』は好きな漫画なんだけど、コメントするのはむずかしい。そしてそれは『派遣戦士山田のり子』も同様に思います。あ、『山田のり子』定番のネタ、部長は山田のり子が大嫌いですが、あのあ行とわ行が聞こえない耳栓! ってのがどういうことかちょっとわかりませんでした。部長の台詞からあ行わ行を削ったりもしてみたんですが、それでもわかりませんでした。基本的にシンプルでわかりやすい漫画なので、こういうのはめずらしいように思います。

『天下無双!恋メガネ』は、連須君脱落? まあいいや。能力0ならどうがんばっても結果は0ですが、能力がマイナスなら、がんばるほどに損害が増えるような気がします。恋愛に限定するなら、天華さんの能力はマイナスなのではないか? だからこういう人は、がんばるのをやめると結果が出るのかも知れません。まあ、なにもしないでは、なにも出ないが相場でしょうけど。いやしぬいぐるみの豆おじさんは、なんだか妙に可愛くて、つよしの父など思い出します。

『OKAMI — おかみ』はいきなりのひどい展開に驚いて、いや、だって、プロポーズされるかなんかして、困って、なんだかんだあって、そんな風に進むのかと思っていたのが、それどころではなかった。でも、なんのかんのあって、ハッピーエンドに向かうんでしょうか。おかみに関してはハッピーエンドでもいいように思っています。

『70's 愛ライフ』は写真について。確かにうちにもカメラが一台あって、家族イベントなどあったときには、引っ張り出されて活躍していました。今ではデジカメ、携帯電話のカメラなど、随分身近になったと感じられるカメラですが、昔は貴重品で、また操作の簡単でない機械という印象があって、一種父親の威厳を演出するアイテムであったように思います。そうした状況が一気に変わったのは、写ルンですくらいからでしたかね。今では、道や広場で遊んでいる子供にカメラを向ければ、通報なぞされかねない、そんな時代でありますが、70年代80年代だと、むしろむこうから撮ってくれと寄ってくるような、またそうした子らを撮ったとしても、親からにらまれるということもなかったように思います。おおらかな時代でした。おおらかだけでは駄目なのかも知れないけれど、今の時代、そうしたおおらかさを懐かしく思うことはよくあります。

『ちはるさんの娘』、乳歯が話題になっていますが、私、乳歯が残っています。まれに、生えかわらない人っていうのがいるんです。出るはずだった永久歯は、顎の骨に吸収されてなくなるとか。制服の仕立てに関しては、以前も出てましたね。ああいう、きっちりとした服装の美しいシルエット描かせたら、この人はとてもうまいと思うのだけど、今回はボディに着せられたのしか出てきませんでした、残念。ロマンチストちはるさんと、現実派のちなつさんの対比が面白かったけれど、話の中心にあった娘さんの恋の行方はどうなるんだろう。今後描かれるのか、描かれないのか。描かれたらいいなあ。ちなつさんの予測のとおりと思ったりするんですが。

光の大社員』の裃スーツですが、なんかこういうの見たことがある気がします。ロボット? アニメ? ちょっと思い出せませんが。忍者係長の懸念は、男子の寄り集まりでは女キャラ使いはさげすまれると決まってますから、友だち同士で遊ぶ時には係長が選ばれますよ、きっと。まあ、ひとりで遊ぶ時にはすずなを選ぶでしょうけど。3Dアクションのジャンプの難しさは確かにそのとおりで、『デュープリズム』では見え方の罠に苦しんだものでした。アクションとしては難しくないはずなのに、距離や位置関係が掴めないものだから、無闇に難度があがってしまっている場所がありまして。でも、サイドビューの2Dアクションは、見え方の罠はないかわりに、ぎりぎりを狙わせるような難しさがあったからなあ。今のぬるいゲームに慣れた身には、オールドゲームはことさら困難と感じられます。

『シスコなふたり』の姉のコンプレックスは、実際女性においては深いものであるようですね。以前、女性向けの漫画雑誌を買っていたとき、パッドやら吸引して大きく育てる器具やらの通販広告があって、これが少年誌ならブルワーカーだったり、おっさん向け雑誌だったらマカだったりするのかも知れませんね。しかし、人には好みというのがそれぞれにあるから、フラットでスムースでマイルドがいいっていう人は確実にあるわけで、だから金子みすずよろしく、みんなちがって、みんないいの精神でいくのがよいのだと思うのです。っていうけど、こと、この姉椎子においては、ターゲットの好みがそれと決まっている以上、多様性のうんぬんというような話ではないのですが。

『スペシャルお姑さま』は、ベタだけど、ベタだからこその面白さがあると思います。手先は器用でも心は不器用は、私においても大きなテーマのような気がします。私は器用貧乏、心は不器用といった具合でありますが。しかし、このお嫁さん、という表現は嫌いなんだけど、ここではそういわざるをえないからお嫁さん、いい人だなあ。こういう一途というか生真面目というか、ぎすぎすした気持ちを消してしまうような人柄はとてもいいと思っています。そして続く『田舎のトップモデル』もベタ枠なんだと思います。けど私はベタが好きなので、こういう漫画も好きです。でも、こういう漫画は面白いと思っても毎回毎回コメントするのは難しい、そんな風になるような気が非常にします。ところで、語尾にズラがつく方言ってほんとにあるんですか? 調べてみれば、あるのか。東海地方? たぶん、若いお嬢さんがそういうしゃべり方してたら、とても萌えるものがあると思う、きっと。方言は実際、魅力的なものであると思います。

『だらだら毎日のおでかけ日和』は東京の下町の商店街が舞台で、こういうのを見るといってみたくなるけれど、東京はあまりにも遠すぎます。鮎はちょっと食べてみたい。関西でも売ってるところはあるのかなあ。『節約家・カオルさん』は、白鳥さんがいい娘でなあ。カオルさん小清水くんにしても、トオル白鳥にしても、進展しそうでまったくしないという、まあカオルさんトオルの姉弟に問題があるんだけど、そうしたところが逆にいいと思っています。変に安定していて、その安定と感じられるところが気にいっています。『龍天寺夫妻の生活』、私はアンチということはないけれど、ケータイは持ってません。かける相手もいなければ、メールやりとりする相手もいない。そんな人間にケータイはそもそも不要なのであります。ちょっと悲しくなった。旅に出たい… イスタンブールに飛んで行きたい…。『三色だんご』、17歳のなでしこは、わりと好みかも知れない……。それは置いておいて、普通に読んで、なんか感慨深い、そんないい話でした。破壊的な行動のかげに情のしみじみと描かれるときがある。そしてそれが実にいい。今回はそんなめぐりの回だったようです。

ほほかベーカリー』、可愛い店長は前回だけかと思っていたけれど、どうもそうではないようで、嬉しかったり、わくわくしたり。でも次回はもう通常営業なんだろうな。私は餃子は好きなので、たくさんあっても困らない口なので、餃子だらけのテーブルは別に平気、というか、むしろ嬉しいくらいかも知れません。ヒバリが鳴いてる、ひばりのおしゃべり、やめるはひるのつきといった春の風情が感じられます。『みねちゃんぷるー』は着せ替えで遊ぼうといった風情が感じられます。けれど、雅のかっちりとした服装、ああいうのは大変によいものです。でも、実際の話、こういうブラウス、セーター、ズボン、こういう組み合せでああも可愛くなるのはたいしたものだなあと思ったり。

  • 『まんがタウン』第10巻第5号(2009年5月号)

引用

  • たかの宗美「派遣戦士山田のり子」『まんがタウン』第10巻第5号(2009年5月号),57頁。
  • 山田まりお「三色だんご」『まんがタウン』第10巻第5号(2009年5月号),171頁。
  • ボマーン「ほほかベーカリー」『まんがタウン』第10巻第5号(2009年5月号),181頁。

2 件のコメント:

水島猫月 さんのコメント...

『そんな2人のMyホーム』、私も最近は話の展開が少し重めだなと思いました。でも、それよりダチョウ便の描写があまりにもあんまりで、いかにもクロネコヤマト便とペリカン便を模したネーミングでこういうことをやっては現実とマンガを混同する人がいやしないかと思ってしまいます。

matsuyuki さんのコメント...

ダチョウ便の描写はあんまりですね。いくらトラネコとの対比ではあっても、それはやりすぎじゃないだろうか、そう思ったのは確かです。

けど、昔の宅配便業界のイメージって、あんな感じだったなとも思い出して、今は、イメージを重視するところが増えたから、改善されているところは改善されているみたいで、ある程度は安心なんですけど。サービスの善し悪し評判においては、結局は個人の体験によるところが大きいから、住んでいる地域のサービスドライバーがどういう人かっていうところで、差がつくように思います。うちにくる人は、いい人ばかりですよ。

現実とマンガの混同、つまりネコとトリの宅配便にそのイメージを重ねてしまう人については、まあ心配しすぎと思いますけど、ああした系の描写が、過去の嫌なできごとをフラッシュバックさせてしまうってことはありますからね。まあ、でも、ダチョウ便はあと数回の命だと思うので、積極的に過去に流してしまいたいと思います。