2009年4月6日月曜日

プラチナ萬年筆 カーボンペン用カートリッジインク

 この土日はちょっと時間がとれたので、というか体調が悪かったり、寝違えなのか首がまわらなくなってしまったりして、練習どころではなかったっていうのが実際なのですが、しかし時間に余裕ができたのは事実。寝てしまいそうになる身を叱咤して、手紙なぞを認めたのでした。手紙、礼状であるのですが、以前から書こう書こうと思いながら、今の今まで延ばし延ばしにしてしまいまして、いや、これではいけない、これを機会だと一気に書きあげたのでした。しかし、手紙もなかなかいいものなのですよ。私は筆不精なわりには手紙好きでありまして、文机、引き出しには季節の柄の便箋、封筒、切手がストックされています。そして今、季節は春。まさしく桜の季節ではないかね。というわけで、とっておきの桜のレターセットを出してきたんですね。まあ、とっておきったって、桜だけで何種類も持ってるんですけど。けれど、何種類もある中から、どれにしようと選ぶのがまた楽しいものなんです。

さて、封筒端書の宛名を書く時には、水でにじまないインクを使いましょう。っていうのは、まさに以前、雨の日に端書の宛名が消えてですよ、すごく困ったことがあったんです。郵便局のお姉さんが電話してきてくださって、なぜってそれは懸賞の応募だったものですから、電話番号書いてあったんですね。それで宛先読み上げて、それがもう、なんというか、どきどき魔女神判2プレゼントときたものだ。いやあ、あんときは恥かしかった。というわけで、宛先書くときには、水で消えないペンを使いましょう。

宛先に使うペン、私の場合はカーボンインクと決めています。それはプラチナ万年筆のカーボンインク。カートリッジにて供給されるカーボンインクは、見事に真っ黒で、乾けば水などものともしない、抜群の耐久性を誇ります。水に強く、光に強く、退色することもなく、長期間の保存に耐える。そうした性質から、保存用文書に使う、にじんでは困るものに書く、あるいはスケッチなど、染料インクでは心許ない場面での活躍が期待できるのですね。

けれど、カーボンインクは万年筆で使うと詰まらせてしまうことがあるので、高価なペンに入れるのはためらわれます。なので、私はこれをプレピーに入れて、普段は絵を描く母に預けてあります。母には他に、極黒を入れたPelikano Juniorも使っていて、これは若干水ににじむとのこと。母はこれらをスケッチに使っているので、上から絵の具をのせる、その時に極黒だと濁る、プラチナはほとんどにじみが出ない、画風によって使いわけているそうです。また、手紙書いたりするときは、プラチナを使っているみたいです。

カーボンインクのいいところは、にじみにくいところ、といっていましたが、これは水に濡れてにじまないだけではなく、染料だとにじんでしまうような紙に書いても大丈夫という、そうしたところも心強いです。私の愛用する嵩山堂はし本の封筒に、どうしてもインクがにじんでしまうのがあるんですよ。裾があわく桜色に染められているのですが、そこに書かれた文字がぼやぼやとにじんでしまう。もう、困って困って、けれどカーボンインクだと平気でしてね、ああ、やっぱり和紙には墨なのだなあと思いましたよ。

和紙には墨の黒が似合って美しいというのはよくわかっているのですが、ペン字には青インクをあわせたいという趣味があるのもまた実際でして、なので私は同じくプラチナから出ている顔料ブルーに期待しているところです。これはまだボトルでしか売られていないようですが、もし今後カートリッジで出るようなことがあったら、絶対に買いますね。で、プレピーに入れる。今度プレピーに中字(0.5mm)が加わるという話ですから、そうなったら細字、中字、それぞれ持って使いますね。コンバータを使うという手もあるのかも知れませんけど、プレピーにコンバータは使いにくそうです。空カートリッジにストローで注入してPILOT ボーテックスで使うか? もしカートリッジが出ないようなら、空カートリッジで使うことを考えるのもありだなと思います。

と、こういった具合に、インクひとつで夢が広がっております。けど、顔料インクなんて持ったら、詰まらせないよう、つとめて手紙を書くようにしないといけなくなりそうです。

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