2009年10月20日火曜日

「けいおん!」イメージソング 平沢憂

 アニメ『けいおん!』、関連商品もいよいよラストスパートかなといった状況。明日はキャラクターイメージソング、待望の平沢憂、真鍋和の発売。ああ、こうしてCDが先にゴールして、残るは芳文社から出る『TVアニメ公式ガイドブック』、そしてBlu-ray Disc / DVDを残すのみ。でも、BD / DVDももう折り返しでしょう? こうして次々と一段落ついていく、なんか寂しいかもなって。けど、人気が出た、それこそ私の事前に予想したどころではない人気が出た、そのおかげでこうして憂や和といった、もしかしたら普通の当たりでは出なかったかも知れないCDも出たわけで、だから寂しがるだけでなく、こうして触れることができることを喜ぶほうがずっといいなって思います。

さて、正式な発売日は明日、です。平沢憂、キャラクターイメージソング。大変申し訳ないんですけど、フライングで一日はやく触れることをお許しください。

平沢憂、収録曲はLovely Sister LOVE、『Oui!愛言葉』の二曲です。憂のことだから、きっとお姉ちゃんソングでくるんだろうなあって覚悟していたのですが、Lovely Sister LOVE、想像以上のお姉ちゃんソングでした。

憂の人、可愛い声質で歌う、そのはつらつとした感じはとてもポップで、聴いてて心地いい。なんかね、きゅっと心を掴んで離さない、そんなキュートさがあって、それでさ、これですよ。

好き! 好き!! 大好き!!!
お姉ちゃん大好きっ

なんだ、この威力。もう、なんだ、ちょっとあらがえない、そんな力にあふれていて、けれど私はこのフレーズを口にすることはできません。だってよ、実姉がある身です。誤解されてはたまらない。そりゃ、姉が唯ならかわいくて ほっとけないと思いますよ、私だって。けどなあ、うちの姉はそんなんじゃない。それこそ姉のどこがいいんですか? と真顔で問い掛けたくなるようななにかだ。

話がそれました。

この歌がはじまると、なんでかわからんのだけど、アニメ3話「特訓!」の、澪ムギ律の想像にあらわれた、ゴロゴロ憂の「おねーちゃーん」を思い出してしまって、笑いそうになってくるんだけど、聴いているうちにそうしたの消え去って、あの劇中の憂の笑顔の数々がまぶたに浮かぶように思える、そんな多幸感に襲われるんですね。いや、いいよ、これ。すごいよ。歌詞がアニメ本編の印象的なシーンをうまく拾い上げているのは、これまでのイメージソングに同様なんだけれど、歌詞に呼び起こされる憂のイメージがほぼすべて同一のラインに並ぶものだから、ブレなくまっすぐ憂のキャラクターが浮かんでくるようなんですね。それで、好き! 好き!! 大好き!!! でしょう。君、どんだけお姉ちゃんのこと好きなんだ、っていいたくなってくるくらいに、お姉ちゃん大好きってのが伝わってくる。で、2番がこうですから。

好き? 好き?? ちょっと好き???
がんばる自分が好き…!?

ああ、もう、なんという可愛さだろう。いや、これ、キャラクターのイメージを浮き上がらせて、補強して、ほんとよくできてます。ちょっと、中毒性のある、そんなところもあって、あかん、気付けばくちずさんだりしそうで、危険極まりないです。

『Oui!愛言葉』は、Lovely Sister LOVEとはうってかわって、スローテンポの曲調。こっちはお姉ちゃん色もなくて、憂個人の素直で家庭的でいい子という、そうした面がクローズアップされてるのですが、あのメールのところとかね、それこそ誘ってくるのは男子でも友達でもいいんだけど、なんでか唯しか思い浮かばんのは、ちょっと私に問題がありそうです。

しかし、原作でもアニメでも、よくできた妹、天才肌という印象の強いアニメ姉を上回る妹、けど姉を超えようとはしない。そっとそばにあって支えている、けどそれは日陰とかではなくて、ふたりともに魅力をたたえて、さんさんと輝いている。そんな憂の、唯とともにある時のお姉ちゃん子としての表情と、まっすぐに前向きでほがらかな女の子としての表情と、両方ともをしっかりとらえて、描いた、そんな2曲、すごくよかった。すごく好きになれる、そんな2曲でした。

CD

Blu-ray Disc

DVD

原作、他

  • かきふらい『けいおん!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2008年。
  • かきふらい『けいおん!』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • かきふらい『けいおん!』第3巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 以下続刊

引用

  • 大森祥子『Lovely Sister LOVE』。
  • ぶらぱ「R18!」,『まんがタイムきららMAX』第6巻第12号(2009年12月号),152頁。
  • 大森祥子,同前。

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