2009年11月5日木曜日

『まんがタウン』2009年12月号

『まんがタウン』12月号、発売です。毎月の頭は、『ホーム』、『ジャンボ』、『タウン』ときて、ちょっと落ち着く。そんな印象があるんですね。もちろんすぐさま『タイム』、『きらら』とくるので落ち着いている暇なんてないのですが、けれど、『タウン』は双葉社から出ている、私にとって唯一の芳文社以外の四コマ誌です。ちょっと毛色の違う、そうした雰囲気に落ち着きと感じるのかも知れません。

『ちっちゃいナース』は、洋子の姉が登場して、この人もまた美人。洋子よりも好みに合致して、そういえば私の好みって若い人妻だったな。いや、人妻が好きなんじゃなくて、この人いいなって思った人がたまたま人妻だったんです、連続で。だから、洋子姉が素晴しいと感じるのも当然なのでしょう。

さて、洋子姉ですが、姉が怖ろしい、横暴だっていうのは、弟に対してだけでなく、妹に対しても同様なんですね。その姉の理不尽に憤る洋子さんのカットは、いつも以上にスレンダーが強調されてこれもまた素晴しい。結局今回は、姉や兄のいるということが描かれて、一人っ子で育った人は兄弟が欲しいって思うってことも触れられて、つまりはないものねだりなんでしょうね。そして、お姉さまの帰還。ちょっとよれよれになったお姉さまは、やっぱり美しくて素敵なのでありました。

『商☆魂』、胡桃ちのの新連載です。勤め先が倒産してしまって実家に帰ったら、あんなに賑やかだった商店街はすっかりシャッター通りになっていました。かわりはてた姿にショック、老け込んだ母にもショック。 — なんだか、経営コンサル時代の人脈やらお客様志向のアイデアとかで、商店街V字回復、みたいな話になりそうな予感がします。で、昔の男が出てきたりする予感がします。

私の予感は当たるわ! 当たるかな? とりあえず乞うご期待ってやつですね。

『70's 愛ライフ』は、家電やら家具やら昔は拾ってたんですって話。いや、私の使ってるスピーカー、拾いものよ? 昔は大ゴミの日にひとまわりすればギターなんていくらでも拾えたっていうけど、最近はそんな感じじゃないみたいですね。残念です。出物があったりするのも大ゴミの醍醐味で、今でも金のないときは大ゴミ探したりする人はあるんじゃないかなあ、学生さんとか。あるいは、リサイクルショップとかで買うもの、案外大ゴミ出身だったりするみたいですね。

光の大社員』。ああ、中華まん、おいしそうです。けどさ、私の期待が大きすぎるのがいけないんだとは思うんですけど、中華まん、買って、手にするまではわくわくするんだけど、一口食べて現実に戻って、昔はもっとおいしかったと思うんだけどなって思う。いや、思い出補正でしょう。けど、思い出がある限り、おいしいと思える夢のような中華まんにはもう出会えないんじゃないかって、そんな気がするからちょっと悲しいです。

CO2の削減目標、25%ってやつですが、真水で25%じゃないってのが味噌だとは思うんですけど、けど、まあ無理だと思うよね。例えば私の場合、夏に冷房使わなくて、冬に極力暖房を使わない。夏扇風機、冬毛布に湯たんぽみたいな生活してるからさ、これ以上減らすとなると、本当に呼吸しないとか、しゃべらないとか、そういうドラスティックな手段に訴えるよりないなって思います。まあ現実的にはコンピュータ使わない、風呂入らない、冷や飯を食らう、一日寝てる、エレキギターはやめてアコースティックにする、あたりでしょうか。しかし、この社長、めずらしくまじめっぽくていいなあ。普段は不真面目っぽいのに、たまに真面目だとこんなになる。顔つきだけでこんなに笑わせるのは反則です。

ほほかベーカリー』は、かつて見たことのない妖艶なホホカさんが扉。いいねえ。本編でも猫耳祭といった様相を見せていますが、そうした催しが性に合わないふわさん。そんな彼女が焚き付けられてうまくいくっていうのは定番展開だと思います。しかし、その焚き付ける際に凛さんのいったこと。大人になったらもうできないから、子供のときに子供っぽさを満喫しておけばよかったってこと、実は私もそう思ってる。子供のころに分別くさかったりすると、後悔すること増えますよね。だから、そうした気持ちを共有できる人がいると、なんだかちょっとほっとします。取り残された、遠巻きに子供時代を見過ごしにしたのは自分だけじゃなかったのかなって、そう思えて、だからこういう話、ベタなんですけどね、しみるんですね。

『子供失格』はまたまた危険な話で、しかし幼稚園や小学校の教諭を目指す人って、子供が好きだからっていう人は多いですが、そうした中には潜在的に新人沖田のような要素を秘めている人が少なからずいたりして、そしてなにかのはずみで解放されたりすると制御できなくなったりする、なんて話は聞きますね。自分は危険な子供好きだと自覚していれば、普段からある程度の自制をしている、危険な暴走状態の監視も自ら意識的にやっている。ところが、無害な子供好きだと思っている人は、自らの欲望に無防備だったりするから、とっさの暴走にブレーキをかけられなかったりする。だから、新人沖田のような先生は、逆説的に安心安全なのかも知れません。ほんとかどうか責任持てませんが。だって自覚的で意識的みたいのもいるだろうからさ。

そして、私は生きているだけで精一杯組みたいです。でも、この先生は恋愛は人生の浪費と思ってそうだ。なんとはなしにそうした雰囲気が感じられて、このシニカルさ、ひねくれた感じ。やっぱり松山花子はいいなって思うのでした。

『みねちゃんぷるー』。前回までの状況をうけて、先生が恋愛的状況に前進したっていう、なかなかによい展開でした。結局先生はまごまごしてただけで、中学生に押されて、負けて、白状したって感じではあるのですが、この人のあかんたれなところ。ちょっといいなって思いました。人間、開き直れる時にしっかり開き直ることが大事なんだなとも思ったりしました。

  • 『まんがタウン』第10巻第12号(2009年12月号)

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