2010年3月1日月曜日

クイズマジックアカデミー — マジカルダイアリー

 先日書店に寄ったときのこと。書棚を眺めていたところ、なんと『クイズマジックアカデミー』のコミックスが出ています。わお、漫画になってたんだ。手にとってみれば、表紙になにやら見覚えが。あああ、作者が荒木風羽。これは買うしかない。買うんですね。今はもうプレイしていないのだけれど、興味のあるゲームであることには違いなく、ゆるく情報収集もしています。特にせんだって『クイズマジックアカデミーDS — 二つの時空石』が発売されたところときています。欲しいかな、でも遊ぶ時間ないよな、どうしようかな、と思ってた。ええ、漫画くらいなら即座に買っちゃう。それだけ気持ちが暖まっていたのですね。

それでもって、荒木風羽でありますから。『スキっ!キライっ!』が好きだった。『そして僕らは家族になる』も楽しみに読んでいたし、『はなまるっ!』も読んだ。ええ、作者の名前で買う、それくらいに好きな作家であるのですね。

そして、漫画本編です。主人公はルキア。けれど彼女の物語が描かれるというよりも、むしろルキアは狂言回しとしての役割りを担っていまして、ルキアが他のキャラクターに関わることで、アカデミーの生徒や教師の個性が描かれていくというような構成であるのでした。基本的に小さなエピソードの積み重ねです。印象に残るキャラクターはシャロン。対してサンダーズやタイガ、ラスクあたりは影が薄い。なんて風に感じたのですが、これは私の偏見込みの意見かも知れません。第1話から登場のクララ、なかなかにいいポジションにつけてるじゃん、みたいには思ったのだけど、偏った私は、どこかクララはもっと描かれて当然だと思っているような節があったのでしょう。ゆえに、クララ出てこないなあという印象を持ってしまった。やはりどこか偏見があるようです。

実際に数えてみたわけではありませんが、キャラクターはバランスよく出てきているとは思うのですね。どのキャラクターのファンでも満足できる、そんな見せ場が用意されているというような感じです。でも、読者層がそうなのかな? 女子キャラクター、それからアメリア先生の活躍は目立っていたような気はします。で、私にとって特に印象深かったのがシャロンであったと。ええ、シャロン大好きです。作者もシャロンのこと好きなのかな? なんて思ってしまうのもやっぱり偏見のなせる技かも知れません。

キャラクターについての説明に紙数はついやされておらず、だからQMAを知らないという人には少々とっつきにくいかも知れません。けれど、そんなにわかりにくいキャラづけされてるわけではないし、読んでればわかってくるんじゃないかな。だから、QMAは知らない、でも荒木風羽は好きという人にも楽しめる余地はあると思います。QMAものとしての楽しみと、荒木風羽の漫画としての楽しみ、それぞれにそれぞれの魅力があるから、どちらかが好きなら楽しく読めると思われて、そして両方が好きならなおさらというものでしょう。荒木風羽風味のQMA。ええ、大変楽しく読めました。

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