2010年8月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2010年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2010年10月号、一昨日の続きです。

少女素数』は、おお、京都旅行であります。最初は奈良の風景ではじまったものだから、あえて京都ははずすのかな? そう思ってページめくったら、一面の京都であります。いや、一面ってこたあないか。清水寺、三重塔にはじまり有名な舞台。そしてすみれに対し頑なな態度崩さない女の子、真美とのちょっと不器用な交流描かれて、ああ、この真美って娘さんは本当にあやちゃん、堀切さんのこと好きなんだなあ。自分の好きな堀切さん、それがすみれと関わることで違っていってしまう — 。すみれに対して嫉妬感じているのか、いや私のあやちゃんじゃなくなってしまうのが嫌なんだろうな。けど、自己を主張しない、できないのが真美って子で、でも自分の気持ちをちゃんとすみれに引っ張ってもらえたことで、ふたりの距離が縮まって — 。人付き合いの決して得意ではない娘ふたりの、仲良くなるために必要だったプロセス。それが、このシーケンスであったのでしょうね。あるいは、きっかけ、タイミングを掴んで、ぐっと押したすみれの、内向的でばかりはあれない、変わりゆくまさにその途上の情景。それを、伴走するかのように、けれど決して交差することなく、見守ろうというような気持ちになれる、そんな瞬間さえあるエピソードでありました。

純真ミラクル100%』、ようござんすね。事務所の人間全員が、自分にできるやりかたで、事務所を守ろうとしている。それはひいては所属タレント、モクソンのためで、けれどそれは仕事だからというだけではないっていう、そうした気持ちの伝わってくるようなところ、実にいいなと思うのですね。モクソンのことを思っている吉田、大村のふたり、それから二宮さんも絶対そうだな。そして所長と工藤さん。工藤さんは所長のために生きてるよな。そうしたふたりの関係が、これまで近付きそうに見せて、最後の一歩を踏み出させてこなかった、そんなふたりの関係が、ぐっと縮まるその場面。ああっ! 工藤くん、やったじゃん!

わたしたちは皆おっぱい』、冒頭に苦しむ早羽田ジュリーが描かれて、ああ、これは、もしかして! 書いたものかな、どうしたものかなと思ってたら、ルミネがしっかりその疑惑口にしてくれて、ああ、引っ張らないんだ。いや、本当のところはわからないんだけどさ、けどやっぱり女の子よね。前回読んで、なんだか裏のありそうって思ってた、そいつが早々に匂わされて、ってなことで書いちゃおう。冒頭のあれ、生理痛だよな、きっと……。人にもよるらしいけど、大変な人は本当に大変らしいですね。

でもって、そのジュリーが紗彩に酷いこといった。その心はなんなのだろう。妹のこと? あるいは本人になにかコンプレックスがある。貴子の応援しているゆかリンも少なからず関わってきそうな雰囲気感じさせてくれていて、ちょっとこの奇妙に繋がりを持っていそうな人間関係、どうなるのだろう。わからないところが残されている、それがことさらに興味を増さしめるのですね。

ところで、ちょっといけ好かないNo. 4、コスモ星丸、おっと、間違えた。しかし、この漫画、筑波愛に溢れてるなあ。

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