2010年8月13日金曜日

『まんがタイムラブリー』2010年9月号

『まんがタイムラブリー』2010年9月号、発売です。って、実は昨日発売だったんですけど、お盆で日付が違ってしまってることに気付いてなくて、買ったのは今日でした。表紙のテーマは自転車なのでしょうか? ツール・ド・フランス? 『つぼみ園』のことみ先生が一番本格的。『少女カフェ』のお父さんと双子ちゃんはタンデム(三人でもタンデムっていうの? まあ、ふたりともペダルに足届いてないんですが)、『ぐだぐだしている女子高生の放課後 略して ぐだじょ』は、まあどう見ても通学用自転車ですね。スポーツに遊びに生活の道具に、自転車の三様、うまく揃ったものだと感心します。

さて、今月も『ラブリー』はゲストが多いです。ざっと拾いましょう。

  • 『Good Job! 桜さん』
  • 『ぐだぐだしている女子高生の放課後 略して ぐだじょ』(新)
  • 『女子高生、仲居系。』(新)
  • 『デザイン戦争』(新)
  • 『シュガーライフ』
  • 『トノサマガアル』
  • 『勇気ほうれんそう』
  • 『ピュアせんぱい』(新)
  • 『姉妹!』(新)

9本。そのうち、新登場が5本。加えて、『明日もひまわり荘!』がスピンオフとして登場、『愛myファミリー』は新連載に昇格と、これ全部にはちょっと言及できそうにない。じゃあ新だけにしぼるかというと、『トノサマガアル』、めちゃくちゃ面白かったりね、あのキッスはよかったなあ。落ちにいたるまで、まったく想像の外、台詞が入って、なるほど! そういうことか! 見事でした。鮮かさにはっとさせられました。

といった具合に、特に言及していなかったとしても、面白いと思ってることは多いのです。全部について書けないっていうのは、やっぱりちょっとフラストレーションですね。まあ、全部書くには体力、気力、時間もろもろが足りなさすぎるのですが……。

『ぐだぐだしている女子高生の放課後 略して ぐだじょ』、期待していました。小池定路の漫画でありますね。だいたいにして私はこの人の描く絵、キャラクターが好きでして、それに話のもっていきかたも嫌いじゃない。ええ、好きっていってるんです。

なにが好きなのだろうっていうと、キャラクターにおいてはまず可愛い、タッチが好きというのがありまして、話そしてキャラクターにもいえるでしょうけれど、ちょっと一筋縄にはいかない感じ、屈折? が見えるところ、そこが好きです。『ぐだじょ』にも、そうした傾向、ちょっぴり感じられましたね。素直だけど素直じゃない。ちょっといたずらっぽいところがある。それがキュート。ええ、キュートかつフレッシュでフレンドリーな娘さん三人登場して、このテイスト、ノリ、温度、やっぱり好きなのであります。

『女子高生、仲居系。』、できがいいな! そう思った漫画です。絵は丁寧で細かくて、四コマにはちょっと重めかなって風もありましたけれど、仲居に女子高生を雇うという、そのアイデアをうまいことふくらませて、旅館にとってよいところも出してみれば、あんまりよくないところも見せて、それぞれが工夫されててよかったなあと思いました。面白かったのは、ヒロイン恵とその母の対決ですね。勢い、元気さが魅力であるなと、そのはつらつとした印象がよかったです。

『デザイン戦争』、社内デザイナーふたりの戦争? と思わせて、新人白峰くるるはヒロイン鷹栖リサのことを尊敬してるっぽい。才能のある新人に抜かれて、焦る先輩。ちょっと迷走して、自分を見失って、けれど当初の気持ちを取り戻して、っていうのかと思ったら、ちょっとまだ迷走ぎみです。今回はキャラクターの紹介って感じでしょうか。ちょっとヒロインのネガティブ傾向が気になりましたけれど、続いていけば、また違った側面も出てくるのかも知れないな、などと思いました。

『ピュアせんぱい』、内村かなめという方、名前は知っているのだけど、ちゃんと読むのははじめてのように思います。職場のかわいらしー先輩、ええと名前はわからない。後輩から見た先輩の、頼りになるところももちろんあるのだけれども、それ以上に可愛いという、その見せ方は非常にうまいと感じました。嘘をつけない。非常に素直に感情を表現する。そうした様子は確かに魅力的と思わされて、これは絵の力なのか、あるいは関西弁、方言というギミック込みのキャラクターの構成によるものなのか。きっと両方でしょうね。なんだか、人気出そうな予感がします。

  • 『まんがタイムラブリー』第17巻第9号(2010年9月号)

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