2010年9月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2010年10月号

『まんがタイムきらら』2010年10月号、発売されました。『けいおん!』最終回。卒業式後の記念写真といったイラスト。派手さはないけれど、なにか記念の一枚って感じがしまして、いいものですね。仲のよかった5人。と、ここではこのへんでとどめておきまして。ええ、実は今月も先月に引き続き、いつものコンビニで買えませんでした。どうも、付録がある関係で発売日朝には店頭に並ばないみたいなんですね。というわけで、とらのあなにて購入。このせいで、『きらら』が入荷しなくなるってことないよね。ちょっと心配に思っています。

けいおん!』、最終回です。卒業式の日、梓も呼び出されてみんなでお茶会。ああ、軽音楽部の3年を総括するといった会話に、懐かしく思うこともあり、そして梓の感情の一杯に表現されるところ、ああ、卒業っていうのはこういうことだったなあ。そういう気持ちかきたてられて、ええいああ、私ももらい泣きでした。一緒に演奏してきた、一緒に長い時間を過ごしてきた先輩たちが卒業していってしまう。これをとどめることはできない。そうした抗えない変化というもの、それがきっちり描かれて、別れはつらい、悲しい、切ない。けれどこれでお別れではないよって、そして律ひとりの思い付きからはじまった軽音部、梓ひとりからでもきっとまた作っていけるよ。そうした、部が、皆で作りあげた空間、世界が、受け継がれて、また新たにはじまっていくんだよっていうところなんて、とてもよかったなって思うんですね。

『けいおん!』は、いうまでもなく、アニメ化されて、大大大ヒットして、それで原作はアニメの七光、みたいなこという人が出たりして、けれど私は漫画の『けいおん!』が好きだったんですよ。はじめっから好きだったんですよ。思い出します、第1話がゲスト掲載された時のこと、レスポール持った女の子の扉絵に、これは、これはいいぞ! 興奮してweb拍手に、アンケートに、これはすごくいいって気持ちぶつけて、ああ、私も若かった。その『けいおん!』も変化しながら、アニメはアニメの、原作は原作のよさ、味を持って、展開されて、ついに卒業まできたんだなって思うと、一読者でしかない私にしてもなんだか感慨深くって、それにあのぐえーっていってる律、紬、キューっていってる唯、こういう表情の現れるところ、そして最後の澪の先輩としての意地見せていたところ、そして梓に届けられた歌のプレゼント、瞬間瞬間が輝いていた。いい最終回だったなって思います。

『たべる部』、ゲストです。調理部に入部しようと思った江戸川橋円、1年生。しかし、そこは調理部ならぬたべる部であった。いえね、2年生で部長の真間みなみが、とにかく食べるのが好きで好きで、それでたべる部。作った料理、お菓子、片っ端から食べていく。だから、たべる部。ええ、これ第1回にして好感触ですよ。レギュラーは3人。以上のふたりに3年生市川千佳子が加わって、部長がぼけで先輩がつっこみ? けどそんなに単純ではない感じです。女の子3人ともに可愛くて、絵柄も可愛い、ちょっと昔の少女漫画思わせるような表現もあって、これは胸きゅんだ。表現したいことに対し絵がしっかり機能している、そんな印象もあって、メリハリがある、ネタや見せ方の工夫もある、部長の妄想展開といった定番になりそうな流れもあって、これはきっと面白くなる、というかすでに面白い。すごくよかったと思っています。

『ヤマトナデシコ』、ゲストです。はやりの男の娘もの。双子の兄が、妹の替え玉として女装させられるという、無理矢理女装ものといったジャンルですね。兄はオタクで引きこもり体質。表になんか出たくないのに、学校だっていきたくないのに、無理矢理妹に女装されられて、ついにはそのまま学校にいくことになって、この非主体的な女装状況がなかなかに面白いんですね。体育の着替え、女子の更衣の現場に立ち合って、けれど真っ赤になっちゃってもう駄目だったり、カーテンの裏でこそこそ着替えたりっていう、その行動の内気さがいい感じ。さらに、キモイといわれて涙目になる、そんなところが可愛くって、女装男子もののいちバリエーション。けれど、ただバリエーションっていってしまうにはもったいない、そんな独自の味もあると思う。ええ、よかったです。大変気に入りました。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第10号(2010年10月号)

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