2010年11月3日水曜日

『まんがホーム』2010年12月号

『まんがホーム』2010年12月号、昨日の続きです。

『ももかアンコール♪』、このところ大変よいですよ。庶民的女の子? ももかが新人アイドルとして頑張ってる。その状況はおそらくはリアルのそれとはかけはなれているだろうけれど、いや、かけはなれているだろうからっていった方がらしいかな? ももかの素朴な頑張りが面白いって感じられます。今回はブログ、サイン会で答えても答えても同じ質問もらったりするところ、こういうシンプルで素直なのが好きです。で、最後の弟海くんのコンピュータのいろいろ、これは実にいい。秘密フォルダには触れないからっ。ああ、なんていいお姉さんだろう。ほんと、仲のいい家族。見て面白く、けど面白いだけじゃないなにかがある。よいです。

『横浜物語』、ついにお隣さんの正体が判明。いやあ、思ってたよりも普通。というか、もっと猟奇的だったりするのかななんて思ってたのに、うわ、別になんてこともない、本当に普通の人だったのか。驚きました。主人公、南のことを知ってるみたいだった。だから、ここに入居を決めたのも、彼をこっそり追ってだったりするのかとか、いろいろ思ってたんですが、いやあ、彼女がもとから住んでたところに南が引っ越してきた、偶然の話だったんですね。驚きました。けど、こうして彼女が自分のことを南に話したことで、なんだか話が動きそうじゃありませんか。南さんは固まってますけど。そのラストのコマの、ありゃりゃっていう感想、これがちょっと面白みあってよかったです。

『もうすぐクリスマス!!』、ゲストです。クリスマスを目前としたサンタクロースの話。新人こゆきは日本の人。クリスマスを冬至というんだけど、いや、この認識は実に正しいですよね。クリスマスはもともと冬至のお祭りだったんだから。というわけで、冬も底を打ち、これから太陽が再び力を取り戻すクリスマスには、太陽をイメージさせるオレンジ色のカボチャや黄色の柚で祝いましょう。しかし、この日本的冬至を強引にクリスマスにからめようとするヒロインの言動、これ、なかなかに面白かったです。プレゼントのクマ、あの絵面のインパクト、これは実によかったです。一発攻撃して逃げる、一種ヒット&アウェイ的な芸風だなって思います。

天子様が来る!』。冒頭に森ガール。その定義に続いて、森で生きていけるかは無関係とくる、そのセンスが大好きです。ちょっと小粒のコメントの連続になっちゃうけれど、「キャッチコピー」、これ相手に自分の得意がばれちゃいますよね。だから玉虫色でむしろ正解……、いや数合わせだから強くはないのか。切ないなあ。「見てみたい」ですが、女王様を前に男にビシリバシリとやられるプレイは正直ありだと思います。いや、実際こうして楽しんでらっしゃる方は多いんじゃないかと思うんですよ。知りませんけど。でもってユキジ。最後にネタがフォローされる。この引っ張り具合が実によいです。ほんと、配分も含め、実にうまいって思わされます。

  • 『まんがホーム』第24巻第12号(2010年12月号)

引用

  • 分茶「ももかアンコール♪」,『まんがホーム』第24巻第12号(2010年12月号),116頁。
  • 安堂友子「天子様が来る!」,同前,151頁。

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