2010年11月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年1月号、発売されています。今月は、例月の発売日が日曜にあたったものだから、一日前倒しされて、27日に出たのですね。さて、いつも雑誌を買っているコンビニにいきましたら、同日発売の『タイムオリジナル』はすぐに見付けられたのに、あれれ『きららキャラット』が見当たらない。入荷しなかった!? ちょっと慌てたら、ふー、表紙が黒っぽかったから見付けにくかっただけか、『オリジナル』のすぐ前にありました。

さて、表紙は『Aチャンネル』であります。トオルひとりだけの表紙。背景のキラキラした感じを見るに、まるで踊っているかのようであります。ぱっと見れば黒っぽい表紙、けれどステージの上、ライトに照らされてるような、そんな印象与える表紙でありますね。

さて、今回もゲスト多めでありますよ。

『アヒルの多い雑貨店』、シバユウスケの新作ゲストであります。天然のんびりのあひると、しっかりものの友達、鹿乃子ふたりがヒロインなのかな? 高校の入学式、学校へと向かう道すがら、アヒルを見つけて追いかけていってしまうあひる。そのゆきついた先っていうのが、まるで西洋の街並み思わせる広場で、そしてアヒルのカネトンのおうちといっていいのか、雑貨屋さんにて鯨井るいと出会う。この三人がヒロインですね。水川あひる、あひると、大貫鹿乃子、鹿の子でバンビ、そして鯨井るい、くじらでホエホエなのかな。マイペースなあひる、ホエホエと、そのふたりに対するつっこみ役であるのでしょう、鹿乃子。娘三人の学生生活やら日常やら描く漫画になるのでしょう。私はシバユウスケ氏、かなり気にいってるので、この新作にも期待してしまいます。

『ウォーターガールズ』、こちらはなぐも。の新作ゲストであります。タイトルからもわかりそう、水泳部ものですね。泳げないふたり、長野はるなと村上泉が、泳げるようになりたいと水泳部に入部する。見た目ちびっこの部長と、異様なマイペース、プールサイドで水着に着替える女、入部を迷わせるような先輩たちですが、部長のアドバイスに、これまで浮くことさえもままならなかった長野がぷかりと浮く。ああ、この導入はいいですよ。まったくできなかったことができるようになった。念願が叶った、その喜び、興奮が静かに沸き起こってること、しっかり感じさせてくれる第1回、これはいいな、そう思わせるに充分でした。面白くなりそう、そう実感させてくれるだけのものがありました。

ちょいと頭の方に戻りまして、『うらバン!』、部員勧誘を本気でやろうという吹奏楽部面々、いい感じですよ。かつて、これほどまでにこの部員たちが一致団結したことあったろうかというくらいに皆本気で、というか、ひとりがかなりやる気見せてます。っていうか、ひとりって今2年生だったのか。なんでか、3年生だと思い込んでた。そのせいで、最初いまいちよく状況をつかめませんでした。しかし、今回はいろいろこの部の状況がわかる回でしたよ。なるほど、顧問交代で駄目になったのか。いや、実際こういうのはよくある話で、熱心で腕のいい先生が異動すると、それまで金賞あたり前だったような学校が、あっという間に銀賞とれるかどうかみたいな状況まで落っこちたりするもんな。というわけで、技術はあっても指導力のないつつじ先生が悪かったって話でありました。

こうした皆がやる気になってる様子、すごくよいと思います。しかし、つつじ先生はともかく、やる気を出すたびにくじかれるあさみがちょいと可哀そうで、けどちゃんとフォローされてて、これはいい感じ。ドラムセットは無理でも、マーチングとかドラムコーみたいな感じで、携行できるセットで参加したらかっこよさそうだなって思いましたよ。まあ、どこの学校にもあるってもんじゃないですし、なんかこの子だと自作してきそうな気もするんですよね。どういう演奏になるのか、楽しみですよ。

アクアリウム』は、さおりを中心に描いてみせて、ああ、この子はもう本当に大変だなって思っちゃって、こちらも気持ちが大変です。クラスにおける人間関係、ほぼ完成しちゃってて、ただでさえ人付き合いに消極的で苦手そのものといったこの子が太刀打ちできそうな状況じゃないっていうんですね。どうなるんだろう。本当に心配してしまう、そんな風なのですね。

しかし、この子、やる気を出せば、状況観察して調査結果まとめてと、有能なのは間違いないって感じなんですね。ただ、裏目に出るというだけで。そしてちゃんと努力がむくわれた、その展開は素直によかったと思えるものでした。そしてさおりとゆう、ふたりの関係もすごくよいですね。あの最後のやりとり、心にしみましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第1号(2011年1月号)

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