2011年1月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年3月号

『まんがタイムオリジナル』2011年3月号、発売されました。2月目前とあって、ばっちりバレンタイン表紙です。中央には、ボウルにとけたチョコレート、ゴムベラつかって混ぜている山下さんがありまして、左肩にはチョコレート持ったらいかと竹田、左下には、おおう、この服がチョコレートとか、カナさんですね。そして、『恋は地獄車』、チョコレートの仏像だぁっ! いや、しかし、すごいインパクトだなこれ。穏やかな、いいお顔。ほんと、しびれるバレンタインチョコですよ。

『恋は地獄車』、今年も仏像でありますよ。ほんと、見事な恒例ネタになりました。けどさ、一木造りとか寄木造りとか、なにいってるかわからない。そもそも、チョコ仏像づくりに熟練して万里子さんはどうしようというんでしょうね。しかし、姉も不器用なら妹も同様。後藤さんにどうやってチョコレートを渡そうか。そのシミュレーション。小悪魔路線とか、もうどうにでもして! ってぐらいに強烈ですが、でも、あの人にはきっと通用しないんだろうなあ。また、千歳といえば高橋くん。いやあ、いかしますよ。受胎告知って。和風の万里子に対し、欧風の高橋といったところでしょうか。いやもう、まともでない人たちの恋愛模様。こういう恋愛がらみのイベント時期となれば、もう歯止めはないって感じで、最高です。

『ハコぺけ』、ついに本番ですね。子供のための演劇、浦島太郎をやるっていうんですが、微妙にちょっとずついろいろ駄目で、背景が駄目、酒飲んで駄目、緊張しすぎて駄目、声援に張り切りすぎて駄目。こうした駄目なところの見せ方、オーソドックスにきちんきちんとしていて、こういうの好きだなって思います。しかし、てんこさん、割を食いますね。一番真面目で、きっちりしたい。そういう人だからこそ被るのか、いいですよ。てんこさん、すごくいいですよ。

『チア☆リカ』、ゲストなのかな。チアリーダーになるべく育てられた娘、リカが主人公です。北飴リカだそうです。友達は南おこめ。リカは、母から聞かされたチアリー道なるものを信じていて、おこめちゃんはそれは嘘だと知っている。それでも、ちゃんとリカにつきあってあげるっていうのがいいですね。しかし、チア部は風前の灯。マネジャーの峰そうた、ミネソタか! と、リカ、おこめ。三人で再起をはかるっていうのですが、部員を増やしてという王道展開でいくのかと思ったら、どうも違うみたい。部室争奪、元チア部員と戦ったりするのか? ちょいと変な漫画です。けど、うまくしたらすごく面白くなりそう。そんな気もします。

『お茶の間クエスト』、いやあ、面白いですよ。バレンタインの話、というか遊の淡い恋の思い出。いや、驚いた。成績トップだからじゃない。学級委員長だったからでもない。恋愛してたからってわけでもない。もっと、もっとシンプルに、こんな切ない物語の描かれることがあろうとは、もっともっとおちゃらけて馬鹿馬鹿しいことばかりやる漫画かと思ってたから、がつんときましたね。無邪気だった遊。あの、クリアして、貸してもらっての繰り返しは実にコメディタッチなんだけれど、ゲームの楽しみに夢中になりながらも、恋する気持ちがある。そしてそれは叶わなかった。叶わなかったというのは切なくて、けれど彼のゲームを遊に託したっていう、それがなにか心に残るアクセントになってるんですね。ちょっといい話。でも切ない話。こんな回もあるのかと、ええ、とてもよかったです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第3号(2011年3月号)

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