2011年4月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年6月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』、『空色スクエア。』の双あらため浜弓場双の新作です。着物を羽織った女の子ふたり。扇子と鳴子を持って、なにか踊りに関する話なのかな? なんて思わせる雰囲気がちょっと魅力的。華やかですよね。手前の女の子は黒髪、奥の子の髪はピンク? がかった白? なにか人でないのかも知れないと思わせる容姿です。そしてカットがもうひとつ。『はぢがーる』。こちらも新連載だそうですよ。

さて『ハナヤマタ』です。これ、平凡な女の子、関谷なるがヒロイン。中学生ですね。友達は作文で表彰されたり、あるいはかっこいいからとドラムをやって、オーディションうけようか、なんて話してる。そんなヤヤちゃんを見て気落ちしてるなる。父親からも、なんかいろいろいわれちゃってたしさ。でも、確かに夢見がちかも知れないなるだけど、夢中になれるものがある、それで充分じゃないのかな、なんて思ったりもするんですね。既存のもので満足できなくなった時が、君の世界のための第一歩だ! とまあ、そんななるさんが出会った女の子。和装で金髪、夢のように踊っている。ええ、表紙の女の子ですね。人でないかのようといっていた、なる曰く妖精ですね。けど、やっぱり人なのかな? そう思ったけど、あれ、やっぱり人間じゃない? まだまだわからない。とりあえず出会って、そしてなるの世界が変わろうとしている、そんな雰囲気を感じさせる第一回です。

『魔法少女かずみ☆マギカ』、驚いた。アニメとは違う、そんな感じで展開していってるといいましたけど、ほんと、先が見えなくて、かなり面白い。結構陰惨だったりする、そんな印象もしっかりあって、いやほんと、見せてくれますよ。展開も早い。冒頭は、のんびりした感じもあったんですが、今や毎回新しいなにかを投入して、なにか危機的なものを用意して、いや、ほんと、ちょっとあなどってました。ごめんなさい。実際、これは先が楽しみです。どうなるんだろう。すごく気になります。

夢喰いメリー』、エンギと由衣の回想が終わって、今に戻ってきましたね。回想の終わり際、思い詰めたエンギに向けられた由衣の気持ち。ああ、この人は年下で、そしてなんだか頼りなさそうに見えるけど、芯は強いんだな。エンギの傷を手当てしようとした時の表情が物語ったのか、守るといったその言葉が、ただただ力強く、できる事をやろう、その言葉も不思議と頼もしくて、その後のエンギとの関係、ふたりの信頼しあってる、その根源が感じられたように思いました。

そして現在。ナオさん、ちょっとどうかした? なんだか不安な出だし。ざわざわするなあ、なんて思いながらも、トランペット、いいなあ。これ、プラクティスミュートつけて室内練習? 冗談抜きで買っちまおうかなあ、どうでもいいこと思っています。そしてここからが本編、STOで働くメリーさんですけど、ツナゲッティとかいってた頃とは大違いだ。いきいきとしていて、魅力的だなあ、それに貴照もまじえての日常っぽい風景、楽しいなあ、なんて思ってたら、貴照と夢路の会話、あれにはやられました。夢路の過去にどんなトラウマが!? 見事にはめられましたね。いやもう、メリーのあの顔にいたるまで、やられまくりました。めちゃくちゃ面白い。

そして、ちょっと感動させられた。話のテーマは学校の文化祭。楽しそうな夢路、勇魚、貴照を見て、ちょっと疎外感? メリーはその輪に入れないのか、メリーも、私も、そんな風に思ったところに夢路の言葉でしょう。あれはきました。本当に嬉しそうなメリー、あれもきました。いや、ほんと、いい話。いい展開でした。

で、次回への引き。あれはどうなる。あの瞳はすでに出てたっけ? 気になりますね。気になります。

『はぢがーる』、表紙にカットのあった新連載ですね。ヒロイン紗江の受難であります。恋愛ドラマ見てドキドキ、恋に憧れながらもそのドキドキに戸惑っていたら、謎の天使が現れて、謎の契約をしていった。愛の神様の卵の宿主として、ドキドキを糧に卵を育てなければならなくなって、って、これはクーリングオフとか無理なのか。課題をクリアすれば素敵な恋が、しくじれば永遠に縁がなくなってしまうという、なんという不利なシチュエーション! なんか唐突だなあ、そんな風にも思ったんですが、読んでみれば面白い。紗江さん、男子からはクール、凛々しいと思われている。けど実際にはそうじゃなくて、どちらかといえばあかんたれですよね。そんな彼女が、課題として示されたクラスメートに抱き付くというのをしとげるまでのもろもろ、そのひとり空回りしてるみたいな様子が実に面白かったです。

ところで、卵の課題、クラスメートとはあったけど、異性とまでは指定されてなかったよね。なんて思ったんだけど、なるほど、紗江さん、この人も同じこと考えて、だから冒頭で菊花に抱き付いていたのか。なかなかいろいろそつない御様子。こういうところ、悪くないですね。

引用

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