2011年7月2日土曜日

『まんがホーム』2011年8月号

『まんがホーム』2011年8月号、発売されました。表紙、テーマは水着みたいですね。南国っぽい柄の水着きたらいかをメインに、妙に子供っぽく見える『夫婦な生活』みえこさん。そして、椿さんなんですが。わあ、ナイスバディ! って、なんだこの適当コラージュは。こうしたときにあえて見せない。そうしたところに椿さんのらしさが感じられて、いいですね。

『まりかちゃん乙』は期末試験の話。一日目が終わって、最初は余裕を見せてたまりかが、答あわせの進むにつれてだんだんに追い詰められていくところとかね、いやあ、面白い。面白いんだけど、なんか昔を思い出して切ない。ええ、私は彼女にそう違わないタイプであります。今回は、できてないっていってできてるゆなに軽くつっこんでみた後に、せいらをとことんバカにするっていう。この怒ったせいらが可愛いなあ。全裸にして校門に吊るすぞ!! とか、しびれる文句であります。しかし、まりかちゃんは駄目な子だな。嫌なことは先送り。でも、これは私も同様でありまして、つまり私はこの漫画の主人公に、自分の姿を見ているのかも知れません。今度、単行本が出ますね。まとめて読んだら面白そうだな。今から楽しみにしています。ああ、これがKRコミックスならカラーの描き下ろしが期待できるところなのに。最近はタイムコミックスでもそう思う漫画が増えてきています。

そして特別企画。『まりかちゃん乙』発売記念とあって、なんで? と思ったら、なるほどお題が『私のトンデモ友達』。まりかちゃんがトンデモな友達ってことか。執筆者はユキヲ、安堂友子、木村和昭、辻灯子、櫁屋涼、以上5名。で、安堂友子の友人って、あの天子様のモデルになったという人か。カレシができたらオマエなんかポイといいきる、そんな人。この怖ろしいほどの割り切りは、ほんと見事だと思います。っていうか、牛乳が嫌いだからといって酷いこという。この気を使わないのは、よっぽど仲がいいからか? ともあれ、理解しあえなくとも友人になれるという結論は大変よかったと思います。でもって辻さんの友人Y子さんもいい味出してる。こんなこといったら偏見なんですが、漫画家という仕事を選んでしまった人のまわりには、やっぱり面白い人が多いように思います。面白く描いている、そういうこともあるのかも知れませんけど、あえて一般的な道を選ばなかった人の友人。類友ではないけれど、なにかそういう引合せがあったんじゃないかなって思ったりするんですね。

『東京!』が夏休み、小金井公園に3人でいきました、という話。で、小金井公園ってどのあたり? 調べたら、なるほど武蔵小金井駅が最寄り。なるほど、彼女らの地元なんですね。で、桜の名所にあえて春をはずすムサコ。で、いきついた先は江戸東京たてもの園、なんか楽しそう。江戸時代から昭和初期まで、なのか。高橋是清邸とかも面白そう。こういう、ちょっと知らない名所を教えてくれるのっていいなあ。で、ずっとぶるぶるしてるたまが可愛すぎ。ムサコが蕎麦食べてるの見てると、蕎麦、食べたくなりますね。

『ももかアンコール♪』は、ももかの休日ですね。友達と一緒にお出かけ。アイドルものであるんですけど、あんまりアイドルっぽくない、普通の女の子っぽいところが好きだったりして、いや、普通の女の子よりもずっと素朴で、ちょっとこんなお嬢さんいないよね、っていうくらいいい子。で、発想が面白い。あの本日休業とか。そしてお風呂のエピソードも、お母さん、娘が溺れてるって思ったんだろうなあ。ちょっとしたエピソードが面白い、ちょっとキュートっていってもいいのかな、そんな感じがして好きなんですね。あの最後のパーマとれちゃったっていうのも、え、それいいのんか? みたいなの、いいですよね。

  • 『まんがホーム』第25巻第8号(2011年8月号)

引用

  • ユキヲ「まりかちゃん乙」,『まんがホーム』第25巻第8号(2011年8月号),76頁。

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