2011年7月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2011年8月号

『まんがタイムきらら』2011年8月号、昨日の続きです。

『箱入りドロップス』は体育の授業、ということで、雫が陽一の庇護下からはずれる! その結果、とんでもないめちゃくちゃな嘘に右往左往させられる雫。騙したのは、澄田純。見た目には大人しそうな人。けど実際は、人をからかったりして楽しむ、とんでもない人。ちょっとした小ネタに驚く雫に味をしめ、ボールが爆発するなんていう嘘をつく。そんなのに騙される雫も雫ですが、見て同様に楽しんでる萌もたいがいだ。しかし、陽一だけはなんか落ち着かないようで、いい兄さんだと思います。陽一と雫、ふたりの頼りに思ったり、ほっとけなかったり、そんな様子が好きですよ。

『くれいじーラボラトリー』、ゲストです。学校の科学部もの? 人以外のものを擬人化してしまう薬が犬にかかってしまって、さあ大変。ええ、犬耳少女になっちゃって、柄は大きくなってるのに、いつもの調子で人に飛び付いて吹っ飛ばすとかね、なかなかこういうの面白かったです。こういう擬人化とか見てもわかるように、現実的な科学を扱うんじゃなくて、完全なコメディ、ギャグにふれているマッドサイエンティスト系漫画ですね。アンドロイドも出てくる。擬人化まっくすが遊ぼうとするんだけど、それを拒んで、けど気持ちは移ってという、こういうのベタなんですけど、嫌いじゃないですよ。絵柄は可愛く、わかりやすく、これもとてもよかったと思います。

『遮莫 — それならそれで、しかたがない』、このタイトルなんて読むんだと思ったら、さまらばれ、ないしは、さもあらばあれ、なのか。たしかに扉にサモアラバアレと書かれてますね。ゲストです。テンション高めの学園もの。School Guardian Circle、SGCに所属する娘さんたちがヒロイン? 下着泥の出没に、日本刀手に飛び出していくほの。そしてレッド。役にたつのかたたないのかわからない、そんな女の子たちで構成されるSGCと、SGC撲滅をもくろむ生徒会長。基本的にベタなんだけど、これはそういったよくある展開、設定をあえて選んで、それを外部から眺める、ベタな展開にベタとつっこみいれるようにして潰してみせる、などなど、ギミック強めの作風。これ、好きな人はきっとものすごく好きになる、そんな印象がありますね。

『だいすき♡』、扉がすごくキュート。シルクハット、燕尾服、レオタードの三つ揃い。ショーダンサー? 本来ならセクシーになりそうなこの格好で、可愛さが押し出されてくるのが実にいいと思うんです。すっきりとして、いやらしくない、そんなよさです。で、本編は家庭科でお裁縫。作業が遅れてるから、一緒にやろうという千夜と香乃子。千夜が香乃子をうちに招くのですが、最初はすごく不安、けど香乃子を見れば不安は消え去って、今度は兄貴が寂しそうとかね、これは面白いですよ。兄貴、いろいろ問題だよな。そして語られる香乃子の秘密。なぜ志津のことが好きなのか? ええと、前世か……。香乃子さん、すごく可愛いのに、そうか、前世か。志津も、香乃子のきていることに気付いて逃げるように帰るとか、いや、逃げたのか。ほんと、すごい強烈なキャラクターが登場してきたものだと、わくわくさせられますよ。でもこの人の痛い言動。それが痛いということを自分でも気付いている、それがいいなって。普段はそうしたところを見せないよう気をつかってるのに、千夜が受け入れてくれるとわかって、リミッターはずれてしまうなど、こういうの、すごく面白いと思います。

そして、My Private D☆V。こちらもリサリサであります。獣耳、パッツン前髪、ツリ目の美少女。こ、これは素晴しいな。なるほど、私は獣耳への嗜好はないのですが、前髪ツリ目とか、素晴しい。ほんと、なるほど、これはいいですね。なるほど、『PONG PONG PONG!』は、まさに作者の愛のほとばしりであったのだな。私、この人の絵も話のつくり方も大好きです。応援します。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第8号(2011年8月号)

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