2011年7月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年9月号、発売されました。表紙は、水着のお嬢さん、3人揃い踏みですね。エンギさん、えらいこと堂々としてらっしゃる。対してソナー・クリオネさんは妙におどおどしてて、いや、でも、普段の衣装の方がずっと露出してませんか? ほら、あの、胸元からお腹にかけてとかさ。そして最前面にメリーさん。ああ、この人はいつもどおりだ。屈託ない笑顔を見せてくれる、そういうところ、本当に魅力的なお嬢さんですよ。

夢喰いメリー』は、由衣とナオですよ。楽器店に寄って、そして少し話して、昔のことですね。吹奏楽部にはいった頃のこと。新歓での演奏を聴いて、ナオががーっとその気になってるの。そして、付き添いだったはずの由衣もその気になる。スイッチとか、面白いですよね。ほんと、お姉さんに任せなさい! とか、昔からいつでも、誰にでもいってるのか。ほんと、いい子だと思います。しかし、この回想は強く訴えました。部活をはじめよう、そして部をもりたてていこうという気持ち、それが描かれたから、それもあるけれど、それだけじゃないですよね。日野先輩との交流、彼女の人となりがわかった、それが大きかった。そうか、この先輩の夢、それが壊れちゃったんだ。これまではただの情報だったことが、実感を持ったものに変わったんですね。だからこそ、ナオの気持ちも一層に響いてきて、ああ、これまでナオどうなっちゃうんだろうかと危ぶんできた、その私の不安も乗せて、物語は疾走するのですね。この展開、素晴しかった。不安、日常の風景を重ねながら、ゆっくりと進んでいたこれまでの展開が、一気に動に転じた。これは見事。私の気持ちを掴んで、そのままに疾走していきます。

となりの柏木さん』。ムリって、どんなにさわやかなんだ、桜庭くん。けど、そんな君が好きよ。さて、この人の怖れているもろもろ。断わられるのがこわい。下心を見透されたくない、っていうのは、実際そのとおりだろうなあ。ある程度したら、下心もそれっぽくコントロールして、なんてことなく見せちゃったりできるわけだけど、彼にはきっと無理だろうなあ。なんて思った今回。うん、そんな君が好きよ。そして、自宅での柏木さん。あの色気のないトレーナー姿ね、あれ、可愛いよね。ポニーテールとかじゃなくて、そっけなくただ後ろにまとめてるだけの髪、あれも素敵よね。さて、そんな色気もそっけもないふたりのクリスマスですよ。お互い別々に過ごして、特に恋愛的盛り上がり、なんてのもなくて、けどさ、ふたりともにプレゼントを用意してた。大げさなものじゃない。ちょっとした心づくし。でも、互いに相手のことを思っていたっていう、それがいいイベントになって、ちょっと素敵なクリスマスですよ。ええ、いいじゃん。これきっと心に残るよね。ええ、とてもよかったです。

『恋愛専科』、杏打倒に手を組んだ京と茜。この展開、いいなあ。ものすごく面白い。共通の敵ができて結束が強まる、ではないですけど、一時的にまとまってるんじゃなくて、本当に仲良くなってるっぽいってところがですね、いいと思うんですね。しかし、この漫画は女の子たちにフォーカスがあたって、彼女らの人間関係、それが見えてくるほどに面白さも増した。今回のことも、そうだなあって思ったんですね。杏にしても、願掛け? なにか思うところがあるみたい。最後のこころの拾った財布。あれの意味するところとか、なんだろう。気になりますよね。ええ、どうしても次回読まねば、そう思わせる展開の連続です。

『かっぱ・イズ・デッド!』、ゲストです。不思議な漫画です。ヒロイン? シロミが朝起きると、頭にカッパが生えていた。むむむ。意味がわからないでござんすよ。でも、これ、意味がどうこういうもんじゃないな。だって、ページめくったら、いきなり松崎シゲルだものな。ノリで読んでいくのがよい。変わった女の子たち。モカ、いづる、しらび、シロミたちの、ちょっとぐだぐだっぽいやりとりを楽しむ、そんな感じの漫画です。しかし、モカが可愛いな。お嬢様っぽい見た目なのに、貧乏なのか。ちょこっと癖のあるキャラクターが、うまくはまったら、かなりいける、そんな漫画だと思います。

引用

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