2011年7月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年9月号、発売されました。表紙は、おお、『キルミーベイベー』、アニメ化ですよ。やすなが中央に扇子を手にして立っている、その扇子には祝の文字が見えて、いや、なんといいましょう、快挙といいましょうか、喜ばしいことだと思います。さて表紙のデザインはアメコミ風、といいますか、リキテンシュタインぽい。いや、アメコミ風にドットを強調した絵を見たら、なんでもリキテンシュタインと思うのは、悪い癖だと思います。

Aチャンネル』、我が目を疑いました。おおおお、ユタカがなんだかいつもと雰囲気違うぞ。いやね、この子、コンタクト忘れちゃった云々いってたことあったでしょう。だから、自宅では眼鏡なんじゃないかって思って、けどその姿を見る日はこないのだろうなあ。なんて思ってたのに、なにこの、冒頭から、狙い撃つかのようなサービス展開。いや、ほんと、なんて可愛いの、この子。ミポリンのこと、どんだけ好きなのか。そして、ユタカ、やればできるんだ。ほんと、なんて素敵なの。そして彼女らは放課後、トオルの家にいくことになって、あの一連の流れも面白かったなあ。あのエントラスだよのところとか、で、ここで靴脱いじゃったから、トオルの家の中では裸足になってるの。いやいや、ユタカがいかに素敵な女の子か力説してる場合じゃなかった。いえね、今回のエピソード見てね、いずれくる上級生組の卒業。トオルが三年になった時のこと。なんだかすごく寂そうな光景思っちゃうわけですけど、その時、トオルのそばにちゃんと友達はいるよってことが改めて確認されたようで、ええ、なんだかいいなって、安心するようなね、そんな気持ちだったのですね。ほんと、素敵な話でした。終始静かなトオルだったけど、気持ちまで静かだったわけじゃない。そんな雰囲気感じさせるラストも素敵でした。

けいおん!』、まいったな、めちゃくちゃ面白いよ。部員、設備、いろいろ足りてなかった軽音部に、まずは部員が集まり、そしてドラムが入り、ええ、だんだんに部ができあがっていく様子、すごくいいと思うのですね。そしてフォーカスは謎の一年生、奥田さんに移って、あの子の名前、直っていうんですね。いや、あの名前の明らかになったコマの奥田さん、なんて可愛いの! っていうのはいいとして、不器用、ちょっと変わりものの彼女が、自分にできることってなんだろう、いろいろ模索しているというの、あれは面白かったです。努力家、地味な作業をコツコツできる人。だんだんにキャラクターも見えて、彼女らの場もできあがっていきますね。ほんと、すごくいい感じです。また直の直面した理論家の限界なんてのも、すごく面白かった。というか、これまで割と気軽に人に楽器触らせてた梓が怖れてるのね。あれもいいわあ。気持ちよくわかる。そして、憂はギター(ストラト!?)、菫はドラムとパートが決まっていって、しかし直はどうなる? 絶望とともに辞めていこうとする彼女に、さわ子先生の提示した解法、これが見事でした。あの、音が出た時の彼女の表情の変化、自分に与えられた可能性に高揚する、そんな気持ちが見えるようで、本当にいい表情だった。ぐっときて、そしてほろりとする、そんないいエピソードであったと思います。

ところで、菫さん、とてもいいですね。ええ、とてもいいですね。お嬢様で苦労なさってるんでしょうか。本当、最高だと思います。

うらバン!』は、千夏先輩の引退が見えてきて、ところどころ切なさつのります。さて、合宿ですよ。離島で一週間の合宿。今度は島なんですね。OGるりの実家、片付けすること込みで割安で利用できるようになった、というんですが、以前金賞をとった時の思い出の合宿所でもある。けど、正直、ここで練習したから再び金に手がとどくか? といわれたら、それはちょっととか思っちゃうのも本心で、でも彼女らがその頑張りや思いに見合うだけの結果、成果を手にして欲しいと思うのも人情で、ほんと、これからの展開には不安まじり、期待まじりでありますね。そして、あの夜の千夏と冬美の会話。ちょっと台無しにはなったけど、でもあれは愛嬌ですよね。ほんと、これまでに積み上げられてきたもの、それがしみじみと感じられて、いいシーンになっていました。

『ぱわーおぶすまいる』、新連載、っていうのはいいのですが、ちょっと時間を巻き戻したのですね? ちょっと混乱しました。幼なじみの宗馬とまゆ、ふたりの入学式の朝の光景、そこから話はスタートして、ほんと、仲がいいなあ。そして虎道環と出会って、なるほどこの出会いから環はまゆに固執することになったのか。入学式にまで戻った皆の関係、そこからゲスト時代の時点まで進んで合流するのかな? いや、まったく違う設定にはなるまい。そう思うのですが、実際どう展開していくかはこれからですね。ええ、楽しみにしています。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第9号(2011年9月号)

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