2011年11月8日火曜日

『まんがタイム』2011年12月号

『まんがタイム』2011年12月号、昨日の続きです。

サクラ町さいず』はひろえちゃんが可愛いな。この人は、たまの私服がすごく可愛いと思う。あれはボレロでいいの? 丈の短い上着、すごく可愛いよね。帽子もよく似合ってて、ふわふわの髪、ほんと素敵なお嬢さんだと思います。ひろえと信一朗が鳥飼小夜のうちにいく、っていうんですが、恋の片思いのみたいなこといってるひろえだというのに、実際ふたり連れ添うと、なぜこんなに色気に欠けているのか。おみやげが米とか、ほんと。あの鳥飼のおじさんとの再会、それからの意気投合とか、まるで三人が仲のいい家族みたいで、ほのぼの、いい関係だなって思ったんだけど、ひとり落ち込む小夜がいる。その落差が面白かったです、ちょっと可哀そうではあるんですけどね。しかし仲のいい人たち。いいですよ、すごくいいと思います。

『もいんの高校野球日誌』は、これグラウンド整備か。スポンジで水を吸い取ってるのね? さて、本編、もいんの野球狂っぷりが素晴しい。驚きの私物、驚きの立ち入りお断り。この子の野球への情熱が部員や監督をやる気にさせるのは、すごくいい描写。その上で、全員がもいんにはついていけないとひいてしまう、そんなところもすごくいい。部の中心が羽田もいん。そんな彼女の野球好きっぷり、うまく描かれて、しっかり伝わる。だから面白い。いい漫画ですよ。

『営業侍和華さん』は、ちょっと力押しなところもありますけど、あの先輩姫野さんの自信のなさとか、あの無闇に押しの強い和華さんと強烈な対比をなして、面白いですよね。土下座力とか、そして和華さんの足元。あれ、上から普通に見てて、見過しそうなところにつっこみが入るから、ああ…!? 面白かったですよ。うまいこと、絵でも面白みを伝えてくれる。うまいですよね。そして和華さんが新規契約。落ち込む姫野さんが最高でした。その後の展開も、ほんと面白い。歩く姿はただの武士なんてのも、いいテンポ、いい落ちになってました。

『ハードボイルドになりきれない』、面白いですよ。蔵前のだらしなさ。弱いですよね。塔子さんに頭があがらない。けど、そんな関係がなんだか素敵で、不潔ですって怒ってる塔子さん、すごくキュートですよね。あと大家さんと塔子さんの鞘当てとかね、あの剣呑な感じ、はらはらしながらもすごくわくわくする。いいですよ。そんな強い女性ふたりと、見た目に反しあかんたれな蔵前。人の暗部に触れるような職業選んでおきながら、女子会の会話にショック受けるとか、ほんと可愛いおっさんだと思います。

  • 『まんがタイム』第31巻第12号(2011年12月号)

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