2011年11月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2012年1月号

『まんがタイムファミリー』2012年1月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、クリスマステーマですね。カツ代とはっつー先輩、ふたりが向き合ってケーキを手にしているんですが、ケーキにはサンタかじりんとトナカイあゆたんがのってます。しかし、はっつー先輩、可愛いなあ。そしてサンタクロースはもうひとり。『うのはな3姉妹』から桜がサンタの格好でリース背負ってプレゼント。リース背負ってるのは『ひよっこシスターの安息』シスター雛形もそうで、そして初登場ゲスト『しずかにしてください』から静、クリスマスの小物あしらったドレスにシャンパン、ひとりアダルトちっくです。

『ひよっこシスターの安息』、扉に歩いているシスター雛形。この人、いいなあ。この、すっと立って気負いも力みもなく、自然体といった素振り、ナチュラルですごくいいと思うんです。さて、ひつじ谷女学院にて教員と間違えられてしまったシスター。これ、前回からの続きですね。ラーメン屋で出会うお嬢さん、石塚鮎子としっかり知り合って、いやしかし、ぼんやりシスターだのうっかりした人だの、ひどいいわれ様です。うん、そのとおりだと思いますが。教卓で困りきってるシスター雛形の点目、糸目、素晴しかったです。

そして巻末、2本立、シスター雛形からシスター栗栖にバトンが渡されて、ああこの人もいいですね。メリークリスマス! クリスマス会の風景。クールに見せて可愛いもの好きの鮎子、そして皆わかってるシスター雛形のこと。とてもよかった。シスター八木沼が噛み合わないシスター雛形に業を煮やす。実によかった、面白かったです。

エッセー企画は「サンタさん悲喜こもごも」。山田古都子、楯山ヒロコ、水井麻紀子、駒倉葛尾、佐野妙各氏のクリスマスの思い出が語られて、いや、ほんと、すみません、駒倉さん、最初、歴史マニアのおっさんだと思ってて、ずっと思ってて、趣味のあいそうな人だ、わーい、とか思っててすみません。9月号でしたっけ、「夏休み宿題対策っ!」に描かれた学生時代のころ、あれ見て、ああー、女性か! しくじったーっ! 誤りに気付きました。いや、ほんと、ごめんなさい。

しかし、皆、しっかりサンタクロースの真実に気付いてる模様で、山田古都子さんのお薦めしませんや翌年は空気をっていうの、面白かったです。自分もサンタクロースがいるとか信じてなかったですね。夢のない子供でした。

『的中!青春100%』、最終回でした。先輩たちが引退。泣き真似なんかして、ちっともしめっぽくならないな、そう思ってたのは最初だけっていうのがよかったですよ。不真面目な先輩だった。けど、ちゃんと真面目にやってたことは後輩が見てた。毛利にしても、先輩らのことしたってたよな。高校生の部活もの。しっかり、ちゃんと、青春しとるなあ。いいラストやなあ。ほんと、真面目なばかりじゃなくて、けどどこか真面目で、そんな部活の雰囲気、受け継いたんだなあ。先輩になった毛利の余裕に彼の成長感じました。

『しずかにしてください』、ゲストです。ヒロインは、株式会社マゼンタの新任受付明泉院静。華やかな美人、憂い感じさせる美人、けど変わりものなのか。素晴しいな。企画時代、会議にて書類にラクガキした猫のキャラクター、そいつが最大のヒットキャラ。可愛くて毒舌。これは発案者、静に似てるのか? いやでもほんと、静のつかみどころのないキャラクター。そいつに見事に振り回される周囲の面々。面白かったです。あの飼い猫の話も。体の弱かった仔猫。5年生きて大往生。そうはいうけど、大切なペットを失った、それは悲しい思い出なんだな。あの辛辣な猫マスコット、そこにひっかかる気持ちが切なくて、よかった。面白く、けどそれだけじゃない。よかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第1号(2012年1月号)

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