2011年12月31日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年2月号、先日の続きです。

『地球の休日』、ゲストです。『ユメミルかねこ』の人。この絵の雰囲気、すごくいい。ちんまりとした可愛さがあって、キャラの言動行動も可愛らしい。可愛さ押しかな、そう思っていたら、大黒柱のくだりなど、なかなかに面白い。子供は面白ければ、楽しければ、後先考えずになんでもやってしまうよなあ。そうしたこと思わされる一コマでした。登場人物は、琴弥と海の姉妹。ちょっと古い家に引っ越してくるんですね。で、手伝いにくる女の子ふたり、こちらも姉妹で時雨と葉月です。琴の象好きといってらいいのか、パオーン王国とかいってるのが可愛い、はいいとして、問題が起きたらベランダに出て地球を感じるっていうのがいいなって。問題先送りしてるだけですけどさ。この地球を感じるっていうのが、タイトルの由来なんでしょうか。悪くない雰囲気だと思います。

『ぱわーおぶすまいる。』は、前回ちょこっと出てきた人、本格的に登場してきて、叢園寺観久、眼鏡の人。だからでしょうか、扉に登場のまゆと環、このふたりも眼鏡でありまして、いい扉。まゆも可愛いけど、環ちゃん、似合ってるなあ。さて、叢園寺観久ですよ。鞄にトーストをいれてる人。環も景佑も持っている。まゆはフランスパン。なんともいえん展開です。で、叢園寺さん、知らぬは兄貴ばかりなり。同じクラスで委員長。兄貴も知っとけよ、ですが、まあ私は兄貴のこと悪くはいえない。理由は後ほど。今回のメインは、むしろ環ですよね。正義感あふれるお嬢さん。けれど、男ふたりに大声出されて、ちょっと気圧されて、そこに兄貴、景佑が助けに入って、これで環が兄貴のこと好きになっちゃって、とかなんでしょうか。さて、叢園寺さん、あだ名がついて、みるくちゃん。お好み焼き屋の娘。まゆとふたりのいえーい。なかなかにいい感じです。

『スマイルショット』、ゲストです。写真部もの。ゆかりって子が主人公なんでしょうか。コンクールに入賞したえま先輩に憧れてる? でも、えま先輩、理屈で撮ってる人じゃないっていうみたいですね。感覚、直感、フィーリング。楽しんで撮りましょう。そんな人。もうひとりの先輩ちか、じゃあこの人が理論理屈の人なのかな、そう思ったら、こちらはこちらで感覚の人みたい。ウサギが好きで、ウサギばっかり撮ってる。ぬいぐるみの花子の写真です。今回の写真知識はホワイトバランスとアングル、ってところでしょうか。写真を撮る人向けではない。もっとゆるやかに、写真を仲立ちとした女の子の友情、憧れ、そういうものを描こうという漫画みたいですね。

『ネガ→ポジ』はマラソン大会ですね。綾乃はマラソン大会が嫌い。風邪ひいて休みたいなんていってる。どうもマラソン得意って人はいないみたいで、賞状もらったことあるという音々にしても参加賞だもの。あまり期待できそうにない面々です。三人一緒に走ろう、それで最後に置いていかれるパターンかな、そう思ったら、おお、しょっぱなからはぐれるのか。で、綾乃ちゃん、憧れの黒瀬先輩に会えないのね。綾乃の、同じクラスの子の名前を覚えていないというの、これは身につまされます。自分もよくあったんですよね。失礼なこと、わかってるんだけど、覚えてない、そもそも知らない。高月真白、この子もメインのひとりになっていくんでしょうか。そして黒瀬先輩は1位をとったみたいで、水のペットボトル渡してくれて、せっかく渡った飲みかけ、回収されてがっかりする綾乃。憧れというより、むしろ恋だね。悪くないです。音々が好きです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第2号(2012年2月号)

2011年12月30日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年2月号

『まんがタイムオリジナル』2012年2月号、先日の続きです。

『そのこのこのこ』、ゲストです。小林苑子、小学1年生が主人公。学校いく途中、足先が白足袋になってるにゃんこ見て、上履き忘れたことに気がつく。そんな子。弟ひとり、ひろし3歳。パパひとり、ママひとり。ママがいいですね。ゲーム、コミックのお店でポップ描いてるんだそうですが、服を汚す、顔にも絵の具。でも、しゃんとしてる、しっかりお母さんみたいで、娘にでれでれのパパと好対照。パパはデザイナーで、体力ないんですね。元気な娘、息子と、ラブラブ夫婦のファミリーもの。生きがよくて、面白い。これはいいわ。と思ってたら、作者、加藤夕清とな! おーまい、『超級龍虎娘』の人。そりゃ、作風が好みであるわけだよ。

『おゑど恋愛帳』、続くほどにだんだんによい感じになって、面白いですね。上様、家光が町娘キヌに恋をした。おキヌさんにしても、まんざらでもない感じ。従者十兵衛相手には傍若無人な上様だけど、おキヌを前にすれば純情。来年もよろしくたのむと土下座。おキヌさんも三つ指ついて応えて、往来のど真ん中ですよ! って、もう、面白いなあ。しかし、上様も仰せのとおり、たった一年で美しく成長したおキヌ。いやほんと、魅力的な女性だと思います。

『だぶるる!!』、よいなあ。2年ダブった姉瑠璃子と同じクラスになった妹るみ。もうひとつダブったら先輩になるね、っていわれて、でも瑠璃子の留年した理由はいまいちわからないんですよね。馬鹿なの? いや、体が弱いんだよね。だからそれもありえるの? などなど、本気が嘘かわからないこと冗談めかしていうところ、キライといわれて、しゅんとして、ほんと可愛いお姉ちゃんだと思います。で、今回お姉ちゃん、ちょっと調子悪くなる。るみ、ちゃんと気付くんですね。いい姉妹関係だと思いますよ。妹好きすぎお姉ちゃん。そのべったりに閉口しながらも、なんのかんのいってお姉ちゃんのこと好きな妹。ほのぼのだなあ。ただ、この相思相愛関係にお父さんは参加できるのか? 息詰まる展開です。

『ゆかりオーバーヒート!』、ゲストです。大宮祝詞です。もう一回いう、大宮祝詞です! わー、嬉しいなあ。『はなまるべんと!』の人。嬉しいなあ。さて、『ゆかりオーバーヒート!』も料理ものです。フードコートマスターを名乗る長岡ゆかりがヒロイン。って、ピンチに駆け付けたんじゃなくて、この人が遅刻したからピンチになってたのか。てな具合に、勢いは抜群、けれどちょっと困った人がヒロイン。実にいい感じです。今世紀サイコーのたこ焼きは残念ながら非売品。他の登場人物は、ゆかりの友達にして同僚バイト、高橋みゆ。そして店長ですね。あと、隣のラーメン屋さんもかな。店長のことが好きらしい。いいですね、応援したい恋ですね。結局は店長が困らされる、そんな漫画。けど、店長も料理がヘタ。みんないろいろ欠けていて、そんなみんながわいわいやってるから楽しい。ええ、楽しい漫画です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第2号(2012年2月号)

2011年12月29日木曜日

『まんがホーム』2012年2月号

『まんがホーム』2012年2月号、発売されました。このタイミングで出るというの、年末年始ならではって感じですね。表紙はお正月の風景。大きな筆持って書き初めにいどむ『らいか・デイズ』らいかを中心に、凧にのってあがる『そよ風そよさん』、漫才やってる『夫婦な生活』としゆき、みえこ夫妻、三姉妹揃い踏み『となりのなにげさん』、そしてお雑煮? 食べてる『椿さん』です。

『炊飯器少女コメコ』。コメコはなんだか優秀な炊飯器ですね。勉強のためコンピュータを使っている尊を見て、自分もカタカタやりたいという。そこからの情報収集力。見事ですよ。炊飯のコツを知る。コメの知識も得る。さらにクイズを出す。動画にまで辿りつき、おー、わーるどわいどうぇぶ、はいぱーりんくの世界よ! 尊のカーチャンへの提案、あれが面白かったですね。別にカーチャンのこと高齢者だといってないのに、ぴちぴちですと返ってくる。意識してる時点で、もう駄目ですよね。その後の猫とのやりとりやブックマークなんかも、無邪気で、ちょっとムキになる性格をよく描いて、それがコメコの面白さですね。

『エール!』、ゲストです。ちょっとドジっこ鈴森えいるの学園生活。幼なじみに、アイドルかつサッカー部所属の男の子と、頭脳明晰生徒会長、双子の兄弟がいるっていんですね。うーん、ゴージャスな設定ではありませんか。兄も弟も女生徒に大人気、そんなふたりと幼なじみ、どころか、少なくとも兄貴の方、ええとアイドルの方はえいるのこと好きみたいですね。ちょっと少女漫画にありそうな設定。少女の夢が詰まってます! そんな感じの漫画です。

『あやのさんのお墨つき』、ゲストです。あなたといてもつまらない、そういって恋人から引導わたされた男、滝村が主人公。上司からも覇気がないといわれて、けどなんとかしたいとは思ってるみたい。そんな彼が、書道の先生、この人があやのさんなんでしょうね、と出会う。で、憧れて、習字に興味持って、打ち込んだりするんでしょうか。覇気と書いた、自分でもヘタですよねといってしまうような久々の毛筆。けれど終筆がいいと花丸をもらって、ちょっと元気になって。こうしたちょっとしたことが人を元気づけるのかもなあ。だなんて、ちょっと気になる話でありました。

まりかちゃん乙』は、めずらしくまりかちゃんが殊勝でありました。大晦日もゆなと一緒のまりか。ゆなにおちょくられて、一喜一憂して、それを面白がってるゆな。実際、まりかは可愛い人だと思います、ちょっとめんどくさいとこもあるけど。そんなまりかちゃんが、眠ってしまったゆなに、いつもありがとう、お礼をいうんですね。変わった子、変わった子ぶってるだけかも知れないけど、そんな彼女の本心のあらわれ、みたいな感じがして、いい子だよね、いい子たちだよね、そんな感慨わいて、そしてあの落ちの余韻など、すごくよかった。日常のスケッチ、いいかげんにとりこぼしてしまいそうなものをすくいとって描いた、そんな感じのあるエピソードだったと思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第2号(2012年2月号)

2011年12月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年2月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』ですね。サーチライトに照らされる中、拳銃を手に周囲をうかがうソーニャちゃんに迫る、ハリセンやすなの毒牙! というか、普通に迎撃される、そんな展開が予想されるイラストでありますね。しかし、暗闇にスポットライト、明暗のコントラストがしっかり出る、そこにソーニャちゃんの金髪、白いブラウスが映えますね。

『タイムパッセージ』、ゲストです。ぬいぐるみを抱いた女の子パルケとフタミの、ちょっと百合っぽい友情ものって感じでありましょうか。パルケはスペイン人の女の子。父の仕事の関係で、日本に滞在している。日本にやってきた当初、からまれていたところをフタミに助けられ、それでフタミのことが好きになったっていうんですね。フタミは古武術をやってる女の子。ちょっと変わった子? でもやさしい子。そんなフタミを好きで好きでたまらないパルケの、ちょっと妄想まじりの友情が売りの模様です。

『ひとより××』はクリスマスパーティなんですけれど、皆でひよりのうちに集まる。そうしたら、家じゅうに電飾。参加者ひとりひとりにコスプレ衣装や豪勢な料理も用意されていて、なんという気合いのはいりよう。というか、ひよりはすごいな。両親が留守がちだからって、炊事洗濯掃除、大抵のことはひとりでできるよって、そうかあ、意外なしっかりものであります。で、そんなひよりの昔話ですよ。小学生のころは、ガリ勉真面目で、大人しい子だった。友達もいなかった。なるほど、パーティにしてもいつもの奇行、セクハラにしても、全部友達をつくりたい一心だったんだ。いや、ひよりは否定するというか冗談みたいにしてしまうけどさ、少なくとも最初はそうだったんだなあ。ちょっと彼女の印象の変わる話。よかったなあ、そう思ったエピソードでした。

『もこもこBOX』は、あの目覚ましピピピにもしもしと応じる、あれがおかしくて、のっけから笑ってしまいました。シェプ先生、本当に駄目だな。私も早退きしたい。というか、最初から出掛けたくない。カッチがラビのノートを奪い取ったり、それで自分の得意科目について話したり、運動会のこと思い出したりっていう、その展開の先に現われた予想外のオチ、これも最高でした。ほんと、ほのぼの。で、気のきいたネタがぽんっとはいってくる。見事でした。

『ナセナル!』、ゲストです。呼び鈴が鳴ったので玄関開けたら、そこには大仏フェイスの不審者が。今年の夏、飲み会で大仏フェイスの参加者と出会った自分には、有り得ないと否定するのが難しい展開です。で、この大仏フェイス、誰かというと、ホームステイで預かることになったお嬢さん。カナダからのお客さん。金髪碧眼、超がつきそうな美少女っていうんですね。日本マニアであるようで、カナダからのお土産と期待させて名菓ひよ子。ああ、おいしいよね、あれ、好きです。この期待を裏切ってみせるところ、落差のつけかたがうまかった。面白かったですよ。ヒロイン奈々瀬美伊子が、ナル・カーシュナー、ホームステイの彼女が期待しているだろう日本像にこたえられていないと感じて謝る、あの展開もよかったです。期待と裏切り、裏切られる側からと裏切る側からと、双方が描かれてる、そんな風に感じました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第2号(2012年2月号)

2011年12月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年2月号

『まんがタイムオリジナル』2012年2月号、発売されました。お正月らしいイラスト。メインに山下ナース、なんですが、来年の干支をあしらった着物が、なんせ辰年、龍なもので、えらいこといかつくなっております。かくしてテーマは辰とわかります。タツノオトシゴを凧に描いた『らいか・デイズ』らいか、コーヒーから龍を呼び出してる? 『スーパーメイドちるみさん』ちるみさん、羽子板に龍のあしらわれた『よゆう酌々』女将さん、『ひよスタ!』空は龍のあしらわれたステージ衣装。はいいけど、やたらいかついな。で、右には、坊やよい子だねんねしなな師長、そして男子会風景も描かれてます。

『オトメシュラン』は、なかなかにいい話ではないですか。ヨウさんの仕込み、ガルビュールを見て思い出される慎太の就職活動時代の思い出。それがちゃんと最後にも効いてくるのはよいですね。慎太の親父さん、来店。なんと、先代の時分にここで働いてたというのか。で、今やファミレスチェーンをまとめる社長ときた。息子を心配してきたってことなんでしょうかなあ。それで、ヨウさんを試すようなこといって、そしてヨウさんはきちんとその気持ちに応えてみせてっていう、そこにちゃんとガルビュールが関係してくる。こういう見せ方、よかったです。いや、もう、ほんと、ヨウ兄貴の男気に男惚れしてしまいそうでした。ところで、先代のころは、ルミ子さんがあやかの、慎太父が慎太のポジションだったりするのでしょうか。なんかそんな気がするのであります。

『おかん』、ええのう。いや、おかんがいいんじゃなくって、サツキがいいんですが。あのですね、悪い子気取りのサツキがやたらくさ可愛くってですね、ああ、いいよ。基本真面目でいい子なんですが、それでも反抗したい。そんな風に思うもんなんですね。でも、相手は半端じゃなく常識はずれなので、抵抗も虚しいっていうね。ほんと、報われない娘ですよ。でも、母のようになりたくない、そう思ってるサツキですけど、これがあと20年30年たったら、すっかりおかんになってそうな気がして、ああ、怖ろしい。時の流れは残酷です。

『恋は地獄車』、素晴しいな。万里子さんがお見合いすることになる。相手は取引先の重役の息子だっていうんですが、37歳。うん、ある程度以上の年齢になっても未婚って、特に本人が結婚を望んでいるのに未婚って、なんらかの問題を抱えてる難物、不良物件と考えた方がいいっていう、まさにそういう話でありました。しかし、この漫画はそうした不良物件が多すぎる。問題の息子さんがそうなら、独身をこじらせてる先輩もそう。万里子さんも当然そうなら、後藤さんもその部類だよなあ。この漫画はもちろん問題を過剰に強調してるわけですけど、でも、まあ、普通の部類でありながら問題を抱えている、その方が長い目で見たらきびしいやも知れませんなあ。なんて思わされたりするエピソードでした。いや、反省はしません。

『あねぐるみ』は、北見薫子、楠木弟の上司ですが、この人にスポットライトが当たって、いやあ面白いです。楠木姉が大嫌い。で、なにかあるたびに手向かって、なのに勝てない。嫌がらせみたいなことしても、やり返されるわけでもなく、けれど自信喪失させられる。でも、姉ちゃんが悪い人じゃない、敵意あってのことでもない、そうしたさっぱりした人だから、こうしたやりとりも嫌味なく、北見課長もいつか打ち解けたりするんじゃないかなあ。なんて思える。いや、だって、焼き肉屋でおいしいと感動してる、そんな様子見たら、そんなこと思ったりするわけですよ。楽しい漫画、職場もの。実に面白いです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第2号(2012年2月号)

2011年12月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2012年2月号、一昨日の続きです。

据次タカシの憂鬱』は、変わらずというか、今回はいつにも増して無茶な展開で、ついに母ちゃんの嫌いな夢オチが本編にまでやってきた!? いや、そんなどころでなくびっくりですよ。なんと母ちゃんが若い姿になってるっていうんですね。いつだったかに明かされた若いころの母ちゃん。可愛かったあの母ちゃんに戻ってしまっていて、だからこそこれは夢オチだろうというんですね。さて、今回は番外なんだそうです。だからかちょっと無茶な展開してみせて、わかなさんとこの母さんも若くなってる。それで、わかなに似てることを利用して好き放題だ。いやほんと、全体な無茶な展開。それはもういつも以上。この異常事態、大変に面白かったです。

少女素数』は、ぱっクン、よっぽど驚いたみたいですね。びっくりして、しゃっくりが止まらなくなって、純朴少年だなあ。しかしまた女の子たちがすごいですよね。ぱっクンに好きな人がいないと確認して、いつか誰か好きになった時に、そうと教えてくれればいいっていうんですね。私たちふたりのうち、どちらかでもいい、どちらでなくてもいいっていう、この肝の据わりよう。そしてすみれの変化はこれに留まらず、学校でも、教師に対しても、したたかな一面見せるようになり、面白い。そして学校は文化祭のシーズンに。劇をすることになって、あや、真美、すみれ、そしてあんずで若草物語。その準備の段階、兄貴がふられてしまって、ああ家庭においても変わったのか。お兄ちゃん子だったすみれが、お兄ちゃんから卒業? あんずについていっていたような子が、あんずの先を進むようになったかのようであります。

『九十九のあまのじゃく』。天邪鬼のタタリなんて嘘だった。っていうんですが、じゃあなんなのかというと、アヤカの先祖に天邪鬼がいたっていうんですね。ということで、もしかしたらナユタと血縁関係があったりするんじゃないか!? そう思ったりもしたのですが、で、途中までそんな風に話が進んでいったりもして、なんと、ナユタさん、お子さんいらっしゃったの! そんな! ああ、なんでこんなにもときめくのだろう。そう思ったら、ああ、そういうわけではないのですが。ナユタいわく、妹の血筋なんだそうです、アヤカは。角が生えて、人に戻ることのできた妹と、そしてついに戻れなかったナユタなのでしょう。しかし、結構コメディ寄りの漫画なのに、扱うテーマは重いですよね。自分の子供が天邪鬼として苦しむだろうことがわかっている。それでも産むかどうか。こうした問、悩みは現実にもあって、そこまでリアルとはいわずとも、それに近い悩みを描こうという思いもあったのかも知れませんね。そして事態は緊迫した状況へ。これは、どうなるんだろう。これをもって決着に向かったりする? なんともわからない。ちょっと気になる展開です。

2011年12月25日日曜日

Ocarina, taken with GR DIGITAL

pBone一年が終わろうとしていますね。2011年、振り返れば、それはそれは大変な年だったと、いろいろなことが思い出されるのですが、私個人に関していえば、さりとてこれと特筆するようなことはありませんでした。普通に、なにもせず、なにもなく、ただ時間を過ごしてしまったなあ。ええ、これは反省点かも知れませんね。さて、一年を振り返ったのはなぜかといいますと、GR BLOGのトラックバック企画ですね。12月のテーマが「2011」だったのです。なので振り返ってみて、これかなあ。苦しいながらもピックアップして、トラックバック企画「2011」に参加したく思います。

自分にとって今年は、ちょっとまた音楽に取り組んでみようかな、そう思えた年だった。だったというのは、ちょっと最近さぼり気味だからで、いけませんね、もっと真面目にやらないと。と、反省は置いておいても、今年ちょっと話題になったプラスチックトロンボーンを買ってみたりして、ちょっとできる楽器のバリエーションを広げてみたい、そんなことを思っていたんですね。

pBone

で、プラスチックトロンボーンを買ったとなれば、プラスチック製の安価な楽器ばかりで合奏したりしても面白いんじゃないか? そんな風に思ったりもしまして、じゃあ旋律楽器も押さえてみよう。そう思って買ったのがプラスチック製のオカリナです。安価で、とりあえず普通に演奏できるちゃんとした楽器。なにかはじめたいという時にはうってつけ、そんな楽器であると思います。

Ocarina

クリアボディが、安っぽくもあり、綺麗でもあり、です。

2011年12月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年2月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』。柏木さんと福田さん、ふたりがお揃い、けど色違いの服着て立っているのですが、ええと、聖歌隊? なんか、そんな雰囲気。前に揃えた両手、そこには翼の生えたハートがあって、なにか天使っぽい、宗教的な要素思わせる、そんなイラストです。そして新連載告知カットですね。『meth・e・meth』と『私が彼女で彼女が私で』。また、2012年フォワードがパワーアップとのキャッチコピーががつんと力強いです。

となりの柏木さん』は、桜庭くんの周辺が、急速に整理されていってる感じですね。ついに店長が柏木さんのお姉さんであると知った。いやあ、長かった。また、疑惑の男性が店長の夫とわかって、よかったね、桜庭くん! しかしお詫びタイムが終わって、柏木さんのこと好きだと改めて言葉にして、いやもう、これはゴールが見えてるよね。さらには姉夫とも仲良くなって、なるほど、そうか、アニメショップ店長の夫だけあって、この人もオタクなんだ。その発想はなかった。で、こうなると次は福田さんをめぐる状況、になっていくのでしょうか。和樹ですよ。このふたりの関係、どうなっていくのだろう。気になりますね。

夢喰いメリー』は、もう本当に佳境、クライマックス目前なんでしょうね。コメディの要素が薄れ、いよいよシリアスの濃度がかなりのものに。そんな感じです。アハテルノーテ戦、決着。メリーが門番の力でアハテルノーテを幻界に送り返す、その時にふたりがいった言葉、そしてエンギの思い詰めた表情、それらはいよいよ事態が終結に向かっていることを予感させて、エルクレスの目的とはなんだろうか、そしてエンギの見たエルクレス、それは誰だったのか。いやはや、はらはらとさせられます。エルクレスの器は誰かも明かされていない。姉を思うあまりに、あまりに思い詰めたエンギ、彼女の状況、行く末を思えば、またはらはらと気を揉んでしまう。この落ち着かない、まさに吊り下げられたかのような状況はこの先も続きそうです。

『meth・e・meth』、新連載です。『メス・メス』と読む。って、エは読まんのか? それだと死んだままだぞ。ゴーレムの普通に存在している世界を舞台にした、学園もの? あたかも私たちの世界でロボットコンテストが催されるように、学生の参加するゴーレムの大会がある。そんな世界であります。ゴーレム、オート・スクロールは、人形に誓文の書かれた巻物をセットすることで動作するんですが、いろいろ制約はあるようで、酷使したら宣誓文が焼けたりする、また勝手に治ったりはしない、などなど。けれど、主人公、でいいのか? 柚木九太が入手した謎の誓文はなにか違う。手足のないゴーレムが、目の前で手足を得て動きはじめる。いやいや、これ、どう見てもやばいよ、普通じゃないよ。そうした危機感をひしひしと煽る第一回でありました。しかし、うまいですよね。冒頭に、なにか貴重な誓文をめぐって奪い合いをしている、そんな人間がいると示される。そして、学園風景描きながら、どこかのどかなこの世界の普通のゴーレムについて説明する。この「普通のゴーレム」が描かれてるから、柚木の偶然手に入れた誓文、あれが異常だということが一読してわかるんですね。そして、冒頭に暗躍していた誓文ハンター? の女の子、フラジャイロが柚木の出会ったゴーレムに目をつける。なるほど、柚木、巻き込まれたか、いや、巻き込まれるか。なるほど、続きが気になります。

『私が彼女で彼女が私で』、新連載です。タイトルからも予想されるように、これ、入れ替わりものですね。クラスで浮いてる女の子、御堂あおい。コミュニケーションがうまくないのか、いつもひとりで、携帯をいじっている。悪い噂も流れている、そんな女の子。けど、黒髪、ショートカット、眼鏡、見た目は真面目そう。そう思ってたら、あれれ、なんだろう、後ろから声をかけたヒロイン白浜なつきの腕を取り間接をきめて、って、やっぱりなにか普通じゃない? とりあえずわかっていることは、あおいはなつきを知っている。なつきは忘れてるだけであおいのことを知っている? このふたりの未だ明らかにされない因縁? それが、今後の鍵になっていくというんでしょうね。口論からのビンタ、それで中身が入れ替わってしまったなつきとあおい。さあ、ふたりはどうなる? 幕開きですね。

2011年12月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号、昨日の続きです。

『踊るアントワネットさま』は、せっかく系列誌で歴史物(教科だけど)をやってらっしゃる駒倉葛尾さんがいらっしゃったのだから、時を越えた共演とかあったら面白いなあ。いやあ、数百年、数世紀レベルの時代差があるわけですが。まあ、西名先生なら問題あるまい。今回はドレスの話であります。お風呂の習慣をフランスに持ち込んだのはアントワネットとか、へー、知らんかった。豪奢なドレスに髪結い。この時代は、確かペガサス盛りなんか目じゃないくらいに盛ったと聞きますが、そういうのは出てこず、普通にエレガント、可愛く仕上げています。しかし、ドレスでの立ち居振る舞い。そしてダンスなどなど。あの扉でひっかかるマリーと、どうしたものか困惑してるアントワネットの様子など、コミカルで大変面白かったです。

『おーがちゃん』がだんだん面白さ増してきて、お小オーガ2ー!! とか、だからなんなんだってくらい、どうしようもない駄洒落なんですけど、それでさえ面白い。いいノリです。年末から新年にかけてのエピソード。お年玉で喜ぶも、それがなんだかわかってなかったり、お金の価値もわかってなかったり、そのたびたびの行動が変にテンション高くて、楽しいんですね。泣く、凍る、すべるのコンボも、それから破魔矢も、単純なんですが、それだけにぽんっと届く面白さです。

『だんつま』は、ひなよの夫、克ちゃんがとばしてますね。食べても食べてもなくならないおせち。納得いくまで作り続ける、そんな姿勢はちょっと困りもので、けどそのおせちに困りながらもちゃんと食べるひなよさんはいい人ですよね。と思えば、毎日カレーの人がいたりと、いやもう無茶な人たちですよ。でも、面白かった。おせちを配りまくったり、けどお正月過ぎるとその手が使えなかったり、ちゃんと印象もろもろ、配慮があるのも面白い。おせちとカレートレードで、今度はカレーに飽きてくるとか、ちょっとありにくい、けど面白い、そんなシチュエーションが最高です。

シュガービーチ』はクリスマスパーティなんですが、みなととエミのお母さん、これって初登場? 仲のいいふたり見てると、エミみなとふたりの将来をうかがうようであります。で、パーティの会場は部室なんですが、部長がめちゃくちゃ浮かれてたり、料理が激辛でちくらがすでに討死してたり、先生も討死していたり、こういう端々がめちゃくちゃ面白いです。シャンメリーで酔う部長、これが強さの秘訣とか、なるほど、というか、あの酔いっぷりはおかしいです。ナインティナインハマーとか、最初、なにをいってるのか理解できないレベルでした。そして最後のエミちゃん。ああ、この子はいい子で、そして報われないんだなあ。いや、もう、健気で不憫な娘です。

少女カフェ』は、おお、葉月さんの進退が決まったんですね。体調悪くして、弱気になって、それで江藤さんの申し出を受けたりする? そう思ったら、しっかりちゃんと断わって、ああこの人は、芯のしっかりとした人だなって思ったんですね。そして断わられて気付く自分の気持ち。江藤さんが葉月さんと働きたいと思ったのは、仲間として一緒に過ごしてきた過去、越えてきたもの、そうしたものも理由ではあったのでしょうけど、そうじゃなかった、好きだったんだって。この意識が、また次のドラマを動かしそうに思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第2号(2012年2月号)

引用

  • コンノトヒロ「おーがちゃん」,『まんがタイムスペシャル』第21巻第2号(2012年2月号),119頁。

2011年12月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号

『まんがタイムスペシャル』2012年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。リコが晴着で書き初めですね。手に半切持って、そこには『恋愛ラボ』。ツッコミがんばるのだそうです。若草色の着物、頭には大きな花飾り。けど、その鮮やかさに負けない華やかな娘でありますね、リコは。たすきがけが元気さ感じさせて、表情見れば目をきらきら、口元には不敵な笑い。ああ、素敵。魅力的な娘です。告知カットには『ゲキカラ文化交流』と『どろんきゅー』。両者ともに新連載であります。

恋愛ラボ』は、ついに結子のターン! ですよ。いきがかりで車酔いを克服することになったエノなんですが、それがまさかの出会いを演出するだなんて! というか、ほんと、この子は可愛らしい。駄目な子だけど、その駄目さが可愛いんだよな。それを実感させるエピソードでした。そして社内。青くなって吐きそうになってるエノ。ああ、気持ちわかるよ。私も乗り物酔い、酷かったんだ。そんな彼女を助けようという男の子。ちょっと気弱そうな彼だけど、いやあ、やってくれますね。そしてエノの心に届くキーワードが出てきて、ほう、この子が南中学校の生徒会長なんですね。もう目前の交流会、一同に会する彼ら彼女らの驚き、動揺、もろもろ、想像するだにすごく楽しみですよ。

『カブルモン』、第一話スタート、ということは連載? いや、ゲストっぽいなあ。ヒロイン高沢和葉。とある事件がきっかけで心に傷を負った彼女が出会ったのは、ええと、着ぐるみ同好会かなんかか? 大量の着ぐるみ。それを見て思い出すのはあの日の出来事。好きだった魔法宇宙少女ものアニメの着ぐるみショー。好きで好きで、もう大好きだったというのに、知ってしまった真実。その衝撃はおもらしするほどだったというんですね。高校生になった彼女はとにかく内気で、クラスメイトに声をかけるのも大仕事、そんな風に育ってしまっていて、そんな彼女が着ぐるみで変わる、みたいなものなのかな? なにしろまだ導入。続き待ちでありますね。

『トンネルの華子さん』は、おお昔の華子さんだ。和装。それで眼鏡をかけてない。なぜここにいるのか、それがわからない。ちょっと寂しげなお姉さん。子供にしか気付いてもらえなかった。けれど、そんな子供も大きくなって、それでお悩み解決するようになったのか。目付きの悪い青年にアドバイスして、それが眼鏡だったっていうんですが、それで後に眼鏡を供えてもらったっていうのか。なんだかいろいろ思わせてくれる、ちょっといい話。けど、昔の華子さん、悪くないなあ。

新春エッセイ企画は「2011年一番笑ったこと」であります。参加者は瀬田ヒナコ、山東ユカ、佐野妙、香日ゆら、瀬戸口みづき、ナントカ、って、ナントカ! おおう、これは嬉しい。お元気でいらっしゃったのか。この人がしあわせでいてくれたら、どんなにか嬉しいことだろう! そんなこと思ったのですよ。久々のミニ様とサフォーク。本人代理と甥代理であるわけですけど、その雰囲気のよさ、健在だな。ちょっとしたたかで、暖かみもある、そんな作風、いまだに忘れられません。実話系の雑誌で描いてらっしゃることは知ってますが、またオリジナルを読みたいです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第2号(2012年2月号)

2011年12月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号、一昨日の続きです。

『人見知りの教室』、ゲストです。主人公は保泉みよ。この人が人見知りの娘ですね。で、橋本香織、この子はみよの友達なんだけど、結構酷いこという子だぞ! 高校ではぼっちを脱したい。けど、みよは無理だろうって、いやいや、手伝ってやれよ。というか、手伝ってくれるんだけど、その協力のしかたがえらい迂遠で驚きです。色々頑張るみよ、ことごとく裏目に出るんですけど、この前向きな姿勢は素晴しいな。まあ、無駄に力入りすぎてるのもいけないって思うんだけど、空回りしてる、そんなみよを生暖かく見守る香織。酷いよ! とは思っても、そういう態度をみよにもちゃんと明かしてる。陰険じゃないのね。なんかわかりあえてる感じよね。いや、しかし、香織のちょっとした一言に勇気づけられるみよ。これはよいなあ。そう思います。

ラッキーストライク!』はついに大会ですよ。予選が始まって、へえ、チームメイトで一緒に投げるんじゃないんだ。練習ボールでレーンの状態を把握するっていうんですが、もうこの時点で駆け引きが始まってるっていうんですね。見事にはめられたレン。このままじゃ目標の150には届きそうにない。でも、そんな状況でも諦めず、ベストを尽くそうっていうのは、ほんと、ちょっと感動させられますよね。結果、リンの280超えで決勝に進めた。けど、それはレンの頑張りの結果でもある。まさにチームプレイであるなあ。次回最終回を目前に、しっかり部活もの、スポーツものの魅力を盛り込んできて、素敵でした。

『ピチコロスパイク!』、ゲストです。主人公早瀬ピチ子は転校生、っていうんですが、ピチ子か。あだ名じゃなくて、これ本名なのか!? いや、そんなことはどうでもいいか。転校初日に遅刻。職員室を探して迷子。それで遭遇したのが、不良っぽい女の子。パシリとして使われそうになって、しかも同じクラスとかね。でも、この人、不良じゃなく不良に憧れて、入門段階にあるという微妙な人。これ、微妙な状況のまま、騙していくっていうんでしょうか。今回はまだ導入でしょう。この設定で続けてみたらどうなるか、それを楽しみにしたいです。

『あみこみクローバー』、ゲストです。ぬいぐるみ部が舞台。水乃葵、橘ミキ、白鳥ゆうの三人が部員ですね。腸だの胃だの、微妙なぬいぐるみばかり作る、実はセレブのゆう。誉められると妙なポーズで喜ぶミキ。クールでちょっと怒りっぽい? 葵ですね。きらら系四コマとしてのオーソドックス、そんな感じのする、ほのぼのとキャラクター性を押し出してくるタイプの漫画です。落ち着いて読める、穏かな気持ちになれる。だから、こういう感じの漫画、一定量欲しいなって思います。こういうの、結構好きなんです。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、こういうのも好きなんです。というか、亜梨香がいいなあ。キマシタワー! って、もうね。耳年増といってよいのか、こんなデート、あんなデート、理想ばっかりが妄想の中で膨らんで、そんな気持ちを護に乳酸菌で収めてもらう。あんた私の彼氏ですの!? とか、余裕のなさや直情的な感情の現れ、素敵ですわー! いいとこのお嬢さんだから、スケジュール帳が必要ないとかね、こういうやんごとなさがいいですよ。

『放課後せんせーしょん』は、もう誌面狭しとサンタクロースだな! こういう、絵の力でもってぐいぐいと押してくる、そんな見せ方に魅惑されておりますよ。葵はクリスマス当日が楽しみで、けど風邪ひいちゃったりして、でもお見舞いでみんな集まって、おでん、おじや、ケーキでパーティ。お見舞いメインですよね。けど、こういうちょっと違ったパーティの雰囲気、なんだか新鮮で、いいじゃない、そんな風に思ったんですね。コミカルななかにもやさしさ溢れるようで、いいなって思ったんですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第2号(2012年2月号)

引用

  • 火曜「彼氏ってどこに行ったら買えますの!?」,『まんがタイムきららMAX』第9巻第2号(2012年2月号),160頁。

2011年12月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号、昨日の続きです。

『こずみっしょん!』は臣美さん。いいなあ、どんどんバリューが上がっていくよ。テストが苦手という鈴子に勉強を教えるんですが、同じ高校生とは思えない、そういわれた臣美の答え、高校生じゃないもん。監察員として潜入してる、学生はフリだっていうんですね。最高学府を出て特殊な訓練を受けたエリートだっていうんですね。大したことないといいながら、どこか誇らしげな臣美さん。いや、もう、素敵! 大好きですよ。そして明かされるもうひとつの謎。頭につけられた妙に角張ったリボン。これ、万能ガジョットというんだそう。データバンクにアクセスしたりできる。で、脳に直結してるとか、うわあ、前提となる価値観が違うな。で、テストを前に緊張している鈴子をサポートする、その優しさ、これがまたいいんですね。ほんと、いい友達になって。なんか、しみじみ感じいる。そんなよさがあります。

『カレーの王女さま』。ああ、カレー、食べたい。カレー部の校外活動。海軍カレーを食べに横須賀にいくっていうんですね。電車を乗り継いでいくんですが、ヴィッキーがいまいち電車を理解していない。現地についたらついたで、チェーン店、牛丼店のサブメニューのカレーに吸い寄せられる始末。しかし、海軍カレー、そしてカレーフレーバーの食品数々、ただ事実が提示されてるだけなのに、不思議と面白い。わかりにくいジョークや日本海海戦ごっこ。こういうのも、なんだかいい感じ。作者の味が出ていると思います。

『ふわふわ科学』は、おお生活に役立つ科学ですよ。先生の家に押し掛けて大掃除。カワイイメイド、ミソラを筆頭にそれぞれが好みの服装で掃除する。というか、慌てる先生がすごくいい。丁寧にやれよ、その本使うし! うん、なんかすごく気持ちがわかる感じです。で、科学的トピックは重曹。アルカリ性の重曹で油や酸を中和。アルカリの汚れは酸で落とす。混ぜるな危険、というのも紹介して、この掃除の風景、というかちょっとドタバタ。面白かったです。

『√中学生』は琴ちゃんが普通にしゃべってる! というんですが、そうだ、そうだ、この子は手品で気持ちを伝えていたっけな。なんだか調子が悪くて手品、失敗ばかりっていうんですね。そして手品の話から将来の夢などに話が広がって、なんだかすごくいい雰囲気。確かに夢を追うというの、その途上途上では、実感できないものかも知れませんね。それで、琴ちゃんの手品ですよ。あの結び目の手品。なんと、こういう仕掛けなんだ。今度誰かに試してみよう。増やすのは無理だろうけど。簡単なことで驚いてもらえる、そして楽しんでもらえる。原点に立ち返って、完全復活を遂げて、ここまでの流れ、すっきりとして、とてもよかった。うまい具合に回っていますよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第2号(2012年2月号)

2011年12月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号

『まんがタイムきららMAX』2012年2月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。着物すがたのカレンとアリスなんですけど、これがまたどえらい可愛くて、美しいなあ。桜のあしらわれたアリスの着物、ちんまりとして可愛くて、かたやカレンは袴にブーツですね。手に扇子持ったりして、落語家みたい。元気さ感じさせる、素敵な対比ですよね。しかしふたりともに、ぱっと周囲をあかるくさせるような華やかさ、晴れやかさがあって、本当に素敵。最高です。

で、本編『きんいろモザイク』なんですけど、扉の三人、日本人組はちょっとビクトリアン? そんな格好していて、可愛いなあ。これ、背後に原稿用紙が散っていて、今回のテーマ「物語」を扉時点で提示しているんですね。漫画に影響されて眼帯したり、けど孫の手っていったいなんなんだ? そんなカレンからエピソードが開かれて、物語、創作のストーリーを考えてみようよって展開になるんですが、烏丸先生の想像がひどいぞ。だって、猫や兎ならともかく、狸って! いや、でも、けど、まあ、愛らしい。

今回の話は、忍がですね、いつもどことなく残念というか、そんな描かれかたしてしまう娘ですけれど、そんなしのの思わぬ才能が語られて、ああ、よかった、ちょっとおじさん安心した。この子、このまま大人になったら、どうやって暮らしていくのだろう。そんな心配、いやしてないけどさ、 — そんな心配が消えました。この子にも秀でたところがあり、そしてアリス、忍の友情の強さの確認されたかのようなラスト。振り返って笑う忍が素晴しい。やっぱりちょっと残念かも知れない子だけれども、でもすごくいい話でした。

『ご注文はうさぎですか?』、これ、また、もう、素晴しいな。扉にチノとココア。手にしているパズルのピース、ああ、ここでも今回のテーマが扉に提示されている。うまいですよね。イラストとしての魅力、ピースに見える紅茶、うさぎのシルエット、それも素敵なら、分割されたタイトルのロゴ。タイトルロゴをイラストの要素に取り込んで、しかも分割してしまうこの大胆さ。すごいよ、ほんと、これまでにも通常のロゴや日本語タイトルを使わなかったりしたことありましたけど、それでもしっかりタイトル、扉としての機能をはたしている。表現の工夫、まとめ方、見せ方の上手が、タイトルがきちんと表示されない不利を上回って機能しているんですね。これはイラスト、一枚絵で表現することの上手がゆえなんだろうな、そう思わされます。素晴しい。

でもって、本編もよくできてる。ぷくつーん、はいいとして、いや、もう、可愛いなあ、ってのもいいとして、勝手に組み立てられたジクソーパズルが発端ですね。よかれと思って、いらんことしてしまうココア。楽しみをとられてしまって、機嫌そこねてしまったチノ。ひとつの出来事から、こうしたキャラクターの個性を引き出して、しかもそれが突飛なものではなく、共感できる、ああわかるよその気持ち、読み手からしても近しく感じられるものであるというのがいいですね。続きの8000ピースの展開も最高で、急にネガティブになりだした…、これはあかん、千夜の突然かつ急激に落ち込むその意外さ、対して冷静な判断にとどまるシャロ、何度見ても笑ってしまう。機能してますよ。キャラクター性、それが見事にテーマにそいつつ、互いに働きかけながら、生き生きとしている。ほんと、見事だと思います。24、25ページをまたぐ2本の落ちの繰り返し、とても綺麗で、紆余曲折へてのチノとココアの仲直り、それも自然ですっと心にはいってくるかのようだった。最後には、なくしたピースが見付かって発端となった問題も解消するし、さらにまた同様の展開があると予感させるエピソードでしめて余韻を残す。ほんと、コメディとしての理想的パターンを描いたんじゃないかと思います。絵が綺麗で、登場人物が可愛くて、これだけキャラクター性をエピソードにそって展開して、話としてのふくらみもばっちり。構成も力強い。見事だと思います。

『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、合宿ですね。部活のイベントをしっかり盛り込んで、けど今回はまだ本番じゃない。本番は次回、なのでその前にちょっと息を抜きましょう、そんな回でした。こうしたイベントが丁寧に描かれるのは嬉しいなって思います。季節にそって進行するのも季節感感じさせていいんですが、ひとつひとつのエピソードに回数重ねて、いろいろ掘り下げてくれる。この漫画なら、椿の自分のまだ能力の足りていないこと、それにショックを受けて、焦って、そして今回は、そんな自分の途上であること、受け入れてるんですね。来年まで待ってください。決して納得できてるわけじゃないけど、でも焦ったり無茶したり、そんなことはなさそう。こういう気持ちの感じられるところが気にいっています。って、千社札とか、よくあるパターンを予想させて崩してくるところ。浅見さんがやたら可愛かったところ。陸上以外にも見どころたくさんでした。扉絵のくびれのない腰とか反則ですよね。

『うちのざしきわらしが』は、『きらら』からのゲストですか。あのみかんで作るわらとか、面白かった。しかし今回は、ゲスト回だからでしょうか、学とわら、ふたりの対話中心で、ぐうたらだらけてるふたり、そうした姿勢にダメージ受けてる学がいいですよね。それから、あのわらの、これやるから元気だすのじゃ〜、ちょっとじんとした。まあ全然持続しないんですけどさ。ふたりの年越しのほのぼの、ずいぶん打ち解けたというか、仲よくなってるところとか、これがいい。学の、わらにそばを用意してやったり、餅つきやってるの見つけて起こしてやったり、楽しませてやろうっていう気持ちが見える。いいお兄ちゃんじゃん。そんなふたりの育ってきた関係、しみじみとしていいなって思わされるんですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第2号(2012年2月号)

引用

  • Koi「ご注文はうさぎですか?」,『まんがタイムきららMAX』第9巻第2号(2012年2月号),22頁。
  • てっけんとう「うちのざしきわらしが」,同前,60頁。

2011年12月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2012年2月号

『まんがタイムファミリー』2012年2月号、昨日の続きです。

『はなとふたば』、ずっとなにか陰鬱で内にこもりがちだったユキが、少し変わりはじめましたね。可愛い人、のどかちゃん、そう思ってしまってるユキ。ユキだって可愛いのに、どうしても自信が持てない。のどかのなにげない一言に過剰に反応して、拒絶してしまって、駄目な子だなあ。でも、そうした卑屈な姿勢、葉子から指摘されて、それで変わろうと、素直にのどかの言葉を受け取ろうと思ったんでしょうね。これまでかたくなだった人が、一歩外に向けて踏み出した。花開いていく、そんな描写がすごくいい。これで少しずつでも自信を持てたら、ユキはどんな女の子になるのだろう。その変わっていく未来、楽しみでなりません。

『しずかにしてください』、面白いですね。タイトルのとおり、全体に静かな雰囲気のある漫画です。結構どたばたというか、漫画的ギミック盛り込まれてるんですが、それがあまり気にならない。全体的に省力っぽいというか、けど必要な分をそつなく盛り合わせてあるから、シンプルにすうっと入り込んでくる、そんな感じがします。やる気なさそうな駄目な明泉院静。けど、着付けの免状持ってるとかシミ抜き完璧とか、いろいろ能力高めに設定されていて、それだからこそ残念感が強いんでしょうね。きっとこれからも、こうしたハイスペックだけど残念というのを展開していくのだと思います。わかりやすい。しんみりさせると見せて、さっとかわしてみせる。その塩梅が絶妙です。

『ヒタキあやかしゆき』、矢直ちなみの新作、ゲストです。いいですね。現代版雪女。ヒタキ少年が雪に埋もれていた時に出会った女の子、鈴掛雪とのなかなか進まない恋物語、みたいですね。雪のこと雪女かと思ったヒタキ。自分に会ったことを人に話すなといった雪。ああ、雪女の説話のとおりですよね。そして実際に雪女であった雪。ヒタキからしたら雪こそが妖怪、対し雪からすればヒタキこそが妖怪、あやかしであるという。双方、相手をあやかしと見る、だからあやかしを間に置いた「ヒタキあやかしゆき」、なのでありましょう。あまりにものを知らない雪。彼女のだんだんに人を知り、ものを知り、感情の芽生えていくだろうことを考えると、なにか楽しそう、きゅっと胸のつかまれる、そんなこともあるのではないか。ええ、期待しちゃうのですよ。好きな作家だけになおさらです。

というか、『一緒にかえろう』の完結巻、出しておくれよう。

『くらドル』、いい感じですよ。初詣にいこうと誘われる朔也くん。で、桃の家にいくんですけど、寒いから出たくないとか、ほんと駄目な子らだ! しかし、結局神社に向かう。朔也ひとりを先行させて、その後をつけるという悪趣味な! というか、それでも桃は駄目なのか。ほんと、駄目可愛い子だなあ。対して朔也くんはというと、いい人らしさを発揮して、いやもういい子だなあ。いいやつ、自分なりに頑張りたいと思ってる、けど肝心なところで報われない。そんなやつ! いいなあ。面白いなあ。大好きですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第2号(2012年2月号)

2011年12月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2012年2月号

『まんがタイムファミリー』2012年2月号、発売されました。ああ、いよいよ2月ですね。もうじき節分、バレンタインデーでありますよ。さて、表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、みなが集まって羽根突きでありますよ。カツ代とはっつー先輩が顔に墨。ということはあゆたん全勝? しかしみな晴着が美しい。あゆたんは裾はだけちゃって、いやんって感じですが、はっつー先輩はあの髪型もあいまってとてもキュート。髪をアップにまとめたかじりんもすごく素敵です。華やかでよいなあ。あと『めがねのキミと博物館』、告知カットがございます。

ラディカル・ホスピタル』は、男子会ですよ男子会。滝沢先生が、ひとり家族に取り残された新年を送ることになって、だからみんなで集まろうっていうんですね。場所は影山先生の家。って、オタク部屋か! 本とゲームが山程ある。歴代Macも山程ある。なんだかこの人も過去や思い出にとらわれて、ものを捨てられない人っぽいですよね。でもって、みんなで麻雀やるんですね。男子会、というか、男が集まったら麻雀というのは、確かに昔ながらで、そうか男子会はすでにあったんだなあ。麻雀でわかる本性、そういう話は実によくわかります。学生のころ、賭けはしなかったけど、麻雀とかやったなあ。こうして遊んで仲よくなる、いいなあって思います。面白かった。

教師諸君!!』は着物の西名先生ですよ。ああ、もう、大好き。コスプレ先生も、ラフな格好も、こうしたフォーマルな服装も、どれもによさがあって映える、そんな人だと思います。しかし公現節のお菓子。なるほど、こういうのは聞いたことあるけど、よく知らないなあ。地方地方のお祭りは、その土地の風土、歴史を反映してとても個性的。日本にもあり、もちろん海外にもあり、知るほどに面白い。西名先生は、それと今泉先生も、そうした祭、風習、習俗を知り、その土地の人達を知る、そうした楽しみを持っているんだろうなあ。で、実演する。いいなあ、楽しそうだなあ。いろいろ失敗もあるみたいだけど、それも含めて楽しそう。しかし深沢先生は夢見すぎです。いや、気持ちはよくわかるんですよ。

『ギュっとして!よねちゃん』はお正月の様子ですね。どこにいく、なにをする、そんなことをいいあって楽しそうな人達の中、ひとりお店が休みといって悲嘆にくれる。どんだけこの子はおにぎりが好きなのだろう。でも、お正月は楽しみ、嬉しいのですね。お年玉もらって、年賀状だして、こういう風物詩。明るくほがらかなよねちゃんが可愛くて、ほんと気持ちいい、清々しいですね。そしてお向かいさんと新年会。いやあ、きみちゃん、可愛いな。よねちゃんは日本人形的可愛さ、みたいに思いますが、きみちゃんはなんだろう、ぱっと華やかで、もう大好きです。そんなふたりが仲良くて、いや、もう、すごくよかったです。

『博士の白衣女子攻略論』は、ほんと面白いな。丹沢さんの付箋、実に駄目なToDoリストになってるんですけど、ここから見える彼女の興味。うん、ビーカーでコーヒーっていうのは、ある種のロマンがあるように思います。でもこうした発想こそあっても、実際に理系の人はしないのか。いや、少なくともここの人たちはしないんですね。普通を説くハカセ。ぱりっとしない白銀くん。女性ふたりはいつもどおりクール。ひととおり盛り上がって、白銀くんが割を食うのもいつもどおりで、そして須藤さんの結論。ああ、納得ですね。より便利に、より安全に、そうした生活の改善が化学によって達成されてきた。こうした視点、実によいなと思いました。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第2号(2012年2月号)

2011年12月16日金曜日

はぢがーる

 こないだ、この『はぢがーる』っていうのはどうですか、と聞かれまして、ええと、そうねえ、女の子が天使だったかに恋愛課題を強いられて、はずかしい目にあうという漫画です。最初のころはそれほど直撃しませんでしたけど、最近は目覚しい。そんな風に答えたんですね。 いや、もう、実際、そんな感じ。最初のころは、おそるおそる、これはどないだろう、ちょっと踏み加減を確かめ確かめ歩いていくかのようにして読んでいたんです。けど、そんな時期は完全に過ぎ去りましたね。今はもう足裏を全部、踏み締めるようにして読んでる。これ面白い、そんな感触をフルに掴むように読んでいるんですね。

そんなわけで、女の子が愛の神様の卵の提示する恋愛課題に心底困りながらも、一生懸命クリアしていくという話です。ヒロインは紗江、見た目にクール、まさしく高嶺の花といった美少女であるのですが、いやはや、実際はちょっと違う。極端な照れ屋さん。男嫌いどころか、恥ずかしくてコミュニケーションもままならない、そんな人であります。話すのさえもままならないのに、やれ抱き付けだとか、やれ間接キスをせよだとか、無理難題が提示されて、期限内に達成できなかったら一生男性に縁のない未来がやってきますから! ああ、そうか、私は知らずこうして提示されていた恋愛課題を達成できなかったから今もひとりなのか!

いや、私のことはどうでもいいんです。

最初のうちは、ちょっと無理矢理かなって思ってたんですよ。いや、実際無理矢理なんです。紗江が卵に選ばれた理由らしい理由もわからない。たまたま? それで将来の縁を賭けなければならない? ええーっ、理不尽だなあ! そんな風にも思ったんです。けど、この子が選ばれたのって、とにかく照れ屋だから、それだよな。神様の卵はドキドキで育つ。ええ、だから男の子に抱き付くだけで、心臓が壊れるんじゃないかってくらいにドキドキしてしまう、そんな紗江がうってつけだったってことでしょう。で、もうひとつ無理矢理っぽく感じたのは、そんな紗江にちょっとでも気の知れた男の子の友達がいるわけないじゃないですか。となると、身近な誰かってことになる。じゃあ、誰? クラスでそこそこ話ができなくもない、それくらいの、特段以前から好きだったり憧れたりしてたわけでもない、気の弱そうな、あるいは優しそうな男の子、本田涼。彼がターゲットになって、っていうか、たまたま目があったからだけだよな。でも、そんな特に特別でもなんでもなかった相手に、そうした恋愛的イベントを起こさせるとか、ちょっと可哀そうじゃん! みたいに思っていたんですね。

けど、違った。全然違った。最初はたまたま目があったから、目をあわせることができるくらいには身近だったというだけで本田くんだったのかも知れないですけど、課題を進めていくことで、どんどん特別になっていくんですよね。これはいいわ。本田くんが無難だから、じゃなくて、他の誰かじゃなくて本田くんじゃないと嫌だ、そうしたヒロインの欲求、意識が育ってきて、わあ、こうなるとめちゃくちゃ面白いな。実際、恋愛とか、こういうもんかもとも思う。最初はなんでもないはずだった相手が、ちょっとしたきっかけから意識するようになって、気付けば好きになってたみたいなプロセスが、恋愛課題のせいで短期間に無理矢理進行させられてるって感じ。で、本田くん、完全に特別になってしまった。誰でもよくなくなってしまった! これはいい! けど、1巻にはまだ収録されてないんか! 2巻が待たれる!

しかし、クールを装ってる紗江、この子、あの照れながらのハイテンションとか、めちゃくちゃ可愛いですよね。実際、こんな子がいたら好きにならずにいられないよな、なんて思ってたら、うわあ、表紙、カバーをめくった下に、下に! これはたまらん! これはたまりません! 完璧にやられてしまいました。

  • みやびあきの『はぢがーる』第1巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2011年。
  • 以下続刊

2011年12月15日木曜日

ニンテンドー3DS

 ニンテンドー3DSが大幅値下げされたのはいつのことでしたでしょうか。一気に1万円下がって1万5千円になった。いやあ、値下げ前に買ったやつらはいい面の皮だよな! って、私だよ! さて、そんな誰よりもはやくニンテンドー3DSに飛び込んだ人たちのために、アンバサダー・プログラムというものが用意されていまして、値下げの差額、それを損したと感じさせないために用意された、ゲームソフトのダウンロードサービスなんですね。その前半分はすでに配信済みで、そしてついに後半分が決まったというんですね。

というわけで、前半分のおさらい。

  1. スーパーマリオブラザーズ
  2. ドンキーコングJR.
  3. バルーンファイト
  4. アイスクライマー
  5. ゼルダの伝説1
  6. レッキングクルー
  7. マリオオープンゴルフ
  8. ヨッシーのたまご
  9. メトロイド
  10. リンクの冒険

これ、『ゼルダの伝説』と『リンクの冒険』が遊べるというのが嬉しくってですね、それでいつ遊ぼうか、そう思いながらまずは『メトロイド』をはじみてみたら、これが難しくて、しかも攻略本なしだと、どこをどういったら正解なのかがわからんときまして、いやもう、きつい。そんなわけで、ほかのソフトも全然遊べていないという状況です。この10本の中で持っていたのは『スーパーマリオブラザーズ』だけ。『ゼルダの伝説』は書き換えで遊んで、『メトロイド』、『リンクの冒険』、『バルーンファイト』、『アイスクライマー』、『レッキングクルー』は友達が持っていたので、それで遊んだ。このチョイス、名作をピックアップしているなあ、そう思わせるものがあって、だから遊んだことのないものもきっと名作なのだろうと思わされます。

そして後半です。こちらはGBA用ソフトで、今後販売されることはないというんですが、いやいや、そんな気を使ってくれなくっていいって。欲しがる人がいたら、その人たちにも売ってあげてよ、そんな気にさえなってしまいます。

  1. F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE
  2. スーパーマリオアドバンス3(『ヨッシーアイランド』の移植版)
  3. ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
  4. ファイアーエムブレム 聖魔の光石
  5. 星のカービィ 鏡の大迷宮
  6. マリオカートアドバンス
  7. マリオvs.ドンキーコング
  8. メイド イン ワリオ
  9. メトロイドフュージョン
  10. ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝

この中で遊んだことのあるものは、ひとつもないですね。けど名前を知ってるもの、そのものでなくともシリーズの名前を知ってるものは多い、というか、知らないもの、ひとつもないじゃんか。『星のカービィ』、『ファイアーエムブレム』ははじめてプレイすることになるのかな。『ファイアーエムブレム』は名作と名高いですよね。なんか、全員生き残らせようと思うと、それはそれはものすごい大変だって聞いています。だから、最初はとにかくプレイして慣れて、次に生存を狙う、そんな風にしたらいいのかな。いや、その前にちゃんと他のものも遊べって話ですよね。ええ、ちょっとずつでも進めていきたいなあ。

計20本のソフト。全部遊ぶのは大変でしょう。だから、気が向いたらプレイする、そんな感じで遊んで、気にいったら深く楽しめばいい。そんなくらいの気持ちでいたいと思います。あんまり一生懸命すぎるのも変だし、それが楽しい体験となったら、自然深く遊ぼうと思うことでしょう。しかし、このプログラム、いい出会いをたくさん得られた、そんな風に思っています。

2011年12月14日水曜日

iPhone 4S

iPhone 4s先日、iPhone 4Sを購入したといっていましたね。私にとって、はじめてとなる携帯電話であります。さて、最近の携帯は動画も撮れんねんで? とはいいますが、私はまだiPhoneで動画を撮ったことがなく、そんなわけで今回の話題はiPhoneで撮る静止画であります。カメラですね。iPhoneのカメラはかなり出来がいいので、iPhoneを入手してからデジタルカメラを持ち歩かなくなった、というのは友人の談。私は普段使ってるのがGR DIGITALなので、さすがにスマートフォンに搭載のカメラがこれを置き換えるということはありえない。でも、iPhoneのカメラはこれでちゃんと使いどころがあるのでした。

GR DIGITALじゃなくてiPhoneのカメラを使うシチュエーション、って、まあ簡単な話なんですが、まずひとつはズームを使いたい場合ですね。iPhoneのカメラって、レンズが5枚で開放F値が2.4、それで800万画素というのはわかってるんですが、それ以外は正直よくわからん。このズームってのはいわゆるデジタルズームってやつなのかなあ。わからんのですが、とにかくズームができる。GRの画角では撮れない絵が撮れて、ちょっとこれは嬉しいですね。いくらコンパクトとはいえ、GRに加えて他にカメラを持って歩くというのはちょっとやりすぎだと思うので、こういった別の用途で持つものに、使えるカメラがついてくるというのはすごくありがたい。

そんなわけで、iPhone 4Sで撮った写真。それとGR DIGITALのを並べてみましょう。

Snowman on Christmas ornament

Snowman on Christmas ornament

別の日に撮ったので、ちょっと寄り方、構図が違ってしまってますけど、同じ被写体を撮ったものです。上がiPhone、下がGRです。GRの方が発色がおとなしくて、iPhoneの方が色味が派手ですが、それでも自然な感じの色合いだと思います。

Takoyaki

Takoyaki

同様に上がiPhone、下がGR。この色合いの違いはホワイトバランスを修正したGRと、カメラまかせにしたiPhoneの差だと思います。ちょっとGRがスローシャッターすぎてブレてる? それとピントが後ろにいってしまってますが、人にこんなの食べたよと説明したい時にはiPhoneの方がよさそうに思います。GRは寄りすぎておかしくなってる、って、なんであんなに寄ってるんだろう。多分、手ブレをふせぐために肘をついてるとか、そんな理由ですね。

iPhoneで写真を撮るのは、他にはtwitterやメールで、こんなところにいった、あるいは、こんなの食べたみたいに報告したい時ですね。たこ焼きはその目的で撮ったものでした。写真を撮ってすぐに送れるっていうのは、ほんと、携帯電話などネットに繋がる、メールの送れる端末にカメラがついてからのトレンドなんだなあって実感させられました。

そんなわけで、他に数枚。

Japanese maple

Snowman on Christmas ornament

これらをGRではなくiPhoneで撮った理由は、単純にGRを持つのを忘れたから。ええ、カメラを忘れてしまった時になんかにも、iPhoneのカメラは大活躍です。

  • iPhone 4S

2011年12月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年1月号

『まんがタイムジャンボ』2012年1月号、昨日の続きです。

『でり研』は、冒頭扉の海原裕子、これは七五三の風景なのかな。可愛いお嬢さん。手にはクマのぬいぐるみ抱いていて、なるほどこれがあの「けど怒ってる」時のクマであるか。大事なクマ、愛しいクマ、けれど怒ってる、その怒りが向けられるのがあのクマ、ということは、両親に対する思い、それを一身に受けているのがあのクマであるのかも知れません。しかし海原のいう、パパやママに届かなかった信号が大仏くんに届いたというの、それは逆にパパやママに対してよりも、より強く信号を発した相手、それが大仏くんだった、そんな風にも見えてしまったのですね。素直になれない海原。けど素直になれる相手を見付けたのかなあ。そうした海原の変化はとても好ましいと思えるのだけど、なぜかちょっと面白くない。いや、漫画としては面白いんですよ。

『ふみ姫様は知りたいざかり!』、枕辺しょーまの新作ゲストです。絵の感じがちょっと変わってる? 以前よりちょっとかっちりした風になっていて、けど根幹にある可愛いさは変わらない、というかいや増している? 世間知らずのお姫様、ふみ姫が家出をした。でもって、浮世絵絵師弥七のもとに転がりこんでくるのですが、打ち首をやたら怖れるおいつ。いや、まあ、怖れるわなあ。しかし、姫様の泥にまみれたその時の感動の表情。畑仕事を終えて給金を貰った、その喜びの描写。いや、これいいですよ。素直に喜びや感動を表情に表すお姫様のお話、これは見ていてなにか気持ちいい、そう感じさせるものがあっていいですね。

『太陽くんの受難』、クリスマスのお話。みんなで太陽くんの家に集まってパーティーしようというんですが、いきなりやってくる。でも、それを予感してるという太陽くん。うん、受難慣れしてますね。しかし小暮さんがいい感じ。眼鏡だから、小柄だから、サンタだから、トナカイだから、じゃなくて、あの外出着、帽子、ケープ、長い丈のスカート、完璧だと思います。どんどん推してくる、そんな先輩たちの中、太陽くんにそっと寄り添うようなところがあって、いい感じのふたりだなあ。穏かで、とてもいいと思う。そして最後にみんなから太陽くんにお礼。この、使いっぱなしじゃなくて、ちゃんと労うところ、この人たちのいいところだなって思います。うん、見てて気持ちいい。

『はなな大増刷』は、先生が自爆だ! 少女漫画音読を自ら提示して、結局自分が一番恥ずかしい。いや、もう可愛いな。ほんと、めちゃくちゃ可愛いな。この先生、大好きです。でもって、今回は連続するエピソードの発端になる回ですね。岡村とはななが組もうというんです。岡村が小説を書く、それにはななが挿絵をつける。イメージをまとめるのにフィギュアを使ってみたり、ええと、あれはピンキーストリートみたいなのかな? よりよいものになるよういろいろ工夫して、その過程、頑張りの様子が素敵です。で、郁子ちゃんも挿絵の仕事をすることになるっていうんですね。この郁子ちゃんとはななが、違った場で、同じものに取り組もうというのがいいですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第1号(2012年1月号)

2011年12月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年1月号

『まんがタイムジャンボ』2012年1月号、発売されました。表紙、メインは『じょしもん』。サンタクロースの扮装した美々。彼女を中心に、ヒロイン5人がサンタクロース衣装です。『レーカン!』、『でり研』、『Ohでりしゃす!!』、『おねがい朝倉さん』、『花。の任侠物語しずか』、なのですが、しずかさんだけなんだか微妙に違和感あるな、って、あ! これサンタクロース関係ない。制服だ!

『レーカン!』が強烈でした。のっけからのインパクト、天海さんイメチェンのショック、というか、新キャラかと思った。けど、それじゃない。天海さんについていた昔の女子高生。この人の会いたい人は誰なのか。いや、予想してたんだよ。で、予想どおりだったんだよ。というか、たいていの人が、なるほどこの人かってわかったと思う。ちゃんとわかるように描いてあったから。で、これだけはっきりわかるようになっていて、きっとくるぞ、ほらきたぞ、しっかり受けて持ち堪えるつもりでいたというのに、まったくでした。押し切られるというような感覚はなく、気付いたらもう遅かった。あれは、だめだ。抗えるものではありませんでした。彼女もレギュラーになるのかしら。それはどちらでもよいなあ。そう思います。それはそうと、MK5、これ面白かった。代返侍は最高です。

『炊飯器少女コメコ』、じわじわときますね。粥しか炊けない炊飯器、コメコ。尊への好感度が上がると、うまく炊けるようになるんでしたっけ。だから、まだふたりがそんなに仲良くなっていないってこと、なのでしょう。それで今回は、よねちゃんのアイデア。粥しか炊けないならリゾットにでもしたらいい。いろいろ工夫して、それでおいしいといってもらえて、コメコがいいですね、静かに嬉しそう。これでちょっとでもレベルアップしていくのかなあ。

『乙女ほるもん』、ゲストです。主人公日渡良介は一人暮らしの高校生。特技は女子力らしいですが、まあ料理ができてお菓子も作れてラッピングも上手。あと、どうも手芸やらもろもろも得意みたいです。で、そんな彼が地球防衛部やらという怪しい部に誘われる。人間の雄に寄生し入れかわるという地底人と戦うというんですが、なんともいえん不思議な話だな。そう思っていたら、なるほど地底人がやってくるというのか。名前はミミ。ミニサイズ。こんなのが人に寄生する? なんかよくわからん、そんな設定でとにかく次回に期待です。

『ちっこいんちょ』は、委員長が頼まれて家庭教師ですよ。中2の弟の数学を教える。って、おどろきのしっかりぶり。普段は塗り潰された目でマスコット的可愛さの委員長が、なんだろう、今回はえらい美人さんに描かれていて、なるほどこれは弟大紀の目から見た委員長像なのか? ちゃんとお姉さん。それで誉めてくださる。見事な笑顔で! って、こりゃ少年が憧れてしまうのもしかたないと思います。いやほんと、素敵なお姉さんです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第1号(2012年1月号)

2011年12月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2012年1月号

『まんがタイムきらら』2012年1月号、一昨日の続きです。

少女公団アパートメント』はクリスマスの話。ちさのうちに集まって、みんなでパーティをするというんですが、芦花が飾りすぎるっていうのがですね、実によいじゃないですか。玄関に歓迎、おいでませとくる。これって、サンタクロースを待ち侘びてのことなんですね。ええ、サンタクロースの存在を信じてるろか。さすがにこれはフィクションならではだろう、なんて思うんですけど、なにか夢があっていいと思うんですね。サンタクロースという夢と、サンタクロースを信じているという夢。自分にはそうした時期がなかったから、なおさらなのかも知れません。シャンメリーを飲むなつみ、ビールを飲んでるつもりになってるろか。過剰にハイテンション。それだけ楽しみで嬉しいから、なんでしょうね。ほんと、最後まで楽しい話。いいエピソードでした。

『ハルカにめぐる!』、ゲストです。写真部が廃部の危機。もしかして部員数が少ないから? と思ったら、違うらしい。む、珍しい展開かも。部費、前借りしすぎ、ってまた珍しい理由。提示された部を存続させるための条件、それは写真部らしい写真を撮ってこいというもので、盗撮やらコスプレ写真やら、いろいろ迷走するんですけど、最後に提出された写真、あれはよかったです。部長ハルカは、なんだかいろいろ困った人でありますけれど、ちょっと露悪的ではあるものの、ちゃんと写真に向かい合おうとしている、そんな姿勢がちゃんと描かれた。あのめぐるの視線、あれを部長も共有してるのだろうなあ、そんな風に思わされたのですね。写真というものは、カメラという機材やそれを扱う技術、そこにも面白さはあるけれど、その本質は被写体に向き合い、それを見つめる眼差しにこそあると思う。だからこそでしょう、このラストはいいと感じました。

『だいすき♡』は、志津さん、大変だな。太一が香乃を誘って一緒に下校。それで千夜も志津も大慌てするっていうんですが、ほんと、志津さんは大変だな。千夜も大事だけど、太一の一番でいたい気持ちも強いんだ。ほんと素直でなくて、けれど可愛い人。しかしそれで買い食いのはしごにつきあわされる千夜も大変だ。結局は誤解、というか考えすぎというところに落ち着くんですけど、太一の香乃に頼った理由。それは千夜なのか、それとも志津なのか。流れからいったら志津だよなあ、って思ったら、両方か! この兄貴はなんのかんのいって気のきく、いい男だなあって思います。いや、まあ、香乃はほったらかしとか、えらいことになってますけど。彼女にはちゃんと別になにか用意してある? あるいはこの買い物の最後になにかお礼があるはずだった? 謎です。実に謎です。

My Private D☆Vはハトポポコです。笑顔が好きです、そういいながら、いやいや、それはなんかちょっとどうか、そんな絵をぶつけてくるあたり、まさに自分のやるべきことを理解し、ただただ遂行している、そんな気概が感じられますね。けど、あるいはこの人は、こういった残念なキャラクターの残念な瞬間、それに萌えを感じているんじゃえないかって思える節があって、だからこのMPDVこそは正しくこの人のツボを表してるんじゃないかって思えます。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第1号(2012年1月号)

2011年12月10日土曜日

RICOH デジタルカメラ CX4

Lunar eclipse12月10日、今夜は皆既月蝕! というわけで、晴れたらよいなあ。そう思っていたのですが、ええ、京都ではぎりぎりで晴れてくれて、いやあ、見事晴天でありました。8時ごろはほぼ全天に雲がかかっていて、これは無理だなって思ったものでしたが、いやもうラッキーでしたよ。だんだんに欠けていく、そんな月を見ることができました。で、せっかくだから写真を撮りたいなあ、そう思ったんですが、私のカメラは28mmズームなしのGR DIGITALときています。正直、月蝕とか無理。なので、母のカメラ、CX4を借りて撮ってみました。

普段CX4を使ってるわけではないので、詳しい設定とかわからない。なのでわかる範囲で設定して、フォーカスは無限遠でいいですよね。露出補正はマイナス一杯に振って、ホワイトバランスはオートでいいや。それで撮ったんですが、いやいや、これでもまだまだ露出がオーバー気味。なので、街灯で露出を合わせ月に向けるということをしていました。

けれどこれで問題が。というのは、皆既月蝕は地球の大気で屈折した光の関係で、色が赤くなるというんですね。これ、オートホワイトバランスでは見事に白く写ってしまうわけです。なので急遽ハガキを持ってきてホワイトバランスをマニュアルで設定。こうして撮った月蝕写真がこれらです。

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

Lunar eclipse

RIMG0355

徐々に欠けていって、皆既で見事赤くなったところを写せました。正直、エントリー向けといってもいいCX4でここまで撮れることに驚きです。いやもう、ほんと、よく撮れました。

2011年12月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年1月号

『まんがタイムきらら』2012年1月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。お待たせ! アニメ化決定! ですよ。おおう、アニメ化か。表紙イラストは伊御さんとつみきさん。ふたりが並んで立っている、そのつみきの寄り添う様子が、ああもう、とてもよいですね。しかしアニメ化。盛り上がってるなあ、きらら誌!

チェリーブロッサム!』、実にいいですね。大咲の家に押し掛けるようにしてクリスマスパーティー、というんですが、そうなると当然妹沙咲野が不機嫌になるというわけで、あのあからさまな排除姿勢。盛り塩、十字架、ってお化け、怪物扱いなんですね。しかし、今回、大倉山先輩が素敵。デートしなさい、眼鏡装備、そしてあのマフラーですよ。長い髪がね、マフラーにまとめられてる、あれ素敵よね、可愛いよね、エレガントよね。で、大咲の性志向が結構大変なことになってることがばれて、いや、そんなもん隠すなよ。普通に置いといても、誰もわかりゃしないよ。そしてマンガ肉のぬいぐるみ。あれ、いいなあ。すごく可愛いと思います。いいプレゼントですよ。

『プレフレ』、プレシャス・フレンドの略みたいですね、ゲストです。女の子3人がメインのお話。楓、椿、樹の三人。わお、椿が超好み。ってのはおいとくとして、駄目な子ですよね。椿は眼鏡でおしとやか、そんな見た目なのに、実は不真面目、勉強よりも運動が好きなのか。対して樹。ボーイッシュでスポーティな雰囲気なのに、運動が苦手。このギャップ、いいですね。けど、椿は運動着も似合ってて素敵と思うのよ。人の悪い椿。翻弄される樹。ふたりをいなしたりまとめたりする楓。仲良いみんな。これ、実にいいコミュニケーションが成立してて、見ていてすごく楽しい、わくわくする。これはいいです、とてもいいですよ。

『スマイル・スタイル』、百合の妹登場ですよ。おおう、ちゃんと面影がある。でも、なんで同じ寮にいないのだろう? そう思ったら、なるほど、中学生には寄宿舎が用意されてるのか。山崎桜。素直でいい子、可愛い子。先輩たちに可愛がられて、そしてあの先生にロックオンされて、いやもう怪しくて実にいいです。いい匂いのする女の子。可愛いもの好き、それで互いになでなでとか、こりゃたまらんな。しかし面白いのは、寄宿舎を経験していた皆と、高校からの編入なので寄宿舎を知らない百合。この、話題に取り残される百合のぽつーん感が実によく出てて、いやあ面白い。あと百合の噂の強烈さ。いや、もう、素晴しく面白い回でした。最後の最後まで面白かった。

『ゆるコワガール!』、ゲストです。女の子たちが集まって怖い話。主人公はひより。怖い話が苦手な女の子。この子とキョーコちゃん、オカルトが得意なのかな? このふたりをメインに、みはるとメイが加わって怖い話、って感じですね。けど、ただ怖い話をするだけじゃなくて、オカルトらしい話があり、怖い話のはずがなにか評価がおかしい人がいたり、そして全然怖くない話でも怖がってしまう。このちぐはぐが最高でした。しかしそれ以上によかったのが、ここで語られたテケテケの怪談。これがちゃんと後に生きてくる。あの、オカルトとか楽勝っぽく見えていたキョーコちゃんが静かに倒れる。あのコマ右下に記されたカウント、なるほど隣り合った四コマは同時性を持ってるのね。刻々と進行する事態を見守る、そんな気持ちになれて、いやあ面白かったです。展開が丁寧、全体をうまくまとめあげて、絵もきれい、キャラクターも可愛くて、しかしこれがまだ序章であるとかね、続きを期待させる、そんな引きもとてもいい。これは期待します。これは期待しないではおられません。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第1号(2012年1月号)

2011年12月8日木曜日

『まんがタイム』2012年1月号

『まんがタイム』2012年1月号、昨日の続きです。

『ハードボイルドになりきれない』は、のっけからなにかシリアスそうな展開匂わせて、けど、全然そっちの方に向かわないっていうのがこの蔵前って人なんでしょうね。大切なものといわれ、塔子くんと思い付かない。仔猫ちゃんといわれて塔子くんのこととわからない。ああもう、塔子くん、不憫だな。しかし、これがコメディでよかった。そうでないなら塔子くんが酷い目にあってたかも知れない。楽しいコメディでよかったです。自殺志願者とかもね、きっと大丈夫、安心して読める。ちょっとしたスリルと、そこに浮かぶ面白さ。好きです。塔子くんも大好きです。

天子様が来る!』は切ない話からスタート。私も受けても落ちそうな予感がします。この漫画は繰り返しのネタが多いですが、その繰り返しが和尚ボンバーにまで昇華されて、これは素晴しい。毎回、ちょっとずつ、期待に応えながら予想を上回ってくる。そんな安堂友子という人は素晴しいと思います。

『もいんの高校野球日誌』、やっぱり素晴しい。あれ、トレンカっていうの? 女の子のおしゃれについて全然知らない、なんでも野球中心、そんなもいんがもうたまらんです。インフィールドフライで事前にさばかれてしまう男の子もいい感じ。ウメ子、彼女はもいんのことよく理解して、とてもいい。でもって顧問。今宮マキ。この人、今後もこうした感じでもいんの神経逆撫でしていったりするのかな? あるいは、もいんにしこまれていくんでしょうか。どうなるかわからないけど、もいんの魅力を引き出す人であるのは確か。ええ、この漫画はもいん中心。そんなところも実によいです。

  • 『まんがタイム』第32巻第1号(2012年1月号)

2011年12月7日水曜日

『まんがタイム』2012年1月号

『まんがタイム』2012年1月号、発売されました。表紙はクリスマスがテーマですね。メインにサンタクロースの格好した『おとぼけ課長』がありまして、たくさんのプレゼントを持っている。そのまわりに、プレゼントをもらってる『みそララ』麦田さん、木の葉サンタにプレゼントもらってる畑中さん、そして和装サンタ? 『わさんぼん』の牡丹です。

みそララ』は化粧の話。三人娘が連れ立って買い物に出掛けるのですが、ああもう、3人が3人ともに可愛いな。麦田さんのケープ、フェミニンな雰囲気強めて可愛いなあ。粟屋も粟屋で可愛いんですけど。しかし面白かった。ちょっと私にはわからない世界。化粧道具、そしてプロの化粧。また試着の風景なども素敵で、あの粟屋のイメチェン、あれは可愛い。でもヒールなのか。ヒールはあんまし好きじゃないんだよな、って私の好みをいってもしかたない。おそらくは、女性にとっては、あるあると共感覚える話なんでしょうが、私にとっては、なるほどそうなのかと思う、そんなエピソード。たいへん面白かったです。

『ロコ・モーション』、連載ですね。ゲスト掲載の続き。つまりヒロイン伊那路ヒロコの一年ダブり、卒業後の話であります。モコに約束したとおり、無事わかば鉄道に採用されたロコ。そこで新入社員として研修をうける、ええ、鉄道会社社員としての職場ものということですね。ロコの同期、岡谷美鈴と一緒に天竜助役から研修をうける。その内容は実際のものに近いのか、それはわかりませんが、面白い。あの600mを走れというものなど、これは実際あるんじゃないかな、そう思わせるものがあって、なるほど、そして漫画としても面白い、そんなところありまして、実にいい感じです。あのロコの活躍、それが社内報に載って、モコがそれを見て、いや、友達なんだから会おうよ、って会ってないわけじゃないのかな? この友情が続いている感覚、とてもよかったです。

『営業侍和華さん』、いい感じです。値下げを要求されておかんむり。それをたしなめる吉田、そして和華さんの交渉風景など、まともな視点がちゃんと描かれてるから、和華さんの奇行がぱりっと目立つのかな。面白いですよね。で、銃刀法。面白いですよね。あの、立場が突然逆転させられた感じ、いや、そんなこたあわかってるけどよ、でもお前がそれいうかな、みたいな感じ。でもいい返せない、そんな感覚が肌に伝わるようで、見事でした。おかしい漫画なんですが、そのおかしさがちゃんとおかしみになっているから、読んでてすごく楽しい。読むごとに面白くなっていく、そんな感触があります。

  • 『まんがタイム』第32巻第1号(2012年1月号)

2011年12月6日火曜日

『まんがタウン』2012年1月号

『まんがタウン』2012年1月号、昨日の続きです。

三色だんご』、クリスマスですね。お母さんがカラフルケーキを作るのに、黄色のフルーツを買い忘れてしまった。それでゆで卵がのったケーキが出てくるっていうんですね。こういうセンス大好きです。というか、市川さんですよ。いつぞやのスター松山尊が再登場で、いやもうめちゃくちゃ面白い。もちろんなでしこ、よもぎも面白いんですけど、今回は全部松山尊にもっていかれたように思います。いやもう、最後、市川さんはどうなったんだろう。もう、最高でした。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』は実に安定して面白いですね。クリスマスです。どうでもいいけど、アヤメさんのパンツは色気がないというか、なんかラッキー感が薄いよね。さて、クリスマスです。なんだか冷めちゃってるケイくん。そんな彼のためにクリスマスパーティーの準備をしてくれるアヤメさん。自分がやりたかっただけだから、そういって、ケイくんのちょっと嬉しそうな様子を見て安心している。いいお姉さんだなあって思ったんですね。そして、ぽふ。いやもう、ケイくん、よかったじゃん。もう、ふたり結婚しちゃったらいいのに。莉理ちゃんには悪いけど。で、三本松セイジ、この人はなんなんだ。今後、なにかかかわってくるのかなあ。謎の人です。

『せんせといっしょ!』、最終回でした。って、うわー、なんてこったー。園長先生の幼稚園をやめようと思ってる発言からスタート。2年ほどを目処にやめようかなっていっている。身寄りもないし、手伝ってくれる人もいないし、いろいろとしんどいらしい。しかし、これをもって、時間がとまればいいのにという先生たち。対して未来に希望いっぱいの子供たち。あの対比、それから反省、その展開は素敵でした。で、ラストですよ、ラスト。いやもうびっくりだ。こんなネタが仕込まれてたんだ。園長、実は莉緒の伯母さん。あの、園長が伯母さんだー!! っていう叫びが見事でした。しかし面白い。だからこそ終わったのは残念でした。

  • 『まんがタウン』第13巻第1号(2012年1月号)

2011年12月5日月曜日

『まんがタウン』2012年1月号

『まんがタウン』2012年1月号、発売されました。表紙は、最初我が目を疑った、というか、違う雑誌だと思ってて、ヤングなんたら系のね、まったく違う雑誌だと思って、見ながらも見付けられなかったくらいでした。表紙には、渡り廊下走り隊7の面々が勢揃い。アニメ『クレヨンしんちゃん』の主題歌を彼女らが歌ってる? ってことみたいですね。ともないポスターもついてくるっていうんですが、申し訳ないけど、しんちゃんもアイドルにもそんなに入れ込んでない自分にはあまりピンとこない表紙、付録です。

『めざせ!山カゾク♪』、連載エッセイみたいです。作者たかせシホ。この人が当然語り手です。最近、山がはやってるんですか? というわけで元・山ガールの作者が家族を巻き込み山に登ろうという漫画みたいです。でも、オットとムスメはインドア気質なんだ。前途多難だなあ。そんなオットをアウトドアに目覚めさせようとキャンプ用品店につれていくんですが、いや、この戦略は正しいと思います。ばりばりインドアの私も、道具の機能性には弱いです。で、道具を持てば使ってみたくなるんですよ。しかし、実際、このオットをキャンプにまで連れ出せるかはわからんですけど、その紆余曲折は面白そうと思います。いや、しかし焚き火か。私がかつてロープの結び方(もやい結びとかね)に興味持ったみたいな感じですね。わかりますわ。

『蝶のように花のように!』はクリスマスですよ。扉に主要4人のサンタクロース衣装。本編でもサンタクロース衣装なんですけど、その前に一希がちょっとくたびれてる? あのどうしようもなさ、実にいいですよ。あれ彩香の前だからなんでしょうか。だとしたらやっぱり彩香は彼女の特別なんでしょうね。そして会社でクリスマスパーティ。一希が用意したセクシーサンタコスチュームとやらを彩香も着るんだけど、いやいや? けど、可愛いよね。あんまりセクシーじゃないけど、可愛いよね。しかし一希が山村さんにはたかれるのは定番。こういう定番ネタがあるキャラクターはおいしいなあ。そんなこと思わされて、そして綾ちゃん自撮り。可愛いなあ。ええ、可愛い人だと思います。

『かしこみっく』、素晴しいな。通知表のお焚き上げ。これがちゃんと後につながるのもいいところ。ちとせの大掃除。この子、ほんといい子だな。そして火の用神。この神様はなんて名前でしたっけ。見事にいじけてる。イナリ様は容赦ないな。この漫画は、実に良質なコメディを提供してくれて、素直に楽しく読めて大変よいです。イナリ様のプレゼントの話も、いろいろに展開して、すごく面白い。ほんと、ちとせ、素直に感情、感謝の気持ちを言葉にする、いい子だなあ。「るん」です!

  • 『まんがタウン』第13巻第1号(2012年1月号)

2011年12月4日日曜日

YAMAHA GL1 ギタレレ

 寝付けない夜にはギタレレ。いや、もし壁の薄い集合住宅住まいとかならさすがに無理でしょうけど、隣りとちょっと離れてる一戸建てとかだと大丈夫なんじゃないかな? 大きな音のしない楽器。小さなボディ、軽く手にとって、軽い気持ちで弾ける。そんなところが魅力です。ピックなどを使わず、フィンガーピッキングでそっと弾いてやれば、秋の夜長にちょっと気持ちを休めたい、あるいは暇をつぶしたい、みたいな時のよい友となってくれる。そんな気持ちに近しい楽器、それがギタレレだと思います。

しかし、この楽器を買った当初は、なんて弾きにくい楽器なんだって思ったものでした。小さなボディはいいんです。けど、これって構えにくい、持ちにくいってことにも繋がって、ようよう弾くに弾きにくい。背を曲げて、身を縮こませて弾くしかないのんか? そう思っていたものですが、慣れてくるとなんとかなるもんですね。右のももにボディを置き、ちょっと立てた左足にもたせかけるようにしてやるといい。チューニングは、ギターのスタンダードなものより4度高いだけで、各弦の関係はギターに変わらないから、ギターと同じく弾ける。フレット間は狭いけど、ナット幅はそこそこあるので、フィンガーピッキングで弾くのも苦ではない、そんな感じであります。

これを、ぽろんとコード弾きながら、1弦2弦あたりでメロディを弾いてやるのがいい感じ。優しげな音がして、これはテンションがそんなに高くないからなのかな。おそらくは、ギターでもウクレレでもない、そんなボディの影響もあるんだろうと思います。調べてみればYAMAHAはギタレレ以外にもミニギターをいくつか作っていて、クラシックギターがあればスチール弦のFGタイプもあって、でもこれらはよりギターに近いのだろうなと思います。

よりギターに近いもの、そうでないもの、それぞれに違った個性があって味があって、使いわけは楽しそう。そんなこと考えると、またいくらでも楽器を増やしてしまいそうですが、けれど今手元にあるのはギタレレ。夜に弾くにはいい楽器。ちょっとの時間をギタレレで過ごす。それはなかなかに心地よいものです。

2011年12月3日土曜日

『まんがホーム』2012年1月号

『まんがホーム』2012年1月号、昨日の続きです。

『さくらんぼ。』、怒涛の最終回でした。悪いファン連中のやっかみが原因で、レイと会えなくなったさくら。そんなところに、大量の寿司の注文が! この漫画のいいところは、レイとさくらの関係、それを応援しようとする人達がいる、それだと思わせる展開、最終回でありました。最後の最後に男を見せた健太や、散々反対しながらも、レイにさくらの到着を握りのネタでもって伝えてみせた大将。そうした皆の気持ち、最初はライバルだったり反対してたりといった人達が、ついには味方になるまでがちゃんと描かれていたものだから、このラストがより魅力的になったのだと思うんですね。しかしそれでも親父さんはレイにいじわるしたりして、このあたりの素直じゃないとこ、困った、けれど可愛いおっさんですよ。ええ、いい最終回でした。

『紫乃先生〆切前!』は清野さん、ずいぶんとあからさまになったものですね。最初のうちは紫乃先生が一方的に意識してるみたいだったのが、今や清野さんの方が必死っぽい。こういう、恋愛メインの展開の方が好まれるっていうことなんでしょうね。条件が満ちるまでは成立しない恋愛状況。その気になればいつでもゴールに雪崩れこめる、そんな感じだけれど、つまりは可能な限り現状を引き伸ばせるということでもありましょう。互いに好き好かれながら、それをはっきりさせず、作家と担当として駆け引きしあっている。不思議な関係だけど、この互いに騙しあうようなところはかなり好きなので、是非長く続けて欲しいと思います。

『ただいま独身中』は、めずらしく登場人物が恋愛を意識しているというのに、誰もうまくいきそうにないっていうのがおかしくて、彼氏のいる操はオタク趣味重視でちっともうまくいってなさそうだし、ヒロイン楓はそもそもからさっぱりだしで、このうまくいかない空回り、面白いわ、すごくいいわ、気にいっています。しかしね、楓のいう年重ねるごとに恋愛下手にっていうのはわかる気がします。ことは恋愛に限らないのかも知れないけど、分別がつくというのは飛び込めなくなるってことにかなり近いと感じられて、恋愛に関しても、また新しくなにかをはじめようっていう場合においても、保身に走ってしまう。楓なんかは随分コミカルな生き方してるように見えるけど、それでもこうしたリアル感じさせる言動なんかがあって、これが実に効くんですね。いいですよ。この生身な感触が最高です。

つくしまっすぐライフ!』は、なずながなんだか大人っぽくなったなあ。恋してるからか!? それとも描き方が変わったのか!? いずれにしても、ちょっと凛々しい、そんなお嬢さんになっていると感じられます。年の瀬ににこにこ。五行さんがらみだなと察した友人たちに発言封じられて涙目とか、可愛い人であります。なかなか会えない。そんな人になにをプレゼントしようと迷う。あの仕方ないと溜息をつくなずななどは大層色気があって、対してコンビニ店長の想像に出てくるなずはは今ひとつだなあ。色気、魅力などは作為にではなく、自然にこそ発するということなのだろうと思うのでした。しかしほのぼの穏かなカップル。いい関係だなって思うのでした。こういうの理想的ですよね。長く付き合えそうなふたりだと思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第1号(2012年1月号)

2011年12月2日金曜日

『まんがホーム』2012年1月号

『まんがホーム』2012年1月号、発売されました。表紙はクリスマス。サンタクロースの衣装で元気に飛び降りてくる? 『らいか・デイズ』らいかをメインに、天使ふたりの『天国のススメ!』、プレゼントを抱えた『ふつつか文香さん』、そして人形になってデコレーションケーキを飾る『夫婦な生活』夫妻であります。

『そよ風そよさん』、新キャラですよ。クリスマスを目前にツリーを飾りつけるシーンからはじまった『そよさん』。近所の人たちがどれだけそよさんのこと好きなのか、大事に思ってるかがわかるエピソードが泣ける、というか、笑いをさそってしあわせな気持ちにしてくれるのですが、なんとそよさんに兄があったのか。強風の兄。家を出てさまよってもう5年。そんなツヨシにちょっと怒ったりしてるそよさんが意外で、けどあのきゅっと表情を曇らせるところ、いやもういじらしいですね。で、そのころ兄ツヨシは魚屋で捕獲されてたわけですけど、その兄が届けられるクリスマスの朝。次回にはそよさんと再会ですね。これ、どうなるんだろう。気になりますね、楽しみですね。

『孔明のヨメ。』は、月英が男装して市にいくというんですが、工作道具とか資材にわくわくする、そんな姿が面白くて、孔明も変わりものってなってますが、いやもう、いい夫婦だと思います。しかし、月英の目ききというところ、ああそうか、いいとこのお嬢さんだったんだっけ。そして、見どころは最後ですよ。おおう、豪傑がふたり! 関羽と張飛らしい人物がどーん、ばーんと登場してきて、これは、さっそく関係してくるっていうのんか? わかんない、わかんないんですけど、これは否が応でも期待せんではおられんですよ。

『炊飯器少女コメコ』は、のっけの一本から笑わされて、これ面白いですね。二人乗りを咎められて、いやこれ炊飯器と返す。ありえんよなあ、けどそれが面白いよなあ。さて、その炊飯器、炊飯器としてはちっとも活躍してなくて、犬とたわむれ、マスターにしあわせをふりまき、歩香と対決する。コメにこだわりながらも、全然出番がないコメコは、やっぱり可愛さと不思議さ、それが魅力なんでしょうか。しかし歩香ですよ。ププーとか、ほんと、なかなかに険悪。けど、それがキュート。困ったことになってきました。実に好みです。

『センセイあのね?』はひさしぶりに王子様なつぐみですよ。いいなあ、ちょっと忘れてた。ただただ可愛いお嬢さんになってたつぐみの本領発揮ですよ。教育実習生の中村先生。可愛く感じもいいお嬢さん。そうか、つぐみさん、最初は石沢先生といい感じと見えたこの人に動揺したりしてたんだ。いやあ、本当に馬鹿だなあ。しかしそんなつぐみが中村先生と話したことで、打ち解けたんでしょうか、自分にないものを他人に見付けて、それを羨んでしまう。そうしたことを確認して、ちょっと年の離れた友情ものみたい。なのに、ここで終わらず、最後やっぱり揺さ振りに負けて動揺してしまうつぐみ。いやもう、馬鹿だなあ。いやほんと、恋する乙女の揺れる思い。微笑ましいです。

  • 『まんがホーム』第26巻第1号(2012年1月号)

2011年12月1日木曜日

UN-GO episode:0 因果論

UN-GO poster見にいきました。『UN-GO episode:0 因果論』。いえね、いこうかどうかずっと迷ってたんです。誰か一緒にいってくれる人はいないかなあ、そしたら行く気になれるのになあ、なんて思っていたのですが、誰もいなかったので、ええい、もういいよ、ひとりで行くよ! ひとりでいったのでした。『UN-GO』はフジテレビ系列ノイタミナ枠で放送されているアニメ。これ、さして期待してなかったのですが、見てみれば面白くって、じわじわ効いてきましたね。完璧とも最高とも思わないのだけど、不思議と引き込まれて大変に面白い。くっそー、面白いなあ。見終えるたびにそう思う。だもんだから映画、見ておきたかったんですね。

映画はテレビシリーズに先立つ、ええとどれくらい前になるんだろう、劇中に語られる戦争のはじまる以前まで遡って、結城新十郎と因果の出会いから描かれる。そのへんを克明に説明すると、映画見てない人には激烈なネタバレとなってしまうから我慢するとして、テレビシリーズにて描かれる人間関係ができあがる前のこと。虎山泉がとりわけ印象的だったんですが、あれれ、こんな人なんだ、えらいこと可愛いな、びっくりしたりもして、こういう違った側面や、テレビでは語られていなかったこと、それがわかって、なるほどと思わされることも多かったのでした。

けど、こういったら安心なのかどうなのか、今のところ、映画を見なかったらテレビシリーズが楽しめない、そういえるほどのものはなかったかなって思って、もしかしたら終盤に効いてくるのかも知れませんけどね、今のところはそこまでクリティカルじゃない。いや、それでも第2話まで見返してる今、なるほど、映画に見えたキーワード、それがちゃんとテレビに繋っていると思わされる。映画を見なくても楽しめる。けれど映画を見ると、そうかと思える要素がある。新十郎という人がなにを思っているのだろう、思いがそこにいたるといったらよいでしょうか。またひとつ、一歩向こうに踏み込む、そのよすがが提供された、そんな感触があるのですね。

『UN-GO』というアニメ、私がこれを面白いと思うのは、今私たちが直面している問題、それをうまく取り上げて、こうなったら嫌だなっていう未来を描いてみせているところです。例えば、今はネットが検閲等コントロールされていない(されにくい)メディアとして認知されてるけど、『UN-GO』の戦後だとネットこそが検閲されているメディアになっていて、アングラな情報などは直にやり取りされている。こうしたところが、面白い。ちょっとした嫌な未来を垣間見せてくれているようで、今の政治や世相、それらの先にあるものはこんな世界かも知れないぜ。想像力で未来を描きつつ、そこには今現在を生きる私たちの問題こそが語られるという二重性。フィクションが現在性に裏打ちされて、したたかなのです。こうした姿勢を見て嘲笑うような皮肉屋も沢山いるだろうけど、その挑戦が面白い。ひりひりする。やってくれるじゃん。くっそー、面白いわ。見終えるたびに、息吐くようにして声にするのですよ。

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DVD

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