2011年12月29日木曜日

『まんがホーム』2012年2月号

『まんがホーム』2012年2月号、発売されました。このタイミングで出るというの、年末年始ならではって感じですね。表紙はお正月の風景。大きな筆持って書き初めにいどむ『らいか・デイズ』らいかを中心に、凧にのってあがる『そよ風そよさん』、漫才やってる『夫婦な生活』としゆき、みえこ夫妻、三姉妹揃い踏み『となりのなにげさん』、そしてお雑煮? 食べてる『椿さん』です。

『炊飯器少女コメコ』。コメコはなんだか優秀な炊飯器ですね。勉強のためコンピュータを使っている尊を見て、自分もカタカタやりたいという。そこからの情報収集力。見事ですよ。炊飯のコツを知る。コメの知識も得る。さらにクイズを出す。動画にまで辿りつき、おー、わーるどわいどうぇぶ、はいぱーりんくの世界よ! 尊のカーチャンへの提案、あれが面白かったですね。別にカーチャンのこと高齢者だといってないのに、ぴちぴちですと返ってくる。意識してる時点で、もう駄目ですよね。その後の猫とのやりとりやブックマークなんかも、無邪気で、ちょっとムキになる性格をよく描いて、それがコメコの面白さですね。

『エール!』、ゲストです。ちょっとドジっこ鈴森えいるの学園生活。幼なじみに、アイドルかつサッカー部所属の男の子と、頭脳明晰生徒会長、双子の兄弟がいるっていんですね。うーん、ゴージャスな設定ではありませんか。兄も弟も女生徒に大人気、そんなふたりと幼なじみ、どころか、少なくとも兄貴の方、ええとアイドルの方はえいるのこと好きみたいですね。ちょっと少女漫画にありそうな設定。少女の夢が詰まってます! そんな感じの漫画です。

『あやのさんのお墨つき』、ゲストです。あなたといてもつまらない、そういって恋人から引導わたされた男、滝村が主人公。上司からも覇気がないといわれて、けどなんとかしたいとは思ってるみたい。そんな彼が、書道の先生、この人があやのさんなんでしょうね、と出会う。で、憧れて、習字に興味持って、打ち込んだりするんでしょうか。覇気と書いた、自分でもヘタですよねといってしまうような久々の毛筆。けれど終筆がいいと花丸をもらって、ちょっと元気になって。こうしたちょっとしたことが人を元気づけるのかもなあ。だなんて、ちょっと気になる話でありました。

まりかちゃん乙』は、めずらしくまりかちゃんが殊勝でありました。大晦日もゆなと一緒のまりか。ゆなにおちょくられて、一喜一憂して、それを面白がってるゆな。実際、まりかは可愛い人だと思います、ちょっとめんどくさいとこもあるけど。そんなまりかちゃんが、眠ってしまったゆなに、いつもありがとう、お礼をいうんですね。変わった子、変わった子ぶってるだけかも知れないけど、そんな彼女の本心のあらわれ、みたいな感じがして、いい子だよね、いい子たちだよね、そんな感慨わいて、そしてあの落ちの余韻など、すごくよかった。日常のスケッチ、いいかげんにとりこぼしてしまいそうなものをすくいとって描いた、そんな感じのあるエピソードだったと思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第2号(2012年2月号)

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