2011年10月31日月曜日

iPhone 4S

iPhone先日ちょこっと触れてましたけど、iPhoneを買いました。iPhone 4S、つい先日出たばかりのモデル。正直買おうかどうか、ぎりぎりまで迷っていたんですけど、結局、というか、やっとこさ買うことを決意しました。新しい端末が出たから、というよりも、キャリアを選択できるようになったというのが理由でしょうか。それと、ジョブズが亡くなった。それもちょっと後押ししたんだろうなあ。合理性や理念よりも、情念、不合理なもので動くのが私です。

さて、iPhoneを入手して、いやあ、驚くほどなんも変わらないですね。電話番号をもらった。ezwebのメールアドレスも作って、けど、まあ、ばんばんメールが届いてとか、ないねえ。まあ、家族以外にはまだ3人しか教えてないというのが悪いんだろうけど、でも、まあ、もともとメールのやりとり、そんなに多くなかったから、これからもこんなものでしょう。

しかしiPhone、これは便利です。いや、iPhoneに限った話ではないのでしょうけど、外出した先でネットにアクセスできるということが、これほど便利だとは思っていませんでした。最初に立ち寄った店で見付けた商品、他の店では特典がつくのだろうか。今までなら、実際にその店にいってみるか、一度自宅に帰って確認するかしかなかったのが、今だとその場で調べられる。結果が即座に得られるというのは極めて便利なことだと実感させられました。

iPhoneはカメラもいい出来だっていいますけど、まだ使ったことありません。電話として使ったのは1度だけ。活用しているとは到底いえない状況です。メールは少々。カレンダーはiMacのiCalと、連絡先もiMacのアドレスブックとデータを同期させられるので、新規に登録するような手間はありませんでした。iCalは数年前までまめに入力してたんだけど、最近は全然使ってなかった。けれどiPhoneのおかげでまた使うことになりそうです。

今は主にtwitterアプリを使ってて、けどまあいつも使ってるtwittering-modeの方がはるかに使いやすいので、これをメインにすることはなさそう。でも、ちょっとした暇潰し、ATMの順番待ちとかですね、そういう時にはすごく便利。あとはまいにちゆるゆり、毎日のイラストそれからコメント、楽しみにしています。今、一番稼動してるのはこのふたつですね。侵略!イカ娘 侵略時計でゲソも買ってるんですが、意外とこちらは使ってません。起動時間でイベントが発生するので、常時起動しておくのが正しいのでしょうけど、なぜかあまり使っていません。

といったわけで、ほぼ娯楽目的の端末になってます。春の震災でネットがすごく便利だったという、そういった話を聞いたこともiPhoneを買おうと思った動機のひとつなんですけど、当座は普通に使ってるだけであります。

  • iPhone 4S

2011年10月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号、一昨日の続きです。

うらバン!』、最終回でした。千夏が卒業して、ゆみが部長になって、部員も増えました。コンクールでの自分の演奏、ビデオで見て、自分自身を理解した。それからの発奮が今の部の状況であるのですね。最終話は後日譚といったところでしょう。実質の最終回は前回だったように思います。それでもゆみと千夏の関係が進んでいるというか、ただ可愛がられてるだけではない、みたいに変化していたの、よかったと思います。1巻からまた読み直してみたら、ふたりの関係を軸にゆみの成長が見えたりするんだろうか。そうした読みなおしもまた楽しそうに思います。しかし、最後のページ、きりっと凛々しく演奏している皆、その表情、様子、たいへんよいです。

『こーじーまいすてりー』、ゲストです。高校で部活に打ち込みたい、いや違うか、インターハイに出たい、よくわかってないくせにそんなこといってる女の子ゆきがヒロインです。つっこみ役のなお。そして探偵部のちびっこ部長。なんだか謎掛け仕掛けてくるんだけど、いろいろとなんか残念な感じ。簡単すぎるというか、それ以前にちゃんと成立してないというか。けど、こういう推理やなにか、物語の探偵的な面では残念な人だけど、尾行とかはしっかりできるんですね。そんな先輩に弱味握られて入部を強いられるなお。きっと、ゆきにつっこみ、先輩につっこみ、そんな毎日になるんでしょうね。

『ウォーターガールズ』、いい展開を見せますね。晶部長が最近部にこない。それで音をあげてるのがもなかっていうのがアレですが、1年生を泳げるようにするための方法、それを考えてきた。でも、本当のところは教育実習生ほたかに教えを乞うていた。あの部長が! そう思わされる展開でした。後輩を伸ばすために必死、自分のプライドなんかに構っていられない。そんな部長の決意が伝わるようで、またこの人もひとつなにかを乗り越えたんでしょうね。ほたかの一歩退いて見守っている姿もすごくいい。あの親指、サムアップで通じる、そんなふたりの様子、信頼感がアップした、そんなところもすごくよかったです。

『九十九神いりませんか?』は文化祭での出来事。たからの恋の成就を狙ってキョウとこゆりが暗躍する話です。暗躍? もちろん人間側も頑張っていて、和紗とたから、文化祭の伝説を信じ、狙う相手からなにかもらおう、そういうんですね。最初は随分頑張ってたたからが、土壇場で弱気になったりするのは、もう期待どおりといえるでしょう。しかし面白かったのは、キョウとこゆり、そして和紗も、手伝う、そんな風にいいながら結構自分の好きなようにやってしまってる、なのにその結果が万事オーライになってしまったってところですよ。あれはよかった。一発逆転っぽい、そんな急転直下っぷりが最高でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第12号(2011年12月号)

2011年10月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年12月号

『まんがタイムオリジナル』2011年12月号、一昨日の続きです。

『先生のたまご』は、学園祭ということで1年1組、生徒側の様子が中心に描かれて、面白いですね。劇をすることになって、シナリオがすらすら出てきたり、それで自分の個性でもってこれやりたい、やらせたいという人が続々。先生が小人役っていうのも、本当に期待どおりであります。これ、劇の準備で終わったということは、次回に学園祭当日がくるのでしょうか。あの、ぎりぎりまで伸びる可能性を信じたいふたりの思い、あれはよかった。で、あのだぶだぶも可愛いと思うんです。あれはあれでよろしくってよ。

『恋は地獄車』、30年前の先生がエレガントで素敵だなあ。やってることは、まあ、アレなんですけどさ……。後藤さんが風邪でダウン。この人の、なんとなく万里子のこと好きなんだっていうところ、本人は認めないでしょうけど、私はすごく気にいっていて、いつかヒモと対決とかあるのでしょうか。いや、そういうのないような、いや、どうなんでしょう。あの、普段家事しない、世話されてるだけって人間の看病は最低っていうの、実際、こんなやついるん? とか思いがちですが、いるらしいですよね。風邪をひいたら夫がカツ丼を買ってきた、食えるかこんなもん、みたいな話はちょくちょくあるそうで、いやもう、驚き。で、カズくんもその口だっていうね。ええ、実際それで違和感ないところがこの人らしいです。最後の病院での後藤さん。あれはただ酷い人というだけでなく、嫉妬まじりなんだろうか。そんなことも思ったりしてしまうんですね。

『さくらこRule』。桜子さんはひきこもり、みたいにいってたけど、いやこれって悠々自適ってやつで、ひきこもりとは違うよね、そんな風に思ってたら、漫画のなかでも同じようなこといわれてた。町を自分のテリトリーとして、そのうちにひきこもってる。って、やっぱり悠々自適な人だと思います。かくありたいなあ。この自適な桜子さんと、いろいろ振り回されるひかるん、彼女のその性格の違いがよいですね。しかし、ひかるん、なんのかんのいって素直ないい子です。

『だぶるる!!』、クラスメイトが出てきましたね。フランクでハキハキしてる鈴木苺。おどおどしてるように見えて結構失礼な中山千春。あの、ふたりは付き合ってるのに対して、大丈夫かとかね、しっかり者だのうっかり者だの、結構いいたい放題な感じ、こういうの好きです。しかし留年2回の瑠璃子、勉強はかなりできる。苺が写すのに10分かかった問題を10分で解くってことは、問題見たら答が即座にわかるレベルなのか。素敵です。こういう人、大好きです。でも、しかし、この漫画、普通の人が出てこない。お父さんもすごいし、町のみんなもすごいし、常連の彼もたいがいだし。こうした人たちに囲まれてる留美、怒ってばっかりな印象ですけど、実際大変そうで、でもそれはそれで楽しそうです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第12号(2011年12月号)

2011年10月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』から如月ちゃんです。読書の秋といったらよいのか、ソファにかけて厚い本を読んでいる。グリムの童話ですね。淡く暖かな色合いが印象的。背後にある窓の光がとてもきれいです。しかし、この表紙、如月が可愛いのはあたりまえだから言及しないとして、あの衣装、ストッキングというかタイツですよね、膝やくるぶしあたりのあまり具合とか最高だと思います。そして、彼女をかこむ枠飾り。アール・ヌーボー風といっていいんでしょうか。赤が基調のイラストに、補色の緑がかぶってくる。けれどそれがイラストの雰囲気を邪魔せず、うまく調和している。素敵ですよね。目に入らないのに、しかししっかり存在している。プレゼントの図書カードのシンプルさもいいけれど、表紙のこのちょっとゴージャスな感じも、とてもよいと思います。

『ぱわーおぶすまいる。』は、環の髪型の話からスタート。ポニーテールが可愛い、そういうんですが、宗馬からいいといわれてうろたえる。この人もこの人で可愛いな、そう思わせて、けど、あれは心底嫌なのか? 誉められ慣れてないのかなあ。というわけで、今回は全体に髪型の話。髪を伸ばしていた頃のまゆの写真。ああ、ほんとだ、可愛い。けど、その気持ちを素直に出せなかった宗馬、その反応でちょっと落ち込んだまゆとかね、ほんと、仲のいいふたりです。この様子見て、まだまゆに挑戦しようという景佑、この人は無謀だと思います。しかし、最後でまた環が可愛くて、ぬいぐるみ好きなのね。大事にしてあげてください。

けいおん!』、今回は奥田さんメインの回。奇行が目立つ彼女、最高やわ。めっちゃくちゃ可愛いと思います。自分のこと、できない子と思ってる奥田さん。一種の完璧超人である憂に苦手はないのかと思って探るっていうんですが、ほんと、可愛い子だと思います。経験者の梓もおののく憂の能力。コードを聴いて、即座に弾いてみせる。なおさらコンプレックスにさいなまれる直なんですが、けど最後には憂と仲良くなって、憂のちょっとした失敗、人のことを考えて、自分のこと忘れちゃうっていうのを知って、かなわないと思いながらも、親しみ覚えたんでしょうね。いい関係が作れてる。ええ、いい話でした。ふたり、仲良くなってほしいです。

『せいなるめぐみ』、最終回、っていうか、これは驚きました。まさかこんなギミックが!? 進路や自立ということを考えたり悩んだりの高校生たち、そんな話と思って読んでたら、もう、ほんと、あのラスト。ええええ、最後に最後にこんなの持ってくるの!? たまげまして、ええと、単行本は12月26日発売。描き下ろしも必見、って、いや、そりゃもう、必見だろうな。ほんと、驚かされました。全部の感想がふっとんだ、そんな感じでありますよ。

『ネガ→ポジ』、ゲストです。再登場というんですが、このタイトルに覚えなし。調べてみたら『読書びより。』の人ですね。今回は、寮に暮らす女の子たちの話? ヒロイン綾乃に、知沙と音々。世話焼きの知沙と、自由奔放な音々って感じでしょうか。そして綾乃には憧れの人があって、それは黒瀬先輩。部屋の窓から見える。きれいなお姉さん。ハンカチ貸してもらっちゃって、舞い上がるかと思いきや、なんかうじうじしちゃって、ストーカー認定されて。どうにも煮え切らない綾乃は、ちょっと自信がない感じ。けど、それがすごくいい雰囲気作っていたと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第12号(2011年12月号)

2011年10月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年12月号

『まんがタイムオリジナル』2011年12月号、発売されました。表紙は手品がテーマですね。中央にハートのエースを手にした山下さん。衣装もばっちり決めてかっこいい。他には、シルクハットからウサギを出してるらいか、剣を手に弟を串刺しにしようとしている『あねぐるみ』、そしてウサ耳にウサ尻尾が可愛い『トリセツなカテキョ』井原センパイです。

『満開!Sister』は、ほんと、なんというか、色っぽくて困ります。カンナが上半身裸でうろついている。いや、これ、たけしじゃなくとも困るでしょう。で、うろたえるたけしにさくらも同じように迫ってみるんですけど、たけしまったくもって冷静で、この子供扱いがくやしいさくら、いいですよね。で、半裸の姉なんですが、うちの姉はまったくそういうことがなかったので、実はいまいちたけしには共感できないのですが、でもこうなったらきっと困るだろうな。で、たけしはシスコンじゃないっていってるけど、実際守ろうとしてるものは違うんだろうと思うけど、彼は彼で、またひとつのシスコンなんだと思います。ところで、カンナが大学で着てる服、あれ可愛いですよね。ああいうの好きです。

『ひよりすと』、びっくりした、最終回だよ。ひよりがハロウィンのイベントで景品になってしまった。仮装コンテストの優勝者に、ひよりがキスをするという。ああ、それで弟と妹が必死で頑張るのか! そう思ったら、そうすけは出場しないのか。かわりに、というわけではないだろうけど、一郎太が出る。変態代表。で、こいつが勝ち抜くのか、そう思ったら、驚いた、ことごとく身内は負けるのか。オリジナルではこれで終わり。あとは、スペシャルで続くというのかな? ちょっと盛り上がって、けれど平常運転とも思える最終回。楽しく、面白かったです。

『あねぐるみ』は新キャラ登場、っていうか、違うね、あの人だ! 『ゲンセンカラン』の源からん、登場でありますよ。お姉さん、楠木暦の配下。姉のこと、力いっぱい尊敬していて、だからタケローのことも慕ってる、というか相手して欲しいのか。ハロウィンのイベント、それを会社でやりますっていうんですね。仮装してきた参加者にお菓子を配る、結局そう落ち着いたんですが、それまでに野球と結びつけるとか、謎な展開見せて、面白かったです。そして、常に一枚上手な姉。ああ、実に見事であります。

しまった、姉ものが続いてしまった。

『明日もひまわり荘!』は、みずきと笹井さんが一緒に焼き肉にいくという話なんですが、管理人さんからはデートといわれる、けれど本人たちはどうもそんな感じじゃない模様。可愛い格好しても、目的は食、それだけというみずき。またそれをよくわかってる笹井。もう、さあ食え、もっと食えって、ほんとこのほのぼの感は最高だと思います。部活帰りの高校生にっていってますけど、自分の子を相手にしてる風でもありますよね。おいしそうに食べてる姿を、嬉しそうに見ている。そんな、色気のないふたりではあるけど、穏かなつきあい、10年続くのかな。なにかいい雰囲気。燃え上がるだけが恋じゃないもんな。そんなこと思わせてくれるふたりでした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第12号(2011年12月号)

2011年10月26日水曜日

ゆるゆりのおんがく♪ YURUYURI ORIGINAL SOUNDTRACK

 これで『ゆるゆり』の関連商品、BDのぞいて出揃ったって感じでしょうか。アニメ『ゆるゆり』のサウンドトラックCDが発売された、ってことで買ってきました。というか、『Aチャンネル』のBDを買いにアニメイトにいったら、サントラが並んでいまして、そうだったそうだった、そろそろ出るっていってたっけ。で、iPhoneですよ。アニメイトには特典がなかったけど、とらのあなならどうだろう。ぱっとさっとwebで調べてみましたら、キーホルダーがつくんだ。ということで、とらのあなに移動して購入したのでした。超便利! そんなiPhoneではまいにちゆるゆりが好評稼働中です。

さて、サントラ。さすがに耳に覚えありの数々です、って、そりゃあんだけリピートしまくってたんだから覚えてて当然だよな、って感じですが、作曲者もいうように木管楽器主体のアンサンブル、その音色感がすごくよいなって思える曲が多くて、とりわけバスーンが印象的。中域から高域にかけての独特のユーモラスな雰囲気がうまく使われているんですね。で、よく聴くとキーノイズとかブレスの音も録音されていて、このすぐそばで聴いていますって感覚、ちょっと好きだなって思います。

このサントラでは面白い試みがなされていまして、曲のタイトルをごらく部とニコ生視聴者からの投票によって決めているっていうんですね。こういう視聴者参加型というんでしょうか、イベントが多かったアニメだったっていうのは印象としても残っています。で、視聴者に愛されてるなあ、って思えることも多かった。このタイトル決めもそんな風に思います。制作者と視聴者、楽しみ楽しませようという、そうした気持ちの感じられるところ、それもまたヒットした理由のひとつであったのかも知れませんね。応援してる、その気持ちがちゃんと届いてる、このサントラにしても自分が参加した、そうした気持ちが大切にされている、そんな感覚が得られるつくりになっているのでしょうね。残念ながら私は参加してないんですけどね。

各曲の解説は、ごらく部、主役4人を演じられた声優による記名のコメントでして、こういう印象、感想ですっていうのが楽しかったです。また作曲者によるものもちょっとあって、こういうところを工夫した、気を配った、そんな作り手の意図が見えるコメントも面白かったです。

  • なもり『ゆるゆり』第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2009年。
  • なもり『ゆるゆり』第2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第3巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第5巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第6巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

CD

2011年10月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年12月号

『まんがタイムきららフォワード』2011年12月号、昨日の続きです。

『ハナヤマタ』は、ヤヤちゃんの話ですね。仲良しのなるが変わっていってしまう。よさこいに興味を持って、そしてハナともどんどん仲良くなって、面白くないヤヤちゃん。なるのこと大好きなのにね、っていうか、大好きだからこそ面白くない。私のなるのままでいて。その気持ちはよくわかるのだけど、それで喧嘩してちゃしかたないですよね。でも、ヤヤに認めてほしいからと頑張るなる。まっすぐでいい子やなあ。それにヤヤも、なるのよさこいに魅せられた? うん、あのターンから仲直りにいたるまでのシーン、とてもよかった。いい友達だなって思いました。

少女素数』、すみれがかなりぱっクンのこと意識してるっぽい。押していくわけでもないけれど、これまでとは違う親しみを示して、その若干の踏み込みがぱっクンに強烈に働きかけて、いや、もう、ぱっクン、男の子だな。すみれが可愛い。そして有美も可愛い。選べそうにないっていうのですが、そういう性格、女の子たちにばっちり見抜かれてしまってるというところ、ああ、女の子はしたたかです。そのしたたかな女の子たちの会合は、事前の心配も杞憂に終わり、協定だのなんだのかんだの。ああ、本当にこの子らはしたたかだなあ。そのしたたかさは、むしろ魅力的。とても、とてもいいと思います。

『ハナレビの楽園』にはちょっと驚かされました。暇磨のこと。いつもなにか飄々として、どこか呑気そうなやつだったのに、今回の彼女はそうじゃなかった。なにか思うところがありそうで、そして秋桜の気付いた暇磨の離レ火。ずいぶんと小さくなって、ああ、なんか嫌な予感がする。雨に降られて、桜子が寝込んで、そして秋桜と暇磨の会話。ああ、いやな予感がする。桜子の見た夢? 桜子の一部ってどういうことだろう。そして暇磨と桜子の関係も。なにか知っているっぽい、なにかあったっぽい。それは一体なんなのか、すごく気になる展開で、そして暇磨とお別れ? ああ、いやな予感がしてたんです。これ、本当にどうなるんだろう。秋桜と一緒に、状況に置き去りにされた気持ちでいます。

2011年10月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年12月号、発売されました。表紙は『7時間目の音符』です。あずみと頼子、ふたりの表紙。携帯音楽プレイヤー、ひとつのイヤフォンを左右で分け合って聴いている、そんなところだったみたいです。こちらに手を降るあずみさん、ピンクのカーディガンが可愛い頼子さん。なにか新鮮さ感じさせる表紙です。ああ、私もトロンボーン、それからクラリネット、頑張らないと。

『私がヒロインじゃない理由』、新連載です。超能力者がごろごろいるらしい円上町。そこで彼らは、自分の能力に見当った配役を演じないといけないというのですが、これどういうことなのか。未知情報開示の能力持っている人間が占い師役をやっている? それで正義の味方をやっている人もいる。というんですが、ちょっとこのへんの感じ、よくつかめません。わかったのは、ヒロインじゃない理由、それ、つまりヒーローだから、ですね。狙撃衛星に狙われるお嬢さんを助けてみせた。ダイナミックな活劇、そんな感じの漫画。もうちょっと読みやすいといいとは思うけど、この勢いでぐいぐい引っ張ってもらえるなら、悪くないのかも、みたいにも思っています。

『ハームフル・ビューティフル』は、これ、誰かに命を狙われている、狙っているのは誰だ、そんな状況で誰も信じられなくなって、みたいなサイコサスペンス、みたいなのかと思ったら、もしかして、何度もバッドエンドを踏みながら、方向修正して、生き残れるルートを探索する、そんな漫画になるのんか? 正直今回のラストは意外で、なんと、そういうギミックだったのか。バッドエンドを重ねるごとに、見えてくるものがある。そんなだったりしたら、ちょっと、いや、かなり興味ありそうです。

『魔王のマオちゃん』、ゲストです。四コマなんですが、勇者が魔王を狙っている、というのでその対策を、というのですが、行き止まりには宝箱を置くのが義務とか、RPG的お約束をもっておちょくる、そんな感じの漫画みたいですね。可愛いキャラクターで、ちょいとナンセンスな展開。けれど、この漫画、四コマながらも『きらら』系四コマ誌とはちょっと違う風合い。それは雑誌のベースが違うから、そう感じるだけなのかな。ちょっと不思議な感覚で読みました。

そして、『お悩み解決部活動中!』、こちらもゲストで四コマです。お悩み解決部、部長と部員、ふたりだけの部活なんですが、部長がどうしようもない。恥ずかしがり屋をなおしたいという女の子を、メイドの衣装着せて、水着着せて、ふたりで凝視して、変態に進化させた。勢い頼みなところが強い、そんな印象です。もうちょっと、なにかひっかかるものがあったらよかったかな、そんな気持ちがありました。

2011年10月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号、昨日の続きです。

シュガービーチ』はみなととエミが喧嘩ですよ。朝からエミが不機嫌。怒ってるらしい。けどその理由がわからないみなと。なにか我慢ならんことがあったのか。しかし、怒ったエミのいけずさ、これがいい。夫婦喧嘩とかって、こんな感じ? 地味に小さなダメージを重ねていくエミの攻撃、それがもう。自分の手間増やしてまでも攻撃する。うん、夫婦喧嘩ってこんな感じ? しかしこれで、部長たち上級生組のお昼の風景見られたり、うん、面白かった。北条は本当に部長のこと、大好きだな。エミの怒った理由、最後に明かされて、そしてその解決。面白かった。仲直りの和気あいあい、そんな場面にさす微妙な違和感、それもよかったです。でも、いいふたりよね。

少女カフェ』は、前回のビジネスパートナーの話が続いておりまして、みおが気にいっちゃったみたい、なんとかパートナーっていう響き。広告の仕事を以前一緒にしていた江藤さん、葉月さんとまた一緒に仕事をしようという、そんな話。独立して会社おこしたとか、そんなんじゃないのか。会社勤めは無理と断る葉月さんですが、うん、それはなんかわかる。なんというのだろう、出社して定められた時間拘束されて帰宅して、そのパターンが週何日も続く、それがキツくなっちゃうんよね。さて、今回一番面白かったの、お父さんですよ。ものすごいですかねやっぱり。なんていい笑顔なんだ。しかし、葉月さん、有能なんですね。実際、フリーランスで働く、それだけの実力があるってことだろうなあ。かっこいいなあ。江藤さんならずとも、ちょっと憧れてしまいますよね。

だんつま』はメイドの衣装。ひなよさんが、文化祭で使ったという衣装を高校生からもらってきた。で、昼間からそいつを着込んでうろついてる。似合いますよね。でも団地には似合わない、ということでユキさんちにいくっていうんですが、ユキさんが楽しそう。どんな人でも、一度友達となったからには離してなるものかという意気込みが見事です。しかし、格好だけメイドでも、家事は得意じゃない。で、結局ユキさんがニコニコおもてなししてという、ほんと、ユキさん、いい人。友達が遊びにきてくれた、それが本当に嬉しかったんだなってわかる。いい話でした。でもって、英理子さん、可愛いですね。でもって、克っちゃん、メイド服に夢中の誤解。その含みに気付かないひなよさん、子供みたいなところ、それがほんとにいい味になってます。

『おすすめ!看板娘あんちょこ』、すごくいい話。ガトー・カトウの看板娘、千代子のことなんですが、店の商品を全部ちゃんと把握してる。だからおすすめにハズレがないっていうんですが、つまみ食いですよね。そんな彼女の、役に立ってるというところ、いいところがいろいろ語られるんですが、同時に、ちょっと寂しかった子供時代や働きはじめたころの不安、語られまして、ああ、なんかじんとしますね。あの人、以前から出てる常連さんですよね。千代子さんのこと、ただ見た目がきれいだから、とかで気にいってるんじゃないんだ。初めの一歩を踏み出した、その瞬間に立ち合った人。そして影響されて、自分自身、一歩を踏み出す勇気を出せた人。この、人と人の関わりが描かれたエピソード、すごくよかったです。千代子の、ただ元気、ただ明るい人じゃないっていうの、それがすごくよかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号)

引用

  • 板倉梓「少女カフェ」,『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号),135頁。

2011年10月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』のマキであります。ハロウィンですよね、ということで魔女の衣装を着てまして、ああ、なんと素敵。帽子にはジャック・オ・ランタンやお菓子、そして黒猫になったリコがいて、それもまたキュートです。他には『ベツ×バラ』、環さんが包帯ぐるぐる巻きで、うわあ、えらいことになってるよ! いや、事故とか怪我じゃなくてミイラコスプレ。そんな荒い巻きじゃ、荒い巻きじゃ! そして『ひよりすと』お姉ちゃんもいらっしゃいます。

笑って!外村さん』は、お母さんが帰ってきてたんだった! ということでお母さんの話です。って、人気あるのですか、としらじらしくいいましたが、そりゃそうだろう、魅力的だもの。ちょっとぐうたらなお母さん。まるでお姉さんかと思うような容姿、穏やかそうな美人なんだけど、元ヤン。笑顔で後輩を優しくたしなめる、その笑顔の向こうに恐怖が見える模様です。いいわあ。しかしなにがいいといっても、娘思いなんですよね。それで外村さんもお母さんのことが好きで、あのしばしのお別れの場面、あれはよかったです。それと、お母さんの娘時代。ああ、やっぱり親子なんだなって思わされる、そんなエピソードでした。

『トンネルの華子さん』、なんかいい話だったなあ。華子さんに花を届けようとする一夫、ちょっと好きになっちゃった? いいよ、いいよ、すごくいいよ。いろいろ困ったお姉さんだけど、人助けばかりしてる、本当はいい人。そんな華子さんが好かれる、愛されるっていうのは、やっぱり嬉しいのであります。そして、またも人助け。あのスクーターを追う華子さんの凛々しさ、素敵だわ。昔のこと、思い出はあれこれ台無しだったけど、今の一夫と華子さんの関係、いい感じに進展してくれるといいなあって思います。

『ネコガミちゃん』、ゲストです、多分。中学生の太一が帰ってくると、部屋には知らない女の子が。なんと、これ、飼い猫のノラちゃん。化け猫らしい。猫の姿にも人の姿にもなれる。異様な感動示してる太一があれだけど、実際ノラちゃんは可愛い。でも、かなりの年齢っぽいのが話し口からわかる。いいですね。好きな子だとか、その他もろもろ、筒抜けなのもいい感じ。純情少年と化け猫美少女。ラノベでありそう! とかいったらアレですが、こういうの、わりと好きなので気にいりました。雰囲気もまたよいと思います。

『踊る!アントワネットさま』は史実を基にしたフィクションであり、史実とは異なる箇所があります。ああ、ギロチンとかなしにしてね! そんな史実はなしにしてください! というわけで、アントワネット様が馬車でマリーん家にやってきた。って、おそろしく豪奢な馬車。しかも着替え付きときたもんだ。それで宮廷にいくのですが、田舎娘だの相手は選んだが方がだの、散々な物言いに怒るマリーが可愛くってしかたありません。そしてハープの演奏。マリーはピアノとか歌とか、ああ、この頃の貴族の子女は音楽を習うというの、いいますね。バイエルとか、こうした子女に音楽教えてたとかいうんじゃなかったっけ。住み込みの教師がいたりしたとかじゃなかったかなあ。ええ、いいパトロンでありますよね。そんな時代の雰囲気がよく出てて、本当にこうだったかは知りませんよ。でも、貴族の暮らしと、馴染みのないマリーの当惑と、そのギャップ、いい感じです。ほんと、このしあわせが続いて欲しい、そう願いますよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号)

2011年10月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号、昨日の続きです。

『放課後センショーション』は、すごいな、まさに誌面狭し、そういう表現がぴったりだと思います。扉絵の飛び出してくる感、地の四コマにしても、コマいっぱいどころではなく、それこそはみ出してくるような勢いで、これが葵のアグレッシブなんでしょう。すごくよいと思わされるんですね。さて、本編はといいますと、芸術の秋、写生なんですけど、校内めぐって、いろんな場所のいろんな魅力を見出していくという、RPGっぽさ加味された展開は面白かったです。そして行き着いたのが植物園。飼われている鳥を見付け、スケッチをしてという、その結果が尋常でなかった。その暴発的表現が、ああ、やっぱり葵のアグレッシブなんでしょうね。面白かったです。

『ふわふわ科学』、センターカラーです。ということは、人気あるのでしょうか。だとしたら、嬉しいかぎりです。今回は電気の話。電気がない時、どうやって発電しようか、そんな話なのですが、ちょっとだけ時事なのかも知れませんね。披露される発電方法は、とにかく自分の労力を使うか、あるいは他のエネルギーを使うもの、二分されまして、しかしこの自分の力でもってというの、非効率的ですよね。揚水発電はバケツリレーだし、後はもう人力発電。すごく大変そう。かといって、他のエネルギーを使う発電、ボルタ電池とか蒸気を使ったものとかね、いずれにしても簡単でないなあ。そう思わされます。楽にエネルギーを得ることはかなわないんだよ、そういうことをいいたいのではないと思いますけど、なんとなくそんなメッセージを感じました。それで最後にレモンティー。このオチのつけかたはすごくいい感じです。

お願い神サマ!』、この展開はすごくよいと思います。最終回へ向けたスパートなのでしょう。ロザリオをめぐって、柚梨子と実優が争って、自分の手元に置きたい、ふたりの一緒にいたという証に、そういうのですが、そうした「自分が」という思いを乗り越えて、柚梨子さんのためにと思いを綴る実優、実優のその気持ちを知り、一生懸命に応えようとする柚梨子、とてもよかったと思います。ものが繋いでる関係ではないんだ、それを取り合う必要なんてないんだ、そうしたラストへと向かう助走、そしてラストの静かな落ち着き、すごく心に兆すものがありました。次回、最終回、どうなるか、それはまだわからない。けれど、決して私の期待を裏切ったりはしないだろう、そんな予感がするのです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第12号(2011年12月号)

2011年10月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号、昨日の続きです。

『√中学生』は、内容が銀についての『ふわふわ科学』でした。素晴しい。友情アップのラッキーアイテムが銀貨、というので、月がいつも持ってる銀貨を出してきて、ここから銀の話題です。純銀の銀貨。彫られてる顔は月、って、さすがはお姫様。銀細工から銀食器の話になって、なぜ銀を食器に使ったか。鞘が滔々と知識を披露する、その姿が素晴しい。銀食器を引き継ぐ話。シルバーを磨くのは執事の仕事とか聞いたことありますよ。しかし、今回は銀についての情報がすごく濃いです。銀食器の意味や価値からはじまり、銀の価格、そして卵で硫化されて黒ずむとか、いろいろ銀にまつわる話を展開しながら、お決まりの月の姫と信じてもらえないネタが繰り返されて、いい感じ。で、最後の手品、って魔法? これが、ちゃんと最初の友情アップに繋ってるんですね。いいですよ、面白い。うまいこと話がまわっていて、キャラクターも動いていて、すごく魅力的です。そしていたずらっぽい月、最高です。

『空色フラット』、ゲストです。発明家ハルの家に居候している雲莉がヒロイン? 眼鏡の可愛い女の子。ハルは白衣のちっちゃな女の子。姉があって、ユキさん。この三人で暮らしてる、そこでのちょっと楽しげなやりとり、ハルに困らされるくもりってところでしょうか。ハルのペースにまきこまれるくもりはいい感じ。ハルのこと好きなんですね。ハルの奇妙な発明。水を石油に変える装置を作ろうとして、水をオレンジジュースに変える機械ができる。久しぶりに使ってみたら、ババロアが出てくるようになってしまった。ナンセンスなコメディです。これ、強いインパクトはないんだけど、うまいことキャラクターが馴染んできたらちょっとほのぼのでよさそう、そんな風に思います。

『アキタランド・ゴシック』はすごいな。インパクトのかたまりみたいだ。今回はUFO。エイリアンクラフトですね。家の庭先、超低空で止まってる。これはさすがにコマチもアサヒも信じないんじゃないか、そう思うアキタちゃんが音をあげるところが面白い。それからの展開、動画に撮ってネットに出そうというの、インチキと思われたら嫌だからといって対策する、そのやり方がなんともいえん面白さ醸し出してて、アサヒの消耗ぶりですよ、めちゃくちゃ面白かったです。しかし今回のは、UFOや動画をめぐるもろもろも面白い、宇宙来たとか女児ときいてとか、もうたまらんわけですが、他にもちらほら映画のパロディ、というか引用ですよね、ありまして、『Xファイル』と『宇宙戦争』と『スターシップ・トゥルーパーズ』と、フォーゼもいれていいかな、面白かった。すみません、これらはイメージでしたね。あのゾンビと宇宙人の入れ替わりとかも、地味なんですけど、見た目にも面白い。ほんと、面白い話でした。

『R18!』。大晦日、初詣、二年参りですよね、神社を訪れた面々、っていうんですが、酷い。巫女さんを見て妄想。この人たちは除夜の鐘とか、お参りとか、まったくものともしないなって感じです。いや、まあ、その妄想こそが仕事の種なんだから、祓われてしまったらいけないんですが。しかし今回はバキューンからはじまる、諸事情により伝えられないっていうの、あれ、べらぼうに面白かった。最初のはなにかわかりますよね。後のは、さすがに無理ですけど。ああいう、書かないというのは、あからさまにするよりも膨らみができて、いいと思います。めちゃくちゃ面白かった。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第12号(2011年12月号)

2011年10月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号

『まんがタイムきららMAX』2011年12月号、発売されました。表紙は『落花流水』。散った紅葉に横になっているふたり、秋穂と水夏であります。いや、横になってるからといって、そういうのんじゃない。ふたりともに弓道着姿で、腹這いの秋穂はどこかいたずらっぽく、普通に横になっている水夏はなんだか大人しめで、その表情もあいまって、いい対照。きれいな表紙です。

『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は記録会後半、ついに椿の出番です。3000mを走る。これまで練習してきて、けれどペースが掴めないで、それでついていこうと思った相手が椿にとっては速すぎた。自分を見失ってしまったんですね。ばてて、転んで、散々で、落ち込んで、その悔しさにひとり泣いてしまう椿の姿はしみますね。前回がコミカルだっただけに、シリアスな今回はぴしっと話を引き締めて、ああ、いい陸上ものだ。柘植さんの椿にいった言葉、ベストタイム、胸を張って下さい、これもなんていい言葉だろう。これがベスト。これがはじまり。これから少しずつタイムを縮めていけばいい。ひとしきり泣いてまた走り出す椿は、本当、応援したくなるヒロイン。きっと伸びる、きっと伸びてほしい、そう思えるヒロインであります。

『ご注文はうさぎですか?』、今回もまた素敵な扉。アラビアンナイトですね。ココアが手にしてるのはタロットかな。過剰にならないくらいに色気があって、きれい。あのタイトルの入れ方とか素敵だと思います。さて、今回はコーヒー占いです。カフェ・ド・マンシー。こういうのできると面白そう。実際、ヨーロッパやアラブなど、コーヒーが盛んな地域ではポピュラーだったりするとか? いや、そういう話、聴いたことがあるだけですけどね。

しかし面白かった。よく当たるというチノ、しかもあんなに具体的なのに! それはすごいんだけど、ココアのイマジネーション、それもすごいと思います。そしてティッピーの占い、おじいちゃんのカフェ・ド・マンシーですよね、ああいうのがいい占い、当たる占いといっていいと思います。未来のことは曖昧に、大きくざっくり予言して、現在のことは性格診断でいいから、具体的に、あるいは相手のいわれたいと思ってそうなところをいう。で、痛いところを突かれて怒るリゼがちょっと可愛かったです。で、面白いのがこの翌日からで、どんどん当たっていく予言。いや、ココアがチノやリゼ、ティッピーにいったことも、すべてココアに降り掛かってくるっていうんですね。ナンパ、降ってくるうさぎ、セクシー、水玉、投げ付けられるコイン、こうした冒頭の振りをきれいに回収していく展開、面白かったです。で、そのはしばしに現れる、絵の魅力、キャラの魅力、それがとてもよかったです。魔性千夜、ココアの水玉に気付いて戸惑う千夜、うさぎに怯えるシャロ、実によかったです。

『カレーの王女さま』、カレー部の活動です。というか、王女ヴィッキーの権力発動の話といった方がいいかも知れません。無理に認めさせる、批判が予想されると先回りして対策。怖ろしい現場です。しかし、前回からの流れですが、ちょこちょこ出てくる実在するカレー食品。ラムネ、キャラメル、今回はカレー饅頭ときて、なんでもあるものだなあ。しかしこれが面白いのは、最初は抵抗あった皆が、カレーまんを思い出したら突如平気になるっていうね、これは見事、確かにこういうことあります。そして、平広美、眼鏡でヘッドホン、今回の扉、カレーマニア。なんだかあやしげだったりもしますが、カレー以外だと割と普通の感性の人。素敵だと思います。

『こずみっしょん』は、前回のエイリアンクラフト、臣美の宇宙往還船を見せられた鈴子の気持ちの変化を描いて、これはいい話でしたね。これまで臣美のいってることを、「そういう設定」なんだと思ってた。けれど、それを事実と知って、臣美にどう対したらいいか、ちょっとわからなくなって、けれど最後には、臣美は変わらず臣美のままなんだと納得する。その見せ方は丁寧で、飛躍、唐突さのようなものは感じなかった。自然と受け入れられた、その感覚が、そのまま鈴子の感覚だったのかもなって思います。そして臣美の鈴子への感謝。このふたりの気持ちが繋った、そんなところもとてもよかったです。ところで、ハナ子は臣美の船を見ちゃってるわけですけど、これ、どうなるんだろう。どう動くかわからないところが今後への期待を募らせます。

『▲コンプレックス』、ゲストです。女の子と女の子の恋愛もの? 実にMAX的? そんな風にも思ったのだけど、第1話ではまだわからないですね。下駄箱の手紙、屋上に呼び出された鋼音ですが、先輩を助けたその時の台詞、それで鋼音のこと好きになってしまったらしい。というので、屋上。待ち人はふたり、許婚という鋼太、そしてくだんの女生徒。鋼音は鋼太を退けるために、同居している友人の円と付き合っている、その様子を見せ付けて、というんですね。これは鋼音の嘘なのか、それともふたりの真実なのか。どうも後者っぽいですね。で、鋼太は別にいいんだけど、あの呼び出した女生徒ね、とばっちりでダメージうけてるっていう、それは面白かった。悲しいほどに関われなかった、そんな様子が不憫ながらもおかしかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第12号(2011年12月号)

2011年10月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2011年12月号

『まんがタイムファミリー』2011年12月号、昨日の続きです。

『ひよっこシスターの安息』の導入、うまいですね。遅刻ぎりぎり、間違えてロザリオじゃなく鍵を首にかけてきてしまうシスター雛形。ここから、鍵の話が広がっていくというんですね。ヘアピンで開ける、日記に鍵など、小さな単発のネタでとんとんとテンポよく話を進めたかと思えば、2階の角部屋、開かずの扉? 皆が興味津々、好き勝手に想像期待していたのが、全然違う結果に落ち着きましたというシリーズが展開されて、このあたりもすごくよく構成されていると思いました。そして、ラストに向かう流れですよ。ラーメン屋常連の彼女と学校の怪談めいた話していたかと思ったら、そこから場面は学校に。冒頭の遅刻ぎりぎりシスターをラストで回収し、そして門扉の鍵もかけられてしまう。全編をひとつのテーマで統一しつつ、始まりと終わりを同モチーフで繋いで、テーマでしめる。見事な構成だと思います。

『もふもふファミリー』、扉絵がめちゃくちゃ可愛いな。実際、これ、親父さんこそ違和感あるけれど、女子高生美羽なら別段違和感ない、っていうか、充分充分いけてるよね。お母さんだって、特段おかしくない。もう諦めて受け入れちまえよ、そんな風にも思ってしまう次第です。さて今回は、引っ越ししてきたお隣さん。美羽の好きだという桜居先生が隣りに!? それでふたりは大接近? といった感じ。いや、ほんと、あの先生の隠された嗜好。そして、出会ってしまったうさ美羽。隠したい美羽と、そのうさぎ姿こそを求める先生のすれ違いぎみラブコメになるのかしら。なかなかに面白そうな展開です。

『くらドル』、よいですね。桃のオシャレがなんか変にレトロで、けどそれが妙に可愛くて、チューリップハット? なんか不思議なお嬢様観が垣間見られる一コマでした。いや、可愛い。です。そして、朔也くんの二枚目変身。桃がすごく喜んでるのね。ゲーセンでの桃も、彼氏さんとかいわれちゃって、意識して、もう、すっかりこの子が可愛くなってしまいました。最初はあんなにビクビクしてた朔也も、ちょっとはしっかりしてきて、このふたりのいつか接近する日、それがなんだか楽しみでなりません。ところで、コンタクトの彼女はもう出ないのかしら。

『おかいあげ!』は化粧の話。見事に化けます、っていうんですけど、超極甘ソフト伊丹さんとか、確かになんかいつもと違う。っていうか、お面みたいよ! 二阪の前に現われたクローンたち、ああ、もうこれは一種のホラーであります。けど、このイベントの集客を利用し、各売り場の宣伝をしますというの、うまいなあ。実際、こうしたフロアをまたいで、客の消費を促進するというのは、なされてるのでしょうね。で、宣伝が功を奏し、商品売れに売れてメークどころじゃなくなってしまうという、その忙しさを崩れた表情で表現する、これがいいなって思うんですね。きれいな顔、可愛い顔だけじゃなくて、ここまでめちゃくちゃな顔にできる、それでキャラクターを見失わないというのはすごいことだと思うのです。

そして最後にいつも通りの伊丹さん。ああ、こっちの方が断然好みです。つり目が凛々しい。素敵です。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第12号(2011年12月号)

2011年10月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2011年12月号

『まんがタイムファミリー』2011年12月号、発売されました。表紙は読書の秋でしょう。メインは『ぽちゃぽちゃ水泳部』からカツ代と梶先輩。ふたりして読書をしてる、そのふたりともに眼鏡というんですね。眼鏡ブームきてるわ、確実に。しかし、ふたりの読んでるのが「トンカツ辞典」や「副部のススメ」という謎っぽい本というのはつっこみどころ。でも、それ以上に梶先輩のエレガンス。こうした服装、落ち着いて、すごく素敵だと思います。そして他には『ひよっこシスターの安息』からシスター雛形とシスター栗栖が描かれて、ああ、確実にきてるわ、っていうのはよすとして、「秋の食彩」ですね。読書の秋と装いつつ食の秋から離れないのは、なんというか、やはり基本なのでしょう。そして『村ドル』。佐野妙の新作告知カットもございます。

教師諸君!!』は、もう11月。なにをぼーっとしてたのか、なげくふたりからスタートですが、えっと、いったいなんだろう。ボーナス月とかだったっけ? なんていってる私は、間違いなくあの二人側、負け組です。いや、「目にイタい」でやっと理解したの。いや、ほんと、駄目だわ。私は西名先生の眷属のような気がします。というわけで、クリスマス。石窯でシュトーレン焼いたりっていうのは、本格的というか、まさしく趣味の世界ですよね。日本におけるクリスマスはちょっと変だ、そういう意見なのですが、実際西洋のクリスマスはもっと静かで、家族とミサと、みたいな感じらしいですね。最近ではどうかわからないんですが。といった具合にずっとズレたまま会話してる西名先生がいい感じ。ええ、あれでよいのだと、そう思うんですね。というか、西名先生はそのままでいて欲しい、そう思うのです。

『村ドル』、新連載です。村おこしのためにご当地アイドルを募集します、というのに勝手に応募されてしまった中学1年生、芦原あおいが主人公。っていうんですが、すまぬ、表紙の告知カット見て、OLものかあ、なんて思ってしまってました。すまぬ、すまぬ。お婆ちゃんに勝手に応募されて、めでたく玉川村のアイドルになってしまって、本当はやめたくてしかたないんだけど、祖父母の期待、それから役場の皆の盛り上がりに押されて断りきれない。そんなあおいの、ご当地アイドルになっていくという漫画。あおいがおひとよしそうなところがよさそうです。

『博士の白衣女子攻略論』。私はIDカードを胸ポケットとか内ポケットにつっこんでしまう派です。さて、今回は白銀さん。なんか好かんたらしい男やな、そう思って読んでいた。あのマイペースハカセ、ええと、水野さんっていうんだ。あの人のこと、敵視してるというか反発してるというか、そんな様子が気になって、でも読んでるうちに、ああ、いいよ、大丈夫、問題ないですね。赤星さん、須藤さんには太刀打ちかなわず、そのなんだか背伸びしてる感じ? いやあ、若い男子、って感じですね。加えて丹沢さんにもぐさりとやられる、無意識で。あの丹沢さんの鋭さ、とてもいい。あの子は、いい子で素直で、クレバー。いいキャラクターだと思います。この女性陣の切れ味、それがほんとに素敵です。

『ギュっとして!よねちゃん』、面白かった。恋をしてしまったというよねちゃん。相手はコンビニのパン祭り、マユゲバードのマグカップというんですね。けれど、自分はおにぎり屋の娘。コンビニのパンを買うなんて、買うなんて! と思い悩むんですが、もうほんと、一途というか、融通のきかない娘さんです。それで、きみちゃんたちに誤解されて、その誤解を解こうと慌ててるよねちゃんが本当に可愛かった。そしてコンビニの店長さんかな。ずっとよねちゃんを見てた、暖かく見守ってくれてるんですね。きっと、よねちゃんの気持ち、わかってたんだろうな。このラストにいたる展開は本当によかった。面白かった、ほのぼのとして暖かだ。あのおじさんの優しさが沁みますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第12号(2011年12月号)

2011年10月16日日曜日

ロウきゅーぶ! オリジナル・サウンドトラック

 『ロウきゅーぶ!』は人からすすめられて見たアニメ。最初は、女の子いっぱい出して、その可愛さで押す、そんなアニメなんだろうと思っていたら、どうも違うらしい。結構真面目にバスケやってるよ、っていうので、見てみたら、ああ確かにそのとおりだ。特に2話なんて顕著だったのですが、バスケが描かれると俄然面白い。これは確かにスポーツものだなあ、そう思わせるところ大でして、そして原作を読めば、アニメ以上にバスケシーンがしっかり描かれていて、これいいな、すっかり魅了されたのでありました。といったわけで、その音楽編。キャラCDともまた違う、サウンドトラックについてです。

『ロウきゅーぶ!』の魅力は、可愛い女の子たちもさることながら、バスケがきちんと描かれていること。そういっていましたように、音楽も、ほのぼのコミュニケーションから緊迫した試合にいたるまで、幅の広い曲調揃えて、結構な充実したアルバムになっています。私が聴きたかったのはバスケの試合中によくかかってた音楽、果敢に攻めて点数をとっているとか、特に動きが大きい時のBGMなんですが、これタイトルが「開眼」ってついてて、えー、開眼なのか。なんか思ってた印象と違うな、そうは思うけど、サントラの曲名どおりに曲があてられてるわけでもないでしょうから、まあ、とにかく「開眼」です。

この曲、シンセ主体で、かっこいいんですよ。悲しいことに、私にこうした音楽を説明するだけの語彙や基礎知識がないので、かっこいいとしかいいようないんですが、擦過音といったらいいのか、こすれるような音で作られた短かなフレーズが、畳み込まれるように次々演奏される、その息詰まるような感覚がいい。そう思っていたんです。

ところが、もちろん「開眼」もよかったのですが、コミカルな曲、そいうのもすごくいい。結構覚えてるんですよね。もちろん、あのSNSのBGMは覚えてます。ありゃ、絶対耳に残るでしょう。ED曲の『Party Love』のインストということもあるけど、それだけじゃなく、昔のゲーム、それこそ8ビットとか、そのくらいの時の雰囲気を出して、面白い。この他のコミカルな音楽も、シンセ主体だったり、そこにヴァイオリンを加えたり、聴いていてすごく楽しい。この、楽しい音楽というのを作れるというのはいいな。そう思ったのですね。

そして、結構しんみりとさせる、メロウな曲。多いですね。驚きました。確かに、このアニメは、そうしたしんみりしたシーン、多かった。バスケと友達、バスケも大切だけど私は友達を選ぶと智花がいう、それからの一連の流れとか、壁があるんですよね。ひとつ壁がつくられて、その前でいったん悩んだり苦しんだりして、乗り越える。その時の心情を静かに支えていたのが、これら音楽であったのでしょう。シンセで奏でられる澄んで切ないメロディ、そういうものがあれば、オーボエやギターの歌いあげるフレージングが胸に迫って、いいな、このアルバム。むしろ予想してなかった方面から魅了されている。そんな感じがあります。

しかし、思えば、この感覚。アニメ自体がそうだったように思います。実に多面的で、そのひとつひとつの面に向いている姿勢が真面目。それはバスケというスポーツの描き方もそうなら、エンターテイメントに徹する精神もそうだったのだと思います。そしてその真面目さは、音楽においても変わりなかった。そう思わされる出来でした。

  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第2巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第3巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第4巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第5巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第6巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第7巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第8巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 以下続刊
  • たかみ裕紀『ロウきゅーぶ!』第1巻 蒼山サグ原作 (電撃コミックス) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • たかみ裕紀『ロウきゅーぶ!』第1巻 蒼山サグ原作 (電撃コミックス) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

CD

PSP

2011年10月15日土曜日

閃乱カグラ -少女達の真影-

 最近は、とにかくもっぱら『ダークソウル』でありますが、このゲームはですね、ものすごく疲れるのですよ。体が疲れるというより、精神を消耗する、そんな感じがします。初見の土地にいくと、すべての物陰が怪しく見える。すべての曲がり角の向こうに、敵が待ち伏せている、そんな感覚がつきまとうせいで、じりじり状況確認しながら進むしかなく、アイテムが落ちてれば、あれは罠だ、逃げていく敵の後ろ姿に、あれは揺動だ、もういい加減疲れはてて、今日はやめやめ、そんな時になんと『閃乱カグラ』の優しいことか。正直、このゲームのおかげで、おっぱいがそんなに怖いものではないかも知れないと思えるようになってきた、そんな気がするくらいです。

しかし、このゲームはおっぱいが売りといいますか、美少女キャラのアクションゲーム。ダメージ受けると着衣が破壊されたりするなど、正直イロモノだよね、そんな前評判であったのですが、たまたま発売するちょっと前にニンテンドー3DSが値引きされたこともあってか、えらいこと注目を浴び、なんか、めちゃめちゃ売れたみたいですね。実際、特典付きは争奪といっていいような感じで、どこのショップが売っている、はたして注文して本当に届くのか。発売直前にはそれはもう盛り上がりました。マニアくらいしか知らない、そんな感じのゲームから、一挙注目作に躍り出た、そんな感じでありました。

ゲーム自体は、そんなに難しくない、そんな感じ。いや、『ダークソウル』が基準だから、あんまり信じていい情報かどうか、自信が持てない。でも、手応えとか壁を乗り越える達成感とかよりも、簡単な操作で華麗に連続攻撃をきめ、派手な忍法で一網打尽にする、そんな爽快感が重視されてることは間違いなくて、こんなこといえるのは、終盤をまだ知らないからなのかも知れませんが、冒頭中盤にかけてあたりの印象は間違いなくこんな感じ。負ける気しないなあ。ボス戦で着衣破壊は経験あるけど、雑魚戦では皆無なんじゃないかなあ。普通に戦って、第1章でかなりレベル上がるから、なおさら負けにくくなる、そんな風にも思います。

レベルが上がりやすいという印象は、クリア時のランクを全キャラ、全秀にしようとしてるからなんですが、普通にストーリーを進めるだけならクリアしないでいいミッションや、初回はキャラクター固定のミッションも、全キャラでクリアしないと気がすまない。そのせいで、レベルが上がっちゃうんですね。また、陰陽それぞれの属性もレベル上がっていって、おかげで連続攻撃とか多彩になって、敵を打ち上げたらゲージ貯まるまでコンボをきめ続けていって、変身、秘伝忍法撃ちまくり。いやあ、爽快ですよ。いかに派手に戦うか、いかに変身や忍法のカットインを見るか、それが目当てになってくる。ラストは秘伝忍法できめたい、そう思うんだけど、通常攻撃で終わらせちゃって、うわー! がっかりしたりね、そんな感じで楽しんでいます。

こういうゲームなので、好きなキャラクターもいっときますか。柳生ですね。もともとは未来目当てで買ったゲームなんですが、彼女、操作できないので、うわー、残念、で、プレイできるキャラでいったら、柳生ちゃんが最高。で、プレイして楽しいのも柳生ちゃんでした。強キャラですよね。斑鳩と柳生が双璧じゃないかな。攻撃範囲が広くて、敵を大量に巻き込みながらコンボを重ねていって、秘伝忍法でもがんがんコンボが重なる。変身カットインは斑鳩がセクシーで、柳生ちゃんは変身後のカーディガン+マントが可愛くて気にいっています。

といった感じで楽しんでいます。しかし、なぜ斑鳩の水着、白がなかった。

CD

2011年10月14日金曜日

中2限定!?ガールズトーク

 単行本でまとめて読むと、思っていた以上に面白い、というか、『中2限定!?ガールズトーク』、これは先生に恋する女の子の話というよりも、兄教師、妹生徒の兄妹ものとして読んでしまって、ちょっと素直じゃなくて兄にいじわるしたりする妹ハルカと、妹のことを思いやっている兄ヒカル、ふたりの気持ちが通じる、そんな描写がですね、すごくよくって、ああ意外だったな。もっと、こう、なんか、楽しくきゃあきゃあ先生が好きのなんのいってるゆずに、ことりとハルカが突っ込んで、そんなコメディ色強い漫画って印象だったのですが、それ以上に彼女らの心情丁寧に描かれていて、ええ、読んで充足する、そんな気持ちが強かったのでした。

登場人物は、やっぱりゆずがメインでいいのかな。桃里ゆず、ヒカル先生のことが好きな女の子。ちょっと変わりもの? 藤林ことり。先生の妹でしっかりもの、というかちょっとシビアすぎるような気もしないでもない水嶋ハルカ、この三人が中心になってヒカル先生をふりまわす? そんな感じの漫画です。あの手この手で先生に振り向いてもらいたいゆずは、ちょっと健気で、けどどことなくユーモラス、憎めない子って感じですよね。ことりとハルカは、そんなゆずを手伝ったり応援したりするのですが、ゆずの好きな先生っていうのが、他ならぬハルカの兄というのが、面白さを引き出す要素になってますよね。ゆずですよ。ハルカと先生は兄妹だから、自分よりもいろいろ知ってる、見てるはず! って思って悶々としてみたり、また兄ヒカルの作ってくれたお弁当、そいつを狙ってみたりとかさ。またハルカは妹であるから、ヒカルに対して他の生徒ではちょっと無理な踏み込み方ができるわけで、結果ゆずと先生、ふたりでデート、みたいなシチュエーションにも持ち込める。ハルカの存在、実際大きいなあ、そう思うわけなのですね。

で、こうしたコミカルな恋愛のコメディを展開しながら、随所に挿入される友情や兄妹の情、その描写がすごくよくて、読んでいてしみじみとするものがあるのですね。ことりと、ゆず、ハルカの友情が再確認されるエピソード、あれは屈指でした。妹がダイエットしていると知った兄の思いやりもすごく素敵で、そして縁日の夜のゆず。あのお別れのロマンチック、また友達が、ひとりはやく帰らないといけなかったゆずに贈った、これも思いやりですよね。友達が、妹が、喜んでくれるよう、その人のためになりたいという思いが伝わって、いや、ほんと、いい関係だなあ。まだまだ発展途上の彼女らを見守るヒカルの視線の暖かさもあいまって、じんとする。いい読後感の得られる漫画となっていました。

そして、ラストの描き下ろし、これ、素晴しかった。本編よりもいっそう、しみじみと情感を描く、そうした要素強めて、ハルカの気づかい、ヒカルの妹を思う気持ち、それがゆずとことりの介入で、かちりと合う。そうした感触に、ああ、今、本編での彼女らの関係、またヒカルとハルカの関係、それは、これまでにあったいろいろのできごとが育んできたんだな。その、思いや愛情の歴史、軌跡を思ったのですね。ああ、今がいい関係なのは、それまでに積み重ねられてきた思い、その厚みあってのことなんだ。そして、その思いは、これからもなお重ねられていくのだろうなあ。そうしたふくらみを感じさせて、この1巻を素敵にとりまとめる、美しいエピソードがあったのでした。

2011年10月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年11月号

『まんがタイムジャンボ』2011年11月号、昨日の続きです。

ボクの社長サマ』は、すごく巧みな構成、素晴しかった。大槻の妹、小月のエピソードなんですが、エジプトのファラオになりたいなんていっていた、そんな娘。高校生にもなって変な子だなあ、そう思わせる導入だったのですが、いや、これは本当に驚いた。筋金入りのお兄ちゃん子、そんな小月の強烈に一途で、決して馬鹿ではないということが明らかになるラストなど、本当に見事であったと思います。ほんと、読ませる、そんなエピソードでした。

『はなな大増刷!!』は、はななたちの漫研から、郁子ちゃんに話が戻ってきましたね。単行本新刊発売と増刷が決定。ともないサイン会も決定して、郁子ちゃんのうかれ具合ったら、もう最高ですよね。そして、オタムラのネコ妖精に対する恋なのか憧れなのか。その思いのすれ違い。目の前にいるはななこそが、その憧れの彼女だというのに、しかも先生にまで気付かれているっていうのに、オタムラ本人は気付いていない。はななもですけどね。それをもって、少女マンガみたいと嬉しそうな先生が、ものすごく可愛くて、たまらんですね。サイン会後の打ち上げ、まあ自宅でなんですけど、あの郁子ちゃんとはななのラブラブな感じ、わあ、とても素敵。ええ、もう、ほんと仲のいいふたり。いい関係じゃないの、って思ってしまう回ですよ。

『天文むすめ』は、おお、意外や天文してるぞ! 素敵! きららが自宅物置で発見した、えらいでかいビデオカメラ。今どきの漫画なのに、なんであんなに大きいの! と思ってたら、なるほど、これ、ちゃんと大きいことに意味あったんだ。ともあれ、まずは天文部紹介ビデオを作ろうと、そういう話です。いつもどおりの活動だと、昼間は寝ている。レティの手伝いも、アイマスクつけるとかね、うん、素敵。いい感じ。で、機材手入れについての話は、なるほど、やっぱりそうかと思わせるものでした。実際、私もカメラのレンズとか、極力自分では拭かなくてすむようにしてる。ええ、それで正しかったのか。そんな風に思って、そして夜ですよ。あのカメラから覗いている、その描写はなんかわくわくする。すばるの彗星について話す時の、ちょっと照れたりするところに、この子の本当の憧れ、それが垣間見えるようで、いや、ほんと、なんというんだろう、見付かったらいいね! 宮部彗星とか、ほんと素敵じゃん。そんなこと思ったりしたんですね。

で、ここからちょっとオカルト。なるほど、エイリアンクラフトとの遭遇! で、その隠蔽までが描かれて、これは仲間の危機を思ったレティちゃんが呼んだ? あるいは、彼らがやってきたことに気付いただけ? わかんないんですが、どうも前者っぽいなあ。あの、どんな技術使ったか、VHSに地デジ録画するという荒技で隠蔽とか、ほんと、今回は天文へのロマンとオカルトコメディのバランスがよくとれた、とてもよい回でした。

『輝け☆星の川高校自由形』は、双葉が女子サッカー部に引き抜き工作かけられるというので、おお、すごいじゃん、と思ったら、そんなにすごいわけでもなかったかも知れない。まだない部に誘われる。なでしこ効果で思い立ち、過去には女子野球やカーリングに影響されたりもした、って、結局それら創部にいたらなかったのか。しかし、入部希望者5人で創部できるというのですけど、仮に5人で創部できてもチームも組めなきゃ、試合もできないじゃんか。で、集まってるのはまだひとり、って言い出しっぺの牧田だけか! ナンセンスなんですけど、いや、ほんと、スポーツいかにもできそうな、そんな女の子なんですけど、水泳対決で溺れるとか、この子は口だけなのか? サッカーではどうだったんだろう。で、水泳に影響うけて、というかペンギン顧問ペロに引っ張ってもらうのが楽しくて、なるほどペンギン水上スキーか。結果的に臨時部員として入部したんですけど、今後、いろいろやらかしてくれそうで、期待大ですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第11号(2011年11月号)

2011年10月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年11月号

『まんがタイムジャンボ』2011年11月号、発売されました。表紙のテーマはハロウィンですね。メインは『じょしもん』美々が魔女の格好でホウキに乗って、柄の先端にはネコ田が、ジジ思わせる雰囲気で乗っていて、なんかちょっと面白かった。本編じゃ、あんな神妙な顔、してないよな。他には『レーカン!』天海さんが、ジャック・オ・ランタンの格好していて、なんだろう、妙に可愛いな。『おねがい朝倉さん』は吸血鬼なのでしょう、黒衣にシルクハット、ダンディです。牙がなかったな吸血鬼と気付かなかった。そして『江戸川スイートエージェンシー』の2巻発売告知カットがございます。

『中2限定!?ガールズトーク』はゲームセンターですね。クレーンゲームに熱中することり。けど最終的に熱くなったのは、一番クールだったハルカだというのが面白い。本気出すと、ゲームでもすごいんだ。で、素直じゃないんだ! ちょっと生意気、けど可愛い娘だと思います。で、兄貴ですよ。ヒカルを呼び出す、そのメールの内容が紛らわしい。いや、そりゃ、兄貴としては焦るでしょうよ。そして最後の、難色しめす兄に対するあの言葉、あの表情、あれはいいなあ。兄さん、愛されてるなあって思うですよ。あんなこと、いわれてみたい。

『でり研』は、本編も面白かったけど、特別編「関東B-1グランプリ in 行田」レポート、これも面白かった。しかし、以前取り上げた行田の名物、ゼリーフライとフライ、それがこんなかたちで再登場するとは思いませんでした。おイモさんの着ぐるみ、ならぬ、こぜにちゃんとフラべぇですか。すごいキャラクターがいたもんだ。しかし、試食の感想が素晴しい。やきそばがやたら多いとか、チャンピオンとそれ以外の差がわからないとか、なんと素直な感想なのでしょう。おそらく、こうしたものこそがよい感想なのだと思うのだ。しかし、ゼリーフライに対する大仏くんの愛。これがすごい。で、ガリガリ君も埼玉なのか。このイベント、すごく楽しそうです。で、投票用の箸、ちゃんと対策されましたか。最初は、どんな箸でもよかったから、大量に食べて、大量に集中投入するという策略ができたんだそうですね。回を重ねるごとに洗練されていってるんですね。

『炊飯器少女コメコ』、人気なんだな。カラーです。さらに『まんがホーム』でも連載開始なのだそうです。で、本編はばりばり前回の続き。コメコにくっついて、米原百合が家に押し掛けてきた。変な人だけど、可愛い人だな。おみやげが米2kgとか、なんともいわれん味わいです。しかし、この人は本当に米が好きなんだな。あの、コメコを押し倒して、その次のコマとかなんて素敵! で、たける目当てのアユカとぶつかるとか、この漫画、意外やハーレム展開? しかし、よねちゃんの名前の由来、百合って花じゃなくて「ひゃくごう」からきとるのか。なんというか、面白いなあ。この発想はすごくよかったです。

『あゆみさんは心配性』、素敵な扉。さて、あゆみさん、お酒に弱いのか。気配り体質はいつもどおり、というか、より以上に強化されて、そして判断力があやしくなるのか。煮込みおしぼりとか、なかなかちょっと食べられないメニュー。というか、闇鍋ですらないですよ。今回は、逆鬼畜眼鏡の登場など、あゆみさん以外のキャラクターもいろいろ補強されてきて、実際、どんどんよくなってると思います。そして、最後の一本、たくみに対する気遣いが、ただ素直に気遣ってるだけじゃないっていうのがいいですね。優しく、けれどちょっと厳しいお姉ちゃん。素敵だと思います。いや、本当のところ、優しいですよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第11号(2011年11月号)

2011年10月11日火曜日

pBone

pBonepBone、これいったいなになのかといいますと、プラスチック製のトロンボーン。見た目にもトロンボーンですが、実際楽器としてもしっかりしたもので、まずB♭管、ちゃんと調が決まってて、チューニングも可能。管内にたまる水を抜くためのキイも装備。普通に売られている金属製のトロンボーンに比べても、仕様的に劣っているところがないっていうんですね。管体がプラスチックというだけで、ちゃんとした楽器。なんか面白そう! そう思った人が多かったのか、予約で売り切れるみたいな勢いで売れているんだそうです。そして私もそうしたひとりで、予約して、購入しちゃってるんですね。

pBoneは、トロンボーンとして必要な機能をすべて備えているといっていました。気になるスライドも、ちょっとしゃりしゃり音がするけど、結構スムーズな動きを見せまして、操作に問題は感じません。チューニング管はちょっと動かしにくいと思うけど、これは動きやすくても問題だから、これでいいのでしょう。マウスピースも付属していて、これは透明なプラスチック製。楽器店で試奏した店員さんがいうには、一般的な金属製マウスピースにするとちょっと音が重厚、しっかりしたものになるらしい。好みによって選べるのはなかなかにいいと思います。

私がpBoneを知ったのは、登録しているオンライン楽器店からのメールでだったのですが、たまたまいった行き付けの楽器店でこれについて聞くと、その日だったかにちょうどサンプル品が届いたというので見せてもらえたんですね。

pBone

試奏はできなかったんですが、スライドとかいろいろ確認できて、結果的に予約することになりまして。そして先日届いたというので買いにいったら、たまたまその日、店内でトロンボーンのミニコンサートがあるというので、聴いてみたら、pBoneの演奏もちょっとだけあって、なるほど、金属のトロンボーンとは随分違う。軽い、すごくライトな音。その奏者はクラシックの奏者で、対してpBoneはというと、企画したのがジャズ奏者であるジグズ・ウィグハムであるわけだから、そもそも求められる音が違うのかも知れません。とはいうけど、管体がプラスチック、軽い素材であるわけだから、それで出音を重厚に、とかはまあ無理ですよね。でも、これいいですよ。本格派とはいわないけれど、決しておもちゃじゃない。しっかり楽器として使える。そんな本気仕様、真面目な作りがすごく魅力的です。

さて、pBoneの利点ですよ。ええ、利点です。金属トロンボーンよりも優れている点、いくつかありまして、まずは価格ですよね。トロンボーンというと、安くても数万、高いと数十万、それくらいするものですが、pBoneは一万円台で買えてしまう。楽器は、最初安いの買っても、ある程度演奏できるようになると、もっといいのにグレードアップしたくなったりして、かといって最初から高いの買うと、挫折した時のダメージがでかい。けど、pBoneなら、これはこういう楽器として、まあ持っちゃっててもいいんじゃない? そんな感じがするから、まず入門したいという人にはうってつけでしょう。挫折しても、そんなにダメージうけそうにないし。

次は素材ですね。プラスチックです。金属はぶつけるとへこんでしまう。対して、プラスチックは金属ほどにへこんだりというダメージは少なそう。もちろん、ものすごい勢いでぶつけたらへこむし、割れるでしょうけど、でも軽く当たるくらいなら、プラの方が有利でしょう。楽器の扱いに慣れるまで、あるいは子供に持たせるにはよさそう。そして、もうひとつ子供用楽器として有利なのは、その重さです。なんと750gらしい。軽い! 楽器はですね、どうしても金属だと重いから、子供のうちは大変なんですね。大人でも大変なのありますけど。重いと疲れやすい。重くて楽器が下がってくると、演奏姿勢が悪くなってしまう。いろいろデメリットもあるわけですが、pBoneみたいに軽い素材だと、こうした心配はないですよね。子供が練習するのにはすごく適している、もちろん大人でも同じですね。

気軽に持てて、気軽に使える。けど、ちゃんと楽器。ああ、こういうの待ってたわあ、正直そう思いました。私、まずこれで金管楽器に入門して、吹けるようになったらトランペットを買いますよ!

2011年10月10日月曜日

『まんがタイム』2011年11月号

『まんがタイム』2011年11月号、先日の続きです。

サクラ町さいず』、扉絵のひろえちゃんが可愛いなあ。魔女の格好、後ろにはコウモリも飛んでいて、ハロウィンの仮装ですね。というわけで本編もハロウィン。お隣の山崎さんが、子供たちのためにお菓子を作って配るというんですが、春田家父いわく、テロなのだそうな。うむ、テロなんでしょうね。善意から、つまりこれがよいことと確信の上での行動だから、まさしく本来の意味での確信犯、というやつなのでしょう。けど、こうしたイベントで手作りお菓子をふるまうというの、現実ではお断りされてますよね。そう思っていたら、おお、この町内でもお断りであるのですね。基本的な設定で、ちゃんと話を膨らませて落とす。オーソドックスでとてもいいなって思います。

はこいり良品』は面白いな、それに勉強になる。最近、青空さんとお姉ちゃんの、またケンジとマキの関係に焦点あてられていますが、これが面白くて、ちょっと辛辣。マキの青空さんへのコメント、千春のケンジへのアプローチもろもろ、優しくなかったり、ちょっとずるかったりという、その感触。もう最高だと思います。しかし千春。この人、策略練ったりするところ、こういう人と友達になったら面白そう、そう思います。結構、こういうしたたかな人、好きなんですね。友達にしかなれませんけど。信頼関係できると、きっと楽しい人だと思います。

天子様が来る!』のアニキの読んでるアレ、すごく懐かしい。あれのモデルになったシリーズ、子供のころは愛読してたし、うちにも何冊かあるけど、いったい全部でどれだけあるかといわれたら、もうちっとも把握できてない。膨大なんでしょうね。しかし、アニキ、なんかいいなあ。すごく気があいそうに思います。そして、スーパー・ラブ・ダディ♡、山ガール。山ガールは、ちょっと『天然あるみにゅーむ』のマリーの妄想とかぶり気味ですけど、こちらはマタギスタイル。いかします。うん、山ガールというと、こうであって欲しい、そんな感じがすごくします。

『もいんの高校野球日誌』、もいんは知識、情熱はすごいけど、自分がなにかやるのはうまくないのね。まっすぐ引けてない白線。けど、これはこれでいい味ですよ。そして、本編。変わらず素晴しいですね。もいんにとっての『週刊野球マガジン』の重み、また野球をやるものにとってのグローブの価値、面白いわ。グローブに関しては、ほんと、こんな気持ちなんでしょうね。ちゃんと手入れして、ちゃんと使ってる人ほど、水濡れの恐怖は大きい、そんな風に思います。けど、怖れる人ほどいい部員、そんな感じがしますよ。そして、もいんの映画へのコメント。いかすなあ。基本いい子で、素直で、内気で、でも野球になると加減とかないんだ。いや、ほんと、妥協とかありえない、そんなもいんの姿勢、極端だけど、わかる、そう感じる人も少なくないように思います。

  • 『まんがタイム』第31巻第11号(2011年11月号)

2011年10月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2011年11月号

『まんがタイムきらら』2011年11月号、昨日の続きです。

『サマーデイズ』、特別読み切り前後編です。って、なんか珍しいパターンですね。あゆむとまき、女子ふたりの夏。なんでもないことを楽しんで、ふたり、その仲のよさが描かれていくのだろう、そう思っていたら、ああ、この時間は永遠ではないのだと告げられる、そんな話でした。なるほど、前後編読み切りということ、その構成が効いてきそうな話です。当たり前にふたりでいた、その当たり前が当たり前でなくなって、けれどそれがために、友達と一緒にいられるということ。それを深く思う。そういった風合い感じさせて、そしてあゆむは次回なにをしようというのか。いやがうえにも期待が高まります。次号、すごく楽しみです。

少女公団アパートメント』は、なつみメインのお話ですね。おかあさんもお姉ちゃんもいない日。っていうか、なつみはどんだけさくらのこと警戒しているのか。まあ、日頃の行いですね。ちゃんとしたら可愛いなつみ。いや、普段のちょっとぼさっとして、気をつかってない、そんな自然ななつみも可愛いんですけど、そんななつみがちょっとお洒落をしてみよう、いやあ、女の子ですね。以前買い物にいった時に買った服ですね。けど、せっかく可愛くしてるのに、いつもどおりのやんちゃぶりで、このやんちゃとおしゃれが共存してる、その感じが素敵でいいですね。これからどんどん女の子になっていく、そんな時期にさしかかった頃。どちらでもあり、どちらでもない。特別な時期の、特別な魅力がある、そんな風に思うんですね。

『うちのざしきわらしが』は、やったあ、ゆーみじゃないか。突然やってきて、突然ご飯作るという。レパートリーが増えたからというんですが、カレーを作るつもりが肉じゃがになった。そんな謎メニュー。作る過程が最高だと思うのです。じゃがいもが四角。飴色玉ねぎとローリエ、って、なるほどカレーだ。けど、ナタデココはないだろう。しかし、ゆーみさん、最高です。おいしくできたといってるのに、おいしくないからまたちゃんとしたの作りにきます、いや、ほんと、可愛い人だと思います。

『だいすき♡』は運動会ですね。前回もそうでしたけど、ふたりともお父さん、お母さんみたい、そんな感じが続いています。で、香乃子ですよ。志津さん、おびえすぎ! でもって、叩き潰すとか。穏かじゃないですね。でも、志津さん、それは魅力アップでしてよ。私は、スレンダー志津さんを応援します。しかし、この漫画のよさ、それは千夜の一生懸命さだなあ。転んで顔まで怪我して、それでも最後まで走るとか。応援だって精一杯。この、頑張って頑張って、力出しきって。そんな千夜が描かれてるから、あの子煩悩ならぬ妹煩悩兄貴の優しさ、あれがいっそう微笑ましくなるんだと思うのですね。ちょっと子供っぽい妹、見守る兄。いい兄妹じゃん、そう思うんですね。まあ、ちょっと過保護なんですけどね。

My Private D☆Vは『ご注文はうさぎですか?』のKoiです。って、うわあこれすごく素敵。いつもいってますけど、扉絵が素敵だ綺麗だ美しいだ、ええ、このイラストもすごく素敵です。萌えどころは制服と脚なのだそうです。ということで、制服の女の子三人描かれて、ブラウス、セーター、セーラー服、座って音楽を聴いている、横になってお菓子を食べている、文房具に囲まれている、三人ともに違ったポーズ、違った構図で、それぞれに制服の魅力、脚線の魅力押し出して、なるほど、これは素敵! ていうか、ほんとものすごく可愛いし、きれいだし、描線にあらわれる、ちょっと繊細で、ふわりと華やぐ存在のたしかに触れるような感触。美しいなあ。ほんと、この人の描く絵、引く線は、どうしようもないほど素晴しいです。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第11号(2011年11月号)

2011年10月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2011年11月号

『まんがタイムきらら』2011年11月号、発売されました。おお、素敵な表紙。読書の秋、文学の秋なのでありましょうか。『あっちこっち』のヒロイン三人、うちふたりが赤いフレームの眼鏡をかけて、本を持って、その服装もとても素敵。背後にはきれいにぼけた黄葉の並木、そして高く青い空であります。色合い、雰囲気がやわらかで、素敵な表紙だなあって思います。あの、つみきと姫の文学少女的出で立ち、そのおだやか、やわらかさが最高だと思います。具体的には、服の好みの問題なのかも知れません。

『ホシゾノギルド』は、ギルドの活動からちょっと離れて、彼女らの休日の風景ですね。ハルちゃん、学級1位。みなから教えて教えてと頼られるけど、そんな彼女を当たり前の友人として見てくれる梨乃、日向、望、そんな感じですね。あんまりおしゃれに挑戦しないハルを皆であれこれ着せ替えてという、特別な女の子扱いしない関係。それをハルが大切に思っているというのが伝わる、いいエピソードだったと思います。ギルドで依頼、ミッションをただただこなすというだけでなく、こういう奥行も作られていく。これはいい展開だなあって思いました。

『天然あるみにゅーむ』が面白いなあ。放課後女子会、持ち寄りお菓子かと思えば、佃煮ぬかづけ、ナチュラルに山菜採りにいくことが決定という展開が素敵です。でもそれで、あるみの姉ちゃん子というのが判明する、それがいいな。いつものあるみと全然違う。ほんと、どんだけこの子は姉ちゃんのこと好きなんだって、その好き度合いがびしばし伝わる素敵な回であります。加えて、ユキの新鮮さ、またマリーのあれを知らない姉ちゃんの驚き、あの新鮮さ、それらもよかったです。

『ぶらっくろにくる』、ゲストです。夢見る女子、青桐すずが出会ったのは、夢見る(?)男子玄野黒須であった。って、中二病なのか。いきなりのくさい台詞。けど、それが決め手になって恋しちゃうすず。この子はこの子でいろいろまずいな。このふたりでは話が進まんのか、それぞれに友人があって、率先して動いてくれる。いい友人だなあ、というか、玄野の友人赤城優一の玄野を理解している、その度合いがものすごい。けど、この漫画で一番面白いのは、自宅でのふたりだと思う。夢見るすずは方言娘。一方玄野は常識人で結構素朴!? これは面白いな。しかし、玄野、彼を中二病的言動に駆り立てるもの、それはなんなのだろう。ちょっと興味深いです。

『箱入りドロップス』は、ほんと雫が可愛いなあ。宿題楽しみだなぁ…、この威力! そうかあ、宿題さえも楽しみなのか。あの表情、ぴこぴこ動くアホ毛。ほんと、このなにもかもが初めてで新鮮でという様子、こりゃもう本当になんでもいろいろ教えてあげたい、これまで知らなかったこと、いろいろ知らせてあげたい、そんな気になりますよね。でもって、花火に対するあの反応ですよ。ものすごく楽しみで、いろいろ手につかない。ああ、子供ってこうですよね。その子供のころのわくわくが、この今にまで美しいまま保存されている。そんな感じがする。反面、手持ち花火におののいて、この慣れてないから怖いっていうのが、またまた可愛いときてる。大きすぎる期待や、素朴で素直な応援や、ほんと一挙手一投足が、いちいちキラキラ輝いてるよね! ほんと、素晴しい。ほんと、素敵な漫画であります。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第11号(2011年11月号)

引用

  • 津留崎優「箱入りドロップス」,『まんがタイムきらら』第9巻第11号(2011年11月号),93頁。

2011年10月7日金曜日

『まんがタイム』2011年11月号

『まんがタイム』2011年11月号、発売です。表紙のメインは『おとぼけ課長』。スカイダイビングをしているのですが、これ、絶叫・爆笑ダイビング!! とのこと。なんかそういう企画なのかな、と思ったら、特にそういうわけでもないみたいですね。ほかには『だってあいちてる』、『ぽちゃぽちゃ水泳部』のカットがございます。

『ジムメン!』、『Lovely』からの引っ越しですね。痩せるのが目的なのか、恋愛が目的なのか、ちょっとわからなくなってきてる花巻佑太が主人公。今回は移籍一回目ゲストということで、登場人物の紹介といった様子。ひととおり、キャラクターがらみのエピソードが展開されて、そして佑太が気になってるインストラクター、つぼみに焦点あてられて、なかなかに面白いじゃないですか。しかし、付き合ってる男がいる、それなのにああした執着を見せる佑太。わりと気持ち悪い男かも知れませんね。

『ロコ・モーション』、ゲスト2回目ですね。鉄道大好きモコと一緒に鉄道旅行することになったロコ。なんかいろいろ気持ちがすれちがってるっぽいですが、でもふたりとも楽しそうだからいいですね。モコのことが好きなロコ。駅弁はじめ、いろいろこだわりのあるロコ。途中トラブルあったりもするけれど、それも含めて楽しそうなのがいいですね。あの駅員さんのいうマナーのこととか、ああいうのもいい感じ。そして、鉄道旅行だけが面白かったわけじゃなく、ロコとの旅も楽しんだモコ。そのラストが実によかったです。いいふたりですよ。

『わかば先輩未満』は、お菓子会社ならではの悩み、ですね。実際、近所にお菓子の工場があったりすると、一日中ただよってくる甘いにおいにやられて、もうたまらんっていいますね。すごくつらいらしい。胸が一杯になるというか、気分が悪くなるとか。というわけで、古橋さんがいいだしっぺで、なつみの姉の働くカレー屋にいくというんですね。姉、ふゆか。なるほど、春夏秋冬か。しっかりお願いされるなつみとかね、いいお姉ちゃんですよ。こういう、なつみが家族から愛されてるっていうの、いいなって思うんですよね。いつか銀行と図書館と郵便局のエピソードも出るのでしょうか。楽しみですよ。

『ハードボイルドになりきれない』、面白いなあ。気弱というか、見た目はハード、けれどどこかしまらない探偵ですが、大家さんはそんなこの人が好きなのか? で、塔子さん、えらい風当たりじゃないですか。栗ごはん、塔子さんは食べちゃ駄目なのか。このいけずさ、たまりませんなあ。そして塔子さん、この人も探偵のこと好き? 結構信頼してますよね。で、パーティーのドレス、星空などなど、なんか可愛いところも見えて、面白いなあ。なんかしたたかばかりの人じゃないんだな。すごく魅力的だと思います。

  • 『まんがタイム』第31巻第11号(2011年11月号)

2011年10月6日木曜日

DARK SOULS

 重ねて『ダークソウル』です。いや、他に書くことがないとか、そんなんじゃない、です。旬の話題は旬のうち、といいますか、もうちょっとしたら対策というか変更がなされるんじゃないかなあ、そんな気がするので、その前に、忘れてしまわないうちに書いときたいかなと思ったのでした。というわけで、本日は荒れている話題。ちょっとネタバレもあるので、『ダークソウル』をプレイしていてこれを読むという際には注意していただけるとありがたいです。

荒れる話題というのは、霧の指輪ですね。『デモンズソウル』でいえば、盗人の指輪や墓荒らしの指輪に相当する装備なのですが、これがなぜそんなに紛糾の種になるかというと、なんと、ロックオンできないという、そんなことになっているのですね。これを装備すると、体が半透明になって見えにくくなる。加えて、ロックできなくなる。なんじゃこりゃ、強すぎだろ、バランス崩壊してるだろ、なんとかしろ、なしにしろ、という声が結構出てきているみたいなんですね。

で、こうなるといつものパターンとでもいいましょうか、これを使うやつは最低だ、そういう攻撃がなされたりもしまして、ああなんか懐かしい。『デモンズソウル』ではミルドハンマー使ってると嫌われたらしいですよね、特に竜の。あまりに強すぎる、バランスブレーカーだ、こんなのを使うやつは卑怯者だ、みたいな話なんですが、これ、ハルバード使いたくて『デモンズソウル』はじめた私には困った話で、だって神殿騎士なんだもの、ミルド装備するに決まってるじゃないか! で、『ダークソウル』では、霧の指輪がバランスブレーカーだといわれてるのですね。

確かに、霧の指輪は本当に困る。なにが困るといっても、ロックオンできない。私は魔法使いキャラを使ってるんですが、ロックオンできないと、魔法の大半が無意味になってしまうんですね。はっきりいって勝負にならん。浮遊するソウルの矢、は今回なんていったっけ? こいつくらいしかまともに使えず、けど、こんなの、目の前で展開して当たるわけないじゃん。避けるって。というわけで話にならない。なにが悲しくて、発火に焼かれながら、バックスタブをとろうと必死にならんといかんのじゃ。

いろいろ思うわけです。

ですが、だからといって霧の指輪使ってる相手を恨んだり罵ったり、そんな気にはならないんですね。まあ使いたかったら使ってもいいんじゃないか? もちろん私も使うし。これを使ったら勝てるというほどに強いわけでもないし。いやね、魔法じゃなく物理で戦う人、特に大剣使うような人だと、あんまりロックオンして狙いをつけてとかやらないでしょう。間合はかりながら、武器のリーチに相手をとらえて、一気にがつんと畳み込んでくる、そんな戦い方が一般で、そうなるとたとえ初撃は盾で受けても、次々とくる攻撃を受けきれなくなる。まあ、負けますな。とまあ、こんな具合に常勝が期待できるような装備でもないから、使いたい人は使うといいんじゃない? でも、盗人、墓荒らしよろしく近付いたらロックできる、そんな風に変更されたら魔法使い的には嬉しいね。そんな風に思っています。

けど、これが魔術じゃなくて呪術使いだったらちょっと状況は違ってたでしょうね。『デモンズソウル』でいうところの、炎系の魔法が呪術として分離されてしまったことで、接近戦で有効な発火や、炎の嵐みたいなのもあるのかな? それが魔法使いの専売ではなくなってしまって、もちろん状況によっては呪術も持っていくんだけど、まあ、常に持ち歩くものでもないからなあ。侵入された場合とか、持ち替えできる余裕がなければ、それで相手が霧装備なら、ちょっときついかな。そんな風には思います。

ところで、噂にすぎないんですけど、照らす光が霧の指輪の対策になるとかいう話があって、ロックオンできるようになる? だとしたら、魔法使いだから霧はきついとかいってられないよな。光持って歩いて、霧だろうと無効化してやるぜ、そういう対策はできる。なら霧の指輪の仕様、現状でかまわないかな、そんな風にも思っています。

最近、イベント戦、ありていにいえば猫バイトなんですが、そいつに凝っていまして、いろんな人と戦ってみて思うんですが、意外と皆、ロイドの護符に慣れてないですよね。適当にぶちかまして、削ったと思ったら護符を投げるようにしてるんですが、護符のエスト瓶無効エフェクトが出てるのに、エスト瓶で回復しようとする人が結構多い。すると、回復できなかった後に、なんだこんちくしょうといったモーションが出るので、ものすごい隙ができる。もう、魔法撃ち放題ですよ!

みたいなことが結構あるので、本当、意外。回復するなら、人間性を使うといいとかいいますが、ロイドの護符をうけることに慣れてない人は、アイテムのスロットに人間性なんて置かないでしょうから、実際不思議と有効な手段に思えます。とはいえ、まったく魔法が当たらなければ、回復もなにもないんですが……。

こんな具合に、いろいろ荒れながら、いろいろ研究が進んでおります。こうした研究の結果、願わくば、どんな装備、どんな戦術を使っても、罵しられたりしない、そんな感じに落ち着くとよいなと思っています。

2011年10月5日水曜日

『まんがタウン』2011年11月号

『まんがタウン』2011年11月号、発売されました。表紙は『クレヨンしんちゃん』と『派遣戦士山田のり子』です。山のり表紙とは、なんだかちょっと懐かしい。オリジナルがそうだったんでしたっけ。どうもアラビックヤマトとのコラボ商品があるらしく、その関係での表紙なんですね。他には佐藤両々の『あつあつふーふー』の新連載告知、そして『少年アシベ』のカットがございます。

『あつあつふーふー』、新連載です。ヒロイン玉名蘭。お好み焼き屋の娘ですね。ひげの親父さんがおって、寛というお兄ちゃんがおって、ふたりとも蘭のこと、えらいこと可愛がってるみたいですね。蘭は同じ働くのなら可愛い格好で働きたい。けれど親父や兄貴のセンスじゃダメっぽいですね。ということで、お母さんのセンスで決まりました。着物に袴、ええ、可愛い格好ですね。で、ちょっと恋愛とかも絡んでくるのかな? 楽しみな連載であります。

『ちはるさんの娘』は商店街の再興話。いや、これはいいですね。なぜ商店街がすたれるのか。この問題に、店が魅力的でなくなったという答を見付けたちはるさん。ああ、そうなんだ、確かにそうなんだなって実感させられました。で、その具体策、若い人の店を呼び込むためのアイデア、これも納得いくというか、実際こういうのやってるところありそう、そう思わせるもので、しかしね、ただ商店街を再生したいというだけじゃなくて、皆が商店街を大切に思っている、そうした気持ちが描かれるところがいいじゃありませんか。ほんと、こういう人情の交錯する、その味わい、素晴しいです。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』、いい感じに広がっていってますね。アヤメさんに彼氏がいるのか気になってしまうケイくん。ああ、年の差カップルとか、なんて素敵なの! 妄想が止まらへーん! ケイくん、アヤメさんの大人の魅力にメロメロ? メロメロなの!? と思ったら、学校では莉理がケイのこと気にしていて、いやっはー、いい感じに三角関係なのか!? いや、三角にはならんか。いや、なるのかな? 莉理のキャラクター、ツンデレならぬツンヘタレ。いい感じじゃありませんか。けど、こういう人は結構いそうな気がします。

『かしこみっく』は神在月ですか。出雲に神様が集まる。そこで縁結びの会議をするっていうのですが、実際、これはそういう話なんだそうですね。で、今年はヒミコがレギュラーの巫女の代理で出雲までいくことになった。っていうんですが、この神様たちがやたらフランクで、というかヒミコいわく軽薄。大国主命とか、ヒミコをいきなり口説きかねない勢いだし、すごくいい加減な縁結びをやってる。でも、日本の神様って、もともとこういう雰囲気あるものなあ。決して聖人君子じゃない。人間くさいというか、駄目なとこは駄目、そんなところも魅力。『かしこみっく』は、そういうのをうまく描いていて、ほんと面白いと思います。

  • 『まんがタウン』第12巻第11号(2011年11月号)

2011年10月4日火曜日

ゆるゆりのうたシリーズ♪

  ゆるゆりのうたシリーズ♪、ついに完結ですよ。全8枚、各2曲入りだから、全16曲、時間にして1時間ってところですね。まさに充実のシリーズ。実際、気にいった曲も多くて、これらを全曲シャッフルで聴くのが、このところの楽しみでした。さて、本日購入したのは、いや発売日は明日なんですけど、07番『恋の罰金バッキンガム』と08番『あなたのシアワセ うちのシアワセ』であります。バッキンガムの方は誰の歌か一発でわかるタイトルですが、うちのシアワセ、は、一人称うちでわかるか、千歳ですね。これ、びっくりしました。もっと、なんというか、穏やかほのぼのな雰囲気かと思ってたんですが、いや、全然違うよ、なんじゃこりゃ、のっけからびっくりで、そして内容がすごい。これはいかす。もう最高です。いや、もう面白いやら、真面目に聴くと、知らず笑ってしまっている、そんな魅力が最高です。

しかし、どの歌もキャラクターの持ち味をしっかりひろって仕上げてきてますよね。それでもちょっと結衣先輩の2曲は異色だったようにも思うのですが、だって、ブラウスの中身を見せてよって、結衣先輩がいうのん!? 驚いたわけですが、それでちょっとドキドキしたわけですが、いやもう、素晴しいよね。『ごゆるりワールド』、『クールナンバー』に夢中だ!

と、聴くたびにいいまくってきたわけですが、他にもやっぱり夢中の曲がありまして、それはなにかといいますと、これだ!

『きらいじゃないもん』に夢中だ!

いや、もう、ほんと、すごいよね、素敵すてき、もうたまらんのよ。あの、きらいじゃないもんの連呼、強烈凶悪ですよね。もう、がつんがつんと魅力が叩き込まれて、いや、もう、最高ですよ。実際、抗えない、そんなインパクトがありまして、この歌がはじまると、おおっと気持ちが立ち止まるようにして、意識もっていかれる感じがするんですね。

そして、『あなたのシアワセ うちのシアワセ』、これもすごいインパクト。なんなん、なんなん、どうしたん? そんな出だしにまごまごしてたら、説明しよう! ですからね。あ、あかん! 妄想が止まらへーん! とか、もう、こちらがたまりません。ああ、もう、千歳可愛いなあ。綾乃の2曲目『片想い授業中』も可愛い曲だなあ、なんて思ってたんですが、吹っ飛ばされてしまった。おおう、千歳、すごいな。キャラ立ちも半端じゃありませんが、それがしっかり歌にも表現されていて、そしてメロディ、その展開もすっごくチャーミング。これはすごいなって思って、見事、トリをつとめました、そんな感想。いや、ほんと、見事でした。

  • なもり『ゆるゆり』第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2009年。
  • なもり『ゆるゆり』第2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第3巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第5巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第6巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

CD

引用

  • 三弥,村山達彦『ごゆるりワールド』
  • 龍波しゅういち『あなたのシアワセ うちのシアワセ』

2011年10月3日月曜日

DARK SOULS

 今日も『ダークソウル』。いや、ほかに書くネタがないというわけじゃ……、ないと思いたい。さて、『ダークソウル』はオンライン対応で、というか、これがまさに売りですよね。『デモンズソウル』でもオンラインが楽しくて、実際『ダークソウル』でもこれが楽しみなんだっていう人は多かったのではないかと思います。ええ、私もそのひとりです。助け助けられ、狙い狙われる、その楽しみを知ったら、シングルプレイではものたりない。ええ、オンライン、『ダークソウル』では、さらによくなってますね。

まあ、実際にはマッチングしにくい問題というのがあるのですが、それでも気長に待ってたらマッチングしますよ。はじめてのマルチプレイは、この先どうなってるかわからないマップをリスクなしに偵察することを目的にしたお助けファントムでした。残念ながらその時は、ホストを守りきれなくてエリアボスに辿り着けなかったのですが、次のセッションでは無事ボスまで辿り着けて、見事撃破できました。かくしてボスまでの道のりを把握して、別のお助けファントムさんと一緒にボス討伐にいったら、なぬー、ボス前にNPCの召喚サインがある!

あれはびっくりしました。最初、NPCコスプレの誰かだと思ったんだけど、いや違う、コスプレじゃああいう風にはならない。すごい仕掛けがあるなあ。なるほど、今回のお助けNPCはこういう風に出てくるんだ、感心したのでした。

さて、『ダークソウル』のマルチプレイは、『デモンズソウル』で気にする人も多かった評価システムがオミットされています。このため、一生懸命頑張ったのにDつけられたー! みたいな悲劇もおこらなくなって、また評価する必要がないというのも気楽でとてもいい感じです。なんだっけ、S評価つけたのにB評価になるバグとかあるっていう話で、ええーっ、せっかく頑張ったのにB評価かよ! みたいに思われなくてすむ。ええ、楽になりました。

と、よくなったのはこれだけじゃなく、お助けファントムとして参加する条件ですね。『デモンズソウル』では生身とソウル体と呼ばれる死者の状態の2種類があって、このソウル体じゃないとお助けも妨害侵入もできなかった。で、これ、目的達成すると生身に戻るんですよ。だから、連続してお助け/妨害したい人は、即座に自殺でもして生身を捨てないといけなかった。

これがですね、『ダークソウル』だと生者でも亡者でもお助け/妨害侵入が可能になっていて、わざわざ自殺する必要がなくなってます。さらにいえば、目標達成で入手できる人間性、これを使って生者に戻るも、使わずストックしておくも自由。こういう柔軟性はとてもいい。気軽にお助け、気軽に敵対、さらにはNPCに呼び出されてマルチプレイ、みたいなのもあって、『デモンズソウル』でいえば翁のバイトですね。けど、今回はそれよりももっと大規模な、イベント性のより強いものが用意されている模様です。

あと、ファントム、つまりホストでないプレイヤーは、体力を回復するアイテムを使えないというのもいいですね。ホストプレイヤーが回復すると一緒に回復するようになっているので、ボス戦などでは、ホストは前に出るよりも、ちょっと退いて仲間の残り体力を把握、やばくなったら回復するみたいな役に徹するのがよさそう。そして、回復できないから敵対プレイが長引かない。『デモンズソウル』では、侵入してきた敵対ファントムが、がんがん回復するから全然倒せないってことがあって、回復するファントムがウザいと散々だったのですが、今回はそういう軋轢はなさそうですね。奇跡で回復という手段は残ってますけど、これは隙が大きいから、あんまり批判されることもなさそうです。

こんな具合に、前作の不満をうまくすくいあげるかたちで、マルチプレイはずいぶん洗練されてきているみたいです。

いや、まあ、また別の要素で、いろいろ軋轢生じてるみたいではあるんですけどね。それもあんまりなら、修正アップデートなんかもあるでしょう。

2011年10月2日日曜日

DARK SOULS

 『ダークソウル』が発売されて、2週間が経ちました。いや、まだ1週間ちょっとか。当初はバグもいろいろあって、フリーズするとか、NPCが消えるとか、気付いたら死んでいるとか、大変だったみたいですが、というか、うちでも何人か消えてるっぽいんですが、いえね、イベントでいなくなったのか、不具合でいなくなったのか、なにせ初回プレイだからわからんのですよ。NPC消失はアップデートでフィックスされたそうですね。だから2周目ではちゃんと楽しめるだろう。ええ、きっと『ダークソウル』も『デモンズソウル』同様、2周目からが本番だろうと予想して、今は1周目をクリアすべく頑張っているところです。

『ダークソウル』、今、自分がどれくらいの進度なのか、それが全然わかりませんな。『デモンズソウル』だと、拠点からそれぞれ独立した他エリアに移動してクリアしていくというスタイルだったので、どれくらい進めたかがわかりやすかった。対して『ダークソウル』は、エリアクリア型ではあるけれど、直線的にエリアが繋がってるのじゃなくて、それこそあっちからもこっちからもいけるようになってる。そのため、エリア移動の自由度が高く、反面、どこからクリアしたらいいかわからない。今自分の攻略してるエリアが、順序として打倒かどうかがわからない。そんなハメにもなりまして、一応鍵つき扉で区切られてたりするから、攻略順の目安みたいのはあるんだけど、まあ目安に過ぎないって感じです。どう考えても上級マップなのに、はじめてすぐ突入することも可能。まあ、一瞬で散りますでしょうけど、そんな具合で今私が攻略してるところ、妥当かどうか、全然わかりません。

武器、装備の類も、いったい後からどんなのが出てくるかわからないから、まあ私は最初のキャラクターは魔術師やってるので、初期装備のダガーとかショートソードで頑張ってるんですが、これだと装備、全然迷わなくって、逆にいい。いや、出てくるもの出てくるもの、能力値が足りなくて装備できないってことなんですが、いや、まあ、後々剣士キャラとか作る時のための予習ってことで。うん、そう思わないと寂しさに負けそうです。

しかし、『ダークソウル』、よくできてます。なにがよくできてるかというと、キャラクターのレベル、パラメーターより、プレイヤーの技量の方がずっと重要ってところでしょう。はじめて訪れた場所だと、正直、到底進めそうにない、そう思えるような困難さがあって、絶望的な気分というか、これ、今の進度で攻略すべきマップなのかななんて不安に思ったりするんですが、敵の出方、そのあしらい方がわかってくると、わりとすいすい進めるようになったりするんですね。そして、異様に厳しい難所があって、何度アタックしても死亡、死亡、死亡、もういやー! ってなったとしても、それをこえればちゃんとショートカットが作れるようになっていて、踏破後は楽々パスできたりするんですね。この爽快感ですよ。難しいところは心底難しく作り、けれどそれは一度攻略したら充分。あとは近道できるっていうんですね。よく考えられてると感心します。この山さえ越えれば楽になる。その気持ちが難所へのチャレンジを後押しし、また実際楽になるから、あんなに苦しかったことも忘れて、また次の難所に向かおうって気にもさせるのですね。

というわけで、現在もまだなお難所に立ち向かっております。正直、つらいよね。もうめげそう。めげた気持ちに、どれほど『閃乱カグラ』が優しく触れることか。といったわけで、休み休み、いたわりいたわり、『ダークソウル』、進めております。

2011年10月1日土曜日

『まんがホーム』2011年11月号

『まんがホーム』2011年11月号、発売されました。テーマは運動の秋、というか体育祭ですよね。リレーのバトンを今まさに渡そうとこちらに向かってくる『らいか・デイズ』らいかをメインに、1位の旗を持ってえらそうな『まりかちゃん乙』まりか、応援団でしょうね、詰襟学生服着込んだ『椿さん』、そして二人三脚している『夫婦な生活』のふたりであります。

『天国のススメ!』はこまちさんの学生時代の先輩がやってきて、って、つまり幽霊であるんですけれど、ずいぶんとこの世に未練を残して亡くなってしまった人みたい。信じていた男に裏切られた? 果たされなかった約束に縛られてしまった、といえばずいぶんシリアスな話に思えますが、あの駅で時間を聞く場面とか、いや現実には怖いんだろうけど、面白いわ、笑っちゃうよね、いいキャラクターの、いいお嬢さんだと思います。しかし、太一、彼女のために約束の彼について調べてあげて、それで悲しい誤解がとけて、ああいい話じゃないですか。思いあっていたふたりが、ようやく会えたんですね。

『紫乃先生〆切前!』は和泉メインでありますね。試験が終わったのに、姉に古文を教えてほしいと頼み込んでる。なんでだろう、やむにやまれぬ事情? ああ、伊勢さんに教えてあげたいんだ、って、違うのか。そういわれたら、すぐに姉にバトンタッチというのが和泉の駄目なところだな。しかし、この姉に教えてもらうというの、伊勢にはとてもよかったみたいで、結果的にね、自習なんですけど、確かに古典の理解が進んだっていう。これ、どういう冗談なんだろうって話です。しかし面白い。そして、伊勢は和泉に傾いてるの? なんだか思わせぶりな状況に和泉も混乱して、なかなか面白くなってきた感じですよ。

『東京!』は前回の続き、文化祭の当日ですね。お化け屋敷にてたまこ、化け猫デビュー。って、ああこれは可愛いわ。巣鴨さんもメロメロだ。これ、もともとはムサコの威力を削ぐために用意されたものだったわけですが、結果的により高威力になっちまったな、てな感じです。しかし、小道具だろうとやりたい放題なムサコ。美しくなってしまった渋谷。よいね、よいじゃないか。けど、一番よかったのは、えらいこと弱気になってしまった国分寺ですよ。なんだろう、めちゃくちゃ可愛い。こんな感じに、いつもの皆の、ちょっと違った側面、いやいつもどおりの人もいますけど、それが見られて新鮮、面白かったです。

つくしまっすぐライフ!』も学園祭ですね。山の上の学校だから、ちょっとの買い出しに片道20分かかるという。そうしてなずながコンビニに向かった後のこと。いいですよ、麗羅が学園祭の準備の様子をひやかしにきた。それで無理矢理手伝わされて、けどまんざらでもなさそうで、最初、全然楽しさを理解できてなかった彼女が、自分で作るということ、その面白さを知ったっていうね、ちょっとのことなんですけど、いいじゃないかと思うんですね。ほんと、麗羅、いい子だわ。すごくいいお嬢さんだと思います。

  • 『まんがホーム』第25巻第11号(2011年11月号)