2012年3月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年4月号

『まんがタイムきらら』2012年4月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』の三人娘。ともに春の遊歩道を歩く、そんな雰囲気の表紙。ああ、つみきさんが眼鏡だ。つみき、姫、真宵、それぞれ個性感じさせる服装とバッグ。快活な真宵、落ち着いたお嬢さん姫。つみきさんも、ちょっとおとなびた風。そこに猫の手のプリントがついたバッグなど、はしばしに可愛さが盛り込まれている。そんなところ、実にいいです。

しかし、『あっちこっち』本編は、ペンギンとか、ものすごいな。ネタかぶりは『きらら』の花といえ、現実でもめったにおこらない出来事にぴたりと合わせてくるとか、まさにミラクルを感じさせられます。ああ、そうか。旧江戸川に伊御さんを派遣したらよい。しかし、ペンギンをめぐるディスカッション。真宵の想像、ブゥゥゥンはともかく、その直前の浮き上がろうという、あれ可愛くてとてもいい。しかも鳥の猫のペンギンのって、可愛くて、なんだかすごくなごみます。

チェリーブロッサム!』は、おお、節分ですね。って、節分! ああ、先月先々月が新年でした、そういえば。さて、節分です。先輩ふたりから豆の洗礼を受ける大咲。ああ、きっと綱島先輩の豆の威力でもって酷い目にあうっていうんだな、って思ったら、わりとはやい段階で収束して、普通に豆まき。うん、あのコマ、妙に好き。なんだろう、すごく好き。で、先生による節分レクチャー。落花生をまく地域があるのは知ってましたが、あれって千葉の風習じゃなかったんだ(偏見)。東北と九州、ということは、ああ、なるほど、都の風習が同心円を描くように地方に広まってというあれか! って、んなわけないです。しかし、この分布は不思議ですよね。どういう広まり方したのだろう。と、ちょっと漫画からはなれていろいろ思ったりしたのでした。今回は、いろいろ酷いこといわれる先生、各家庭の節分の風景、そして花がからむと気持ちわるいと大倉山先輩にひかれる大咲。節分風習知識だけでなく、登場人物いろいろ動いて、面白かった。盛り沢山だったと思います。

『箱入りドロップス』は、ああ雫さん、とても綺麗。ということで、もう秋ですよ。秋! 委員長登場のコマ、枠をとっぱらって、大きく描いてる、そのサイズ、やっぱりぱっと目をひいて、魅力的ですね。で、この人、ちょっと酷い人。雫を振り回して面白がって、それに対する陽一のコメントがあからさまで驚きました。素直な人だな。とてもいい。そして、俳句っぽいのを作りあう。これ、雫の、すごくいい。なんだか可愛いわいな。しかし、これから文化祭。雫がどんなにか楽しむだろう、そう思うと、なんだかこちらもわくわくしてきます。そして、雫とセーターと陽一。ああ、いいねえ。とてもいいねえ。すごくいいです。もう陽一さんは可愛いなあ。それに、セーター着るところとか、すごく色っぽい。萌えです!

『コドクの中のワタシ』、新連載です。で、この漫画の前に同著者による『放課後アトリエといろ』の広告はいりまして、いや、他社の広告とか、最近ではもう普通ですが、そこに添えられた漫画が、ちゃんと『コドクの中のワタシ』を受けていて、なるほど、第1話、その設定を見れば、なるほどとわかる。戻って読み返しましたね。さて、第1話です。転校生中野真由はさらわれるようにして、予定とは違う学校に転校することになったっていうんですね。それは不思議な学校。特別クラスというものが存在していて、そこに特殊な人材が集められている。じゃあ真由も特殊能力者か!? と思ったら、平凡の度合いがずば抜けているのか。切ないな。さて、クラスメイトは、超能力者の神原瑞歩、耳と尻尾のあるミィ、そしてにょろにょろ触手伸ばしてくる宇宙人。って、えらいこと可愛いな。あの顔はダミー? というか、名前出てない、というか、ちゃんとコミュニケーションとれてないよね。なんだかあやしい、そんなクラス。先生、小柴先生もなんだかあやしい。そんな学校生活、どうなるのか。とりあえずどたばたしたものになりそうで、1話見るかぎり、どたばたしながらも落ち着きのある、きっちりした展開が期待される、そんな感触ありますね。続きを楽しみに待ちたく思います。

スマイル・スタイル』、素晴しいな。授業終了した教室で、友達と話している百合を見守る伊藤先生。この人が突然の襲来。って、見た瞬間に助けを呼ぶ百合の危機管理は素晴しい。というか、台詞がひどいよね。夜這いとか、それからあの手とか、事故とかいってるけど、普段の行動からすれば百合の対応が正解のように思います。さて、先生考案? の馬鹿な遊び。けど、なんか面白そう。というか、まさかこれが最後につながるとは思いもしてませんでした。寮長、ああう、なんだこりゃ、いつもよりやたら美人じゃないかい? ネタ帳大活躍、それからマウントポジションで殴打。生き生きしてます。生き生きしてますね。それになんだろう、こないだ否定したところなのに、今回、妙にホモホモしいぞ!? 生き生きしていますね! それで最後ですよ、最後。いぶかしがって真意を問う寮長園田さんに答える伊藤先生のあの言葉。ああ、そうか、ふざけてるみたいに見せてるけど、ちゃんと先生として生徒のこと考えて、時には手をさしのべよう、そう思ってらっしゃるんだ。なんか、感動したと思ってたんですよ。そしたら、まさかの大ゴマ、まさかの展開。いや、これこそ通常営業というべきでしょうか。まさか、あの柔道中継がこんなとこに繋がってくるとは思いもしてませんでした。まさに一本、私自身投げられたような衝撃でした。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第4号(2012年4月号)

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