2012年4月26日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年6月号

『まんがタイムきららミラク』2012年6月号、先日の続きです。

『桜Trick』は、いいですねえ、春香が美月会長と接近、ですよ。接近する春香、気後れしてしまう会長。妹と春香の関係に嫉妬してしまう美月、その言葉を誤解してしまう春香。ちょっとずつのすれちがい、それがもどかしくって、けれどなんだかいろいろ心くすぐられて、ほんと見ていて楽しいのですね。しかし、美月会長、どうして私が猟師の役を!? って、白雪姫の猟師って、白雪姫を森に捨てにいくあいつか! なんで猟師をと思ったのか、その突飛な発言、しびれました。冷静なつっこみ、これが効いてますよね、すごくいい。いやしかしほんと、美月会長の気持ち、いつか春香に通じるのかなあ。そんなことなど思いながら、優と春香、ふたりの世界が、もう、もうね! いや、ほんと、もうね!

『幸腹グラフィティ』、クッションいただきました、ありがとうございます。さて今回は筍ご飯でありますよ。静物デッサンの課題が筍、というのはいいんですが、なぜ米まで!? 私の住んでいるところはですね、筍の名産地なんです。だから、かなりおいしい筍ご飯が春になると食べられる。おおう、うわあ、このジャクジャクと表現された食感。これはすごくよくわかる。確かにそんな感じで、食べているもの、そのおいしさを表現しようという意気込みがすごくいいなあ。で、私、この話読んで、筍ご飯はこないだ食べたところだから、いや、オムライスが食べたいです! それと、椎名さん、友達と一緒にいろいろチャレンジしようという流れのなか、しあわせそうなリョウがすごくいいなあ。寂しさ悲しさから徐々に抜け出していく、そうしたところ、たまりません。

『夜森の国のソラニ』は、ウサギの中身。可愛いなあ。は、いいといて、利己的で猟奇的な昼森。彼女の側にいることを選択して、機械仕掛けのウサギをバラして入れ替わったっていうんですね。あまりに可愛い昼森に憧れて、また同時に疑問を抱いて、そして語られる夜森と昼森の過去。これは、ウサギの彼女とソラニ、このふたりがこの夜と昼の仲違い状況、その解決に向かわせるきっかけになったりする? と思ったんですが、すぐにそういう方向に向かうということはなさそう、いや、金輪際ない? わかんないんですけど、ひとりぽっちの昼森の側にも、ちゃんといてくれる誰かがいる。こういうところ、なにか優しさが感じられて、それは理解したいと思ってくれることかな、よいなあって思ったんですね。

『城下町のダンデライオン』、ゲスト再登場、なんですが、これやっぱり面白いです。普通の暮らししてるちょっと大家族。けど、彼らは王族で、次の国王選のために、メディアが一挙手一投足を追っている。兄妹の中から後継者を投票で、というのも面白いんですが、本人の興味がなくとも、いやむしろ目立ちたくないと思っていても、カメラに追われる、注目されてしまうというの、ヒロイン茜ですね、その様子がいい感じ。いや、ちょっとかわいそうだなって思うんですけど、しかしそれを上回ってアクティブで、派手で魅力的で、どうしても目立ってしまう。そのギャップが面白いなって思うんですね。で、今回は妹光の出番です。生物の成長をコントロールできるっていうんですね。けれど10歳、移り気で、猫を追って茜とはぐれてしまう。その先で、猫を助けるために大人になって、そうしたら服が小さくて、大変なことになったから、代わりに茜を子供にしてという展開。面白かった、チビ茜も可愛いし。大変よかったです。

『なりきりイミテーション』、今回は妹役をしている向子サイドのエピソードですね。腹くくって妹役、なりきってるかと思いきや、照れがあったり、いろいろ気を使ったり、可愛いなあ、面白いなあ。学校では優等生で、誰からも頼られている向子が、家では妹として甘えられる。そんなちょっと特別な時間、特別な関係を垣間見られるというのがですね、なんだかすごくよいな、ほのぼのとして、みなりに向子、学校でのふたりと家でのふたり、あまりに対照的なものだから、そのどちらもがより一層に面白いと感じられるんですね。しかし、向子、いろいろ心中抱えてるものがあったりする? わかんないんだけど、もしそういうのあるなら、これがきっかけになってつかえがおりれば、そう思ったりするんですよ。

    『まんがタイムきららミラク』第1巻第4号(2012年6月号)

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