2012年8月16日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号、発売されました。今月の表紙は『夜森の国のソラニ』でありますね。コミックス第1巻が発売、とのことでの表紙起用でありましょうが、しかしこの人のカラーは大変によいです。ソラニと夜森ふたりの表紙。座り込む夜森の膝から足先にかけての表情、あの足首とかね、超キュート。夜森の肩と頭に触れるソラニの手の表情もそっと優しく魅力的。ほんと、いい表紙。ふたりの笑顔、それもまた当然素敵なのでありますね。

今日はゲストを中心に取り上げます。

『寄り道ファミリ』、女子高生4人が家族ごっこ? 宿題をやっている子を中心に、妹に父母、その父でさえ女の子というのですね。主人公梁井史夏。海外に赴任するという父、ついていくという母、で当然史夏もついていくかと思えば、ひとりぐらししてみたかったんだー、いい加減なこといったら本当に一人暮らしするはめになってしまったと。で、親戚が校長やってる学校に転校。部屋も用意してくれる、って、宿直室に住むことになった。念願の一人暮らしだけど、家族が恋しい。というわけで、同級生を家族にしちゃったっていうんですね。妹役は妹尾さな子。さな子の紹介で母役に栂夕希、父役に斧田彩音が加わって、家族ごっこ。父役に戸惑う彩音が可愛い。家族ごっこ。ついつい出てくる史夏の地とか、こういうのいいなあ。明日の放課後を楽しみにしてる、そんなところがほんとよいです。

『アンノウン×アンティーク』、これは甘味処で働く女の子たちの話ですね。庵茶句と書いてあてぃーくと読ませる。この店には秘密があって、それは不思議な力を持ったアンティーク。こいつを手にいれると超能力が身につくの? なんでも望みが叶うとか? わかんないんですが、噂になっていて、それを求めて不思議な客がやってきたりするみたいです。今回の客はスプーン曲げ専門の超能力者。たいしたことはできなくて、スプーン曲げて因縁つけて、困ったお客なんですが、女の子4人、梨花、果林、林檎、桃、皆それぞれにちょっと外れた受け答え。本当にアンティークはあるみたい。けど、店員の子らは知らない? 問われて生じる擦れ違い、そこに垣間見えるその子らのキャラクター。可愛く、軽く、華やかで、見ていて大変楽しい漫画でした。

『飛ぶことを許された迷路』、これは遠未来ものっていったらいいの? 2428年の未来。人類は滅亡に向かっていて、世界人口64人。とはいえ悲壮感なんかはまったくなくて、ほのぼののんびり暮らしです。シロにアイに瞳。三人の女の子。植物は地下に向かって育つ。世界は200年ほど前に一度滅んだらしく、なにがあったかその後の世界では、自由気ままに過ごせる、そんな夢のような状況になった、とまあ不思議なのであります。憂いもなにもないのだろうか。ひたすらしあわせでいいのだろうか。不幸がない、そんな世界が楽しいままに描かれるのでしょうか。ちょっと続きを見てみたい、そんな雰囲気のある漫画です。

『エスパー女子高生さえか!』、超能力者ものですよ、といいたいけれど、えらく微妙な超能力。なにか都市伝説めいた出だしと思えば、なんと、これ、時間限定で申し込める通信教育とな。かくして超能力を身につけたエスパー伊藤冴華が、綾奈をめぐって森季節子と超能力バトル……。って、ほぼセクハラ対決じゃんか。ナンセンスな漫画、ナンセンスなやり取り。百合っぽいけど、なんかそんな感じがしない。綾奈にいいよる冴華の無理矢理さと、クールな綾奈のつっこみ。それがメイン。それとちょいセクハラでしょうか。シリアスには傾かない、そんな馬鹿馬鹿しさが楽しいです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第8号(2012年10月号)

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