2012年8月31日金曜日

うぽって!!

 『うぽって!!』BD、買いましたよ。鉄砲擬人化漫画、そのアニメ化でありますね。webでの先行放送時に話題になって、それが今夏BS日テレで放送します、っていうので、じゃあ見てみるかあ、そんな軽い気持ちで見たんですが、第1話で、自分には無理かも知れない……。そんな気分になりまして、でも見始めたからにはと試聴継続したら2話でがらりと評価が変わりました。いや、やっぱり面白いですよ。銃の個性をキャラクターとして与えられてる女の子たちが、自分のモデルとなった銃を手にフラッグ戦を繰り広げる。敵陣へと進軍する、その背後から狙うスナイパー! いや、もう、燃えるシチュエーションに、すっかりやられてしまったのでした。

バトルライフルで構成される高校生3人と、アサルトライフル中学生4人のバトル。もちろん、それもよかったのですが、この展開、描写がなければ決して買おうと思うほどにははまらなかっただろうと思うのですが、同様に購入を後押ししたもの、それは音だったんですね。発砲音。銃ごとに違えてあって、FALとM14が射撃場にて練習している場面なんて見事に対照的。冒頭シーンでのSG550は、近距離、中距離、遠距離、それぞれで全然音が違ってる。近距離での、ずどんと響く低音の深さ、あれは魅力的だった。何度も何度も見返して、発射音、弾の通過する音、命中音、などなど、実に楽しんで視聴したものです。

けど、これ、ちゃんとしたスピーカーをつけたからこそ、だったのかと思います。あんまりにテレビの音に不満があった、音がよくないことよりも筐体が共振して音をたてるのが我慢ならなくて、ホームシアターパッケージを導入していた。だからこそと思う。低音が低音としてちゃんと出る。銃ごとの音の違いなんてのもばっちり聞き取れて、ということは、あのホームシアター導入してなかったら『うぽって!!』BDを買うこともなかったのだろうなあ。そう思っています。ええ、このアニメは外部スピーカーあるいはヘッドホン推奨です。ちゃんとした音響機器でもって聞きたい、そんなアニメであります。

さて、その銃声ですが、BDにですね、収録されていたメイキング、これを見ればよくわかる。おお、グアムにいって実銃から収録してたんだ! 廃番になっていたため同メーカーの別銃を使わざるを得なかったFNC、そもそも民間に出てこないL85A1などは同機構の銃をもって代用してたとわかる。けれど大半は劇中に出てきたもの。いろいろ制限がありながらも、可能なかぎり同じ銃を実際に撃って、記録して、それを使っていたんですね。なるほど、そりゃ魅力的な音に仕上がるわけですよ。またこのメイキング見れば、銃の実際の感じ、それがよくわかる。可能なら撃ってみたいな、なんてすぐに思っちゃうものだけど、実際その機会があったとしても、怖くてなかなか試せないかも知れない。そんなこと考えさせられるビデオでした。いえね、結構ながたいの人でも押さえ込めなかったりするみたいなんですね。慣れてる人、アドバイザーの方なんかはさすがの一言なんですが、華奢な人だとかなり持っていかれてる。あれは怖いなあ。変な方向に向いちゃうと、人死にが出たりするわけだから、何発か試して、まだ撃ち切ってないですよといわれても、もう充分ですと断わってる人の気持ちはよくわかる。いやもう、フライパンを貫通とか、うへえ、あんなの持って撃ち合わないといかんとか、兵隊さんは大変だな。いやもう、想像を絶するビデオでした。

ネットやなんかで実銃ビデオとか、簡単にいろいろ見られる時代ですけど、解説ありで、かつ普通の人がライフルに触れるというビデオ、それはちょっと珍しいように思えて、ええ、いいものを見たと思いますよ。もちろん本編も面白かった。第1話はずいぶん久しぶりだったんですが、苦手に思ってまったく見てなかっただけで、そんなにも悪くなかったなあ。印象はずいぶんと違っていたようです。

  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第1巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2010年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第2巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2011年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第3巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2012年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第4巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,オリジナルアニメBD付き限定版,2012年。
  • 以下続刊

BD/DVD

CD

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