2012年8月6日月曜日

うぽって!!

 Webで先行公開されていた時に既に話題だったわけですが、テレビ放送されるということで遅ればせながらアニメ『うぽって!!』見ましてね、あれれ、これ、めちゃくちゃ面白い。ゆるかわ美少女てっぽうまんがみたいなこといってるから、もっとのんびりだらだらと銃談義、いや、むしろもう鉄砲とか関係ないから! みたいな内容かと思ってたのに、いやいやいやいや、全然違うよ? しっかりした銃知識に裏打ちされたバトルものといったテイストもありまして、うへえ、こんな内容だったのか。面白くってためになる、読めば身につく銃知識。そこに加えてチーム戦でフラッグの奪いあい、ああ、これは面白いわ。2話で陥落。結局、漫画も買ってしまいました。

こんなことだったら、1巻が出たあんとき、迷ってないで買っときゃよかった。というのは、『ゆるゆり』もそうでしたっけ。ともあれ、アニメの2話、あれが素晴しかった。近距離、中距離、遠距離で変わる射撃音は、もちろん銃ごとに違っていて、これは実銃を収録したんだろうか、感心感動しまして、いやほんと、FAL先輩とか惚れ惚れする。後半、作戦に入ってからの様子。敵地に乗り込む算段をつけ進攻、安全と思っていたら突然のスナイピング。一気に緊迫する状況から、まさかの伏兵、予想しなかった加勢と、状況が二転三転させられて、ほんと素晴しかった。あの鉄扉にがつんがつんと撃ち込まれる弾、その打撃力もかっこよくって、もうほんと、最後まで気持ち鷲掴みでありました。

で、この作戦、決着ついた時にふわふわ空にのぼっていった風船、あれは一体誰の風船だったんだろう? ずっと疑問だったんです。風船が割られていないのはFAL、G3、SIGの3人。FALは対峙したFNCを仕留めて、最後まで無事。ということはG3かSIGのどちらか? 結局SIGが負けたって理解でよかったのかな? でないと、下級生全滅にならなくて、ゲーム終了せんもんな。はっきりせぬまま、なんとなく流してしまっていたのですが、ああ、原作だとあの風船が誰のかちゃんとわかる。ふんこのかー! なるほど、ラストをちょっといい話に改変したことで、あののぼっていく風船が正体不明になってしまったのか。だったら残さなかったらよかったのに、そういう気もしたんだけど、バトル終了の雰囲気、それまでの緊迫した状況から一転のどかさ感じさせる日常への回帰を感じさせる、そんな効果があったから、風船、なくしたくなかったんでしょうね。こういうの難しいところだと思います。

原作よりもアニメの方が好みかな、そんな感じに最初は思っていたんですが、やっぱり漫画の方が時間の制約とかなしに、いろいろ書き込めますから、銃知識、解説などがわかりやすくていいですね。アニメではいまいちどういうことかわからなかったりしたことが、なるほどこういうことか、一発でわかったりして、このあたりはメディアの特性による得手不得手を感じさせます。またアニメではオミットされてる情報もありますし、双方のよいところ、得意なところをもって、相互補完するような感じで読む、見るといいように思っています。

しかし、キャラクターが魅力的ですよね。自分は上級生組ひいきですが、中学組ではしぐが、高校組ではふぁるが、といいたいんだけど、なぜこんなにもいちよん先輩に心ひかれるのか。ええ、いちよん先輩、いいですよね。冷静に考えるとふぁる姉ちゃんしかないと思うんですが、どうしてもいちよん先輩に気持ちは傾きます。それから、驚いたの、じーすり先輩ですよ。原作だとあんなに可愛い人なんですね。アニメだとハードで、ちょっといっちゃってる人なのかな? そんな風に思ってたんですが、いやもう、全然違いました。原作というと、スノーエンジェルからもっちもっちへの流れ、最高でした。

  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第1巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2010年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第2巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2011年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第3巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2012年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第4巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,オリジナルアニメBD付き限定版,2012年。
  • 以下続刊

BD/DVD

CD

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