2012年10月2日火曜日

『まんがホーム』2012年11月号

『まんがホーム』2012年11月号、発売されました。表紙は、おやおや、パーティの雰囲気ですよ。見れば『まんがホーム』通巻300号、そのお祝いっていうんですね。なのでパーティ。『らいか・デイズ』らいかはお皿にローストビーフ? のせてお食事、椿さんは、ローストチキンを、ええと、持ってきたのかな? 『もっと!夫婦な生活』としゆき、みえこ夫妻はくす玉を割っていて、『天国のススメ!』、小町さん、洋装ですよ! なにこれ、超可愛い。

『孔明のヨメ。』は、月英の発明品、続々出てきて、これは面白いですよ。たくさんのものを一度に運ぶための手押し車、木牛に流馬。少ない材料で作るため一輪車、っていうんですが、これに同様のものは現在もあるものなあ。実際、どこまでが真実かは別として、こうしたものを考案したという言い伝えはあるのでしょうから、この月英という人はたいした人だったのでありましょう。そして扇車。これもすごい。で、こうした発明の面白さがメインじゃないのが見事でした。これ、孔明の夢、どんな時にも人が飢えずにすむようにしたい、それを実現するためだったっていうんですね。なんという健気な話だろう。ほんと、素朴で互いを思いあっている夫婦。本当によいですよ。

天国のススメ!』、よいですね。冒頭、太一に妖怪女子、誰が好み? と無理な質問をしている草間くん。で、この話を聞いて剣山を草間に盛る物騒な十子。いや、まあ、妖怪の話してるとは思わんよな。しかし、まさかこの草間がラストに重要な役割を演じるとは、これもまったく思わないことでした。さて本編はまくらがえし。ツンデレらしい。たまにやってきて、遊んで帰る。ほのぼのだなあ、そう思っていたら、ああ、妖怪はだんだんに減ってきている。また、まくらがえしは太一が自分のことまだ見えるだろうか、確かめにきているのかも知れない。切ない話が続くなか、見えなくとも妖怪とともにあろうとしている友人がいるという、これがなんだか救いのようであったのですね。

企画ページは「まんがホーム事件ファイル」。300号記念ということで、私と『ホーム』? そんな感じのエッセイ、参加者は、おーはしるい、杜康潤、宮成樂、あさのゆきこ、仙石寛子、松田円であります。しかし、おーはしるい語るところの『夫婦な生活』誕生秘話。ああ、そうだよ、『夫婦な生活』はショートストーリーと四コマ、並列で掲載されてたんですよね。このころは私が四コマ漫画誌を読み始めたころで、面白いなあ、単行本とか、四コマとショートストーリーが交互に出てくる、いい感じにリフレッシュしながら読んだ、そんなこと思い出します。しかしほんと懐かしい。そうですよ、『つくしまっすぐライフ!』は『まんがタイムきららキャラット』で掲載されていたんでした。『ホーム』に引っ越しとなった時、こんなこともあるのか!? って、他にも例がないでもないからそんなには驚かなかったですけど、そうでした、昔の『キャラット』の雰囲気なんかもセットで思い出しましたよ。長く掲載されているもの、最近はじまったもの、いろいろあって、その幅も確かに広い。その広さが豊かさになってるのだと思います。

『炊飯器少女コメコ』は、コメコがテニスをするなんていってる。扉なんかは本格的なスタイル、まあ、これがやたら可愛いんですが、本編だと普段着ですね。しかし、なんでコメコがたけるにスポーツを勧めるのか。って、これも米がらみ。運動後のコメはとてもうまいから、シンプルな理由です。いい話でしたよ。コメコが頑張る理由、たけるを喜ばせたい、その一心だっていうんですね。どこか冷めたたけるに対し、前向きなコメコ。そんなコメコを見て、ぽつりともらしたアユカの言葉。しみますね。ほんと、コミカルな設定の漫画だけど、心にしみるものがある。今回なんかは、まさにそうしたエピソードでした。

  • 『まんがホーム』第26巻第11号(2012年11月号)

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