2012年10月30日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年12月号

『まんがタイムオリジナル』2012年12月号、先日の続きです。

『女子高生かんさつ日誌』、面白いですね。あっという間に寒くなってきた。ええ、このところ実感することしきりでありますが、そうなると女子高生たちの装いも変わってくるというお話。短めツインテールの娘はコートの下に大量のカイロを装備し、いつもクールなあの子は、マフラー、コート、タイツにイヤーマフ、まるまるもふもふで登校。冬はもっとらしい。雪だるま状態、うん、ちょっと見てみたいですね。しかし、あの短めツインテール娘のアグレッシブさ。倫理観から背を向ける先生がいいですよね。自由そのものといった娘たち。先生をおちょくりながらもしたってる? そんな感じがなんだかくすぐったくてよいのですよ。

『オモテもウラも才俄センセイ!』、ゲストです。見た目に可愛く、ふわふわな才俄先生。実はそれが仮面だっていうんですね。強面と怖れられる秋山先生、この人が実は才俄先生のパシリ。むしろ弱気であかんたれな性格を隠すために強面、悪キャラを演じてるっていうんですね。で、生徒からは怖れられたり、あるいは男っぽいと人気だったり。そんな秋山先生を楽勝でビビらせる才俄先生が素敵です。しかし高校時代の才俄先生、伝説になってたりするんですが、事実は伝承を上回ってるとか、故人にされてるとか。なのにこの実はおそろしい才俄先生。おそろしい中に可愛さもあるのがずるくてナイスですよ。

『より道!ダーツバー』、おお、輪郭線が痩せた。ダーツものの漫画。実は結構気にいっています。ダーツにはまって、授業中にもシャーペン使って投げかたいろいろ工夫する。それで後頭部にペン投げ付けられるのは困りものですが、こうして新しいことに興味持って一生懸命というの、見ててすごくいいですよ。夢中になって取り組む、四六時中思っている。ああ、わかります。自分もそういうところがある。で、人見知りながらも、知らない人の中でダーツにチャレンジしていく、そんなヒロインがいい。彼女のわくわくやどきどき、その新鮮さがよいのですよ。

『ものづくれ!アプリ開発部』、これもいい感じ。いえね、前回これを読んだ直後に、スマートフォンアプリのコンクールなんてのを学生対象でやったりしてるというのニュースで見ましてね、ああ、彼女らの取り組み、これももう普通にあることなんだなあって思ったわけですよ。まあ、確かに、iOSにしてもAndroidにしても、開発環境は公開されてフリーで入手できますものね。で、この作者、商品開発のプロセスとか、しれっと描いちゃうわけですが、こうしたアプリ開発をなんとなく雰囲気で考えてるんじゃなくて、具体的に知ってたり関わったりしてる人なんでしょうか。この雰囲気、悪くないなあって思ったんですよ。単純にそうした知識を披露し、状況を描くだけでなく、着手金を要求するとかね、うまく生かされてるところがいいなあ、そう思うんですね。実際のところ、まだ漫画としてはかたい、そんな感じもするんです。なので、今のよさを保ったまま、いい漫画を描く人になってくれればいいなあ、そんなこと思って期待しているんですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第12号(2012年12月号)

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