2012年11月2日金曜日

『まんがホーム』2012年12月号

『まんがホーム』2012年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、温泉につかっているらいか、タオルを手にあがろうとしているところ? であります。散る葉はもみじ、秋でありますね。テーマが温泉なんでしょうね。『孔明のヨメ。』のふたりは湯上り帰り道? 温泉饅頭を食べようとしているところ。『東京!』は3人が浴衣で卓球。これも温泉の風情かも知れませんね。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、師走冬子の新作です。主人公は男の子なのね。女の子っぽい雰囲気の青年、オーロラデパートに勤めてる。そんな片岡水菜が通勤途中出会ったのが、なんだか変わったお嬢さん。美人なんだけど、女らしさを求めて修行中らしい。山奥で武道家の父に育てられたために、常識やらもろもろがすっとんでる。六道縁。彼女もオーロラデパートに勤めることになっていて、水菜に縁が女らしさを学ぼう、そういった話になりそうです。とりあえずの第1話、作者らしいのりは大変によくて、これは楽しんで読めそう、そうした感想。スムーズに導入、読み進めていけそうな雰囲気でした。

エッセイ企画は「私のズボラレシピ」であります。参加者はカワハラ恋、松田円、楯山ヒロコ、あさのゆきこ、小石川ふにであります。さて、ズボラレシピ、手をかけず食べられる、そんなご飯の数々ですが、丼ものが多いのですね。納豆を、豆腐を、お刺身を、サバ水煮をのっけて食べる。って、これいいな。どれもおいしそうに見えるのは、絵のせい? それとも説明のせい? 手をかけたご飯がおいしい、それは当たり前にも感じるけれど、手をかけず簡単に、けどこれらもきっとおいしいと思う。ちょっと試してみたくなる、そんなご飯の数々でした。小石川ふにサバ水煮の丼は結構手がかかってるな。ちょっと今度作ってみようと思います。あと、豆腐のバリエーションも。

『シネマちっくキネ子さん』、あれれ? まだゲストだっけ? 勝手に連載になったと思ってた。宮川大八をカメラマンとして雇いいれたキネ子さん。しかしキネ子さん、映画つくったこと、まだないのか。アパートを爆破されて、住むところを探さないといけなくなった大八。それで、キネ子のお爺さんの撮影所に住むことになるわけですか。って、越前ハリウッ太も撮影所住まいで、しかもただのセットなのか。シュールだな。しかし、可愛いキネ子さん。謎のカチンコ一体型カメラを手に入れて、これから活躍? 超期待でありますね。

天国のススメ!』は、太一、先生につかまって、聞きたくもない怖い話を聞かされるっていうんですね。夜の学校に響く声、もーいーかい、声はすれども姿は見えず、見えるのは革靴の足だけというんですね、ってこえーな。で、その幽霊の正体を確かめにいく。その出会った霊の話を家族にもしてみる。そうしたら、ああ、父の恩師だったというんですね。生物の教師、蝶が好きで、その飛んでいる姿が好きで、だから標本の蝶たちも飛ばしてやりたい、そんなことを思う人。その話を聞いて、思うところあって、再び会いにいった太一、彼が気付いた先生の言葉「もういいかい」、その意味するところ。ああ、そういうことだったんですね。自由を求める気持ち、その標本の蝶に向けられた先生の愛の深さ。蝶と先生の心の繋り、その思いが太一にも届く。そうした様、しんとして、しずかに伝わるものありました。切なくも美しい話だった、そう思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第12号(2012年12月号)

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