2012年12月31日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号、先日の続きです。

『さくらティーブレイク!』、一年生桜と菊華が初お点前だそうですよ。七紀先輩も着物、男物なんですが、って、どんだけ背が高いというのか。先輩たちも後輩の初披露、大切に考えているっていうのですよね。しかしここからが面白かった。髪焦がす、カンペをガン見で流石を「りゅうせき」と読んでしまう、お菓子を間違え、こけるは、食べるは、水蒸気もうもうたてた上、極めつけは水でお茶をたてる。もう、このテンポ、この段取り、めちゃくちゃ面白かったです。一生懸命、それが伝わる。いい子ですよ。あの、片付けしてるところの絵なんかも実にいい。ええ、すごく面白かった、よかったですよ。

『ぷらいまりィずむ!』、遠足後編。カラーが可愛いですよね。で、お弁当を忘れためいふが、いろいろ食べ物わけてもらったりする中、さゆらだけは意地でもわたさない。うん、姉妹とはこういうものなのか。さてさて、今回はニコちゃん回でしたね。お手伝いする、その手際のよさ、また近所の皆からも好かれていて、お母さんが亡くなっちゃった、それでお姉ちゃんが頑張ってるって、みんなが知ってるんでしょうね。で、遠足、ゴミ拾いを兼ねてオリエンテーションをやる。いや、ゴミ拾いがメインなのかな。その最中、アレな本見付けちゃって、しずのはなにかわかるんだ! で、ニコはぎゃあって叫んで逃げるんだ。森の中、迷子になって、不安になって、それで助けられた時に、ニコ、めいふさゆらのお母さんに抱き付いて泣いてしまう。ええ、ほんと、よい話でした。頑張ってるニコ、いつも明るいニコだからこそ、ぐっとくる瞬間でしたよ。

『うぃーしぇあ!』、お風呂で瑚町さんと遭遇。人見知りな人、あのぬいぐるみを作ってくれた人ですよね。目をあわせてくれない。曇った眼鏡で表情がわからない。なんとかコミュニケーションとりたいなあ、そう思うんですが、なかなかうまくいかない。そこにやってきた里音先輩のおかげで、瑚町さんの眼鏡の曇りもとれて、そうしたら鼻血。あさひ自分のせいと思って、いろいろ世話を焼く。いちご牛乳飲みたい、今すぐ買って参ります!! なんでもする、お菓子も献上、それですっかり仲良くなって、あさひの尊敬を勝ち取ろうと瑚町、里音で争奪戦が発生する。ええ、よかった。楽しかったです。舞ちゃん最強、これもよかったですよ。

『もこもこBOX』はおじいちゃん登場です。ゴロゴロとカートを引いてやってきた和服の御老人。どっこいしょと座る、それは椅子じゃなくてグリリンだっていうんですね。おじいちゃん、立派なしっぽ。もふもふと子供に大人気。おおー、なるほどキューちゃんのおじいちゃんだっていうんですね。子供が好きそうな、優しいおじいちゃん。ちょっといたずら好きそうで、すっとぼけた発言もいい感じ。キューちゃんもすっかり翻弄されてますね。しかしこうして皆のお母さん、おじいちゃんも揃って、わいわいと大人数、なんだかにぎやかで楽しそうで、ほのぼの。ほんと、すごくよいのですよ。次回! グランドフィナーレ! えええっ! なんだって!?

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第2号(2013年2月号)

2012年12月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号、先日の続きです。

『かでん屋さんの基礎知識』、やっぱりこの人の描くキャラクター、魅力的です。出勤してきたら大量のダンボール。一体なんなのか? 福袋の中身だっていうんですね。売れ残りと組み合わせて福袋を作る。専用商品もあるよっていうんですね。福袋作るのは主役園宮、眼鏡男子三笠、そしてゲームコーナー担当のバイト草薙。草薙、可愛いですよね。ちょっと変わった子、マニアックなんだそうです。この子、ケーブル盛り合わせとかいう、地雷のような品揃えを作る。対して園宮は、開けた時に楽しいと思える、そんな組み合わせを考える。園宮と草薙、双方いい感じに刺激しあってますよね。で、売り場では、園宮と三笠のどっちが先に売り切れるか対決。いやあ、園宮、きたない! ノリよい展開、元気な絵、いいですよ。楽しく読めます。

『かがやけ!工学女子』、今回は真空がテーマなんですね。なにもない空間という意味ではない、工業的には「大気より圧力の低い空間」のことなのだそうです。食品の保存、真空パックにフリーズドライ、吸盤なんかも紹介して、その次ですよ、エアインチョコ、あれ、空気を吸い出すのに真空を利用してるんだ。あと容器に液体をいれるのも、容器内を減圧して吸い込ませる、大気圧で押し込む? なるほどそうするんだ。魔法瓶の保温、そして蒸着や塗装を綺麗に行うため、などなど、知らなかったけど真空を利用してる工業製品、たくさんあるんですね。いろいろ知ることのできる漫画、これは知る喜び、面白くてためになる、そうした味わい、とてもいいですよ。

『ろくなちゃいむ』、ゲストです。『より道!ダーツバー』の人ですね。新作ということは、ダーツバー、駄目だったのかな。好きだったんだけどなあ。さてさて、今度はなんか不思議な女の子の登場でありますよ。ろくなという女の子。六奈、道端に座り込んでて、気分でも悪いのか? 近付いてみたらお腹がすいたというんですね。草食べてた。いい匂いがするとつめよられ、シュークリーム食べられて、さらにたべものをくれという。ファミレスでおごり、えらい食われてしまうというのですね。ますみとりょう。りょうがおごらされた男子。けど、ちょっとそのおごらされるところまでの流れ、強引すぎると感じました。で、六奈、豪邸住まい? お嬢様? なんか蝶が好きなんでしょうか。とりあえず、続きがあるならそれを見たいところですよ。

『脳内フェスタ』、小ネタの連続、その小気味いい展開が非常に好みなんですが、今回も実にいい感じ。七癖粥だとか、あのガタッとくずおれる奥さん、あの勢いよく落ち込む様が本当にいいですよ。そしてホットドリンク。ホットで暖まりなよ、ロマンチックな瞬間、そう思わせて、カップ酒なんだ! もう実にいいですよ。今はこうしたオーソドックスな四コマらしい四コマははやらないのかも知れないけど、だからこそ『脳内フェスタ』には頑張って欲しい。そう思わないではおられないのですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第2号(2013年2月号)

2012年12月29日土曜日

『まんがホーム』2013年2月号

『まんがホーム』2013年2月号、発売されました。毎年年末の風物詩ですよね。本来なら2日発売の『ホーム』が正月のあおりを受けて前倒しで発売されるの。ついつい忘れたりしがちで、ええ、今年はちゃんと把握しておりました。表紙は『らいか・デイズ』をメインに『椿さん』、『さえずり少女、しんしん鎌倉』、『となりのなにげさん』。らいかはお年玉をもらって、残る3タイトルヒロインたちが一富士二鷹三茄子をやっている。ひとりカラリと揚がってる茄子のなにげさんが、なんだか面白いです。

『ただいま独身中』は、事務所移転のあおりを受けて雑務が大変なことになってる楓さんですよ。無心にお知らせを折り続ける。内線も無視して折り続ける。うん、自分もこういう仕事の仕方したい。次長からの電話にもつっけんどんな対応、差し入れと聞いて乗り気になる。ええ、楓さん、実によいですよ。しかし、こうして仕事に打ち込みながらも、打ち込んでる? まあおいといて、気になる異性、いろいろ思ったり、もやもやしたりしてるんですね。でも、恋愛ばかりでいられないのが楓くらいの年齢なんでしょうね。いや、この人の特性かも知れませんけど、ほんと遅々として進まない恋愛事情。独身はまだも続きそうでありますよ。

『いぬにほん印刷製版部』、ゲストです。職業もの、印刷会社が舞台ですね。新入社員紙谷なほ子が配属された部署は製版部。ひとり体を壊して辞めてしまったところ、人手不足のこの部署にあらわれた期待の新人。希望のDTPではなく、次の工程でありますね。糊やインクの匂いでトリップしながら、機械のために冷却された室内で、力仕事するのが彼女のさだめ。いや、実際どれほどの激務なのでしょう。ドサドサと積み上がる仕事の山。OJTというけど、研修してる暇もないだけじゃ? など思わせる危険な現場、なほ子の明日はどうなるんでしょう。これ、印刷会社ならではの話などが展開したら、なかなかに面白いものになりそうに思いますよ。

企画エッセーは「我が家のお正月」であります。参加者は杜康潤、カワハラ恋、辻灯子、おーはしるい、矢直ちなみ、ミナモであります。しかし、お正月、そのまま仕事してる可能性が高いというコメント多くて、なるほど、皆さん熱心、という感想でよいのかな? 雑煮御節などなど、正月の食べ物、こうした紹介は地域性やそのお家の雰囲気、よく伝えていい題材だと思います。って、矢直ちなみさんの煮物の存在感、これが面白くてですね、うん、わかる、うちにもそういう感じの煮物、ありますよ。量が多いのもあるのかも知れないけど、残りますよね。最近では、昔に比べて正月の風情薄れた、そんな風に思ったりもするわけですが、なんのなんの、やっぱり正月というものは残ってるんだな、そう思わせてくれるエッセーであったと思います。

『半熟やおよろず』、ゲストです。主人公は神様見習いの女の子、いや、女神といっちゃっていいのかな? 立派な神となるべく高天原学園で学び、いつか資格をとろうというんですね。なるほど、いろいろ資格があって、そのとった資格によってなんの神様になるかが決まるのか。面白い。神様見習い、かつ学校ものでもあるというわけですね。資格をたくさんとると、その分かけもちもできる。少彦名は穀物、医療、酒造、温泉の神様だとか、なるほど、そうしてヒロイン鳴も雷神の家の出でありながら、笑いの神様にもなりたいというわけなんですね。ほのぼので、なかなかに面白い。おじいちゃんのポジションが実によかったですよ。なんか懐かしい乗り物に乗ってるし! ええと、なんだっけ、セグウェイだ!

  • 『まんがホーム』第27巻第2号(2013年2月号)

2012年12月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年2月号、発売されました。今月も付録つきですね。『ひだまりスケッチ』のクリアしおり。先々月がクリアファイルで先月がボールペン、文具セットなんですね。表紙も『ひだまりスケッチ』、ゆのを中心に沙英さんヒロさん、これはパジャマなのかな? 三人そろって並んで座っているんですね。ヒロさんの耳つきフードのパジャマ? 部屋着が可愛いです。おやすみの文字、ちょっともこもこな三人、どことなく暖かみもある、そんな表紙に仕上がっています。

『ネガ→ポジ』は調理実習ですよ。ちーがやたらやる気で、持ち物、エプロンに三角巾、加えて包丁、まな板、調味料セットときた。いやね、ちょっと気持ちはわからんでもない。学校の包丁、ステンレスのだったりして、あんまり切れなかったりする。自宅の包丁がしっかりしたものなら、やりにくいなあ、そういう風に思うのは自然ですよね。とはいうものの、作るのケーキなんだ。調味料、なにを持っていくつもりだっただろう。バニラエッセンス? 調理実習に気合いが入ってるの、ちーもそうですが、真白も違う方面で気合いが入っていて、朝ご飯抜いてきた。エネルギー切れで動けない。この子の一連の行動、それが面白かったですよ。つまみ食いで復活、ちーが怒る。いい展開です。ケーキはちょっと失敗しながらも、うまくリカバーして、四人それぞれのデコレーション、そこにあらわれる個性? また料理楽しいでしょうというちーに対する皆の結論、面白かったです。綾乃の指からバニラエッセンスを舐めようとする音々も大変よかったです。

『はたらけNGがーる』、ゲストです。メイドとして働く明星ゆうひ。うっかり休みの日に出勤してしまうような子なんですが、いや、でも、これは希にあることだと思います。自分は意地でもやりませんが。で、ゆうひ、いぶき様の家の車を凹ませて、その弁済のためにいぶきの家で働いているみたいなんですね。ゆうひにとっていぶきは憧れの人で、いぶきからしても、ゆうひは可愛い相手なのかな? からかったりして面白がってる、みたいです。メイドとして働いてる時はいぶき様、学校では様も敬語も禁止。メイドとして働いてることは内緒だっていうんですね。その秘密や、家と学校での関係の違い? それらがちょっとしたギミックになりそうですね。

『ハレハレハレルヤ!』、ゲストです。焼却炉を探して迷い込んだ旧校舎。危険として立ち入りが禁止されているそこに出入りしている生徒がいる。危ないと駆け寄って、それで知り合った面々。立入禁止をいいことに、教室を占有して、自分たちの憩いの場所にしてる人たちだったっていうんですね。泉、しな乃、皐月、三人の先輩たちと秘密の教室でゆるふわコミュニケーション? そうした感じ。後半にも期待でありますね。

『フレラジ☆』、ゲストです。声優ものでありますよ。声優の養成所に通う女の子、朱木茜。突然決まったラジオ出演、レギュラー番組ですよね? どうしたらいいかわからない、まだ先のことと思っていた、不安でいっぱいになりながら、同じく声優を目指す友人青柳葵と一緒に頑張ろう、そんな感じの出だしでありますね。ご近所、茜と葵、前日一緒にいろいろ話して、そしてその当日ですよ、他の出演者に出会う。最初にやってきたのは墨田圭、ものすごく緊張してる!? 茜以上! 台本以外は話さない、普段はスケッチブックで筆談という子。ちんまくて可愛いですよ。そして最後にあらわれたのが山吹薫、おおう、姫だ! 一番ヤバそうなの、なんていわれてますが、ほんと、強烈なキャラクターを予感させる登場です。ひとり有名な子、期待の新人がいるとのことですが、これは墨田圭なのかなあ。これ、絵もよく整理されててわかりやすい。期待して次回、ラジオの本番を待ちますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第2号(2013年2月号)

2012年12月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号

『まんがタイムオリジナル』2013年2月号、発売されました。表紙は、もうお正月ですね。着物で初詣。メインは『ラディカル・ホスピタル』榊先生と山下ナース。おお、榊先生はすごく真剣にお祈り。対して山下ナースは片目開いて隣をうかがっている。ええ、可愛いですね。他には『ヒミツの家光』メインふたりがはねつきですね、『社外秘!神田さん』は福袋買いまくって、『らいか・デイズ』は絵馬ですね。そして『鹿女子【バンビーナ】』は大きな鹿せんべい持って、また鹿に追われてるのかな? 元気なイラストであります。

『あねぐるみ』、錦さん独立! って、会社から出るんじゃなくて、新しく課を作るんだ。企画3課。テント暮らしのひとりの課。つまんないことで楠木課長と喧嘩して独立。いや、ほんとつまらない。とはいうが、約束してたフィギュアを違う人にあげちゃった、これは喧嘩になるよな。フィギュアもそうだけど、約束が守られなかった。それが悪かったんだよなあ。というわけで、ずっと子供っぽい喧嘩してる。それをタケローが仲裁というか、ケアしてる。錦さんのいうこと聞いていろいろ動いてる? その時の錦さんの様子が可愛くてですね、なんだかとても面白かったわけですよ。北見課長もいいですよね。ほんと、なんのかんのいって楽しそうな会社です。

『満開!Sister』もお正月の風景ですよ。餅を食べている扉絵のカンナ、可愛いですね。けど本編でのカンナは着物をズルズルに着崩して、ああ、タケシは気が気じゃないよね。いろいろ崩れないよう工夫を、っていうんですが、アクティブすぎるカンナには効果なくて、結局は洋服に。でも心配なので監視するっていうんですね。いやあ、友人からの目、これがいいですよ。ストーカーやってるんじゃないかと心配され、すごいシスコンだと引かれてしまう。ええ、タケシ、もうシスコンでいいじゃないか。相変らずのサツキさん、この人も最高ですよ。見た目ほどによくない、このいいかげん、あるいは適当? そういうところ、非常にひかれるのです。

『小森さんは断れない』、ああ、進路なんかも考えなければならない年代なんですね。進路調査、希望の高校とかいわれるんだけど、別にそんなのない。ええ、中学くらいだとこれが普通でしょう。友達がいくから、家から近いから、後は進学の有利を考えて、これくらいなもので、さらにその先の職業とかまで考慮に入れてという生徒の方が珍しいと思います。うん、まさ子ちゃん、よくわかってる。けど、小森さんは小森さんで、ちょっと希望があったりするんですね。とはいうものの、今は友達と一緒がいい。そうした気持ちもあるけれど、あの、小森さんのお母さん、あの一言がよかったじゃないですか。別の大学いっても、遠くに住んでも、今でも会う。それで自分でここと決めることができたんですね。で、奇遇にもめぐみも同じ希望を出して、まさ子もそう。この知らず同じ方を向いていたっていう、それがいい。あの縁が腐るにはいい温度という、小森さんの感想も、なんだかとてもよかったのですね。

『ヒミツの家光』は、おお江戸城内の人々、状況も描かれるのですね。これまでは特に表立って関わらなかった人たち、話には出てきてたんですけどね、春日局、伊豆守信綱、そして柳生宗矩。勝てる気がしないんだ。めちゃくちゃ面白いな。個性的な人たち。厳しくて一筋縄ではいかない、そんなところが強調されて、あの十兵衛の状況。切腹セットだとか、そして父ちゃんからのお説教。このあたりの描写は、とにかくコミカルに、そしておキヌと家光、ふたりの恋の行方も、なかなかに盛り上がりそうですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第2号(2013年2月号)

2012年12月26日水曜日

フォークソングのすべて

 私はなにか集まりがあるとギターを持っていって歌ってる、そういう人間なんですが、フォーク世代がたくさんいる集まりですとね、ちょっとした歌声喫茶状態になるんですね。あれをやって欲しい、じゃなくて、あれを歌いたい。となると、定番の曲は押さえておく必要がありますよね。『歌謡曲のすべて』の出番ですよ。ところがですね、この本にも問題がありまして、歌謡曲といっているだけありまして、フォークが少ないんです。もちろん皆無ではない。けど、ちょっとこれ歌いたいんだけど、それで索引調べたらない。ああ、入ってないですね。残念に思われることが多かったから、いつかフォークの本も買わないといけないな。漠然とそう思っていたら、同じく全音楽譜出版社から『フォークソングのすべて』というのが出ていました。いや、出てたんは知ってたんですが、これの改訂版が出てたんですね。2012年の改訂版。おお、これは買いだぞ。ええ、即決でしたよ。

ですが、この本、どうも毎年のように改訂されてるみたいですね。私の買ったのはベスト506。新しくなるほどに収録曲は増えていく、ものかと思ったら、どうもそうではないらしい。2010年版はベスト496? 2009年は487で、どうも2006年のはベスト744だったらしい。おおう、二百曲以上も減るのはでかいな。どうも調べると2009年改訂版で大幅に収録曲が変更されたみたいですね。なるほど、当然これはフォークだろうと思われる歌、そういうのが落ちてたりしたのか。で、2009年にそれらが収録され、その後J-POPからフォークソング色の強いものが増補されてきていると。2009年改訂版で追加された曲を見れば、厳選された今の版でよかった、そう思えるものもたくさんあります。ベスト744だった時の収録内容は、楽譜ネットを見ればいいのかな。差分を数えようという気分にはちょっとなれませんけどね。

この楽譜と『歌謡曲のすべて』で被ってる曲もあって、両方買ってる自分のようなものにはちょっと残念、かぶりなしで多様さが欲しい、なんて思ってしまいますが、これうまくすると、どちらかを伴奏弾く自分が持って、片方を歌いたいその人に渡すっていう使い方も可能だなあ。などなど、まったく無駄というわけでもない、使いようではありますね。そしてこの本、『歌謡曲のすべて』と同様に、楽譜がページをまたぎません。見開きにきっちりおさまるようにできていて、このあたりは本当にありがたい。ギターは両手を使いますからね。ページめくりが不要というのはやっぱり大きいです。

『歌謡曲のすべて』は、私、下巻を買ってないんですね。上巻はもうあの曲数と決まっている。対して下巻は、毎年毎年曲が増えていく。次々買い替えるのは大変でしょう。なので最近の曲となると、こちら、『フォークソングのすべて』で歌うのがよさそうですよ。まあ、あんまり知らないから歌いにくいってこともあるんですけど、それでも楽譜があるないでは天と地ほども違います。ええ、とにかくいろいろ歌うといいさ。耳にしたものあれば、興味覚えるものもあるだろう。だからいろいろ歌ってみるのがよさそう。刺激にもなろうかと思うのですね。

2012年12月25日火曜日

Paraffin heater, taken with GR DIGITAL IV

Japanese radish月末、ということでGR BLOGのトラックバック企画ですよ。今月のテーマは冬じたく、ということで、最近めっきり寒くなりましたよね。その冬に向けての支度いろいろを、ということなのだそうであります。しかし、今年の冬は、つい先々月くらいまでまだ暑くて、徐々に寒くなってきたなあ、そう思っていたらドンと一気に寒くなった。支度とか悠長なことをいう前に夏から冬になった、そんな印象です。トラックバック企画「冬じたく」に参加します。

しかし、本当に無闇矢鱈と寒い。なので、もうなにも考えず、寒さをしのぐための対策、そいつをピックアップしておこうと思います。

Hand

Paraffin heater

2012年12月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年2月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』、晴着のなるがとてつもなく可愛いですね。ちょっと崩しぎみに座りこむ、その様子、八の字眉。周囲にはちんまくなった皆がいて、髪飾りや帯留めをなおしたり、また鳴子を持ってたり、華やかで綺麗、そこにちんまくて可愛い、いろんな要素が共存して、実にいい感じの表紙になっていますよ。

『あんハピ♪』、新連載です。自分を不幸という女の子、雲雀ケ丘瑠璃。天之御船学園に入学したというのですが、特にこの学校に入りたかったというわけではない。離れたくない誰かと離れてしまった、そのことを憂いているんですね。そんな彼女が橋を渡ろうとしていた時、出会った女の子。なんと橋の下にぶら下がっている。犬を助けようとして落ちた、今は服が橋の構造に引っ掛ってるだけの状態。瑠璃に犬を託して、落ちていくんですね。花小泉杏、その子の名前。この子と瑠璃、ひばり、はなこと呼びあう関係になって、なったの? そこにもうひとり、久米川牡丹、病弱な女の子が加わって、この子らがメインの3人みたいですね。さて、この学校、生徒各人の才能を伸ばすことに重点が置かれている。けれどひばりたちのクラス、七組はというと、幸福になってもらうという。不思議な話。まさに導入、つかみでありますよ。

『球場の令嬢』、こちらも新連載。野球部もの、であるのですが、舞台はほぼ女子校。井上涼介、彼が唯一の男子生徒。今年から共学になった、ここに引っ越してきた、その時に出会った人、緒方亜梨子、この人に誘われて入学を決めた。緒方亜梨子、生徒会の副会長。男子ひとりとか、さすがに想定してなかった。それを詫びて、やってもらいたいことがあるという。男子野球部を作る。少子化で学校の存続があやうい。なので女子だけでなく男子もとろうということになったのに、この状況。よって広告塔とするために野球部を作ろうというんですね。ああ、緒方さんの叔父が理事長だっていうんですね。野球部として活動すれば、学費を免除するという交換条件つきで、やってもいいかなあ? かくして亜梨子をピッチャーに、遠見野学園男子野球部、始動するというのですね。

『まひるの夕日』、ゲストです。七塚ユウ、人付き合いが苦手という彼のクラスに転入してきた女の子。入野まひるさん。ユウの昔を知る女の子。子供のころ、ユウはむしろ活発だったというんですね。そんな彼にいつもくっついていた弱虫の女の子、それがまひる。でも再会した彼女はすっかり活発、すっかりできる子になっていて、ユウとは対照的。そんな彼と彼女、昔のこと、覚えてたりするのかな? そう思って読んでたら、そうはいわないだけで、ちゃんとわかってるんですね。掃除の時間、ふたりになって、話題に困ったユウ、団子虫を渡して、怒らせてしまう。さらに弱虫まひるといって、決定的に怒らせてしまう。ああ、まひるは過去の弱かった自分と決別したいんだ。ユウ、なんとか謝ろうと、何度もチャレンジして、このふたりの雰囲気、悪くないじゃありませんか。ちゃんとまひるに謝ることができて、許してもらえて、ユウの世界も違うものになっていきそう。これ地味っぽいけれど、よさそう、そう思わせるものありますよ。

少女素数』、咲ちゃんひさしぶりー、搗栗家にやってきた咲ちゃん。親戚ですね。どこにお住いなんだろう。もう言葉がね、豊かでね、方言ですね、富士夫兄さんのいうように、やっぱりいいですよね。さてさて、咲ちゃんの見るあんずとすみれ。ふたりで兄を相手にプラモデル早組み競争、百人一首、かるたで勝負をかけるすみれ、バドミントンが得意なあんず。そっくりなふたり。けど違う個性、それはほんとあたりまえなんですけど、あんずたちからしたら最初から全然違う。大人びたり、子供っぽかったり、似てると思うときあれば、違うときもあるし、色々な姿、顔、側面を見せてくれる彼女ら。それをうけて咲ちゃんのいったこと、おんなのコってそうそう簡単にわりきれたものじゃないですよ? ああ、永遠に割り切れない存在としての素数。ここに核心をついてくるわけですね。

引用

2012年12月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号、昨日の続きです。

『どろんきゅー』、今回は佐倉さんとアキちゃん、別行動ですよ。佐倉は生徒会長織部さんにクリスマス会に誘われて、アキはというと臨時のバイト。しかし、アキ、すごいですよ。ゴミ捨て場にて地縛霊と会談、成仏すればとアドバイス。お店の席に居座る霊にも、ばっちりしっかり料金請求、立ち退かせるのに成功するとか、この子、どんだけ強いんだろう。対して佐倉はいつものごとく、霊に好かれ、そのあまりべたべたと取り憑かれそうになってる。最後にはアキに助けられるんですけどね。このアキの側の様子、こういうのもよいなあ、そう思いますよ。あの、ケーキにつられる霊というのも、またなんかおかしくてよかったです。めちゃくちゃ嬉しそうですよね。

『ひかり!出発進行』、ひかりの働いてる駅、スイッチバック駅なんだ。ほんと山の駅なんですね。しかしこの子の仕事にかける情熱、勉強にもやる気がでるというところ、実によいですよ。そしてひかりの駅の仕事に頑張るその理由。あの精神はとてもいい。またお金に関する感覚も、倫理観が高い、そういってもいいのかも知れないんだけど、なんかちょっと違う。素朴に物事の価値や意味を見つめて、それを尊重する素直さがある。難しい理屈じゃなくて、彼女の実感、それが自然と共感できる、そういうところがいいんでしょうね。ほんと、ひかり、いい子だと思いますよ。

『先生のすみか』、ゲストです。まほろば荘に引っ越してきた青年、西大寺ヤマトが管理人さん高取あすかに恋をする。登山のため海外にいっちゃった祖母にかわってまほろば荘の管理している、健気なお嬢さんですよ。他の住人は、お茶の先生? 香具山まりさん。茶道の家元の娘で、高校時代のヤマトの同級生。生徒をたくさん持っていて、よい先生になれるよう頑張ってる。そんな彼女を見て、自分は空っぽだと気落ちする。そんな彼にあすかがいうんですね、本が好き、なにが好きであるか知ってることはすごいことだと。ええ、これをきっかけとして恋を知ったヤマト。恋愛もので下宿ものですね。

『メー探偵フワロ』、サンタは本当にいますよ。そういうフワロ氏とアーサー。意外なこというと驚くミスレモン。いや、これが本当にいい話なんですよ。物語はアーサー8歳の頃にさかのぼり、クリスマスの夜に出会ったサンタクロース。まあ、フワロ氏なんですけどね、アーサーもわかってるんですけどね、もうとにかくこれが酷いの。とりつくろうにしてもトナカイ肉生産卸とか酷い嘘つくし、プレゼントはびっくり箱だし、けどアーサーの望みを聞くというんですね。そうしたらアーサー、遠くの学校にいきたいという。その理由ですよ。重い! いろいろ考えているんですね。うつむきがちのアーサー、彼にサンタはいるんだよと説くフワロ氏の言葉、これが実にしみたのです。誰かを喜ばせたくてプレゼントを贈ればみーんなサンタなの。ああ、誰かの喜びやしあわせを思う気持ち、その暖かさ、それが一気に打ち寄せるようで、胸を打つ、そんな瞬間が確かにあったんです。だからボクもおじさんのサンタになるね メリークリスマス。アーサーの笑顔、それが本当にやさしげで、なんていい話なのだろう。ナントカはシニカルで、時にブラックで、けれど人情の機微、人の弱くけれど助けあい悲しさもわかちあう、そうした心の暖かさ、やさしさを描かせるととてもうまい。素晴しいクリスマスのお話でありました。もう、大好きです。

『アテナの初恋』、面白いですよ。ヴィーナスに誘われてやってきたバーは、婚活バーなるものらしい。けれどアテナ、全然わかってないから、なんだかピントのはずれたこといって、やって、男性がくれば緊張して逃げる、話すどころが酒ばかり飲んでるっていうんですね。そしてアルテミス、この人がいい。お近づきのしるしにプレゼントとかいうんですが、狩りたての鹿、って、まだ血が出てるじゃん! 狩猟の女神、もうほんと、めちゃくちゃ面白かったです。鹿のように逃げていく男性、さすがに矢を射掛けたりはしないんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号)

引用

  • ナントカ「メー探偵フワロ」,『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号),164頁。
  • 同前,165頁。

2012年12月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号

『まんがタイムスペシャル』2013年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキ、リコのふたりが晴着でおみくじ。おお、恋のおみくじでありますか。リコはしっかり大吉をひいて、幸先いいですね。しかし豪勢な着物。でも、ふたりともその着物に負けていないんですね。穏やかに微笑むマキの美しさあれば、リコのちょっと口とがらせて頬染める、あどけなさまじりのコケティッシュ。ほんと、魅力的なふたりですよ。艶やか、華やか、素敵です。

『ナースドールまりあ』、友達とはなにかわかってないまりあ。四郎の説明する友達なるもの、それに対するこの子の解釈、あれは面白かった。悪気がないぶんってやつですね。ちょっとずつずれてるまりあ。けど四郎は四郎で、やっぱりちょっとずれてるんですよね。似合いのふたりといっていいものなのか……。けど、まりあ、ずれていながらも考えに考えて、四郎の感じていたことにそぐう言葉を見付けるんですね。やっぱり、このふたり、面白い。不器用で、ともに考え、学んで、知っていく、そんなところが面白いです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、面白いなあ。絵の可愛さ、ありすちゃんの表情もろもろの醸し出す雰囲気、それらももちろんあるんでしょうけど、もともとの発想、それもいいんだと思うんですよね。雪の日ですよ。ありすちゃんが、えらいこと動揺している。世界が滅亡したかと思った。って、物騒だな! 死の灰が降り積もる世界の終わりって、ありすちゃん、どこかでそういうの見てきたのか! 結構ハードな来歴があるのかしら。けど、ここからはいつもどおりの楽しさですよ。雪だるま、雪うさぎ、いつ動きますか? もう、可愛いなあ。ありすちゃんの宇宙観、そして冬眠などなど、さすが銀河のお嬢さんであります。対して地球のお嬢さん、はるちゃん、雪だるまみたいっていわれるのはプライドが許さないのか。今回はうさぎをうまく最後まで繋いで、その発想力が面白かったです。そして最後に雪かに。あれ、かわいいなあ。ええ、いい発想、ワンダーです!

『ゲキカラ文化交流』も気にいってますよ。メンバー全員カレー好きのカレーレンジャー、わけのわからないこというのはみゆきの役目だと思っていたのに、それを上回る吉田君の発言。おお、みゆきが押し負けておる……。そして、やっぱり気持ちが通じない林くん。やんわりいってもみゆきには駄目なんだね。うん、もっとダイレクトにいこうよ。しかし、みゆきは可愛い。キャサリンのインドカレー屋にタイカレーというつっこみ、それに対するアイシャの回答、これもめちゃくちゃ面白かったです。めんどくさい女キャサリン、これも素敵。ほんと、可愛い子らだと思います。ところで、黒魔術部のポスターがなんかやばいです。

『趣味じゃない園芸』、温室に集まる人々ですね。いや、実際これは集まらないではおられないでしょう。よって満員、外で大掃除とあいなるわけですが、そうかあ、外トイレよりか池の方がましなんだ。池で蘭々、髪をぬらしてしまって、なるほど今回のテーマは髪の手入れ、いや身だしなみ? 女らしさ? ガサツ? そのあたりです。髪をのばしている理由、ガサツだから髪だけでも女らしく、なんだそうです。長い髪は、洗髪にこそ手間がかかるけど、寝癖大丈夫、美容院いらない、などなど、へー、そうなんだ、意外でした。そして手入れは椿油。昔から使われていますよね。って、これ食用のもあるんだ。蘭がいろいろ調べて、椿油やら化粧水やら、自分で作ろうと画策して投げ出す。それを拾って男性陣がつやつやになる。この展開、つやつやになった職場、これ、ビジュアル的にも面白かったですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第2号(2013年2月号)

2012年12月21日金曜日

ガールズ&パンツァー

 ガールズ&パンツァー』のBlu-ray、発売されましたよ。いやもう、これが楽しみで楽しみで、だって低音増強仕様なんでしょう? サブウーファー成分を加えて2.1ch、名付けてセンシャラウンド。どれほどに違うのだろう、大いに期待して、まずはテレビ放送の録画で冒頭だけ視聴、続けてBDを見れば、おおう、全然違うよ。もともとBDって音質が放送に比べてもずっといいんですよ。小さな音がちゃんと聴こえる。定位や存在感、空気感なんかも全然違うものなんですが、戦車が踏み散らかす小石がたてるパラパラという音、この存在感! もちろんエンジン音、走行音に砲撃、着弾の音の臨場感もものすごい。センシャラウンド、ハンパない! いやもうこれはさすがの一言だよ。そう思ってたら、え? 続くシーン、ちょ、ちょっと尺が長くないか!? え、カットが追加されてるのか! うわあ、すごいことになってんな!

と思ったら、どうも気のせいでした。騒ぎたてて、すまん。どうも西住殿の寝息に興奮してしまってたみたいです。

冒頭の戦車シーン、あれは何度見てもしびれます。最初、このアニメがどういったものかわからなかった頃、とりあえず見ると決めて録画、おそるおそる品定めの第1話、いきなりがあれでしょう。戦車の存在感、イカれた塗装の戦車群にも度肝抜かれたのですが、うわあ、色物なのか? こんな有り得ない目立つ戦車で連戦撃破とか、そんなだったらやだなあ! 杞憂だったんですけどね、当初はほんと心配したんです。けど、戦車すごいな、音響もそうだし、地面をしっかり踏んで走行している、その感触もそう。そうした当初の印象、そこに新たに積み増しをしたのがセンシャラウンド、2.1ch音声であると感じます。

収録されている音声は、センシャラウンド2.1chをデフォルトに、通常の2ch、そしてキャストオーディオコメンタリーにミリタリーコメンタリー。盛り沢山です。いや、ちょっと時間が足りてなくてまだ本編しか見てないんですけど、楽しみですよミリタリーコメンタリー。他の特典は、新作OVA、「ウォーター・ウォー!」ですね、これに続いて「不肖 秋山優花里の戦車道講座」。「ウォーター・ウォー!」はOP、EDちゃんとついててびっくり。じゃあ、本編は短い? そう思っていたら、充分しっかりの内容。むしろ「戦車道講座」が短い。いや、これは文句というよりも、もっと見たい! ですね。自衛隊の10式は実写映像が使われてるなど、いや、あれはかっこいいですよ。スラローム射撃ができるよっていうのが売りですが、どうせなら撃ってるところも見たかった。

定番のノンテロップオープニングにエンディング。PV、CMなんかも嬉しいところ。またサウンドドラマも収録されてて、これ、てっきりCDにして売るんだと思ってました。あの可愛いイラスト、これ大きく綺麗な画像で見たいなあ、そう思っていたものだから、ほんと嬉しかったです。1巻に収録されてるのは自己紹介編ですね。定位がはっきりして、なかなかにナイスですよ。イラストのとおりに声も並んでるんです。

あとは、なんだ、関連商品を紹介しますっていうインフォメーション。OP、EDのCMが収録されてるの、これいいなあ。他にもフィギュアにプラモデルに記念乗車券にと、記念乗車券!? 盛り沢山。こういうのも楽しくて、好きなんですよ。まさかの他アニメCMはバンダイビジュアルらしいんでしょうか。どうせなら『TIGER & BUNNY』のCMも入れてよ!

見どころたくさん、もちろん本編の充実が素晴しい。センシャラウンドの本領は次巻以降といった感じもしますが、ほんと、部内での対抗戦、八九式に撃ち込まれるIV号、砲撃音に空気がふるえたとバレー部員もいってましたが、実際サブウーファーから風がどんどん出てる! すごいよ! 続きが2月だなんて、待ち切れないですよ! かくして私もすっかりパンツァーハイなのですよ。

追記

このBDを購入される/された方には、2.1chの簡易なものでいいから、ホームシアターシステムを導入することをおすすめします。私の使ってるのはONKYOのBASE-V30HDX。センターを加えて3.1にしてます。

BD

DVD

書籍

  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第1巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2012年。
  • 以下続刊
  • ひびき遊『ガールズ&パンツァー』ガールズ&パンツァー製作委員会原作 島田フミカネ,京極しんイラスト (MF文庫J) 東京:メディアファクトリー,2012年。

CD

戦車

2012年12月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号、昨日の続きです。

『三種のジンギ!』は、おお娘さんたち、なんて素敵なの。乙女は着物にエプロン、レトロモダンな女給さんでありますよ。可愛いなあ。いろははヨーロッパはチロルあたりの民族衣装? ディアンドルってやつか。そして楓美はチャイナドレス。皆それぞれに似合ってて、とても可愛い。背負った花にも負けない、見事な咲き誇りぶりであります。さて、なんでみんなこんな格好してるかというと、乙女のバイトしてる甘味処、そこのママの趣味でいろいろ衣装取り揃えてるっていうんですね。いやもうほんと、なんて素敵な回でしょう。扉での衣装、それぞれ着けて2段ぶちぬきで紹介。もうほんと、どのお嬢さんも綺麗で、素晴しいですね。お客さんがいない間は、ちょっと緩めにおしゃべりしたりして、そしてお客さんがきたら、もう大盛り上がり。なんだこの羨ましい状況は! ってんでお客さんがお客さんを呼んで、大繁盛。まさかのチャージ料も、ママの一言で笑って承諾。ノリのいいお客たち。いいなあ。この漫画のよさは、こうしたノリも気持ちもいい人たち、それもあるんだなって思わされたのですよ。

『▲コンプレックス』、鋼太、見事に告白しましたね。好きだ。短くしかし的確に、けれど鋼音には恋の告白としては届かず、家族のままでいさせてくれ。これを告げた鋼音も、そして恋やぶれた鋼太も、どちらも落ち込んで、鋼音をはげますのは円、鋼太にはひのり、それぞれに思い思われている、その感触がいいですね。そして円はさらに踏み込み、鋼音に対し好きですと。ああ、これまでは偽装だった、芝居だった。けれどこの気持ちはもうとめられない、嘘にはできない。告げないではおられなかった。その気持ちを受けて鋼音も、自分の気持ちの正体がわかるまで待っていてほしい、ああ、このふたりは、これまでの関係を発展的に解消し、新たな位置に立ってこれからまた始めようというのですね。皆が踏み出す新たな一歩、なんだろう、すごく心にしみたのです。

『ヒマワリ不在中!』、ゲストです。お母さんが中心の家庭から、お母さんがいなくなってしまった! 単身赴任で海外にいったっていうんですが、残された姉妹と父、一家の命運やいかに。姉はるか高二、妹楓中二、姉は気立てはいいみたいですが料理やら家事やら、いまいち駄目っぽいですね。対して妹は、家事にせよなんにせよ能力は高いのだけど、メンタルが弱い。失敗して落ち込み、ぴちゃっとはねたお茶が制服についても落ち込む。いいなあ、この妹。こういう極端キャラ、どうも好みみたいですよ。姉と妹が、不慣れながらも家事やらいろいろ、分担して頑張っていく、そうした助けあいの姿、これはいいなあ。また、お母さんの味と違う、ちゃんと教わっておいたらよかった、楓のメランコリー、あの常にハイなはるかとは対照的で、けどそれだけに切なく胸にささる、またそれだけに姉の支えで楓がやすらぐのを見てほっとする。ええ、いい姉妹じゃないですか。それだけに、お父さん、頑張って! 応援するから!

ふわふわ科学』は、おおスケートの科学? 私、スケート、好きだったんですよ。今だと、筋力がぜんぜんないから、もう本当に全然すべれないんですけどね。さて、摩擦ですよ。分子間力とかが関係してるとかでしたっけ? 身近にある摩擦、鉛筆消しゴム、タイヤに蓋、ネジ、釘、いろいろなものに摩擦は関係している。動摩擦、静摩擦、ああ、すっかり忘れてた言葉です。摩擦によって固定されているもの、また摩擦熱を利用した発火法、いろいろ紹介されて、フッ素樹脂加工についても。へー、フッ素樹脂って最も摩擦が少ないのか。それで焦げつかないのか。ええ、ええ、勉強になりますよ。スケートの滑るメカニズム、それは実はよくわかってない。そうなのかー。圧力融解説、こちらだと思ってたんですが、いろいろあるんですね。また氷筍についても、知りませんでした。世の中は知らないものが一杯です。しかし、カホ、スケートどうだったんだろう。最後のカホの勢い、家まで来た、面白かったです。ほんと可愛い人ですよ。

『放課後ことば倶楽部』、ゲストです。ろん子と文、本あるいは言葉を軸に展開するエピソード、って感じでありますね。今回は三国志からはじまり、四知、天知る地知る我知る人知る、ああ、これって三国志に由来する話だったんだ。エピソード自体はしってましたが、その由来とかまでは知りませんでした。ろん子、いわゆる腐女子? BLとかを嗜むお嬢さん。いろいろ残念で、ちょっと不真面目? 対して文はやたら真面目っぽくて、眼鏡おかっぱ、可愛いなあ。なんのかんのいってふたり仲がよくて、そして文、ろん子の読んでたBL三国志に手を出してしまう。ええ、このくだり、なんだか妙によかったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第2号(2013年2月号)

2012年12月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号

『まんがタイムきららMAX』2013年2月号、発売されました。今回はいろいろ盛り沢山ですよ。まず、大きく書かれた、きんいろモザイクTVアニメ化決定!! ああ、アニメ化! うん、けど別に驚かない。そうかあ、あってもおかしくない、そう思ってた。だからここは素直におめでとうございますですよ。表紙には、降る紙吹雪の下、5人の娘たちが集まって、ええ、祝賀といった雰囲気が実によいですね。あ、陽子がユニオンジャックのカレンに対抗して日の丸はおってる。そしてもうひとつ、創刊100号ですよ。ええ、100号、おめでとうございます。第10巻、およそ10年かあ、過ぎし年月もあっという間でしたね。

今月号、通巻100号で初心にかえろうということなのか、あるいはアニメ化の報で新規読者の流入が期待されるからなのか、もしくはただの偶然なのか、なにか登場人物そのほかをあらためて確認する、そういった傾向を感じたりしたのでした、といってもごくごくごくごく若干でありますけどね。特に根拠のない印象ってやつです。

きんいろモザイク』はお花の話。学校の花壇にてお花を育てている三人。ええと、しのにアリスに烏丸先生。その様子見て混ぜてほしい久世橋先生、ほんと可愛いものが好きなのだなあ。さて、面白かったのは綾ですよ。前髪切りすぎちゃった。いやいや、可愛いですよね。しかし綾は気にいらない。隠すためにダンボール被って、って、これはこれで可愛いな。で、カレンの対策。ほんと、今回は、も? 綾が可愛い回でした。で、そうしたかげに気落ちするアリス。花が咲かないんですね。気落ちして気落ちして、花が咲きそうで咲かない、元気がないと気にしだしてから、他の皆との関わりの中にアリス、描かれないんですね。ああ、そうしたこともアリスの落胆、心配を切に表現するようで、だからこそ、花の咲いた、そのことの嬉しさもひとしおだった、そう思うのです。ちょっと照れ隠しみたいな落ちでしたけど、ええ、よかったですよ。

ご注文はうさぎですか?』は、妹たちの職業調べ。ええと、メグとマヤですね、ココアをともなってラビットハウスのライバル店めぐりするんですね。甘兎庵とフルール・ド・ラパン、ええ、千夜とシャロの働く店、順に訪れて、その過程で店の特色、登場人物、皆の人となり、描いていく。それが楽しかった。花屋があこがれだったリゼとか、決めポーズに翻弄されるシャロ、ココアとすごく仲のいいとわかる千夜、姉っていわれて喜ぶココアも、こっそりココアをお姉ちゃんと呼んじゃうチノも、もうものすごい可愛さでした。これらをきっちり8ページにまとめて、過不足ない、皆の人柄、そのよさ、あたたかみ、伝えてくる。それはたいしたものだと思うんですよ。

『彼氏ったらどこに行ったら買えますの!?』、面白いわ。亜梨香、この人はポーカーとか無理だな。素直すぎる、気持ちが表情に行動に出すぎる。けど、その感情豊かで、すぐに溢れさせてしまう、そういう子だからこそ、見ていてこんなに面白く、楽しく、そしてなんだか放っておけない、そんな気にさせるんだと思うんですよ。しかし、さすがは僕のハートのクイーンだ☆ ええ、ほんとに私のハートのクイーンですよ。哉ちゃんとの対決もほんと、よかったですよ。

○本の住人』、えーと、さといも。やっぱり、この漫画、兄妹がいいんですよ。駄目兄貴、いつものり子に怒られてる。そんな風だけど、のり子は兄さんのこと好きだし、兄貴ものり子にちょっと誉められて、それですごくやる気出してさ、ほんと、このふたりの関係、兄ひとり妹ひとり、思いが互いに向けられている、それがしみじみとして、ぐっときて、じんとしみるんですね。

こずみっしょん!』、めちゃくちゃ面白いな。文化祭、ええと学院祭か、不解部の活動展示が火を吹きますよ。奈央などはやたら可愛い狐コスプレであるわけですが、あと、おかっぱハナのキュートなこと、でもここにはやたらヤバいものがあるっていうね。学院祭のお化け屋敷なんてちゃちなもの、怖いなんてない、っていうのは実際そのとおり、どうしても自己満足みたいになるのが関の山ですけど、まず嗚咽するシミ、続いて宇宙生物、しびれる! あの、ヒタヒタと近づいてくるビジュアル、それだけでもうたまりませんでした。というか、嗚咽するシミ、よかったなあ、ちゃんと怖がってもらえて。これまで散々だったもんなあ。しかしさて、最後に現れたあの人物、ユラを見てオステオロキオンと呼ぶ彼女。この人は臣美の上司だったりするのでしょうか。ええ、期待させられますよ。この人がどう関わりを持つのか、楽しみです。

『スイーツどんぶり』、ああ、酒井と栗原の出会い、料理部の来歴が語られましたよ。ええ、問題のあれ。酒井の料理を食べて失禁したという、まさかの現場が描かれて、おおう、大変な漫画だなこれ。老師が顧問になったわけ、いっそファンクラブ、失禁から立ち位置逆転、すっかり骨抜きにされた栗原ね。あいかわらずのテンション、すごい。いやもう、ぶっちぎりでした。ほんと、すごいよね。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、晶の入部ですよ。ああ、やっぱり陸上部に入るんですね。よかった。ちっちゃい、かわいい、もうたまらんよね。けど実力者。椿、大変だ。うん、椿、頑張れ、応援してるよ。しかし、晶、浅見さんからロックオンされてみたり、ええ、浅見さん、敵にまわすと大変そうです。そして、この陸上部、新入部員のシャワーに踏み込むのは伝統なのか? ゆっこが踏み込む、抵抗する晶の、なんて先輩だ!? いいわあ、この子。でそこに椿のそこまでよ。めちゃくちゃ面白かったです。続いて、浅見さんのホームカフェ。おお、アリスだ。浅見さんが帽子屋で椿はどっちのうさぎなんだろう。ゆっこの卵が全然可愛くなくてナイスでしたよ。新入部員は晶とその友達ふたり、崇子と恵も入部してたんですね。北川先輩と一緒に練習してた、ということは短距離なのかな? にぎやかな下級生、それを見守る先輩たち。ああ、椿たち、立派に先輩になったんだなあ。ほんと、椿と晶、いい関係になりそうです。っていうか、晶、たまらん可愛さだなあ。私は一体どうしたらいいのか。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第2号(2013年2月号)

2012年12月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2013年2月号

『まんがタイムファミリー』2013年2月号、昨日の続きです。

『鬼さんこちら!』、ホットレッドカーペット、これ面白かった。鬼ヶ島くんと桃城とおるの、ちょっと恋愛もの? とおるのお嬢様っぷり。無垢な人、なんでもないことにも楽しみを見出す、そうした性格がよい、そう思います。そして鬼ヶ島、彼もまた素直でいいやつですよね。ちょっと貧しい、それを気にしたりもする、繊細なボーイじゃん。そんな彼にもたらされた、とおる様からのプレゼント。鍋つかみ、ならぬミトン。大切にとっておく、使わないんですね。気持ち、ちょっとわかりますよ。ほんと、繊細なボーイ。知らず応援したくなりますよ。

『教壇のポラリス』、天文ものとしてのエッセンス。ジェスチャーで星座の暗記とか、緯度による星の見え方の違い、星座の由来、光年のロマン、もろもろ盛り込んで、いい感じに天文ものとしての雰囲気、作っていっていると感じます。そしてちょっと色気も追加して、先生もコスプレ? うさぎの耳つけて胸を強調したメイド衣装。ああ、これ、月のうさぎなのか! 騒ぎになって、それで先生怒られて、けどそれで部の皆との距離が近くなる。それでもっと天文が好きになる? うん、そうなってくれるといいなって、読者としても思います。いろいろと広がりを持って展開してくれたらなお面白くなりそう、そう思います。

『純情小町』、これ結構好きですよ。綾鷹さんとお茶会。招待状をもらって、待ち合わせ場所はドーナツ屋、当然そこでお茶をするものと思いきや、綾鷹さん、着物で登場。人力車で綾鷹さんの家へいったら、それがものすごい大豪邸。ロープウェーで5分ほど。家の中に滝。しびれます。そして茶席。ええ、ばりばりのお茶席だというのですよ。綾鷹さん、あだ名も決まって、雪子だからゆっきー。まあ、嬉しそう。いろいろもてなしてくれて、いい人なのは間違いないっていうね。ちょっとはずしちゃってるけどっていうね。ゆっきーの変わりもの、それをだんだん受け入れていく郁の気持ちの変化、そうしたところ、とてもよかった。だんだん友達になっていくんですね、その変化の様がとてもよかったです。

エッセー企画「ゆく年くる年」であります。参加者は水井麻紀子、高透レイコ、幌倉さと、あろひろしであります。ああ、大晦日はコミケというの、やっぱりそれが基本という人、多そうですよね、漫画の界隈ですしね。さて、その所為で毎年年越しソバが食べられません、これ面白かった。高透レイコですね。自画像ペンギンの味わいもいいんですが、いろいろポイポイかごに入れるところからのテンポ、それが年越しソバのところでどんと落ちる。もう最高でした。また、幌倉さと、御神酒が凍っていたというその描写。ムクと山椒が可愛くって、いやもう、実によかったです。で、あのお菓子、口取り菓子っていうんですね。はじめて知りました。ちょっと食べてみたいです。

『彼女のシモベ!』、ゲストです。今日から所属することになった研究室、扉を開くと、なんともいわれん光景が待っていた。女王様? 恵比須ユリ教授、女王様体質? 助手の阿宮を調教している。彼いわく、恋の奴隷なのだそう。人を小さくする薬を作るなど、恵比須教授は実際天才であるそうで、ちょっとマッドっぽいけど、なんだか真面目なテーマも持っている? ちょっと荒削り、そんな風にも思うところありますが、うまいこと洗練されていくといいな、そう思います。

『地味なコ、派手なコ』、いつまでゲストなんだろう。西條サン、派手なコたちのパーティに地味なコ千草を誘うというのですね。おお、なんだかいつもとちょっと違う雰囲気ですよ。しかし、地味を目指してる西條サン、トナカイの着ぐるみ。うん、それ地味じゃないよ! で、そのトナカイのこと、ルドルフは一番の人気者、ああ、千草は博識だなあ、もう大好きです。で、派手なコとの交流。千草のトナカイに対する評価、それを受けての西條サン、地味ケーキの引き起こした悲劇、千草パンツ見えてる。もうめちゃくちゃ面白かったです。いつもとは違う展開、それがすごく楽しくて、にぎやかで、それが嬉しくて、ほんと、いいエピソード。いいクリスマスでありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第2号(2013年2月号)

2012年12月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年2月号

『まんがタイムファミリー』2013年2月号、発売されました。表紙、テーマはお正月ですね。餅つきしている『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代がついて、あゆたんが返す。しかし、ふたりとも晴着で、餅をつくにはそぐわない格好みたいにも思いますが、カツ代など、額に汗を受かべて、本気の餅つき。こういうの、この子ららしいなあ、そう思わせるものがあるんですね。そして『ひかり!出発進行』、ひかりは書き初め、千客万来。あろひろしの新作告知のカットもございます。

『うのはな三姉妹』は、おお、前戸くん、やる気を出しましたね。桜に対し本気を出す。一週間と期限を切って、その間は手出し口出ししないでくれ、南田に宣戦布告、いやむしろ決意の表明か。ばしっと告白したるでというんですね。でも、桜のまわりにはいつだって誰かしらいるし、生活のリズム、全然違うし、なかなかうまくいかない。それでも果敢にチャレンジするんですけど、ほんと、踏み切れないのはしゃあないよな。面白かったですよ、彼の克己心がそのたび挫ける、その繰り返しの最中出現した台詞、おつゆもおかわりしたいねん。どうしたらいいかわからんくらい面白かったです。しかし、これ、結局は南田の背を押しただけに終わりましたね。桜、全然考えてないみたいですけどね。それがまたいいですよ。

教師諸君!!』は、クリスマスもとうに過ぎて年末。年越しや新年の行事、もろもろについて話してるといったところです。来年の干支についてのいろいろ。巳ですね、蛇。西洋のイメージも含めて語られる蛇。へー、水の神とかはよく聞くけど、大地どころか火の神まで、すごいですね。ちろちろ口から出す赤い舌とかも、そのイメージに関与してるのかな? あと医学を司るというの、これは知ってたけど、弁舌、技芸、音楽までとは、ほんと知らないことがいっぱいですよ。続いて、少し前に出てきた話題、年賀をメールでするか葉書を出すか、そいつを入り口にして古代における文字の位置付けに話を展開していく。こうした知識の流れ、それがほんとスムーズで、ほんと面白かったです。そして皆で初詣。こうして人と出会って関わっていくことで、人は少しずつ変わっていく。そうした変化の模様、そこに読者も参加してるのだろうなあ、なんか西名先生の言葉に、そんなこと思ったのですね。

『妖こそ!うつつの分校』、あろひろしの新作です。山奥にある分校、宇津角学園にやってきた教師、間榎甲兵。ええ、タイトルからも伺えますが、この学校、妖怪たちが通っているというんですね。間榎を木の上から出迎えた女生徒、木に登ってるのかと思いきや、頭は樹上に、体は校舎に、その間には長い首が伸びてるっていうんですね。登場人物の名前が、彼らの正体のヒントになっています。校長の徒爪、この人は一つ目。同僚沖津先生、この人は多分狐でしょう。海寺奈賀芽はうなじがながい、ろくろ首ですね。浦野桑江は二口女房で悍馬瀬粧はのっぺらぼう、雪原沙々女は雪女、こうした強烈な個性を持った生徒たちの通う学校、はたして間榎はどれくらいもつのか。いや、いずれ馴染んでいくんでしょうなあ。個性の強いキャラクターたちがどしどし出てくるところ、実にあろひろしらしいノリがあって、とてもよいと感じます。

博士の白衣女子攻略論』は、ああ、機械の話。記録紙が出てこない。白銀くんが確認するものの、おかしなところはない。なのでハカセの出番であるのですね。機械のクセに合わせて微妙に調整しつつ、応援、その後、誉める。いや、なんだろう、これ、わかります。以前の職場なんですが、紙詰まりの酷いプリンターがあって、けど自分がそばにいると詰まらない。なので、おまじないみたいに、プリントアウトの間、そこに立ってるという仕事があったんですよ。励ましたりはしませんでしたけど、機械の機嫌を伺ったりお祈りしたりと、こうした気持ちの問題、あるいはジンクスもろもろ、ええ、よくわかる、うんうんうなづくものがありました。あと、異世界の住民、ああ、世界違うわ、理解する。ええ、自分も無理な感じ、違う感じ、しますよ。今回は、論理理屈でもって事象を判断しそうな人たちも、意外やそうではない、縁起だってかつぐし、お化けとかは怖い。そういうエピソード。理屈だけではとおらない、人間くささ、そうしたものが感じられるところなど、よかったですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第2号(2013年2月号)

2012年12月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年2月号

『まんがタイムきららミラク』2013年2月号、昨日の続きです。

『柳暗花明』、根暗なエスパー少女柳と、明るい女の子花。再びのゲストですね。柳、トイレで幽霊を見て、もう怖くてしかたがない。それで花の家に泊まるということになって、ここでちょっとふたりのいちゃいちゃっぽい? 怖がる柳を可愛がる花、その様子が見ていてなんだかよいですよ。箒お嬢様が手下黒澤に命じて調達させた幽霊、暴走する柳とか、幽霊さえも篭絡してしまう花とか、こういうところ、面白かったです。基本的なパターンを作りながら、花最強で押し切って、勢いもついてる、悪くなかったと思います。

『夢色シンパシー』、ゲストです。不思議な夢を見るたびに、それをノートに記録してきたお嬢さん、篠原媛。高校までは地味を貫いてきたのだけれど、大学からは一味違うぞ、D☆D、大学デビューを目指しているというんですね。この人、学校に向かう途中で知りあった人と、またその知り合いと仲良くなって、東城ななお、桃瀬春弥、気さくなななおとおっとり優しい春弥、いよいよ大学デビューというのですね。このふたり、不思議な夢を見るという。別の人の中にいるような感じがする。その意味するところ、その夜の夢にあらわれて、ヒメの夢に出てきたななおとハルヤ。おや、ずいぶん性格が違う。はたしてこれどういうことなのか。この夢の中で出会うというのが、どういうことになるのか。気になるところで1話目は終わって、さらに踏み込むのは次回以降でありますね。

『おふとんランデブー』、こちらはわかりやすい。女の子4人がごろごろいちゃいちゃしてる、そんな感じですよ。お泊まり部なるものに所属してる女の子たち。かなえ、小糸、あずみ、そしてさかき。部活動として、部員の家にお泊まりする、あんまり部活動ものって感じじゃないのですが、部活動ものであります。あずみが小糸のこと、大好きというか、ちょっと過度にラブラブな感じで、ふとんでごろごろ、お風呂に皆で入って、そしてパジャマでコンビニに。可愛い絵柄。かなえがつっこみ役。基本ゆるやか、わきあいあいの仲良し漫画みたいですよ。

『青空』、ゲストです。青空荘、アパートですね。住民たちは変わりものばかりで、プリキュア的コスプレしてる男大卓太陽とか、ふつか酔いをよそおって玄関で吐いてもいいかとからかうフウコとその保護者? 涼子。あやしげな干し首をお土産に持ち帰ってくるメア。なんだか無闇に可愛い管理人さんに、仲が悪い淋子と京子。あと影の薄い平田さん? ヒロイン七海は普通そうなんだけど、変わったご近所さんに振り回される、そんな感じの漫画になりそうですね。しかしこの第1回は登場人物を一気に紹介した、そうした印象が強くて、ちょっとばたばたしてるなあというのが感想です。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第2号(2013年2月号)

2012年12月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年2月号

『まんがタイムきららミラク』2013年2月号、発売されました。表紙は『夜森の国のソラニ』ですね。和服のソラニ、ちょっと昔風の着物、柄がパッチワーク風? けど、それがすごくかわいくて、柄もいろいろなのにしっくりとまとまってる、そんな感じが大変にいいです。左手に箸、つかんでるのは蛇のぬいぐるみ? ああ、なるほど、来年の干支は巳なんですね。帯には鶴、いやあひる? 帯留めは黒うさぎ。これもまた可愛い。ちょっと和風で、レトロでモダン、いいイラストでありますよ。

『幸腹グラフィティ』は大晦日ですよ。きりんがリョウのうちにやってくる。それで大掃除して、家はぴかぴか、リョウはボロボロ。でも、ボロくなっちゃったリョウ、可愛いですよね。扉は大晦日らしく蕎麦ですよ。ああ、これはたまらん、めちゃくちゃおいしそうです。で、大晦日といえば蕎麦だから、けどきりんのことだから蕎麦だけじゃ足りないだろう。椎名のすすめでおでんを作ることになって、このつまみ食い、いや味見か、これがもうたまらん。ちょうどこれ読んでたのが夕食の前だったので、よけいに強烈で、これ、空腹の時に読んだらあかん類の漫画だーっ! いや、ほんと、以前のうどんとおいなりさんでしたっけの時も散々やられたもんですが、ほんと、強烈、すごい威力ですよ。そしてリョウときりん、出会って、食べて、語りあって、そうかあもう一年がたつんですね。誰かと食べるのは、ひとりで食べるのとは全然違うんだ。その実感、そしてあけましておめでとうございます、ふたりのともに過ごして、これからもともにあるだろう時間が感じられて、とてもいい余韻がありました。

『城下町のダンデライオン』、長女の葵の話でありますよ。クリスマスイブは葵の誕生日でもあります。というわけで、妹弟たちがクリスマスパーティの準備をしながら、こっそり葵の誕生祝いもしようとしている。まあ、葵にはばれてるんですけどね。で、葵のプレゼントを用意しないといけない、というので岬と一緒に外出。そこで出会った強盗に葵の能力が発揮されるというんですね。おお、凶悪。人に命令を強制的にきかせる、そんな能力なのか。ある意味、最強じゃないか。大事を大事にせず、家族とともに過ごすなんでもない暮らしを大切にしたい。そんな葵の人柄のよくあらわれていたエピソードだったと思います。

『飛ぶことを許された迷路』、ちょっとずつこの世界のことが語られていきますね。シロとアイの両親、数年前から旅行にいっている。こうした人たちは割といるようで、30年ほど前に世界中を旅してまわった一家が、あちこちで人に会って人口を数えていったところ64人だったと、そういうことみたいですね。出会ってない人もいるかも知れない。けど、わりと妥当な数、それが64人。ただ、当時よりも多くなってるかも知れないし、あるいは減ってるかも知れない? なんていう話です。シロとアイ、リースの3人、サラのうちに向かいます。シロとアイは原付で、リースはイーヴに乗って。あれ、乗り物にもなるんですね。かつてのインフラ、新国道や、また途中寄った公園。今、私たちが暮らしてる時代にあるもの、またそれより発展しているもの、いろいろあるのがわかりますね。皆で公園で遊んで、ここで野宿。ブランコをテントにして、夜を明かす。のんびり、気ままな小旅行。そうした雰囲気、楽しそうでよいですよ。そういや、ご飯は?

桜Trick』、前回の結婚式の誤解、そして誓い。それから意識しすぎてしまって、以前のように話したりできなくなってしまった春香と優。光のアート展に誘う電話も、優にではなく姉の美月にかかってきたりするくらいなんですね。その電話を受けて舞い上がってしまった美月。ああ、なんて可愛い人だろう。落ち着いて考えてみれば、なぜ自分に電話? もしかして喧嘩? ふたりを仲直りさせないと! いろいろ気を配って、画策して、いいお姉ちゃんじゃないですか。まあ、気を抜くと愛する春香さんと一緒、うきうきしちゃう美月さんなんですけどね。けど、美月のおかげで、それから楓の言葉もあるかな? 意識しあってたふたり、ちゃんと関係回復させて、以前よりも気持ち深めるんですね。今回は、もしかしたらはじめてかも知れない、キスが描かれたのが回想だけにとどまり、では今の彼女らは? というと、まさにこれからというところで描写が終わってる、そんな回でもありました。その描かれ方の違いに、彼女らのキスの意味の変化、それが見てとれたような思いがします。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第2号(2013年2月号)

2012年12月14日金曜日

てーきゅう

 最初は全然期待してなかったんですよ。『てーきゅう』。タイトル見ればわかるように、テニスものですね。って、わかる? ええと、2分くらいのアニメ。OPの歌を抜いたら1分半くらい? その短時間に、ものすごい勢いで話が展開する。な、なんじゃこれー!? 最初度肝抜かれたんですが、いや、しかしこれ、めちゃくちゃ面白いですよ。で、テニス、ものすごく関係ない。主人公ユリが嘆くくらい関係ない。どれくらい関係ないかは、実際に見ていただいた方がはやい。なので、アニメイトTVのプロモーション配信、紹介しておきましょう。

不条理なギャグ漫画っていったらいいのかな? 先輩たちがとにかくおかしいの。言動がおかしい、埋まったりする、意味わからない! なんだけど、そのボケ? にユリのつっこみがはいる、そのやりとりがおかしくて、加えてあのテンポでしょう。ところどころなにいってるかわからないレベルなんだけど、ものすごい畳み掛け、どしどし打ち込まれて、もうなんか癖になっちゃうの。で、2分程度と短いからさ、も、もういっぺん見よう、ああ、もう一度だ……。何度も何度も見てしまう。お、怖ろしいアニメや……。

台詞が聞きとれないことに関しては制作者も充分理解しているようで、漫画の売りとして、聞きとれなかったあの台詞も、みたいなこと書かれてて、予習復習、そういうのが必要なのか!? いや、でも、漫画見てみて驚いたのが、アニメがね、ものすごく原作に忠実なんですよ。うっそー、もっとアレンジされてるんもんだと思ってた。たしかに予習復習だわ。で、最初のうちはアニメの配信を待って、一話ずつ復習してたんですよ。ハイテンポのアニメ、普通のペースの漫画、すごいギャップ! けど、いつしか復習だけじゃ満足できなくなってしまって、一気に読んでしまって、予習ですね。これでアニメの楽しさ損なわれたりしなかったらいいけどなあ、ちょっと心配していたんですが、杞憂でした。むしろ、どうくるのか、どんなタイミングでくるのか、わくわく待つ、そんな楽しみ方になって、いや、いいですよ。予習なしでも予習しても、やっぱり面白いというのはたいしたものです。

アニメは来年2月にBD/DVDリリースです。いやあ、これ、買っちまいますよ。店舗特典とかあるのかなあ。全巻収納BOXとかあったらいいなあ。ゆっくり発売を待ちますよ。で、買ったら、なんべんも見返すんだと思います。

  • ルーツ原作,Piyo作画『てーきゅう』第1巻 (アース・スターコミックス) 東京:泰文堂,2012年。
  • ルーツ原作,Piyo作画『てーきゅう』第2巻 (アース・スターコミックス) 東京:泰文堂,2012年。
  • ルーツ原作,Piyo作画『てーきゅう』第3巻 (アース・スターコミックス) 東京:泰文堂,2012年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

2012年12月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年1月号

『まんがタイムジャンボ』2013年1月号、昨日の続きです。

『乙女ほるもん』、実にいいなあ。ミミがサンタクロースの絵本を見てその気になってしまった。というわけで、ミミ、サンタクロースになる。その後ろ、全力で逃走をはかる良介の姿。逃げたい気持ちはわかるけど、逃げる先が風波さんのところ。ああ、風波さん、可愛いわ。というか、良介、めちゃめちゃ自然にこたつに入ってるんだけど、すごいな女子力。しかし、ハナちゃん、香川さんのことが一番だった風波なのに、気付けば良介に心ひかれている。香川もそう。けど、ミミのもとに帰るよう促すのね。ミミと良介。ミミの健気さ、これは確かに訴えるもの、あったことでしょうよ。良介も、避けてしまったこと、悪かったと思うよな。さて、そんなふたりを見る不審人物。ああ、このふたりの間に割り込もうという男の姿ですよ。これは地底人なのかなあ。この状況に良介はどうする。ええ、すごく気になる展開ですよ。

『日下部くんanother』、自分は告白しないといけません。最初は、入れ替わりものも今さらと感じてしまう、そんな感想持っていたのですが、面白くなってきましたね、面白いですよ。星野のマイペースさがいい。同時に、日下部が妙にいいやつなのも。星野かずさ、兄泉と姉あかり、ふたりの溺愛ぶりがいかします。なんか様子がおかしいと気付きながらも、そんなかずさも可愛いと受け入れてしまう。慣れない小柄な体に戸惑いを覚える日下部、カレーが全然入らない。面白いなあ。こういう地味な違和感の積み重ね、こういうのはいいなあ。そして弱音を吐く星野をはげますのね。いいねえ。面白くなってきましたよ。しかし、この兄、姉、ちゃんと説明したらわかってくれそうな気がします。無理かな? 妹のいうことなら、とりあえず信じてしまいそうなんですよね。

『ラン様の放課後遊戯』、よいですね。クリスマスですよ。で、りらとラン様が主体となってクリスマスパーティ。有太の誕生日がクリスマスに近いからまとめて、というんですが、どちらでも嬉しいですよね。さて、りら、この人、残念な人だったのか。キャベツはドカドカ、あと洗剤で洗ってるのはなに? 対してラン様、バナナ尽くしになるかと思われたのに、意外やすごくちゃんとしてる。ケーキだって、バナナ? そう思わせてすごくちゃんとしてる。そうか、残念なのはりらだけだったんだ……。しかし今回は新事実いろいろ判明して、そうかラン様、学校の外に出られるんだ。あと、ラン様、なんだかやたら可愛かったですよ。

『マネーちゃんず』、面白いです。フデ五円時代とか、確かにありましたね。そうしたお金にまつわる話、それがあるかと思えば、貧乏あるある? わびしい話もちらほら出て、それが実にいい。真のお年玉は餅だ、って、確かに最初はそうだったとか聞きますけど、今もそれでいくのか! 甥っ子、泣くぞ! しかしこの侘しさ、実にいい。金持ちしか金持ちになれない現実、ああ、わびしい! 実にいい。そして福袋。ああ、現実の前には夢もへちまもないのだな。なにかいろいろ身につまされる、そうしたところがいいですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第1号(2013年1月号)

2012年12月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年1月号

『まんがタイムジャンボ』2013年1月号、発売されました。表紙は、『レーカン!』をメインに『乙女ほるもん』、『おねがい朝倉さん』、『じょしもん』ヒロインたちがサンタクロースコスチューム、って、ひとりなんか違うぞ。朝倉さんだけトナカイだ! しかし、『乙女ほるもん』のミミ、やたら色っぽいイラストで、ああ、これ以上いけない、ちょっとコメントを控えます。

『桜乃さん迷走中!』、ああ、現実を突き付けないで! 何も成さないままで一年経ったんだなぁと。だなぁと。つらい……。一年の総決算? 桜乃さん、実家に帰って来期の展望について交渉なのだそうです。交渉に失敗したら、もう東京には戻ってこられない? あの、ぎゅっと手を握る桜乃さん、なんともいえず不安な表情が切なくもぐっときますね。で、桜乃さんの帰省に大江さんと水沢さんがついてくる。って、水沢さん、慕ってるなあ。お別れになっちゃうじゃないですか! そんなのいやです! いや、もう、泣かんでも。でも、いい子だなあ。桜乃さん、愛されてるなあ。桜乃さん、実家での様子。お母さんがいろいろ思うこと、あれは面白かった。弱みって。けど、それだけ皆から愛されてるって、ちゃんとわかってもらえたのはいいことだったなあ。その、友達というのとはちょっと違うかも知れない。でも、この助けあえる仲間がいるというのがね、いいなって、ちょっと羨ましいよねって、思ったんですね。

『かみおとめ』、扉絵めしあの笑顔、素晴しいな。さて、大学祭で燃え尽きた和夏。さあ次のイベントは、年末! ああ、クリスマスはないのだ。めしあたちはがっつり神道。だからクリスマスも当然ないよね? って、それどころか年末年始の準備で大忙し。それで和夏も手伝おうってことになるんですね。うん、きっとそうだろうと思ったよ。おみくじ作る。大晦日には、三笠も加わって、神社の手伝い。慌ただしく動いて、働いて、神社に泊まって、行く年を振り返り、来る年を思う。うん、めしあと和夏、このふたりの関係、それがほのぼのですごく気にいってるんですよ。

ボクの社長サマ』、最終回ですよ。羽衣商事を買収した天女。社長業も板について、そんな彼女が向かうのは、両親が事故で命を落としたという現場。ようやく向きあえるようになった。それは皆のおかげなんだ。そうして笑う天女に、ああ、これはドタバタのかげに、突然社長になった女の子の成長が描かれた、そんな物語であったのかもなあ、そう思っていたら、ご両親健在とな! 車ごと崖から落ちた。で、無人島に流れついて、3年間、無人島暮らしをエンジョイしていた。かくして無事生還、ああ、あろひろしらしいわ。よかったじゃん、そう思えるラストでした。しかし、これで天女も社長から小学生に戻れる、いや、そうじゃないんですよね。HAGOROMOは羽衣商事じゃない。天女の会社じゃないか。このラスト。ああ、すごいな、ちゃんとここに着地するべく考えてあったのか。見事だったと思います。いや、ほんと、いいラストですよ。

『ひなこの恋の咲かせかた!』、ゲストです。恋愛ものっぽいですよ。ヒロイン菊川ひなこ。高校一年生の女の子。転校初日の通学路、街角でイケメンとぶつかって恋愛フラグ、とかいっちゃってるけど、今朝は納豆ごはん。ああ、このお母さんいいなあ。で、学校にてイケメンと出会うわけです。超かっこいいわけです。でも、委員長錦木まゆみがいうには、どうも問題ありの模様。フラワーアレンジメント部の部長。ヲタクらしい。花の、植物のヲタクらしい。これ、冒頭にひなこの育てたデイジーが咲いた、そうした描写のあったところからすると、ひなこと部長、結構相性よかったりするのかな? しかし、フラワーアレンジメント部への道、廊下なんだけど、密林になっている。まだ部長ともちゃんと出会えてない、まさに冒頭、序盤といったところ、まだなんもわからんわけですが、なにやら普通じゃない部であるのは確かみたいですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第1号(2013年1月号)

引用

  • えのきづ「桜乃さん迷走中!」,『まんがタイムジャンボ』第19巻第1号(2013年1月号),65頁。

2012年12月11日火曜日

OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~

 ガールズ&パンツァー』のキャラソンCDが出たというから、買いにいったんですよ、こないだ。そうしたら、ないんですね、どこにも。アニメ専門店2件まわってなくて、しかたないからタワーレコードにもいったんですが、なくて、あれ? もしかして発売延期? そう思って公式サイト確認してみたら、確かに好評発売中。ううむ、どんだけ好評だというのか。タワーレコードですよ、山下達郎のベストアルバム、『OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~』、ばーんとプッシュされていまして、見れば初回限定盤が再入荷ですよ。ほう、ボーナスディスクがついてくる。そのとなりにはクリスマス限定版もあって、むむ、こっちは通常盤のパッケージ違いか。なら答はひとつですよね。ええ、ボーナスディスク付きの初回限定盤、購入しましたよ。

ボーナスディスクは、これまでリリースされなかったもの、仮歌なども収録されていて、いやあ、いきなりの『硝子の少年』。これ、めちゃくちゃかっこいいよ! というか、仮歌、デモボーカルっていうんですが、全然そんなこと感じさせませんよね。そうか、仮歌の時点で、こんなにレベル高いのか。いやもう、しびれまくりですよ。

アルバムタイトルにもあるように、1975年から今年2012年にいたるまでの四十年弱の名曲を集めてみました。1曲目は『DOWN TOWN』。懐かしいですよね。私が思い出すのはEPOのバージョンだったりするのですが、ええ、『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマですね。なるほど、もともとは山下達郎の所属していたシュガー・ベイブだったのですか。そうしたことも知らないくらいのリスナーです。山下達郎は、人気になったものが街でテレビで流れる、そうしたものを耳にして、いい曲だな、そう思っていた、それくらいのリスナー。だから、このベスト盤も、ほとんどの曲は知らない。けど聴けば、すぐに耳に馴染んで、ああ山下達郎の歌だなあ。山下達郎には、必殺のフレーズがある。ああ、これ、山下達郎だ、そう思わせるフレーズの特徴があって、それは作曲年代によっても少しずつ違っているのかな? それでも不思議なもので、どこかに一本ぴしっと通った山下達郎らしさが感じられる。必殺のフレーズに関しても、ワンパターンとは感じない。でも山下達郎とわかる。不思議なものだと思います。

実はずっと欲しいと思っていた山下達郎のアルバム。どれから買えばいいかわからないで、手を出せずにいたアルバム。こうしてベスト盤ではあるけれど、手にいれることができてよかった。その機会がたまたまの再入荷だったというのはラッキーだったと思います。入門としても、また定番の愛聴盤としても、非常によい、そういうアルバムになりそうです。

2012年12月10日月曜日

『まんがタイム』2013年1月号

『まんがタイム』2013年1月号、先日の続きです。

『ジムメン!』、面白いなあ。まだまだ料理編、つぼみの優先度、それもあれですが、葉子にかかるプレッシャー。料理苦手なのか。家でもたまに作るのか。って、たまにしか作らないのか。ハンバーグひっくりかえせてガッツポーズ。クール装ってるけど、ほんと可愛い人だわ。対して花巻、ひょいひょい要領がいい。できる男なんだねえ。しかし今回のハイライトは、肉の1キロや2キロですよね。食べるのはチョロい、減らすのは大苦戦。うん、なんでそうなるんでしょうなあ。真理である、正論である、そう思います。

『かーちゃんのぞみかなえたい!』、悪くないですよ。叶さん、姪っ子を預かることになるんですが、テレビのお笑い、ちょっと見るだけのつもりが最後までしっかり見てしまって、子供預ることすっかり忘れてしまった。茜、しっかりした子ですよ。姪と叔母ののんびり? ぐうたら? けどなんかほのぼのな話。どんな風に展開していくか、その雰囲気はすでに感じられるものになっていると感じます。しかし、しっかりものの姉、そう思いきや、料理がへた? 姉妹にしてもでこぼこっぽいのがいいですね。

『綾のかるた』、初級者同士の対戦ながら、それぞれの思惑描かれて、綾はどうしても負けられない理由がある! って書くとなんかかっこいいけど、眉毛を剃るって脅されてるってんだから、正直あんまりかっこよくないよね。でも、どうにかして勝ちたい、それで双方稚拙ながらも駆け引きしてるんですよね。しっかり勝負して、それで決着したら友達になろうとメールアドレスをかわす。悪くないなあ、そう思うんですね。

  • 『まんがタイム』第33巻第1号(2013年1月号)

2012年12月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2013年1月号

『まんがタイムきらら』2013年1月号、昨日の続きです。

『うちのざしきわらしが』、クリスマスですね。2度目のクリスマス。いまいちわかってないわらの理解、赤いもじゃもじゃが懲らしめにくるとか、なんじゃそれは、なまはげかあるいは紅翁か、ってところですよ。しかしクリスマス対策でいい子になろうとするわら、普通の子供じゃん! 思いつくかぎりのいいことをして、並行して作られるサンタ人形、って赤い白アフロてるてる坊主じゃんか。頑張ってるわら。しかし、光を寒い屋外に連れ出して、風邪をひかせてしまった。いや、これわらが悪いのか? ともあれ、罪悪感抱いて、自分のことじゃなくて光を助けて欲しいとひたすら願うわらの姿、ああ、これはよかった。力ないものが、自分の手に負えない苦難を前にした時、祈らざるを得ないという状況。そのただひたすら無心に祈るという行為、それは尊いなあ、そう思わされたのですよ。わらが力ないものなのかどうかはわからない。わらの力が光を助けたのかも知れないけど、でも、わらの気持ち、そのいたいけさ、健気さ、それは本物だったなあ。ちょっとじんとくる、赤いてるてる坊主の笑顔もなんだか嬉しくなる、いいエピソードでありました。

『ごめんね。夏目ちゃん』、素晴しいな。扉にて、ちよりと手を繋いでいる夏目ちゃん。おや、ちよりが眼鏡で夏目ちゃん裸眼だ。そう思ったら、おおう、開幕早々やらかしてしまうちより。夏目ちゃん、被害をこうむる。ちより、被害をもたらす。桜子、巻き添えをくらう。うん、完璧なスタートでした。あの、私桜子だよおおおの叫び、あれはもう笑わないではおられませんでした。しかし、夏目ちゃん、どんだけ見えないんだ。生活にも支障の出るレベルで、けどまさかこのごたごたが最後に効いてくるとは予想外。ああ、夏目ちゃんとちよりの歴史ですよね。繋いだ手が思い出させる記憶。いい友達なんだなあ、って。昔から、そしもちろん今も、その夏目ちゃんの気持ちの移っていく過程。それがいいなって思うんですね。

『くゝり屋営業中』、ゲストです。扉には和装のふたり、現代にも和を普及させ隊、だそうですが、はじまってみれば、おや? 和というよりも猫耳、うさ耳、なんだか萌えとかそんな感じですよ。そう思っていたら、なるほど和は放課後ですか。ヒロインたち、双子の姉妹なんだそうです。姉が九々里亜紀、妹は珠季。妹が姉にいろいろいたずらする。けも耳つけたり、あと髪形をいろいろしようとしたり。ふたりの家は甘味茶寮「くゝり屋」。和装で給仕をしてるんですね。その絵は実に華やか。実際きれいであります。内容も、前段の学校での出来事、それをうまくひっぱってきて、こういうところ、工夫がいいですね。8ページで、きちんと人物や舞台を紹介して、構成もしっかり、エピソードとしてまとめてる。うまい人なんじゃないかな。そんな感想ですよ。

My Private D☆V、☆画野朗です。いや、もう、イラストが可愛い。素の表情、素の仕草がよいとのことですが、気取らぬ、ありのままのその人らしさ。ちょっとしたところ、手指の表情などにあらわれる美? わかります。で、最初にも書きましたとおり、イラストの女の子、その可愛いこと。スマートフォンいじる女の子、マフラーやそこにかかる髪、そうしたものもいいですね。枕抱き締めてる子、もういうこと、付け足すこと、なんもないですね。変なポーズの子、これはなんか面白いなあ。けど、これはよかった。もう退屈でどうしようもなかったんだろうなあ。最近目にしないけど、うん、わかりますよ。しかし、なんでしょうね、このほのぼの。自然と笑みがこぼれます。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第1号(2013年1月号)

2012年12月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2013年1月号

『まんがタイムきらら』2013年1月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、雪のちらつく通学路の風景。影が短いから帰りなのかな? 白い息、コート、寒い中、三人の距離の近さ、それぞれの気持ちのちゃんと繋がってることがわかるいいイラストです。ちょっと遅れて歩く唯の視線、それが生きてるんですね。楽しそうになにを話してるのかな、見ているだけで気持ちがふんわかと暖かくなる思いでありますよ。

チェリーブロッサム!』は、なるほど新丸子先生にフォーカスでありますよ。新入部員を呼び出してなにをするんだろう。いきなりのヤバそうな植物に度肝抜かれながらも、なるほど発明品の実験なんですね。駄目押しの追加機能、それさえなければ有用そうなのばかりじゃないか。しかしなぜ新丸子先生が発明を続けてるのか、それに触れられて、なんとそういうこと! 乙女であるなあ。惚れた相手がいるのか。いつか追い付きたいのか。健気。このあたりも今後描かれるのかなあ。先生サイドも面白そうですよ。

箱入りドロップス』、おお、扉のちょっと気取った雫が可愛いなあ。さてさて、相ノ木家襲撃ですよ。雫の相ノ木へのあの発言、めちゃくちゃ面白かったです。相ノ木のこと、どう思ってるんだろう、このお嬢さん。さて、まさかの新人物。相ノ木妹、鈴音、この子、なんと、春日井のこと好きなのか!? 見るからにあからさまなのに、純ちゃんしか気付いてないのか!? 来年から同じ学校に通うことになる。はたしてどうなる? はたしてどうする? 台風の目になったりするのかな。いやなかなかに期待させてくれる子登場ですよ。ところで相ノ木、なんのかんのいわれながらも、いいやつですよね。

『女子大生生活様式』、素晴しいな。枕の下になにかいれると、その夢を見られる。それでぬいぐるみいれたら、ぺしゃってなっちゃった。うん、頭って重いからね。わくわくしてるねねの可愛さがたまんですよ。さてさて、こよは怖い話がきらい。心霊ものとかありえない。テレビで心霊ものやってるの見て、即座に消す。いいですね。ねねがさ、こないだのブタさんですよ、ブタマフラー、幽霊とかこの子が追い返してくれるよ、って、なんだその笑顔! 最高ですよ。もうね。一番しっかりした子なのに、もう! もう! で、ちょっとお出かけ、ひとり自室に残ったこよがことねの攻撃に怯えてブタ抱き締めてるの。最高だな。素晴しいな。いや、しかし、ほんと、くまあんぱん。ねねの笑顔、ことねの対応、素晴しいな。

『帰宅るまでが学校です!』、ゲストです。中学3年間を部活に費やした、その反動から高校では部活入らない、青春を満喫するんだと決意したヒロイン。いきなりの遅刻ですよ。ああ、そういや私も入学式に遅刻して、保護者席にいたことあるわ。ヒロイン立花葵、ボーイッシュな女の子、ってショートヘアにしたのは高校に入ってからか。慌てて飛び込んだ学校、図書室で出会ったのはおっとりした不思議な先輩。なんだかすごく気になって、探して探して会いにいって、学校行事に興味がないというこの人と、葵、一緒に青春しようというんですね。先輩、芹沢しおん、じゃあ部活を作りましょう。家に帰るまでを楽しむ部。帰宅部を作ろう。しかし、葵、ずいぶん熱血さん。バレー部だったからそうなんでしょうか。いや、これが地なんでしょうね。

『はぴえん。』、ゲストです。スーパーマーケット? 友達に話しかけたつもりが知らない人だった。ああ、あるよね。恥ずかしいよね。はぐれてしまったふたり。はると綾夏、ふたりがさまよいながら互いを探しもとめる話。って、まあ迷子ですね迷子。はるがあかんたれっぽいですね。知らない街、知らない建物で、知らない子供に出会ってしまった。迷子。一緒に動いて、しかしどういう設定があるんだろう。迷子の子、探してたのはお母さんじゃなくせんせーと呼ばれる人。冬季子。本体施設? わからない状況だけど、これはおいおい紹介されるのでしょう。今回はゆるやかな紹介、そういう感じでした。

『すいまさんといっしょ』、すいまさん、たまらん可愛さだな! ふみんさんもたまらんな! 最高ですよ!

『ふぉりぼら』、ゲストです。ひとり暮らしをはじめたくぬぎ。彼女を起こしてくれたのは、ときわ、幽霊だというのですね。きれいなお姉さん。やたらフレンドリーで、くぬぎともうまいこと同居できている? いや、まだそういうほどでもないのかな。ちょっとぐうたらくぬぎと、全然怖くない幽霊ときわとのルームシェア、じゃないな、とにかく一緒に暮らすお話ですね。ちょっとのんびりライフ? そうした感じ。ふたりのやりとり、ちょっと牽制しあいながらも、なかなかに楽しい、悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第1号(2013年1月号)

2012年12月7日金曜日

『まんがタイム』2013年1月号

『まんがタイム』2013年1月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』をメインに、『恋愛ラボ』、『らいか・デイズ』の柚湯表紙でありますよ。ぱっと見れば混浴にも見える、いや見えないか。実際、これから寒い季節、柚湯、お風呂が恋しくなりますよね。しかし、マキ、リコ、可愛いなあ。

ラディカル・ホスピタル』。おお、なんだかいつもと違う雰囲気よ。近藤ナースの娘柚月さんがメインですよ。「ちょっと脱線柚ぽかポン』、近藤ナース、山下さんと一緒に銭湯いったんですな。柚湯のサービス、柚月が食べちゃダメといわれてるのに柚子をかじって、まずい! それでボディソープで口を洗っちゃった。なるほど、さすがふたりともナース。すぐに吐かせて牛乳を飲ませた。応急処置も完璧です。しかし、確かにちょっと脱線、病院ものといった雰囲気、ちょっと薄らいで、けどこれも面白いですよ。柚ポン、ナマイキでそれが可愛いですなあ。面白い子です。

はこいり良品』、おおー、これは面白いな。こだわり通り商店街には抜き打ちのフェアがあるんだそうです。数年に一度の還元フェア。開催が電話で突然告げられる。なんと3日後、なによりも優先される重要事項、まさに総動員状態。公民館をおさえ、テント、仮設トイレ準備し、毛布とダンボールで会場設営、チャリティーあり食べ放題あり、って、こんなのあったらいってみたい。カレー、とん汁、やきそばが食べ放題って、なんという太っ腹。しかしなんかいつもと違う雰囲気だな。そう思っていたところで明かされる、このバザー、フェアの趣旨。おおおおお、災害に備えての訓練だというのか。うわあ、これはしてやられました。なんか非現実的な楽しいイベント、そんな風に思ってたけど、全然違うよ、これは本当に見事、すっかりまいってしまいました。こういう試み、実際にやってるところあるんでしょうか。いやほんと、これはすごいアイデアだと思います。

『ロコ・モーション』、面白いな。かっぱっぱ寿司なるお店が若葉駅前にできた。これまでは牛丼しか選択肢がなかったところにまわる寿司。これは大ニュースと、まずはロコが先発。そしたら大行列で、時間ぎれ、ってどう考えても並んでどうにかなる列じゃないじゃん! ということで、すっかり寿司の気分になった面々、休みに寿司屋にいってみたら、会うわ会うわ。そしてその寿司屋、回る寿司だけど、寿司は新幹線N700系に乗ってやってくるんですね。それで皆大興奮。電車がからんだことで、電車トークもよどみない。電車がくるからと入線放送とか、迷惑な客だなあ! 面白いんだけどさ! しかし、これ、大ニュースというの、寿司屋のことかと思ったら、違うのか。会社が赤字、それがメイン。そこに繋げるために、寿司屋でにぎわう駅前を描いたわけですね。これから会社、どうするのか。なかなかにドラマチックでありますよ。

『ノコひけ!工業娘。』、おお学生にとっての大イベント、テストですよ。期末テストには専門教科もある、構造計算やるからポケコンを持ってこい。って、関数電卓じゃないのんか? 昔、大流行したらしいですよね。で、プログラムも組める。メモリーに記録させておける。それでクラスの男子が作ったプログラム大人気になって、ってこれカンニング用なのか! さすが先生、わかってるなあ。中村桐子の記憶法、これも健在、って、難易度高いな! そしてタイルの問題。自由な発想、いいじゃないですか。テスト後には神菜先生とのイブイブ。棟上式にて、片や構造に興奮、片や材木にうっとり、ものすごい。常人の域にいないふたり、いかしますよ。しかし、ほんと、面白かった。杉口先生、神菜先生のこと気になってるんだ。

  • 『まんがタイム』第33巻第1号(2013年1月号)

2012年12月6日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年1月号

『まんがタイムスペシャル』2013年1月号、先日の続きです。

『趣味じゃない園芸』、いよいよ冬ですね、って今週に入ってからめちゃくちゃ寒くなって、もうたまらんです。さて、松にこも巻き。あれって、虫をこもに集めて、まとめて焼いて退治するってもんだって思ってましたけど、へー、効果ないんですね。害虫どころか益虫。へー、知らんかったです。そして話題は雪吊りに。へー、あれってそんな名前なんだ。しかし、植物園の行事もろもろにからめながら、微妙な気持ち、その屈折を描いてく。女子力、ダイエット、クリスマスリースでダウナーとか、面白かったですよ。うん、女子力、自分もあんな感じになっとります。っていうか、ほんと寒いの苦手なのよ。というわけで、こも巻き、防寒目的、ああいうのもあるんですね。テントみたい。ぬくぬくしてたら猫が集まって、南方さん? その猫にひかれて駅まで一緒に。色々なものを集めるようです、そのしめくくりがいい雰囲気かもしだしていました。

『ピンポン☆ブー』、順調にクイズ仲間増えていきますね、ってそんな簡単じゃなかった。内流みう、テレビに出たいからという理由で参加する。クイズなんかにまったく興味ないっていうんですね。とりあえず参加してテレビにだけ写りたい。なめてますよね。景二、そんなみうを断固拒否。念願の三人目なのに。やる気のない仲間はいらない。そうした姿勢、しっかり出てるというの、ええ、いいですね。まじめでストイックな景二に、思わず気持ちうばわれるみう。そしてやっぱり駄目駄目なあやや。いい感じに動いていってますね。

シュガービーチ』、おお、部長、カリフォルニアに留学するんだそう。突然の別れに動揺する部員たち、と思ったら全然そんなことないのか。バレー部の北条、あの人だけがうろたえる。北条の様子を見て、あれこそが正しい反応だっていってる部長がいいですね。送別会はいらない、そういうものの本心はやってもらいたい。そうした本音がばりばり出てるところとかナイスですよ。しかし、ちっともお別れらしい話にならない。だもんだから、結局は留学といってるけど短期でしたー、みたいな落ちでくるのかな、そう思ってたら、ああ、やられましたよ。部員たち、平気、なにも思ってない、そう思わせてただけなのか。突然の感情の発露、遠くで後輩たちの真意を知る部長。ああ、しみますね。それまでがそれまでだけに、そうだったのか、気持ち抑えてたのか、ええ、しみる話でした。

『メー探偵フワロ』、いきなりの尊属殺人フラグ。冒頭の一本、あの展開は見事でした。ミスレモンも人が悪いなあ。しかし今回、すさまじかったです。ヴィヴィアン登場。あの紳士が押されてるぞ!? 犯行予告が届いたというのですね。ヴィヴィアン、もうすぐアンティーク。フワロさんに夢中だ! 孫娘は、黒髪の美少女。しかし祖母はもうぎりぎり妖怪って感じで、フワロ氏にじりじりと迫るヴィヴィアンの影! 失礼ですよと怒るミスレモンに抗弁するフワロ氏とか、めちゃくちゃ面白かったです。しかし、かけひきから生贄の流れ。ぐわあ、孫娘もやばかったーっ! いやもうしびれました。強烈でした。ヴィヴィアン、今後もまた出てきたりするのかなあ。でもそれだとアーサーがもたないかも知れません。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第1号(2013年1月号)

2012年12月5日水曜日

『まんがタウン』2013年1月号

『まんがタウン』2013年1月号、発売されました。表紙は、B級グルメだそうですよ。『クレヨンしんちゃん』の映画『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』、この関係なんでしょうね。というわけで、しんのすけ、たこ焼を手に、おや右手はコテだ。お好み焼きかたこ焼かよくわかりませんが、とにかくB級グルメであります。他には、『あつあつふーふー』、お好み焼き屋の娘のカット、『うちの大家族』愛子、そして『派遣戦士山田のり子』もございます。

『涙の数だけ輝いて!』、おおう、一番人気のセンターどころか、他のメンバーが全員遅刻でひとりセンターとな。アイドルもの、ひとり気を吐く日比野直子。その奮闘はまるでマネージャーで、その不憫ぶりがいい感じ。しかしドMネタ、これは面白い。メンバー川村唯、この子がドMだとかいうんですが、ファンもなのか? あのアイドルオタクってMじゃないと務まらないのかもと自身に問う直子、ファンに共感する唯、ろくでもない! 他のメンバーだと、口では生意気なこといってるけど、根は真面目っぽい晴香とかいいですよね。なんか妙に気にいっていますよ。

『十万石役場地域課』、山田まりおの新作です。町役場の地域課の面々が活躍する話、といいたいところだけど、見た目は渋いいい男なのに、どことなく天然で頼りない真鍋武蔵課長が、変わりものの部下、七瀬小夜子と島津美穂に慕われる、といったら恋愛ものっぽいけど、なんか違う……、そんな話であります。しかし、さすが山田まりお。若干マイルド目な内容ですが、やっぱり面白い。七瀬も島津も、いろいろ問題ありすぎで、課長に対しセクハラめいたいたずら仕掛けて楽しんでる。笑顔もいいけど困り顔がいいんだ、ってすっかり変態ですよ。新人の日向南、この子だけかまともなの。これ、まだゲストらしいんですが、是非連載になって欲しい。そう思いますよ。

『ご当地グルメでカンパーイ!』、実は結構気にいっています。今回は酒のつまみ、って、いつもか。被災地応援ファンドで送られてきた日本酒、ああ、こういうのがあるんだ。それに合わせて、東北っぽいつまみを作ろう。ということで、福島県喜多方市の鳥皮もつ煮込み、鶏の皮を煮込んだ料理だっていうんですが、いや、これ実際、おいしいでしょう。3回茹でこぼすとあるから、結構脂も抜けてるかな? 自分は酒は滅多に飲まないんですが、こういうのあったら、酒もよいなあ、なんて思いますよ。しかし、数日このつまみ作って、自分ひとりで楽しんでたんだ! いや、ダンナにもさしあげて!

『コドモの味方』、おおう、なんじゃこれ、切ない話だな、おい。ダイダロンの親父、妻とわかれてるんですが、その理由が語られる。ヒーローコスプレのいかれた親父、シンドーマンのシリアス。ああ、こんなことになっていたんだ。30歳で脱サラ、借金しておもちゃ屋をはじめたのが理由で別れた。一度はそう説明したものの、真実はそうじゃない。ああ、萌に兄があったのか。ヒーローを演じているのは、その兄との約束だったのか。しかし、その約束が萌の母にはつらかったっていうのね。萌、母に会いたがっている。それで次回は母に会う、というんですが、なんかしんみりとさせられただけに、その再会がさいわいなものになってくれればよいなあ、そう思わないではおられませんよ。

  • 『まんがタウン』第14巻第1号(2013年1月号)

2012年12月4日火曜日

こずみっしょん!

 うおお、カバーはずしたら、いきなりの鈴子黒歴史ノートかいな。いや、この子の場合どうなんだ? 黒歴史で進行形? ほっ、よかった。卒業したらしい。自分の作った設定の世界、きっちり反省して、苦い経験を次にいかそうとしています。うん、成長したねえ、鈴子。中学校の3年間を、自分で作った設定に逃げ込んでやりすごした。ずっとぼっちだった女の子。友達らしい友達もできなくて、だから星垣臣美、この子がはじめてできたお友達だったというんですね。星垣臣美、自称宇宙人だそう。おお、ものすごい電波!? ええ、『こずみっしょん!』の開幕です。

導入にあたる第1巻、登場人物が順番に出てきて、それがどういう人であるか、少しずつわかっていく、その過程がもうたまらん面白さなのですよ。人付き合いが得意でないため、これまで友達とか全然いなかった真木鈴子。いわゆる中二病的設定作って、魔族のなんのといっていた中学時代を越えて、今まさに友達を作らんとする! そんな鈴子のはじめての友達、星垣臣美、ええ、宇宙人を自称する女の子。すごい電波だ、そう思いながらも、自分の昔を思って、その妄想も受け入れて友達として接しよう。そう思っていたのに、なんと本当に宇宙人だったっていうんですね。

この漫画の登場人物、みな実に面白い。不思議解明部、略して不解部の部長樺山奈央、オカルト大好き不思議大好き、けど霊感とかまったくなくて、不思議を前にしてもばんばん見逃がす残念美人。黒瀬ハナ子、バカなこといって暴走しがちな奈央をとめる常識人、霊だの宇宙人だの、馬鹿なことばっかりいってとたしなめるリアリスト。そして、嗚咽するシミに第2のリアリスト並河茜音先生。

皆、最初に与える印象と、もう一歩踏み込んでみてはじめてわかるその人の真実、その変化、転換が目覚しいのですよ。なんと、そういう人であったのか。フェイズが変化する、知る前と知った後で、全然印象が違ってしまう。最初は電波な人だと、宇宙人設定を満喫してる人だと思われていた臣美、それは鈴子だけでなく読み手にとっても同様で、本当に宇宙人なのか、臣美がただそういっているだけなのか、判然としないわけです。だからその時点では、痛い設定を振り回してる現役を、振り回していた子が自戒しながらも、唯一の友達だからと受け入れる、コミュニケーション苦手系友情ものみたいな味わいで読んでいたんです。けれど、満を持して明かされる臣美の真実。戸惑う鈴子。ええ、ここでフェイズが変わるんです。宇宙人ってほんとだったのか。鈴子にしては衝撃で、気持ちがついていかない。そんな鈴子が、葛藤を乗り越える、その場面は結構感動的で、そしてこの後、味わいが変わるんですね。宇宙の友達コメディになる。宇宙人の万能テクノロジー、それを前提とした話などが展開されるようになって、元ぼっちコメディじゃないのか! いや、変わらず元ぼっちコメディでもあるんだけどね!

最初はわかってなかった状況が、いろいろ明らかにされ見通しがよくなることで、味わいも広がっていく、その感覚が実に面白くて、そして多くを知ってしまった今、冒頭の印象は初見のそれとは大きく違っているんですね。読むことで変わる、読むほどに面白くなる、そうした類の漫画。何度でも読みたい、そうした感触が実によいです。

  • 榛名まお『こずみっしょん!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊

2012年12月3日月曜日

のぞむのぞみ

 最近は女装なんていうのもポピュラーになっている、そんな印象もありますが、いや、女装でベース弾いたりね、さらに踏み込んで性別の転換ものなんていう漫画小説なんかも人気なのだそうですよ。『チェンジH』という、性転換、いやTSといった方がより適切だと思う、そういうテーマでのアンソロジーが刊行されておりました。今日とりあげる『のぞむのぞみ』も『チェンジH』に掲載されていたタイトルです。『チェンジH』には、そのものずばりTSものからTVもの — 異性装まで、わりと広いジャンルを扱って、さて『のぞむのぞみ』はといいますと、野球少年が罰ゲームで女装させられて、それで……。一見女装ものかと思いきや、そうではないというのが見どころです。

野球少年田尾のぞむ。チームがコールド負けを喫した、その罰ゲームとして女装させられたのはいいけれど、もともとが中性的な見た目ののぞむ。見事に女の子っぽくなってしまって、気になってる女の子の服を着せられてドキドキ、さらには女の子と間違われて、それが無性に嬉しくて、ええ、女装に目覚めてしまうんですね。妹の服をこっそり着てみる。男らしさを期待する父の手前、やっぱりおかしい、もうやめよう、そう思った矢先に異変がおきるというんですね。性別が転換してしまっていた。どう考えてもおかしい、これは夢なのか、そう思って一晩寝ても状況に変化はなかった。男だけど女になって、女の体のまま男として暮らしていかなければならなくなった、というんですね。

妹香苗の存在がいいですよ。兄貴が自分の服持ち出して女装してる。一体なにに使われたのか、最初こそ抵抗感じたけれど、女装しているだけと知って支援者になる。ええ、この子にもこの子の事情があるっていうんですね。女の子らしさを求められるけれど、買ってもらう服だって好みと違うカワイイ服ばかり、本当に着たい服は買ってもらえない。だから交換条件、自分に与えられる服は兄貴に、代わりに兄貴の服は自分に。ええ、香苗は香苗で、御仕着せの女の子像から脱却したいと思っている、そんな子であるのですね。

自分の性に、いや性のイメージといったほうが正しいかも知れません、求められる女性像、男性像に違和感を感じる登場人物、それが何人かいるのがテーマに深みを与えている、そう感じています。主人公のぞむ、少年野球に汗を流す、マネージャーの井出さんに恋心を抱いている、けれど同時に女の子になりたいという願望を隠していた、そんな少年。のぞむの妹香苗、両親からは女の子らしさを求められるけれど、そういうのは好きじゃない。黒とか青とか、そういう色が好き。ランドセルだって紺色ですよ、かっこいいよね。着る服も、シャツ、トレーナー、ズボン、すっきりさっぱりとして、フリルなんてごめん、そうした女の子。いや、めちゃくちゃ可愛いよ、ってそういう感想はいいとして、最後に井出さん。井出由佳、野球チームのマネージャー。女の子ながらさばさばとして、活発で、オトコ女だなんていわれたりしている。けど、この子はむしろ女の子でありたいんですよね。女らしくない、そうしたイメージ持たれてるけど、本当はそうは思われたくない。だから力仕事とかしてる、そうしたことを男の子たちには内緒にしたい。ええ、自分の望むありかたと、求められるイメージや周囲からそう思われてる自分像に違和感もっている子たちの物語ともいえるのですね。

ありたい自分になるべく奮闘するか、あるいは求められる像を受けいれていくか。しかし、のぞむの場合はそうはいっておられないわけです。なにしろ体が女のそれに変化してしまってる。誰にも知られるわけにはいかない。今は薄い胸もいつか育つんじゃないか、そういう不安があり、また学校でも、トイレですね、合宿となれば風呂とか、ばれそうな機会はたくさんある。なぜこうなったのか、もう戻れないのか、不安や慣れない体への戸惑いを抱えながら、妹に連れられて女の子の格好で外出、その先で女の子コミュニティにまぎれこんでみたり、また少年野球ではショートとして声出して頑張っている。違う状況に置かれて、また違う自分の姿が見えてくる。香苗が思う、どちらが本当の兄貴なんだろう、ええ、多分どちらものぞむなんでしょうね。男っぽいのぞむも、女の子になりきっているのぞむも、両性のらしさの間で揺れている、そうした年代特有のらしさであるかも知れない。本来の男性としての性と、突然もたらされた女性という身体の性、特殊な設定にコメディらしさも保ちながら、どちらの性も捨てられなくなってしまったのぞむ/のぞみのありかたが、ある種のシリアス味も帯びながら受かびあがってきます。

しかし、野球男子たちのホモソーシャル的社会、裏DVDを持ち込んで観賞大会からマスターベーション大会に移行するとかね、ああ、私にゃ無理だわ、こういう関係性、なんて思ったりしたんですが、のぞむにとってはどうだったんだろう。もちろん、今の女性の身体ののぞむでは参加できるはずもない。じゃあ、男子のぞむならどうだったんだろう。参加したんだろうか。また女性の身体に影響されてか、男子に、特に憧れの先輩に憧れではない感情、感覚を抱いたり。こうした揺れ動きは、女性の身体ならではというものでもないはずですが、女性の身体であるということで、この感覚を自然に受け入れやすくなっていると感じる人もあるんじゃないかと思われて、のぞむの置かれた状況に自分のありようを思ってみたり、またのぞむの気持ちのゆき先にドキドキ、そしていつか秘密がばれちゃうんじゃないかとハラハラするのですね。最後にはきっと男の子に戻るだろうのぞむ、そのとき彼のうちに生じる思いはどういうものなのだろう。読んでいる私にしても、いろいろと思うことの多い、揺れ動く気持ちの物語。彼ら彼女らの思い、気持ちが、この先がどうなるか、描かれかたもまた楽しみと思ってしまいます。

  • 長月みそか『のぞむのぞみ』第1巻 (TSコミックス) 東京:少年画報社,2012年。
  • 以下続刊

2012年12月2日日曜日

『まんがホーム』2013年1月号

『まんがホーム』2013年1月号、昨日の続きです。

特別企画でエッセイ漫画ですよ。「MYキャラとクリスマス」。参加者は宮成樂、ユキヲ、matoba、高野うい、にしうら染、永緒ウカであります。自分の漫画のキャラクターと一緒にクリスマスを過ごすなら? というテーマで寄せられたエッセイ漫画。作者が無理をいうタイプと、逆にキャラクターが無理をいうタイプ、あとは仲良くすごすタイプ、大きくみっつにわかれたって感じですね。キャラクターが無理をいうのはユキヲ、まりかちゃんですね。プレゼント要求してすぐ帰るという。うん、まりかちゃんらしい。作者が無理をいうタイプは宮成樂、そうか太一に妖精の写真とか撮らせるんだ。高野ういは、ハチがサンタ姿、ポチ子がトナカイ、って、可愛いな、トナカイ。ハチのモデルになった愛犬もいいなあ。仲よくクリスマス、そんな感じ。にしうら染もそうですね。高級すぎるパーティは落ち着かない。画家のマリーのおうちのクリスマス、それくらいがいい。うん、私も庶民、豪華なパーティはあわないだろうなあ。後は気付かれないみやすたんとか、こうしたキャラクターとの想像クリスマスに添えて、いつもどのようにクリスマスを過ごしてるか、そういうのもよかったです。

『凪くんの不運な棚ぼた』、ゲストですね。これは評判よければホームでも載るようになるのか、それとも広く紹介して知ってもらおうということなのかな。疫病神と座敷わらしが同居する凪平太郎のアパート。なぜこういう状況になったのか、説明のため最初からやりなおそうっていうんですね。しかしそれがいろいろ脚色つき。あの食パンくわえての定番とか、パターンを予測させてはずしてくる。トラックの運転席、ちゃんとパンを食わえてる疫病神がいいですね。しかし面白かったのセクシー衣装対決。着ずに衣装だけ出すんだ! これは意表つかれました。ちょっとメタ的、これは漫画であると登場人物が理解して外部から眺めてる、そんな感じの見せ方には好き嫌いありそうですが、でも面白かったですよ。

『ヒタキあやかしゆき』、ゲストです。って、ホームにははじめてなのか。雪女の雪に見張られている少年ヒタキ。雪が雪女と誰かにばらしたら、命をとられてしまう。けど、ヒタキは雪のこと好きなんですよね。人と妖怪との恋愛。ヒタキから見れば、人ではない雪、そのあまりに低い体温、降る雪の触れて融けない様に切なさ感じて、しかし雪からすればヒタキこそが妖しいと感じられる。このふたりが相互を異質と感じ、しかしそれでもひかれあっている、そうしたところに私は魅力を感じます。自分とは違う、その切なさと、違うがゆえに思いがつのるのだとしたら、いつかへだたりは埋められるのだろうか。ふたりの恋を見守りたくなる、そんな思いがするのですね。

『呪え!みやすたん』、紫の上が出て、やたら面白くなりましたね。六条御息所、その生霊がみやすたん。光源氏のことが好き、だから呼ばれると生身を無理矢理眠らせてでも駆け付けるの、って、迷惑な生霊だな。御息所、ほんと振り回されっぱなしじゃないか。ということでみやすたん。紫の上にとらわれて、遊び相手にされる。いやほんと、美少女紫、したたかでちょっと寂しがり屋? みやすたんと遊んで、最初は抵抗してたみやすたんもなんだか面白くなってきた? ふたりの仲がよくなってる、それがよかったですよ。で、みやすたん、御息所に戻ってみれば、ああ御息所も夢として見ているのかな? 覚えはないが気分がよい、そうした気持ちのやすらぎがあるのがさいわい。ええ、みやすたんも御息所もよかった、そう思って、私まなんだかいい気分なのです。

  • 『まんがホーム』第27巻第1号(2013年1月号)

2012年12月1日土曜日

『まんがホーム』2013年1月号

『まんがホーム』2013年1月号、発売されました。表紙はサンタクロースの格好した『らいか・デイズ』らいかでありますよ。背にはリュック、ずいぶんアクティブなサンタで、いや、これはよいですよ。あのジャンプしてこちらにやってくる、そうした躍動感が実にいいです。この他には『センセイあのね?』から娘三人、って、つぐみはサンタならぬプレゼントなんですね。そして『nest』の新連載告知カットもございます。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、いい感じに変態的キャラクターが出てきてますね。社長、えにしを盗撮していた。さらにコネのなんのと嫌味くさいやつ。水菜がムカっとする、その気持ちよくわかる。うん、嫌なやつとしてデザインされている、その見せ方、実に的確だったということでしょう。そして倉沢志穂、靴売り場の店員、なんですが、まあ変態であります。見た目には美人なのに、極度の足フェチ。えにしに靴をすすめるふりをして、いや、すすめてるのは本当か、その足にキス、味見などという。見事変態です。こうした嫌味野郎、変態をかいくぐるうちに、えにしと水菜の交流が進む、仲も深まる。ええ、悪くないですよ。いいですよ。

天国のススメ!』、よいですね。太一に届いた葉っぱの手紙。天狗の末っ子、翡翠がのぞいて、ラブレターじゃな。それで穏やかでないのが十子さんですよ、って、ここまで怖ろしくなるんだ、十子さん。愛の魔物なのだそう。天狗の子もかなわない。太一たちも押されっぱなし。いや、まあ、見るからに怖いよな。でも、しずくを名乗る女からの手紙、ライバルとはいえど礼儀は欠かさない。その手紙、そして相手の気持ちを大切にして、探した末に知る真実。ああ、しずく池、古い池の精? らしい。明日埋められてしまう、だから太一を急がせて、最後の別れをさせてやる。ああ、いい子じゃないか、十子さん、そう思ったら、その上、自分ち、寺に招こうというんですね。翡翠いわく、十子が一番男前。いや、けどそれだけじゃない、情の深さがすごくいい。この、他者に向ける優しさ、それがこの漫画のベースとなって、いや、ほんといいエピソードでした。

『黒い大家さん』、ええと、ゲストなのかな? こいずみまりの新作です。この春から高校に通う白丸千花、遠縁のおばさんが経営するアパートに下宿することになったというんですね。そのおばさんというのが黒井華織、黒づくめの美女。アパート、フラワーハイツというのがまたボロで、千花がひいてしまうくらい。見た目、お化け屋敷。中は普通。この内装と、それから防犯対策にお金使いすぎて、外装まではなおせなかったというんですね。謎のおば、なんだか魔女みたい。ミステリアスなアパートでの暮らし、そこで起こるもろもろという感じですね。同じアパートに住む日向和田さん、ええと、これで名字か、どうも没落お嬢様みたいですね。なかなか面白そうな脇役もいそうですよ。

『坂の上の職人工房 nest』、新連載です。タイトルにもあるように、職人たちの同居ものでありますね。ヒロインは天野照、住居兼工房兼ショップであるnestの管理人。はいってる職人たちは、パン職人のてーし、リメイク服職人のトモ、そしてBOX職人の蘭丸。照、テラもテラス作ったり棚作ったり、職人なのかな? 駆け出しの若手たちというんじゃなく、皆天才気質、そういう雰囲気です。おそらくは、客の持ち込んでくるトラブル、あるいは大切な日を飾るなにかを求めている、そういうのを彼らの創意工夫でもって解決していこうという漫画になるのだろうと思われます。

  • 『まんがホーム』第27巻第1号(2013年1月号)