2012年12月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2013年2月号

『まんがタイムファミリー』2013年2月号、昨日の続きです。

『鬼さんこちら!』、ホットレッドカーペット、これ面白かった。鬼ヶ島くんと桃城とおるの、ちょっと恋愛もの? とおるのお嬢様っぷり。無垢な人、なんでもないことにも楽しみを見出す、そうした性格がよい、そう思います。そして鬼ヶ島、彼もまた素直でいいやつですよね。ちょっと貧しい、それを気にしたりもする、繊細なボーイじゃん。そんな彼にもたらされた、とおる様からのプレゼント。鍋つかみ、ならぬミトン。大切にとっておく、使わないんですね。気持ち、ちょっとわかりますよ。ほんと、繊細なボーイ。知らず応援したくなりますよ。

『教壇のポラリス』、天文ものとしてのエッセンス。ジェスチャーで星座の暗記とか、緯度による星の見え方の違い、星座の由来、光年のロマン、もろもろ盛り込んで、いい感じに天文ものとしての雰囲気、作っていっていると感じます。そしてちょっと色気も追加して、先生もコスプレ? うさぎの耳つけて胸を強調したメイド衣装。ああ、これ、月のうさぎなのか! 騒ぎになって、それで先生怒られて、けどそれで部の皆との距離が近くなる。それでもっと天文が好きになる? うん、そうなってくれるといいなって、読者としても思います。いろいろと広がりを持って展開してくれたらなお面白くなりそう、そう思います。

『純情小町』、これ結構好きですよ。綾鷹さんとお茶会。招待状をもらって、待ち合わせ場所はドーナツ屋、当然そこでお茶をするものと思いきや、綾鷹さん、着物で登場。人力車で綾鷹さんの家へいったら、それがものすごい大豪邸。ロープウェーで5分ほど。家の中に滝。しびれます。そして茶席。ええ、ばりばりのお茶席だというのですよ。綾鷹さん、あだ名も決まって、雪子だからゆっきー。まあ、嬉しそう。いろいろもてなしてくれて、いい人なのは間違いないっていうね。ちょっとはずしちゃってるけどっていうね。ゆっきーの変わりもの、それをだんだん受け入れていく郁の気持ちの変化、そうしたところ、とてもよかった。だんだん友達になっていくんですね、その変化の様がとてもよかったです。

エッセー企画「ゆく年くる年」であります。参加者は水井麻紀子、高透レイコ、幌倉さと、あろひろしであります。ああ、大晦日はコミケというの、やっぱりそれが基本という人、多そうですよね、漫画の界隈ですしね。さて、その所為で毎年年越しソバが食べられません、これ面白かった。高透レイコですね。自画像ペンギンの味わいもいいんですが、いろいろポイポイかごに入れるところからのテンポ、それが年越しソバのところでどんと落ちる。もう最高でした。また、幌倉さと、御神酒が凍っていたというその描写。ムクと山椒が可愛くって、いやもう、実によかったです。で、あのお菓子、口取り菓子っていうんですね。はじめて知りました。ちょっと食べてみたいです。

『彼女のシモベ!』、ゲストです。今日から所属することになった研究室、扉を開くと、なんともいわれん光景が待っていた。女王様? 恵比須ユリ教授、女王様体質? 助手の阿宮を調教している。彼いわく、恋の奴隷なのだそう。人を小さくする薬を作るなど、恵比須教授は実際天才であるそうで、ちょっとマッドっぽいけど、なんだか真面目なテーマも持っている? ちょっと荒削り、そんな風にも思うところありますが、うまいこと洗練されていくといいな、そう思います。

『地味なコ、派手なコ』、いつまでゲストなんだろう。西條サン、派手なコたちのパーティに地味なコ千草を誘うというのですね。おお、なんだかいつもとちょっと違う雰囲気ですよ。しかし、地味を目指してる西條サン、トナカイの着ぐるみ。うん、それ地味じゃないよ! で、そのトナカイのこと、ルドルフは一番の人気者、ああ、千草は博識だなあ、もう大好きです。で、派手なコとの交流。千草のトナカイに対する評価、それを受けての西條サン、地味ケーキの引き起こした悲劇、千草パンツ見えてる。もうめちゃくちゃ面白かったです。いつもとは違う展開、それがすごく楽しくて、にぎやかで、それが嬉しくて、ほんと、いいエピソード。いいクリスマスでありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第2号(2013年2月号)

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