2013年1月8日火曜日

『まんがタイム』2013年2月

『まんがタイム』2013年2月、昨日の続きです。

『ノコひけ!工業娘。』はデザイン研究会なる部活動について。三年生が抜けてしまったので、よかったら覗いてみておくれとアプローチ。そうしたら、相川が食いついた。いや、嘘、食いついちゃいないですね。安価に楽しめる場として乗り込んだ。メインとなるのは相川愛と、その友人麻見佳弥。小学生時分からの友人で、落ち着いた麻見に暴走する相川。うん、暴走をただ眺めて楽しんでるだけという麻見さん、いいなあ、面白いわ。クラブ活動という、学校らしいイベントを利用して、相川麻見の子供時分からの思い出を語らせる。そうしたところ、彼女らの人となりがよく見えて、いいですよね。そして桜。この子も素晴しいな。いや、もう、ほんと、教員としては激烈に困る類の娘だろうけど、もう面白くてなりません。

はこいり良品』はちょっと切ないお話。しおりさんの友人、奈央が店を訪れて、なにかというと母の遺品の整理というんですね。勝手な人だった、なんでも急に決めて、いきなり実行、ほったらかされて最悪だった。そういう奈央なんですが、こうして母と別れてしまった今、思い出の少ないことが一番悲しいと。ああ、つらいなあ。読んでいて、涙が出そうになる。死、身内との別離というものを、具体的に思う、そんな年代にあるものにとって、このエピソードは本当に身に沁みるものであるのではないか、そう思います。そして奈央の思い出す母の声。読み聞かせてもらっていた絵本、その思い出が本当に切ない。これはいいことだったんだと思う。奈央にとっても母にとっても。けど、それが本当に切ない。切なくも、心にやさしさの残る、本当にしみじみと感じいる、そんなエピソードでありました。

『しまいめし』、お姉ちゃんにつれられて一緒に食事にいくという漫画。今回はアンコウだそうですよ。車でいく、運転手はお姉ちゃん。お酒飲めないのになあ、そう思っていたら、なんといきなり連れ出して泊まりがけというのか! 場所、平潟港。ええと、北茨城。小旅行ですね。しかし、見事に旬な記事ではありませんか。季節的な意味でも、大洗はアンコウブームの意味においても。さて、アンコウづくしのコースを食べるというんですが、どぶ汁! すごい名前だな。ヤナギ、アンコウの頬の刺身からはじまって、トモ酢、蒸し肝、生肝、そしてどぶ汁。おお、あれか。肝を鍋で炒める、それがどぶ汁っていうのか。ああ、食べたいなあ。普通のアンコウ鍋でもいい、けどもし可能ならどぶ汁ってのが食べたい。大洗、いくか……? いや、ほんと、そういう気分にさせてくれるアンコウづくしでありました。

しかし、茨城は京都からだと遠いんだよ。小旅行じゃすまないです。

  • 『まんがタイム』第33巻第2号(2013年2月号)

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