2013年4月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年6月号

『まんがタイムスペシャル』2013年6月号、昨日の続きです。

『踊る!アントワネットさま』は、ポリニャック伯婦人とマリー嬢、面白いことになってきましたね。婦人がマリーに肖像画を依頼する。その心はマリーの排除だっていうんですね。賭けをしよう。満足する肖像画ができたら報酬は倍支払う、しかし無理なら二度と宮殿に出入りしないように。っていうんですが、マリーが宮殿に出入りしてるのはマリー王妃の希望だから、マリー嬢の思惑だけでなんとかなるとは思われんのだけれど、ともあれ賭けが成立しました。しかし普通に考えれば、ポリニャック伯婦人が素直に参りましたというわけがない。そう思わせるところ、きっちり納得させたのだから、マリー嬢、たいしたものではありませんか。仕事も舞い込むしで、今回はマリー嬢躍進の回でしたね。

エッセー企画は「一生中2宣言!」です。参加者は松田円、藤島じゅん、駒倉葛尾、吉村佳、梨尾、沼江蛙であります。ああ、あの鳥獣戯画的自画像がいいですよ! さてさて、中2病というか黒歴史公開といった風情でありますね。限定発売のドールとか、TRPGとか、いやこれは中2でもないし黒歴史でもないじゃん! と思ったのは、ボウシ脱がないキャラとか、超大作とかが実にいい味出してた、いやもう、いいですよ、こういう自意識やら妄想設定やら、けど、こういうの大抵の人はやっちゃってたんじゃないですかね。ボウシはともかく、妄想設定膨らましちゃったりするのは、今のお仕事、漫画にも繋がってたりするんじゃないのかな、みたいに思ってしまいましたよ。タロットカードに憧れる、みたいなのも誰もが通る道、そんな風に思います。ええ、私もタロットカード持ってますよ。

『ナースドールまりあ』、よいですね。まりあが四郎の助けになりたい理由、ブロンドドールのフランソワに対しちょっとコンプレックスがあるんですね。金髪美人のフランソワなら、きっと四郎ももっと嬉しかったに違いない。そう思っていて、だから、いたらない私じゃ申し訳ない、せめて四郎の助けにならなければ、そう思っているっぽいですね。しかし実際のところは全然違っていて、四郎の一番のお気に入りはまりあで、その理由も今回しっかり明らかにされて、って! 大樹と同類かーっ! ドールマニアのえりな、この人にいざなわれて保健室、ここにいればいいよと。なるほどナースのまりあならベストマッチだ! 今後は保健室がまりあと四郎のホームポジションになりそうですね。

『アテナの初恋』、面白いです。イノシシが暴れている! って、そりゃアテナじゃなくてアルテミスの領分だろう、狩ってもらえよ! と思ったら、ああ、アルテミスが発端だったのか。しかし、アルテミス様、可愛いなあ。割とだらしない男神たち、オリオン失敗、アレスも駄目、アポロン、ヘルメスははなから期待もできなくて、だから結局はアテナ大活躍で、けどひとりで頑張ってるんじゃないってところはよかった。なんだか和気あいあいなギリシャ神話もの、大変に気にいってますよ。もっと伸びて欲しい。

『ぱふぃん — 中国的刺客美少女』、なかなかに頑張ってますね。可愛い女の子、屋上に呼び出されて、いよいよ告白か? ぱふぃんはものすごく警戒しているわけですが、どうも確かにあやしい模様。この学校の生徒じゃない? ジュンはしっかり騙されて、告白されるものと思い込んでるわけですが、しっかり殺し屋で、しかも結構なサディストっていうんですね。なるほど、ぱふぃんに助けを求めて、とりあえずはめでたしめでたし。導入部が終わりましたね。今後、どういう風に展開していくか、楽しみですよ。

『メェ〜探偵フワロ』、素晴しいな。フワロ氏に人探しの依頼が、というんですが、この人、ずいぶんやる気を失ってますね。人口1500人の村、役場で聞いた方がはやいだろう。依頼人に会ったら会ったで、90の曾祖父の初恋の女性を探して欲しい、って、年上! そもそも生きているのだろうか。いちいち失礼なフワロ氏、けど悲しい結果にしかならんのじゃないかと思ってるところなど、決して悪いおっさんってわけじゃないんだなって思ったりもするんですね。しかしほんと面白かった。まさかのアンティーク、再登場。まずは孫から。で、いきなり解決の道筋がついて、黒薔薇の君って! ヴィヴィアンがその初恋の君だっていうんですが、もう、めちゃくちゃ面白い。フワロ氏、絶対やめてだの、やめろっつってんだろだの、必死。アーサーの献身も見事で、そしてなにより爺さんですよ。目覚めちゃってるし! 衝動殺人、ひーじいちゃんの顔、終盤などは笑いを止めることができず、けどそれだからこそあのラスト一歩手前の展開、あれにはやられてしまいましたよ。ほんと面白い。割と酷い話でもあるんですけれども、それも含めて最高だと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第6号(2013年6月号)

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