2013年5月23日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年7月号

『まんがタイムスペシャル』2013年7月号、昨日の続きです。

『ピンポン☆ブー』は、離反したと思われた万里穴、なんのかんのいってまだまだからんでくるんですね。問題、早押し機、得点板、しっかり揃えて、やる気も充分。足りないのは仲間だけだ! しかし、万里穴も楽しそうでなによりですよ。佐原が相変わらず嫌なやつですが、反面景二がクイズといわれればひょいひょい誘いに乗っちまうちょろいボーイなので、バランスがとれてグッドです。正解1点、不正解1点減点、10点先取の勝負とあいなったわけですが、いやもうこれがもう非情に駄目で、あややもみうも佐原も、ろくに問い読みできない。ちっとも進まない状況に景二が問い読み買って出れば、いよいよ状況は進まず、ああ、そうか、10点先取しないと終われないのか……。続くそうだけど、これ、ちょっと終わる気がしません。

『兄妹のスキマ』。妹大好きの兄と、兄に対して素気ない妹、そのちぐはぐな関係を描いた漫画でありますが、今回、従妹がやってくる。ミカ。ほのかよりも年下なのか。まだ小学生。ほのかは中学生ですね。さて、兄に懐くミカ。それを見て面白くないのがほのか。表立ってはいわないけれど、ほのかも兄のことが好きなんですね。いわゆるツンデレなんでしょう。ベタといえばベタ。最初のうちは、こういうところあまり出してなかったですけど、それだとただの嫌な妹様になってしまう。だから最近はよりわかりやすく隠れ兄大好きという側面を見せている。そう思います。わかりやすい、それはなによりだと思います。実際、ほのか、可愛げがあると思いますよ。

『アテナの初恋』、アテナさん、ゲームにはまる。疑似恋愛するゲーム。実際、携帯電話で遊べる恋愛ゲーム、結構人気があったりしたって聞きますよ。どうも、そういう類のゲームっぽい。ただ、さすが神様のゲームというべきでしょうか、3D、スマートフォンの画面からキャラクターが飛び出してくる。すごいな。鈴木さん。真面目そうなサラリーマン。こういう人がタイプなのか? ヴィーナスには否定してみせてますけど、なるほど、こういう人がタイプなんだな。しかし面白い。他人の視線を怖れる。アレスに対し無理矢理の逃げを打ってみせる。けれど、このゲーム、確実にアテナにとっての癒しになってて、ほんと、可愛い人だな。ピクニックデート。いい笑顔ではないですか。ところが、ばれた。アレスにばれた。酷いこといわれて、わかってないわけじゃなかった、だからこそ傷ついて、心をわずかでも動かしてたまるものかと、頑なになって、机に突っ伏しているアテナ。あれは、本当に切ないなあ。けど、この落ち込みがあったからこそ、ラスト、よいものになったって思うんですね。友達の気遣い、優しさを知った。それで穏やかにゲームにも、自分自身にも向き合えるようになった。ほんと、いい変化の兆し、そんなこと思わせてくれるラストだったと思います。

『メェ〜探偵フワロ』、めちゃくちゃ面白かったです。事件なんておこりようのない、そんな小さな村。って、フワロ氏がこの村にきたの、アーサーの策略だったのか。看守の自爆って、なるほど、アーサーはフワロ氏を穏かな余生に縛り付けようと、この村を選んでやってきたというんですね。さて、こんな静かな村に都会からやってきたという若者。学者だっていうんですが、フワロ氏、早速目をつける。レモンさんを養女、アーサーを使用人に仕立て上げ、学者先生を誘き寄せる。コバーン少年もピンときてるんですね。都会を荒らしてる詐欺師に背格好が似てる。フワロ氏なんて、もうはなから決めつけている。あーあ、いつものパターンかなあ。フワロ氏、大げさに騒ぎ立てて、けど大したことなかった、みたいなことかな? 事件は事件でも、ささやかな身近な事件だったりするのかな? そう思ってたら、いや、すごいよ、フワロ氏。見直した。私も名探偵だと思ってますから。いや、面白かったですよ。

レモンさん、しくじりましたね。いや、そうした本を目につきやすいところに並べてたフワロ氏のミスというべきか。いや、ほんと、コバーン少年の見立てが正しかった。すなわち、フワロ氏、もう少し、あと一歩というところまで、本当の詐欺師を追い詰めていたんですね。いやはや、追い詰める過程、フワロ氏の余裕。どれもが見事。ほんと、いろいろ問題あるおっさんですけど、実力者であることは間違いないんですなあ。あと、今回の詐欺師の青年、再登場あるんでしょうか。ええ、ここでもコバーン少年の勘が的中しています。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第7号(2013年7月号)

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