2013年6月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2013年8月号

『まんがタイムファミリー』2013年8月号、発売されました。表紙は、夏を先取り、水着でありますよ。って、いやもう、先取りもなにも体感的に夏真っ只中というこのごろ。いやほんと、水でも浴びたい。ええ、今月の表紙は水着ですよ。『ぽちゃぽちゃ水泳部』の面々がカラフルな水着で勢揃い。はっつー先輩の水鉄砲はいいけど、カツ代のタコ型墨鉄砲はやばいっす。他に『村ドル』あおいと紅子の水着姿、って、スクール水着と競泳水着。いや、ふたりともによく似合ってる? 悪くないっす。そして連続ゲスト『大家さんは思春期!』チエちゃんのカットもあるんですが、おおう、えらいことアクティブ、最初誰かと思いましたよ。

『ひかり!出発進行』、夏服、衣替えでありますよ。って、みはらし駅ってずいぶんな山奥という印象ありますが、それでも30度超えるのか。今年の夏もきついなあ。さて、ひかりの制服についてのご高説。夏服はあんまり好かんらしい。セーラー服を隠してしまう着方も好かんらしい。あの、女子高生の価値はほぼ制服というの、わりきった娘なんですなあ。あるいは高校生とはこうしたものなのでしょう。あの、ただのブラウスじゃありがたみ薄いというの、あれー、そうなの? ぽか鉄の詰襟制服の秘密なども面白い。夏服についても一家言あり、袖から手袋の間に萌える、ときめくという話。へー、そうなんだ。自分はさっぱりわからんとです。そうしたわいわいと楽しいパートあり、鉄道関連知識満載のパートあり、このバランス、とても面白い。太郎ちゃんがハワイは嫌、ドイツからデンマークに向かう列車がいい、って船に乗るんですね。へー、こんなのあるんだ。ほんと、面白い。友達、鉄道、振興案もあって、そしてお客さんとの交流。あの浴衣のね、なんか悲しい話!? と思ったらシンプルな落ち。いや、よかったです。ぴったりでなによりでした。

博士の白衣女子攻略論』は漏斗だそうです。赤星さんの目付き、なんかやばいですよ。ほっといたらあかんのかな。試験の種類によって濾紙を交換してもいい、いけない、落ちたものが必要なのか残ったものが必要なのかなどなど、いろいろ細かく決まっているらしい。なるほど大変です。で、ここから日常の濾過話。ドリップヨーグルト、聞いたことあります。今度やってみようかな。ボールとザルとクッキングペーパー。なるほど、これは楽そうです。さて漏斗の種類、分液ロート。見たことある気がするけど、使い方わからないなあ。そして吸引濾過するための漏斗、ってこんなの知らない! 最初の詰まってしまった赤星さんの試験、白銀くんのヒダ折りというのにしたらいいのかな? それとも決まりで駄目とかあるのかな? そうそう、学会の推薦の話、昔を思い出しましたよ。せっかく推薦してもらったのに、数年後、追放されたのが私です。

『春夏秋冬こよみの献立』、今回とてもよかった。こよみの親戚が送ってくれたスイカ。店のみんなに一個ずつっていうので懐も貰って帰るのですが、それで思い出す子供の頃の思い出。ああ、明るさを演じていた子供時分。平気と笑ってみせて、けどあのスイカを食べているチビ懐のモノローグ、あれは切なさ感じさせて、うんよかった。今回はちょっとしんみりとした、そんな雰囲気ただよわせて、けどそれもよいものだと思います。こよみのいう、いつもポジティブじゃなくてもいいというその言葉の重み、優しさ、それが大変によかったと思うのです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、駒倉葛尾の新作ゲストです。黒中みどり高一が、焼きそばパンをくわえながら落ちていくその先は、ルネサンス期のミラノだった。って、これ、もしかして焼きそばパンじゃない? レオナルドと弟子マルコがむしむしと食べたその感想、中のこの果物、果物に言及してるんですが、ええと、なんだ、トマトのことか? そうか、レオナルドの存命中にはまだトマト、ヨーロッパに渡っとらんかったか。ということは、トマトケチャップで味付けするナポリタン、この時代のイタリアにはなかったというわけかーっ!? 冗談さておき、実際、今のソースとか調理法とかもろもろ、ルネサンス頃の人間に体験させたら、もう別世界だろうなあ。学校の図書室の古い本、その効能? でルネサンスナポリに飛んでいってしまうみどり。たいへんに駄目な子っぽいですが、この子が体験するイタリアルネサンス、それは面白そう。どんどんマニアックになっていくのかな? おおいに期待するところですよ。

特別企画は「髪は漫画家の命です!?」、参加者はおーはるい、佐野妙、春日ゆら、水瀬るるう、コナリミサト、あろひろしであります。髪に関する話題もろもろですね。って、おーはしるいの語る過去の経験、これが面白い。なるほど、自分で切って酷い目に。だから娘の髪をカットするのは避けてるっていうんですね。けど自分の髪を自分で切るのは難しいでしょう。パーマの話はいいですね。流行ったりする、そうしたら憧れたりする。けど髪質のせいでうまくいかないというのは佐野妙、なるほど、こんなこともあるんだ。三つ編みをほどいた、いわゆる貧乏パーマ。水瀬るるうのエピソード。なるほど、ふわふわウェーブは確かに可愛いかも知れません。ソバージュとかが流行ったころも、小学生や中学生は貧乏ソバージュとかやってたんでしょうなあ。最後のコマのクラスメイト、友達、先輩のふわふわ、あれは確かにいいものだと思います。でも、ストレートもいいよね。で、パーマ編の最後、コナリミサト、これはものすごい。叔母さんにたてロールにされてしまったっていうの、おそろしい。それで天パ少女たちに呼び出しくらったとか、ほんと、おそろしい。というか、叔母さん、無茶するなあ。叔母さんにやられちゃったって素直にいっときゃよかったんですよね、結果論ですが。あ、パーマ、まだあった。あろひろし、手入れのいらない髪形と叔父にリクエストしたらアイパーになった。って、アイパーはあれやろう。時代もあるんでしょうけど、まさにセーガクがアイパーで反抗をアピールする、そんな風にとられたんだろうなあ。そして春日ゆら、おおう、走査型電子顕微鏡だそうです。ああ、キューティクルの写真、なるほど、練習にぴったりとな。普通の髪を見て、そればっかりじゃつまらないから傷んでる髪を探す。最終手段は引きちぎる。あの手この手でいろいろ見たいと工夫する、そうした様子、楽しそうです。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第8号(2013年8月号)

引用

  • 駒倉葛尾「ダ・ヴィンチ系女子高生」,『まんがタイムファミリー』第31巻第8号(2013年8月号),56頁。

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